新年度や生活の変化がある時、ママの気持ちの準備や、新生活に向けて子どものコンディションを整えてあげるだけで、その後の新生活の適応がずいぶん変わってきます。
- 保育園の慣らし保育が始まる親子
- 幼稚園入園に向けて準備をしているママ
- 幼稚園のプレが始まる親子 コチラのブログではそんな方たちに向けて新生活の心構えをお伝えします。
母子分離不安
赤ちゃんはママに依存して守られないといけない状態で産まれてきます。 赤ちゃんはママが自分を守ってくれる存在だと認識すると、ママから離れることに強い不安を感じ大泣きします。
これは赤ちゃんが自分の身を守るために必要な行動です。
そして成長するにしたがって、ママがいなくなると後追いをしたりするようにもなりますが、徐々にママとの安定した関係が築かれ、ママがここにいなくても、後から帰ってくるということを学ぶと子どもはママから離れていても大丈夫になります。
保育園や幼稚園に入園する子どもは、まさにこの心の発達途中にあります。
多くの子どもが園に通い始めると、慣れるまでに大泣きをすることがあります。 子どもに泣かれてしまうと、とても子どもに悪いことをしているように感じ罪悪感に悩まされるママもいます。
その時にママから離れることが子どもにとって、辛い・悲しい現実であることはありますが、必ずしもそれが悪いことではありません。子どもも園生活に早く慣れていけるようにママが覚悟を決めましょう。
園生活が始まる前に
どんなに幼い子どもでも、ママのお話しを聞いて理解していることはたくさんあります。
月齢に応じて声掛けの頻度や仕方は異なりますが、4月から新しい生活が始まることを事前にきちんと子どもに伝えましょう。
「4月になったら、○○君は保育園に行って先生やお友だちと遊んで過ごすんだよ。楽しいおもちゃや、おいしいお給食があってとっても楽しいところだよ。ママはお仕事が終わったら4時にお迎えに来るからそれまで先生たちと遊んで待っててね。」
慣らし保育が始まる時は 「今日から保育園で少しずつ過ごして行こうね。今日は10時にお迎えにくるから、どんなおもちゃがあるかみてきてね。」
など、必ず〇時にママはお迎えにくるよ。それまで楽しく遊んでいてね。といったメッセージを伝えましょう。
- 子どもの理解力と適応力
- ママと離れることにどの程度慣れているか
- 新しい場所や人への抵抗の具合
- 気持ちのコントロール力
- 興味のあるオモチャを見つけられるか
など様々な要素が影響しますが、子どもはママが明るく楽しくスパッと見送りしてくれると 新しい生活にいつかは慣れます。一カ月以上かかる子もいれば、数日で慣れてしまう子もいるなど個人差は大きいです。
なので、一概に「何週間で」などとは言えませんが、ママが後ろ髪をひかれて、「ごめんね」という気持ちを持っているとそれが子どもに伝わり、子どもはより一層泣きます。
「ママはお仕事頑張るから、○○君も保育園で頑張ってきてね!」と一緒に頑張ることもいいかもしれません。
とにかくママが覚悟を決めてそのように行動することが子どもが早く園生活に馴染むことに繋がります。
園生活のメリット・デメリット
園生活を始めることに覚悟を決めるためには改めてそのメリット・デメリットを認識しておくことが大切です。
メリット
- 保育のプロと一緒に子育てが出来る。
- 社会性を身に着けられる。
- 規則正しい生活が送れる。
- 栄養バランスの取れた給食が食べられる。
- ママ一人では提供の出来ない教育(保育園によって様々ですが)を受けられる。
- 子どもと離れる時間を持つことで、一緒にいる時間をより大切に過ごせる。
デメリット
- 子どもと過ごせる時間が限られる。
- 病気や感染症をもらいやすくなる。
- 都市部など特に第一希望の園に入れるわけではない。
他にも、それぞれの環境でメリット・デメリットがあると思います。自分の子どものメリット・デメリットが何であるか再確認しておくことでママ自身の心づもりも出来るでしょう。
お迎え後の時間の過ごし方
園生活が始まると、ママも時間に追われることが多くなります。しかし、子どもと過ごせる時間が限られるからこそ、その限られた時間を密度の濃い時間にしたいですね。
お迎えに行った際に、先生とコミュニケーションをよくとることで子どもの成長や育児の悩みなど、一人で抱え込まなくても良くなります。
一緒に我が子の成長の楽しみを共有できる仲間が増えるのはママにとっても頼もしいことです。 ぜひ、先生とのコミュニケーションを大切にしてくださいね。
そして、お迎え後。 お子さんをギューっと思いっきり抱きしめてあげてください。
子どもは、ママにハグをされることで園で頑張っていた、寂しかった気持ちが満たされます。子どもが自ら逃げていくまで、たっぷりたっぷりハグをしてあげましょう。
お迎え後は、夕飯を作って、食べさせて、寝かせて、と慌ただしくはなりますが出来る限り子どもに向き合う時間を大切にして、翌日へのエネルギーをチャージしましょう。
まとめ
新生活が始まり、これまでママとべったり一緒だった生活から集団生活が始まると、その変化に初めは大泣きする子どもがほとんどです。子どもの泣き顔や泣き声というのはママの中に罪悪感を植え付けてしまがちですが、子どもの順応力は高いもの。
園が安心して遊べる楽しい場とわかると、子どもも毎日登園が楽しみになります。慣れるまではママがその先に楽しい日々を信じて、しっかり親子で登園に慣れていってあげたいですね。