子どもの自然体験にはメリットがたくさん!7つのメリットを解説

自然体験 子ども メリット

子どもと良いコミュニケーションを取りたい、子どもの力を伸ばしたい。ママ共通の思いではありますが、こう考える方におすすめしたいのが自然体験です。

自然体験というと、キャンプやハイキングなど大掛かりなものから、毎日の外遊びやお散歩までさまざま。今回はそんな子どもの自然体験とは何か、自然体験で得られる嬉しい7つのメリットを解説します。

子どもと外遊びをする際のポイントについても触れるので、ぜひ今後の自然体験に活かしてくださいね。

子どもの自然体験とは?

ペアレンティング とは

そもそも子どもの自然体験とは何を指すのでしょうか。道具や日程調節が必要なキャンプやグランピング。これも自然体験の一つではあります。

子どもの自然体験とは何か、今一度考えてみましょう。

毎日のお散歩でも自然体験可能

自然体験というと壮大で大掛かりなもの、というイメージがあるかもしれませんが、自然と触れ合えるすべてのことが「自然体験と呼んでも間違いありません。

毎日のお散歩、ちょっとした時間で楽しむ外遊びも、実は自然体験のひとつ。お庭のない子でも雨が降っていても、屋根のあるベランダで植物を育てているとこれも自然体験です。

このように自然体験とは身近なもので、思い立ったらすぐに子どもに体験させてあげられます。自然に興味を持つきっかけとして、普段から公園やお外に遊びに出る機会を持つと良いでしょう。

子どもが自然に興味を持ったら大人と一緒にレジャーを楽しもう

子どもが自然に興味を持ったら、大人と一緒にレジャーを楽しむチャンス。おすすめの自然体験を以下にご紹介します。

  • キャンプやコテージでの宿泊体験
  • ハイキング、サイクリング
  • 登山
  • スキー、スノーボードなど
  • 川遊びや海遊び、カヌー
  • 夜空・天体観察
  • 昆虫採集

これらの屋外レジャーは親子で一緒に楽しむことができ、大人が手伝ってあげるとよりアクティブな遊びも可能です。自然体験で感覚を育むだけでなく、体力経験も積めるのでぜひ挑戦してみたいですね。

ただし、ご紹介したように日頃何気なく行っている公園遊び、外遊びやお散歩も大切な自然体験です。子どもの興味に合わせて自然体験を生活に取り入れ、楽しんでみましょう。

自然体験で子どもが得られる7つのメリット

自然体験 子ども メリット

自然体験にはたくさんのメリットがあります。おうちの中で遊んでいると得られない経験やメリットを、7つにまとめました。一つずつチェックしていきましょう。

脳の活性化が促される

自然に触れる=外に出ると、まず室内とは気温が違うことに気付きますよね。花や土の匂いがしたり、座ると砂の感触があったり、虫や鳥の鳴き声も聞こえてきます。このように自然は五感を刺激し、子どもの脳を活性化する効果も期待できるのです。

大人にとっても同じことが言えますが、特に成長の途中である子どもにとっては自然とはどれも刺激的で好奇心を満たしてくれるものです。これは何歳になっても同じなので、0歳の赤ちゃんでもお外をお散歩して自然体験させてあげるのがおすすめです。

感覚機能を高められる

先ほどご紹介した「視覚」「味覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」といった五感。この感覚機能を高められるのも自然体験の大きなメリットです。

お外遊びでは、泥を触りその感触を楽しんで、いろいろなものを聴きとります。また、匂いも感じられ、お外で食事すると「いつもと違っておいしい!」と気づくかもしれません。これらの感覚を存分に使うのは、自然体験ならではですよね。

もちろん室内遊びでも感覚機能を使うことがゼロかというとそうではありませんが、自然体験は人間にとって「ちょうど良い刺激」でもあります。感覚機能は特に幼少期に急成長するため、この頃の子どもには自然体験を思い切りさせてあげると良いでしょう。

自然を大切にする気持ちが生まれる

花壇に植えられている花や樹木の葉っぱ、こうした植物に触れると「育てるのは時間がかかるのに、花びらや葉は柔らかくて簡単にちぎれる」ことに気付きます。昆虫採集をするにしても、虫は正しく観察しないと弱ってしまいますよね。こうした動植物に触れる体験は、自然を大切にする気持ちも生まれるのです。

手に触れる植物や動物、虫に優しくなれるだけではありません。海に行くとゴミが流れついていて、キャンプ場は後片付けをしないと自然を汚してしまいます。では、自分は何をしたら自然を守れるのか?親子で一緒に考えてみても良いかもしれません。

もうすっかり耳に慣れてきたSDGs。小学校以降だけではなく、幼稚園や保育園の教育の中にも取り込まれていますね。家庭の中でもSDGsを意識した考え方、ぜひ取り入れていきたいものです。

こうした環境や自然を大切にする気持ちは自然体験によって育めるのです。特徴的な自然体験のメリットと言えそうですね。

身体能力がアップする

身体能力が伸びるのも、自然体験が持つメリットのひとつ。例えば岩の上を歩くときは、足を踏ん張ってバランスを取りながら進まなくてはなりません。木登りは全身の力を使うし、屋外スポーツは考えて体を動かします。

自然体験ではこのように体を動かすことによって、自分のイメージ通りに動けるような能力を育めます。

足場の悪い場所を進む、森や山の中で遊ぶのは危険が伴うため、ママとしては「危ない!」と止めたくなることも。確かに大きな危険が及ぶときには正しく引き留めることは大切ですが、多少の怪我は覚悟して、子どもの挑戦を見守るのも大事な経験です。危険察知能力を育てることにもつながるため、準備をしっかりして自然体験に臨んでみてはいかがでしょうか。

想像力や発想力をはぐくめる

子供虐待しそう

自然で遊ぶときに、子どもは思いもよらないものを見立てて遊びだすことがあります。家の中だと「包丁のおもちゃは包丁として」「車のおもちゃはもちろん車として」遊ぶかと思いますが、自然の中だと不思議な形の葉っぱをお皿にしたり、どんぐりや木の実をお金にしてお買い物ごっこもできるのです。

自然は何にでも変化できるからこそ、子どもの豊かな発想力と想像力を限りなく伸ばせます。大人も一緒になって子どもと見立て遊びをし、アイデアを出し合ってもよいかもしれませんね。

早寝早起きしやすくなる

家の中とは違う広い空間で遊ぶため、自然体験はたくさん体を動かしてエネルギーを消費します。子どもにとっては心地よい疲労となり、いつもよりご飯をしっかり食べられますし眠たくなるでしょう。自然体験は、このように生活リズムを整えるきっかけにもなります。

また、太陽光にも早寝早起きできる秘密が。日中、太陽の光をしっかり浴びると「セロトニン」が分泌されます。このセロトニンとは睡眠ホルモンである「メラトニン」の原料であり、「夜に眠たくなり朝目が覚める」という良いサイクルを助けてくれるのです。

今の子どもは家遊びが充実している分、自然体験が少なくなっていると指摘されています。家の中でテレビやゲームでブルーライトを浴び続けると、目が冴えて眠たくなくなってしまうこともあるでしょう。自然体験では、このように生活リズムを正すメリットもあるので定期的にお外遊びを楽しみたいものですね。

問題解決能力をはぐくめる

お外でお友達や家族と遊ぶとき、

  • どんぐりがお金の代わりにしよう
  • この線の向こうから敵の陣地にしよう
  • 危ないから海岸近くでは鬼ごっこは禁止

とルールが必要になります。これを考えることで、どうやったら楽しく自然の中で遊べるのか、お友達とコミュニケーションがうまくとれるのかを自然と身につけられるのです。

自然の中では予測できない事態が起きたり、危険もつきもの。この問題が起きたときに「どうしたら良いのか」を考えて、問題解決能力を培えます。うまく遊べたときには楽しさと同時に達成感や成功した思い出にもなり、子どもの心を成長させるというメリットが得られるでしょう。

まとめ

ご紹介したように、自然体験にはいろいろなメリットがあります。例えキャンプやハイキングなどに連れて行く時間がなくても、ちょっとしたお外での散歩で自然体験はできるもの。親子で自然に触れることで、コミュニケーションの一環になったりストレス解消になったりもします。

ぜひご紹介したメリットを意識しながら、子どもと一緒に自然体験を楽しんでみてくださいね。

【参考】

自然体験とは?子どもへの影響を知って親子で一緒に楽しもう! | ママ賃貸コラム | ママのための賃貸情報サイト

子ども自然体験おすすめ体験ランキング | aini(アイニー)|夢中が集まる体験プラットフォーム

自然の中で遊ぶ8つのメリット!どんな自然遊びがいいの?|知育・教育情報サイトoriori [オリオリ]

幼児期にこそ自然体験をさせたい4つの理由と大人のかかわり方

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。