【自律性を高める教育】今すぐママが子どもにできること

自律性を高める 教育

子どもを持つママならピンとくるかもしれませんが、子どもを「賢い子に育てたい」と思っても、なかなかうまくいきませんよね。単純に勉強時間を増やしても、子どもからは不満が出ていやいや勉強するひとときが増えるだけ…。

ここでポイントとなるのは、子どもが「自らやる気を見出し行動すること」です。そんな子どもの意欲を生み出すのは、自律性」が重要になります。

今回は自律性を高める教育として、今すぐママが子どもにできることを解説します。

「自律性を高めること」なぜ大切なの?

自律性を高めることは、教育や育児の場面でよく見られます。ただし、「子どもにだけ必要なのか」というとそうではなく、大人が自律性を求められる場面も多く特にビジネスシーンでは「自律性人材を育成する」ことは重要視されています。

例えば最近増えているテレワークでは、就業時間が決まっておらず、課題や目標を立てて従業員が自ら取り組まなくてはなりません。このとき、自律性は大切な要素になるのです。

つまり、子どもの自律性を高めるのは将来的にも大事なこと。なぜ、今自律性が注目されているのかを今一度考えてみましょう。

自分の意思をしっかりと持てるから

自律性が高いと、自分の意見をしっかりと持てます。自分の意思が弱く「言われた通りにするだけ」と受け身でいるよりも、自分の考えを正しく伝えられるほうが、個人にとってストレスがありません。

子どもにとっては、小さなうちは親が手伝ってくれたり代わりに決めてくれたりするため、受け身でいるほうが楽に感じるかもしれません。ですが、小学校や中学校に上がるにつれ、独自の意見が求められるようになります。

このとき、自分の意思をしっかりと持てるのは、自律性が育っているからこそです。

困難が起きたとき自分で乗り越えられるから

自律性が高い=「自分」がはっきりしていると、困ったことや壁にぶつかっても、自分の考えで乗り越えられます。自律性とは意欲ややる気の意味も込められていますが、打たれ強さも自律性が持つ特徴のひとつです。

他人とのコミュニケーションも円滑になる

自分の意見がある人だと、他の人とコミュニケーションを取ってもうまくいきます。自律性とは自我を通すだけでなく、周囲の様子も感じ取りながら自分の意見を発出する力であり、人の気持ちも考えられる子に育つでしょう。

子どもが成長するにあたり、周囲の子とのコミュニケーションは避けて通れません。たくさんの体験を積むことによって自律性を高めることにつながり、周囲と適切なやりとりができるようになります。

自律性を高める教育とは?

子育て 役立ち

では、自律性を高める教育について解説します。自律性を高めるためには特別な授業や方法が必要なのではなく、家庭での親子のやり取りの中で十分です。

子どもの自由な発想を正しく表現できるように、子どもの意欲を引き出しながら自律性を高めていきましょう。

自分で選ぶ機会が多い

まず、自律性を高めるために用意したい環境とは、「自分で選ぶ機会を作る」ことです。日常のささいなことで構わないので、これまでママが勝手に決めていた部分を少しずつ子どもにゆだねてみましょう。

  • 今日着る服を1着選んでもらう
  • 宿題をする時間を子どもが決める
  • 子どもが決めたお手伝いを続けてもらう

など、小さなことでも子どもに選んでもらいます。

小さなうちからこの「選び取る機会」は大切ですが、小さな子だと決定に時間がかかってしまうことも。広い範囲からばくぜんと「今日のお洋服を決めて」と丸投げするのではなく、「こっちとこっち、どちらがいい?」と選択肢を絞ることで、次第に選ぶ力を身につけられるでしょう。

「失敗しても大丈夫」と思える環境である

自律性を高めるために、がんじがらめに子どもに厳しくするのは避けましょう。子どもが自分で意見を持てる、自分で行動できるというのは、「失敗しても家に帰れば安心」「何があってもママは味方でいてくれる」と信頼しているからこそです。

失敗すると「だから言ったでしょう!」と責めるのではなく、まずは安心させて対策を一緒に考えましょう。子どもとの信頼関係を上手に築いてこそ、自律性は高まります。

目標ややるべきことがはっきりしている

おおざっぱに「自分でやりなさい!」と言っても、子どもはどこに向かって頑張ればよいのかわかりません。まずは目標ややるべきことを一緒に考えて、課題を明らかにしておきましょう。

例えば、毎日の宿題を続けることが課題だとします。親が言う前に自分からやり終えて欲しいなと思ったら、「〇時までには終わらせよう」と一緒に簡単なルールを決めてみましょう。できなければなぜできなかったのかを一緒に考えて、改善を繰り返します

このとき、目標や課題はママが決めるのではなく、子どもと一緒に考えましょう。子どもも自分で選んだことにより、行動に責任を持てます。

いろいろな体験をする

自律性を高めるためには、毎日同じことの繰り返しでは不十分です。お小遣いを渡して自分で買い物をさせてみたり、お手伝いをしたり、いろいろなお友達と遊んだりと、たくさんの体験や経験により自分の確立、自律性が育まれます。

好きなことや興味を持つことこそ子どもは楽しさを自由に作れるので、我が子の好みを考えながら体験できる機会を増やすとよいでしょう。

反対に自律性を否定する教育とは?

ペアレンティング とは

一方で、自律性を否定してしまう教育も存在します。自律性を高めようと思ったら、「とにかく子どもの好きなようにさせる」「いきなり親としてのサポートをやめる」と極端に考えることもあるのですが、これを避けるために自律性を低める教育についても知っておきましょう。

なんでも完璧を求める

教育熱心で我が子に「正しく偉い子に育って欲しい」と思うママこそ、子どもになんでも完璧を求めがちです。自律性が低く、自分が自分の意見を持てない経験から、「我が子も同じ道を辿って欲しくない」と厳しくすることもあるでしょう。

しかし、人間とは絶対に完璧ではいられません。親もそれは同じで、どんなに頑張っても完璧な教育は不可能です。

子どもにも同じように完璧を求め過ぎないようにし、親が求めることの3割程度ができていればOKと考えておきましょう。いろいろな体験をするからこそ失敗やトラブルはつきものですし、そんな壁にぶつかったとき、安心できる親でありたいものです。

甘やかす、ルールがすぐに揺らぐ

自律性とは子ども自身の意見を大切にするものだから、我が子の行動をすべて肯定し応援するという方もいます。しかし、自律というのは「自分を律する」ことであり、ルールやマナーを守ったうえで自分の意見を持つことを指します。

そのため、単純に甘やかしたり子どもの言う通りに大人が動いたり、一緒に決めたルールを揺らぐのは自律性をかえって否定してしまうでしょう。

子どもは親の行動を、親が思っている以上に見て学んでいます。ママ自身も自律性のある行動ができているかどうか、今一度振り返ってみることも大切です。

他の子と比べて褒める、叱る

最後は比較することです。「他の子はあんなにできるのに、どうしてあなたはできないの?」「お兄ちゃんは自分でできるのに、まだできないの?」など、比べるのはすべての子どもの能力を下げてしまいます。

これはほかの子と比べて叱る、責めるのと同様に「褒める」ことにも気を付けてみましょう。子どもを褒めるときに、「○○ちゃんよりも上手にできたね」と基準を作ってしまうと、子どもはそれ以上を目指しません。

子どもを褒めることについて、この記事でもまとめています▼

まとめ

今注目されている自律性を高める教育について、どんな接し方をすればよいのかを解説しました。自律性はこれからを生きる子どもにとって、求められる能力であり子ども自身を守る能力でもあります。

将来的にも大切な要素なので、自律性は子どもだけでなく大人も一緒に高めていけるとよいですね。この記事を参考に、今一度「良質な教育」とはどんなものなのかを考えてみましょう。

【参考】

「自分で考える」子どもの自律を育む子育て術 | しゅふJOBナビ

自律型人材とは? 育成のための5つの方法とメリット・デメリットを詳しく解説

子どもの自律的な行動姿勢を育てるには? | 玉井式|グローバルキッズを育てる【小学生英才教育】

子どもの成長を阻む日本の学校教育、自律した子どもを育てるには | 要約の達人 from flier | ダイヤモンド・オンライン

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。