【雇用形態別】ワーママ年収の平均は?ワーママのお金の悩みを解決!

教育資金やマイホームの繰り上げ返済などの支出を考えたときに、まわりのワーママ年収がいくらくらいなのだろうと疑問に思うことはありませんか?正社員や非正社員で比較したときのワーママ年収の実態や、正社員への転職のタイミング、転職準備のポイントなどをご紹介します。しっかり準備をしてワーママ年収を上手にアップさせていきましょう!

ワーママ年収ってぶっちゃけいくら?


ワーママとして、仕事をしながら家事や育児を頑張ってはいるものの、「ほかのワーママはぶっちゃけどのくらい収入があるの?」と、疑問に思ったことはありませんか?

ワーママ年収は、雇用形態や年齢によって異なります。厚生労働省が行った「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、正社員・正職員でのワーママの場合、

  • 25-29歳の平均年収は240.2万円
  • 30-34歳で259.7万円
  • 35-39歳になると271.5万円というように

年齢とともにキャリアを重ねると、年収が増加する傾向にあります。

一方で、非正社員・非正職員のワーママ年収は、

  • 25-29歳で189.9万円
  • 30-34歳は191.0万円
  • 35-39歳では194.7万円となりました。

非正社員・非正職員の場合、年齢はあまり年収に関わっていないことが分かります。年収が正社員・正職員に比べて控えめなのは、配偶者の扶養内で働くスタイルを選ぶワーママが多いことが、関係していると推測されます。

調査結果をチェックすると、ワーママの正社員と非正社員の年収は、50~70万円の差があります。ワーママ年収をアップさせるためには、夫の扶養からはずれ、正社員で働くことを目指したいところです。

正社員・非正社員ワーママのメリットとデメリット


出産後、ワーママとして働きながら育児や家事をしていこうと考えている人は、正社員を目指すのか、非正社員として働くのかを選ぶのが難しいところです。正社員と非正社員の、それぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。

正社員のメリット・デメリット

正社員のメリットは、非正社員に比べて年収が高いケースが多く有休休暇やボーナスの支給社会保険の加入などの待遇が用意されている点です。お給料は月収制であるのが一般的で、先の収入が予定しやすいことや、月ごとで給料に大きな変動がないのが特徴です。

デメリットは、ひとつの求人に対して応募者が多く殺到するため、雇用までの道のりが険しい点だといえるでしょう。ほかにも仕事の面では、非正社員よりも拘束時間が長く、仕事の責任も大きくなる傾向があります。責任のある仕事を担当すると退職しづらくなるため、採用試験を気軽に受けられないというママもいます。

非正社員のメリット・デメリット

非正社員のメリットは、正社員とは異なり、自分で働く時間が決めやすいことです。特に子どもが小さい間は、病気や幼稚園・学校行事などで仕事を休まなければならなくなるシーンが多くあり、時間の都合が付けやすいことは、育児をしながら働くのにぴったりだと言えるでしょう。職種にもよりますが、正社員と比べて求人が多く、転職しやすいこともメリットのうちのひとつです。

非正社員のデメリットは、年収が正社員よりも少なくなりがちで、労働や生活環境が不安定になったときに、社会保障が確立されていないことがあげられます。お給料は時給制が一般的で、働いた分だけ収入になりますが、言い換えると、実働がなければ収入は減少してしまいます。祝日や長期休暇のある月は、収入が大幅に減ってしまうなど、収入が不安定という面も非正社員のデメリットです。

ワーママ年収をアップさせたい!正社員への転職はいつ?


ワーママ年収を比較して、年収アップのためにも正社員へのステップアップを希望するワーママもたくさんいます。ワーママが年収アップのために正社員へ転職するには、いつがベストなタイミングなのでしょうか。

引用元:厚生労働省「2019 年 国民生活基礎調査の概況」

厚生労働省が発表している「2019 年 国民生活基礎調査の概況」にある「末子の年齢階級別にみた母の仕事の状況の年次推移」によると、0~1才の子どもを持つワーママでは正社員のほうが非正社員の割合よりも高いのが見て取れます。しかし、子どもが2才以降になると、正社員で働くワーママの割合は減少し、反対に、非正社員で働くワーママが増えます。子どもが生まれて正社員で社会復帰するも、仕事と育児や家事の両立が難しく、時間に融通が利く非正社員へ転職するワーママが多いことが計り知れます。

その後、6歳・12歳・15歳ごろにやや正社員率が上昇します。子どもの小・中・高校への進学とともに、時間の自由や慣れ、教育費の確保などからワーママ年収を上げるために、正社員へ転職する人が増えるようです。ワーママ年収アップのチャンスに、育児にかかる時間や負担が少なからず影響していると言えるでしょう。

ワーママ年収をアップさせる転職は早めから準備を

ワーママ年収をアップさせるために、正社員への転職にチャレンジするワーママが少なくありません。ワーママ年収アップのための転職を成功させるポイントをご紹介します。

求職情報をチェックしておく

ワーママ年収を上げるには、まだ転職できる時期ではないというときから、求職情報に敏感になっておくことをおすすめします。求人情報にはさまざまな内容が掲載されており、その情報から読み取れる情報がたくさんあります。

たとえば、始業時間が遅めの業種を探したり、保育所完備の企業をチェックしたりもできます。ワーママで正社員になるには、どんな資格があれば転職に有利になるのかなど、求職情報から早めに情報をキャッチしておくと、前もってしっかり準備ができますよ。時間に余裕がある場合は、転職に向けて資格取得の勉強をするのもおすすめです。

正社員ワーママに実態を聞く

いざ正社員として働き始めてから、理想と現実のギャップに苦労してしまうママが少なくありません。実際に正社員で働くワーママが身近にいる場合は、実際の話を聞いてイメージトレーニングしておくと、「こんなはずじゃなかった」というギャップが減らせます。

非正社員ワーママと比較すると、正社員ワーママは拘束時間が長いケースが少なくありません。どんな風に家事や育児をこなしているのか、どんな悩みがあるのか、しておいたほうが良い対策などを聞いてみましょう。

ワンオペにならないよう夫婦でよく話し合っておく

ワーママ年収を上げるために正社員へ転職する場合は、ワンオペ育児にならないように、夫婦であらかじめルールや家事の担当を決めておくことがポイントです。

正社員で働くワーママが非正社員へ転職する場合、仕事と育児や家事との両立が難しいという理由が上がることが少なくありません。夫婦の両方が正社員で働くといっても、夫婦の帰宅時間を比較した場合に、女性のほうが帰宅する時間が早いケースが多く、女性のワンオペ育児になってしまうことがあります。前向きに乗り越えるためにも、夫婦の協力が欠かせません。お互いがどのようにフォローし合えるのか、しっかり事前に確認しておきたいですね。

ストレスを抱えたときに相談できるところを探しておく

生活が変化すると、ストレスが生まれることがあります。働き始めて困ったことが起こったときの相談場所を、あらかじめ見つけておくと安心して働けるでしょう。ワーママ年収を上げるために転職すると、途端に時間が無くなってしまいます。パートの時間を増やしたり、正社員へ転職したりする前は、比較的時間に余裕があります。その間にゆっくりと探しておくことをおすすめします。

身近に両親や親せきがいる場合は、育児や家事で手伝ってもらうことがあるかもしれないと伝えておくだけでも、安心感が生まれます。ワーママの集まるサークルや、カウンセリングが受けられる相談室などを上手に活用してみましょう。

まとめ~ワーママ年収は生活とのバランスを考えて~

マイホームの返済や教育費の支払いなど、先の支出を考えてワーママ年収をアップさせたいときには、ワーママだけに負担がかかりすぎないように対策をしておくことが重要です。仕事に関わる時間が増えると、限られた時間のなかで育児をこなすことになります。ワンオペで年収アップを断念することのないよう、生活とのバランスを考えながらワーママ年収をアップさせていきましょう!

【参考】

厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」 

厚生労働省「2019 年 国民生活基礎調査の概況」

ABOUT US
【監修】 公認心理師YUKA久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。