【公認心理師監修】ママ友とどう付き合う?作り方やトラブル解決法を徹底解説

ママ友

同じく子供を持つママ同士の友人関係、「ママ友」。育児中のママなら一度は必ず耳にする言葉ですよね。

けれども、ママ友に対して「トラブルが起こりそう」「気遣いしないといけない」「面倒…」とネガティブな感情を抱いていないでしょうか?

育児の頼りになる心強い味方のママ友ですが、今回はママ友の作り方やママ友トラブルの回避法・解決法、無理なくママ友とお付き合いするやり方まで見ていきましょう!

ママ友とは?

ママ友

そもそもママ友とはどういう関係を指すのでしょうか。ママ友とは何かをご紹介します。

ママ同士のお友達のこと

ママ友とはその名の通り、「ママ同士のお友達」のことです。子供の月齢が近い、同じ幼稚園に通っている、ご近所さんなど…さまざまな場面でママ同士の付き合いが生まれますよね。子供同士が仲が良いと、ママ同士も仲良くなることはもちろんあります。

通常の友人と何が違うのかというと、

  • お互い子供のいるママ同士の関係
  • 子供ありきの付き合い
  • ママ友も「子供同士の付き合いの延長線上」と考えていることが多く、ママ本人の友人ではない

などが挙げられます。ポイントとなるのは「子供ありきの付き合い=ママ友」という部分。もし学校や職場などで知り合っていればママ本人の人柄に惹かれて友人関係が築けるのですが、ここに「子供」という切り離せない存在が介入することで、ママ友関係はしばしばトラブルが起こることもあるのです。

ママ友のいるメリットとは?

何となくママ友というと、「トラブルが起こりがちで面倒くさい付き合い」というイメージがあるかもしれませんね。メディアやSNSでも信じられないような怖いママ友トラブル実録が取り上げられていることもあり、ママ友に対してメリットを感じない方が多いのも実情です。

しかし、ママ友にはメリットがたくさんあります。

  • 育児のアドバイスがもらえる
  • 園や学校などの情報共有ができる
  • 親子で一緒に遊ぶことができる
  • 子供の交友関係も広がることも
  • 家庭内や育児ならではの悩みを相談できる、愚痴相手になってもらえる

とにかく育児中のママは孤独を覚えやすいもの。育児の壁にぶつかったとき、「私だけこんなに辛いんじゃないのかな?」と悩む方も多いでしょう。そんなときに心強い味方になってくれるのがママ友です。

基本的に子供ありきの関係とはいえ、子供抜きでママ同士交流関係を深める方も。働いておらず社会的な繋がりが薄いと感じているママにとっては、息抜きもできるママ友は大切な存在になるでしょう。

ママ友のいるデメリットとは?

ママ友は頼りになる存在ではあるのですが、「ママ友を積極的に作っていない」「ママ友やめた」という方もいます。ママ友のいるデメリットを考えてみると、

  • ママ友のために時間を作らないといけない
  • 育児以外の人間関係の悩みが生まれる
  • ママ友トラブルに巻き込まれることも
  • ママ友同士で関係に亀裂が入ると、子供にも影響する

などが挙げられます。

そもそも、ママ友でなくても「数少ない友人関係で満足」という方もいれば、「たくさんの人と友達になりたい!」と思う方もいます。これは個人差があり、何をメリットに感じてデメリットに感じるのかは人それぞれで構いません。

ママ友は「絶対に作らないと」いけないわけではない

ここまで「ママ友」という言葉が普及している現在では、「ママになったら同じく子持ちの女性と仲良くしないといけない」「ママ友は作っておくべき」と思い込むママも多いです。周りから「ママ友いないの?」と聞かれてしまう方もいるかもしれませんね。

ママ友とは、確かにいると心強いのですが「絶対に作らないと」いけないわけではありません。ママ友がいなくても毎日楽しく過ごしている方もいますし、ママ友ゼロでも保護者会の役員になっている方や、適度なお付き合いしかしないと決めているママもいます。

つい「ママになったのだから子供のためにうまく付き合っていかないと!」と張り切ってしまうのですが、ママ友は無理に作るものでも、絶対にいなくてはならないわけでもありません。理想的なのは、無理なく自然にママ同士の付き合いができ、子供抜きでも友人になれそうな知り合いができることです。

ママ友のメリット・デメリット、ママ友付き合いについてこちらの記事にまとめています▼

ママ友とどこで知り合うの?年齢別に解説

ママ友

ママ友を作ってみたい、知り合いたい!というママに向けて、どこでママ友と知り合うのか年齢別に解説します。

【~0歳】産前のセミナーや産院で

子供が産まれる前に、ママ友を作った!という方も。これは産前の母親学級やプレママスクールなどで、出産予定日が近いママと知り合ったパターンです。もちろん産前の育児セミナーは参加自由であり、お仕事のあるママだと「なかなか参加できない」という場合もありますよね。

私自身は子供が双子だったため、管理入院や体調不良などで産前のセミナーには参加できませんでした。けれども、産院で同じく双子を産んだママ達と知り合うことができたのです。「授乳がうまくいかないね」「退院したら、双子の寝る場所ってどうする?」など、産後すぐのママならではの共通の話題で盛り上がることも。

無理に作る必要はありませんが、こうした出会いもあるのでぜひ行動してみてくださいね。

【~3歳】児童センターやオープンスペースで

子供が大きくなると、児童センターやオープンスペースを利用する機会は増えます。ここではもちろんママばかりがいるので、比較的ママ友を作りやすいです。イベントなどの開催もあるので、親子で参加してみても良いかもしれませんね。

子供が保育園などに通っておらず、幼稚園入園まではずっとママが育児を担当するというご家庭も多いです。その場合は子供と二人きりの時間が長く、特に孤独を感じやすいもの。日々の愚痴や悩みを聞いてくれるママ友がいると、毎日楽しく過ごせますよ。

【~6歳】幼稚園・保育園

小学校入学までは、幼稚園や保育園での保護者同士の付き合いがメイン。特に3歳以降は子供が自分で友達を作り、交友関係を広げるため、ママ同士が積極的にお話してママ友を作ることは少なくなるかもしれません。ただし、幼稚園や保育園の保護者同士のママ友は情報交換できるため、いるととても頼りになります。上の子で経験のあるママからは小学校の情報ももらえたりして、育児に役立てることもできますよ。

とはいえ、この時期になると「子供同士の付き合いに親は干渉しない」と決めるママも多いです。職場に復帰するママやお仕事を新しく始めるママもいて、ママ友付き合いがこれまでよりも淡泊になるのもこの時期と言えそうです。

【~12歳】PTAなどの付き合いで

小学校以降になると子供同士だけで遊ぶようになったり、仕事をしているママ、仕事はしていないけれど家のことで忙しいママがいたりと、ママ友付き合いはもっと限定的なものになります。「これまで幼稚園ママとはランチにも行っていたけれど、小学校になってからはママ友付き合いがなくなった」と答える方もいるほどです。

ママが子供の友人関係を把握できるのも、小学中学年ぐらいまででしょう。この時期になるとママ友を越えて友人となる方も多いようです。

ご近所付き合いでママ友ができることも

地域によってさまざまですが、子育てしやすいエリアにはファミリー世帯が多く引っ越してくるものです。引越し先のお隣さんや同じマンションに住んでいる方と、ママ友になる場合もあります。

ご近所付き合いでのママ友は、比較的長い間交流できます。これまでご紹介した産院や児童館、園や学校関係だと「卒業したら終わり」となることも珍しくありません。ご近所さんだと数年の付き合いではなく、数十年にわたって仲良くしている方もいるようです。

ママ友とどこで知り合ったらいい?とお悩みの方はこちらも参考に▼

ママ友ってどうやって作るの?ママ友との友情の築き方

ママ友

次はママ友とどうやって仲良くなるのか、ママ友の作り方を解説します。これまででも「友達作りに苦手意識がある…」と悩んだことのある方は参考にしてくださいね。

とりあえず行動して「いつも会うママ」になろう!

心理学の中にザイアンスの法則があります。これは、心理学者のロバート・ザイアンスが「単純接触効果」の中で「初対面の人間相手には警戒心を持つが、何度か接触することで警戒心は次第に薄れ、好感を持つようにもなる」と論じていることが由来です。

ママ友を作るときも、このザイアンスの法則を意識してみましょう。初対面のママ相手に「友達になりたい!」と近づくのではなく、何度か顔を合わせることで警戒心を解いてもらいます。そのうち顔見知りになり、自然と仲良くなれることもあるでしょう。

保育園や幼稚園などでも、送り迎えで同じママと顔を合わせることはないでしょうか。ただ挨拶を交わすだけでも、そのうち話題のきっかけが生まれるかもしれません。

にこやかな挨拶を心がける

ママ同士がたくさん集まると、当たり前ですがいろいろなママがいることに気付きます。初対面で親しげに接してくれるママから、挨拶をしても無視をするママ。この中でも、「仲良くなりたいな」と感じるのはいつもにこやかなママですよね。

ママ友は自然とできるもので、無理して作るものではありません。ママ友が欲しいと思うなら、目線を合わせてにこやかな挨拶をして、愛想よく振る舞うことがおすすめです。

もちろん忙しいときや急いでいるときはこの限りではありませんが、せめて「関係を大げさに拒絶する姿勢」は避けて、相手はどう思うかを考慮しながらお付き合いできると良いですね。

質問で話題を広げて

ママ友が欲しいけれど、「どうやって話しかけていいのか分からない」「話を広げられない」と悩む方も多いです。ママ友には普通の友人関係にはないとっておきの共通の話題があり、それが「育児のこと」です。

もし何か話をしてみたい、このママと仲良くなりたいと思ったら、まずは質問してみましょう。

○○くん、もう○○ができるんですね!○○もできるんですか?

うちの子、トイトレがうまくいかなくて。どんな工夫していますか?

上の子は○○小学校なんですね!うちも学区内なんです。放課後教室ってどんな感じですか?

などなど、ママ同士ならではの話題ならいくらでも思いつきますよね。何かを話そうと焦るのではなく、最初は相手に質問してみると話は膨らみやすいです。

話しかけやすい雰囲気作りを大切に

これまではママ友を作るためにこちらから起こすアクションについてご紹介しました。同様に、あなたに向かって「あのママとお話したいな」と思う方もいることを忘れないようにしましょう。

ママ友は必要ない、デメリットばかり!と思い込んでしまい、「話しかけないでオーラ」を出すママももちろんいます。そうしたガードをすることも悪いわけではありませんが、ママ友と交流したいのならいつでもにこやかに、目が合えば挨拶をするような、話しかけやすい雰囲気を作っておくのもおすすめです。

これまでご紹介しましたが、まずは「にこやかな態度」で「挨拶を交わす」ことが最初のステップとして大切です。そのうちにママ友と知り合うきっかけができ、ママを越えて大切な友人ができるかもしれません。今すぐできることなので、ぜひ試してみてくださいね。

ママ友を作る時に大切なことは、こちらの記事でもまとめています▼

噂の「ママ友トラブル」って何?

ママ友

さて、ママ友を考えたときに一緒に知っておきたいのが「ママ友トラブル」です。必ずしもママ友との間にいざこざが起こるわけではありませんが、メディアやSNSにはママ友とのトラブルを取り上げるものも多いですよね。

アンケートで「ママ友がいる」と答えた372人の方に「ママ友トラブルを経験したことがありますか?」と聞いたところ、「はい」と答えた人は18.8%、「いいえ」と答えた人は81.2%でした。(アンケート調査期間:2022/6/8~6/13、有効回答者数372人)

ママ友と付き合わずにいたら、娘が仲間はずれにされた…!? 5人に1人が体験する『ママ友トラブル』のコワ~イ実例(レタスクラブ) – Yahoo!ニュース

レタスクラブが行ったアンケートによると、およそ5人に1人がママ友間のトラブルを経験したようです。ママ友で起こるトラブルとはどんなものがあるのか、見ていきましょう。

ママ友マウントを取られた

よく「ママ友マウントを取られた」と言われることがあります。「マウント?」と思う方も多くいますが、これはゴリラなどなわばりをもつ動物が他のグループよりも「自分は優位に立っている」ことを誇示するためのマウンティングから来ています。

つまり、ママ友マウント・マウンティングとは「他のママよりも私が優位に立っている」と自慢する行為。それも「善意を装った悪意」の形でぶつけられるため、かなりのストレスに感じるのです。例を挙げてみると、

男の子兄弟って大変だよね、うちは姉妹だからお手伝いもしてくれて助かってる

下の子、作らないの?きょうだいがいると一緒に遊んでくれて楽だよ

うちの旦那、給料高いんだよね。だから専業主婦で楽させてもらってる

このようにこっそり自慢したり、相手を貶す表現をしたりするのがマウンティングの特徴。「あのママ友、いじわるではないんだけど…。なんだか不快だな」といった独特の後味の悪さがあります。

ママ友マウンティングについてはこちらの記事もチェック▼

ママ友に嫉妬された・嫉妬した

同じ子供を持つママだからこそ、境遇が似たママ同士で嫉妬する気持ちも生まれます。

  • 同じ社宅に住んでいるのに、ママ友の旦那の方が役職が高い
  • うちの子はスポーツ教室で選抜メンバーになれなかったのに、ママ友の子はいつも一番
  • インスタでキラキラしたママ生活を晒してて、格好つけてるよね

こうした嫉妬の気持ちは、持つ方・持たれる方両方の経験があるのではないでしょうか。これは子供を介した仲であるママならではの悩みです。

嫉妬の感情はなくなるわけではありません。誰しも現状に常に満足はしておらず、周りと自分を比べて優劣をつけてしまうこともあります。ですが、嫉妬心が有り余って相手をいじめたり、無視したり横暴な態度を取るのは大人として頷ける行動ではありませんよね。

ママ友といっても立派に成人した、母親同士の付き合いです。分別を持って、自分の嫉妬心と向き合ったり相手からの嫉妬を買わないような振る舞いが理想的と言えそうです。

ママ友間の嫉妬について、こちらの記事で詳しくまとめています▼

親子で仲間外れにされた

何かのきっかけでママ友の輪に入れず、そのまま親子でママ友グループから仲間外れにされた。そんなトラブルもよく見かけるものの一つです。こうしたトラブルを見てみると、「やはりママ友とうまくやらないと、我が子にまで関係性が及ぶのでは?」と不安になる方もいるかもしれません。

ですが、いろいろなママと出会うように、こうした理不尽な嫌がらせをするママ、子供がいることも確かです。同時にママ友とうまくやっていなくても、ママ友ゼロでもトラブルに巻き込まれずマイペースに生活できるママもいます。ママ友グループなんてできず、互いにうまく距離を取れるママ友もいるかもしれませんね。

ママ友トラブルが起きたら「いつまでこの状況は続くんだろう?」と思うかもしれません。ですが、子供ありきの関係は一時的なものです。長くても数年で「気の合わないママ友」との関係はなくなります。

大切なのはトラブルが起きたとき、どのような対処をしてどのような気持ちを持つべきかを知ることです。次は、ママ友トラブルの解決法を一緒に考えてみましょう。

ママ友トラブルを避けて人間関係を良好に保つ方法はこちらの記事をチェック▼

ママ友トラブルへの対応法

ママ友

「これってママ友トラブルに巻き込まれてる?」と感じたら、やっておきたい対応をいくつかご紹介します。できることから試してみましょう。

相手にしない、ポジティブにやり返す

マウンティングされたり嫉妬されたり、変に連絡が回ってこなくて仲間外れになったとしましょう。ママ友トラブルに巻き込まれたら、基本的には相手にしてはいけません。

ただ、会話の流れで返事をしないといけないときは、ポジティブな受け答えを心がけます。例えば先ほどのマウントも、

男の子も懐いてくれてかわいいよ。力も強いし、頼りになるよ

うちは計画的に一人っ子。しっかり面倒見てあげたいし、好きなことさせたいからね

旦那さん給料高いの、かっこいいね!主婦も大変だもんね、すごいよ

相手のマウントにいちいち取り合わず、無難に返すと次に何も言えません。また、話題が続くようならさっさと切り上げて、他の話に変えてみるのもひとつの手段です。

さりげなく距離を取る

言い方や態度が気になる、なんとなく嫌な感じがする、と思ったらママ友との付き合い方を見直してみても良いかもしれません。さりげなく距離を取り、一緒に過ごす時間を減らしてみましょう。

そうはいっても、子供同士はよく遊んでるし…と悩むママもいるかもしれませんね。子供の付き合いは子供だけのもので、子供同士が仲が良いからといってママ同士も仲良くしなくてはならないわけではないのです。もちろん会えば挨拶は交わし、最低限の付き合いだけに留めておくと良いでしょう。

「ママ友全員と仲良くする」のは無理だと認識する

ママ友トラブルに巻き込まれやすい、みんなから嫌われている気がする。こうした悩みはママ友に限らずどんな場面でも起こるものです。

人間関係には「数字」があります。これは幼児教育研究科の平川裕貴さんが論じたことで、

初対面の人が10人いて、最初の2人はあなたのことを好きになってくれました。次の4人は「どちらかといえば好き」と好感を持ってくれています。しかし、次の2人は「どちらかというと嫌いだな」と印象が悪く、最後の2人は何をしてもあなたのことが嫌いなようです。

このように、人間には相性がありどんな態度を取っても6割の方からは好かれ、残り4割の方からは嫌われてしまうのが人間関係なのです。

中には張り切ってママ友全員と仲良くしたい方もいるかもしれません。しかし、ママ友全員と仲良くするのは無理でしょう。もちろん嫌いだからといって何もしていないのに悪意をぶつけてくる方は人間性に問題がありますが、このように「ママ友になれない人が出てきてもおかしくはない」と気楽に考えておきましょう。一つ一つの出会いにはきちんと向き合って、気の合うママ友ができると良いですね。

ママ友とうまく付き合う方法、トラブルの対応法はこちらの記事も参考に▼

ママ友付き合い以外にも役立つ!人間関係の「大人力」とは

ママ友 交流

育児をしている以上、避けては通れないのがママ友との関係です。ですが、育児中の慌ただしい中、子供のことも考えながらママ友との関係も良好に保つのは難しいものです。

中には「しんどい…疲れた…」と感じる方もいるかもしれませんね。ここからは、そんなママ友だけでなくそれ以外の人間関係にも役に立つ、「大人力」についてご紹介します。

人間関係に振り回されず、「自分は自分」としっかり自我を持つと、生活は楽になります。

仲良くなる人は「自分で」決める

先ほども説明しましたが、ママ友とはそもそも「子供の付き合いの延長線」です。もし子供同士が仲が良くても、「ママはママ」。お友達のママとは気が合わないのなら、無理に付き合う必要はありません。

ご近所さんだから、子供同士が仲が良いから、同じ幼稚園だから。身近なママ友と関係性を持つのは悪いことではありませんが、基本的に仲良くなる人は環境ではなく自分で決めましょう

「大人同士」の友人関係であることを意識して

例えば学生時代の友人のように、毎日顔を合わせて一緒に過ごすわけではありません。ママ友は家族でもないので、毎週決まった時間に必ずランチ会に参加しないといけないわけでもないのです。ママ友は大人同士の付き合い。ママ友同士のタイミングが合うときに、心地よいと感じる関係性でいられるのが一番です。

また、大人同士だからこそ節度を持って接するのも大切。つい同じ境遇のママ同士だからこそ、パパの収入や職業、学歴やローンのことなど、必要以上に深い話をしてしまうかもしれません。こうした個人的な話は噂で広まったり事実とは違う形で吹聴されたりしないよう、ママ友に打ち明ける話題は選び、ドライな大人の友人関係が築けると良いですね。

「一人行動上手」になろう!

ママ友がいると何となく「情報も入ってきて役に立ちそう」と思うかもしれませんが、園関係や学校関係のことは直接問い合わせればいいだけのことです。実は、ママ友からしか得られる情報というのは存在しません。

ママ友にしんどいと感じるのは、もしかすると友人関係に依存している証拠かもしれませんね。「なんだか疲れたな…」と思ったら、自分一人で行動してみましょう。意外とママ友の交流に割いていた時間は、子供と向き合うかけがえのないひとときだったことに気付けます。

周りの状況と自分の状況を比較しない

最後に周りの状況と自分を比較しないことです。つい周りを見渡すと、「あのママはいつもママ友と一緒にいて楽しそうだな」「それに比べて私はいつも一人だな」と劣等感を抱いてしまうかもしれません。しかし、周りと自分とを比べても得られるものは一つもないのです。

特にSNSなどで友人に囲まれたキラキラママ生活を目の当たりにすると、「羨ましい」と思ってしまうかもしれませんね。参考にするのは良いことですが、そんな理想的なママ友に自分がなれるかというとそうではありません。

自分の軸がぶれないように、また、ママ友との関係に依存しないように、比較することは避けましょう。あなたはあなたです。他人の行動に流されず、自分をしっかり持つママだと、その人間性に惹かれた本当のママ友がいつかできるかもしれません。

ママ友関係が疲れたらこちらの記事も参考に▼

まとめ

ママ同士の付き合いであるママ友。トラブルももちろんありますが、ママ友の中には子供との関係を越えて、一生の友人になることもあります。大人同士の関係なので節度は守り、育児の心強い味方となる友人関係が築けると良いですね。

まずは自分の気持ちを大切に、周りの人間関係や環境に振り回されないよう、ママ友との関係を楽しんでくださいね。

【参考】

ママ友と付き合わずにいたら、娘が仲間はずれにされた…!? 5人に1人が体験する『ママ友トラブル』のコワ~イ実例(レタスクラブ) – Yahoo!ニュース

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。