【公認心理師監修】二人育児の辛さを解消!二人の子育てを乗り切る方法とは?

二人育児

ママの暮らしは家事に育児、仕事にと毎日大変。子どもを一人育てるだけでも大忙しなのに、下の子が産まれると次は二人育児が始まります。

ママ一人で乗り切るには、あまりにも大変な二人育児。「いつ終わるの?」「ストレスが溜まってしまう」と頭を抱えるママも多いことでしょう。

そこで今回は、二人育児の辛さを解消するために、二人育児の悩みやその解決策、きょうだいへの向き合い方をご紹介します。

二人育児が辛い…。二人育児はどんな感じ?

二人育児

二人育児は決して楽ではなく、一人でも大変な子どもが二人に増えるとその分忙しさは倍以上に膨れてしまいます。

とはいえ、きょうだいの子育てに憧れるママも、これから家族が増えるママもいますよね。まずは二人育児とはどんな感じなのか、チェックしていきましょう。

成長の違う二人の子供を一度に見る大変さ

二人育児でなぜ辛さを感じるのかというと、成長が異なる二人の子どもを同時に見ないといけないからです。「上の子が呼んでいるけれど、下の子が泣き出した…」「離乳食と幼児食を毎食作らなくちゃ」と育児に求められるものも一気に増えるでしょう。

ある程度の年齢差があれば二人育児も家族の協力を得やすいのですが、きょうだいの年の差は1~4歳くらいが多いもの。上の子が5歳なら大丈夫かな?と思われがちですが、まだまだ上の子も子どもであり手がかかるため、二人育児の辛さはなかなか軽減されません。

こちらの記事では二人育児の1日のスケジュール例をまとめています。参考にしてくださいね▼

上の子に変化が起こることも

二人育児は大変とは言われていますが、家族が増えるのはきょうだいにとっても喜ばしいこと。ですが、上の子は突然できた自分の妹・弟の存在に戸惑い不安を覚えたりママの気を引きたくてぐずることが多くなったりと変化が起こることもあります。

ママとしては、大変な二人育児なのだから「上の子くらい、言うことを聞いて欲しいな」と思ってしまいますよね。しかし、上の子の気持ちに寄り添うのはとても大切なことで、きょうだいとの向き合い方に悩むママも増えるのが二人育児の実情です。

上の子と下の子の付き合い方について、こちらの記事でも紹介しています。▼

ワンオペで二人育児をこなすママも!

育児にはつきものの悩みが「ワンオペ」です。これは飲食店などの忙しい店舗運営において、一人しか接客できない状態の「ワンオペレーション」を省略した言葉。手のかかる子どもに対して周囲からの協力がなかなか得られず、ママ一人が対応する様子を表しています。

子ども一人にママ一人でも、ママは休む間もなく大変。これが二人育児になるとママのストレスは溜まり、寝不足も相まって子どもに対する適切なケアが難しくなるのです。だからこそ「周囲に協力を得ましょう」「周りの力に頼って」と育児書やネット上の育児情報には記載されていますが、日中パパが仕事をしてママが子どもと一緒に過ごすならワンオペは避けられるものではありません。

「一人できょうだいとうまく過ごすには、どうしたらいいんだろう?」というのも、二人育児をこなすママあるあるの悩みです。

二人育児のワンオペの辛さ、乗り越えるコツはこちらの記事を参考に。▼

二人育児の悩みとは?

二人育児

二人育児が始まるとあふれ出る育児の悩み。ここでは4つの大きな悩みをご紹介します。

上の子の赤ちゃん返り

今二人育児をしていないママでも、「赤ちゃん返り」という言葉を耳にしたことはあるのではないでしょうか。これは順調に育っているように思えた上の子が、突然怒ったり泣くようになったり、頻繁にママ・パパを呼ぶようになったりと、きょうだいが産まれたことで起こる変化です。

赤ちゃん返りの原因は、その子によってさまざま。

  • 赤ちゃんにばかり注目がいき、自分の存在が認められていないように感じる
  • 赤ちゃんのお世話だけじゃなくて、自分のことも見て欲しい!
  • 自分の感情の発散方法がまだ分からず、フラストレーションが溜まっている

こうした理由が考えられるでしょう。

赤ちゃん返りが始まると、ママとしては「下の子のお世話も大変なのに…。お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだからきちんとして欲しい!」と思ってしまうかもしれません。ですが、この赤ちゃん返りは上の子が健全に成長した証拠です。「上の子にも思うところはあるよね」と赤ちゃん返りを認めてあげて、子どもとしっかり向き合うことが大切です。

また、赤ちゃん返りがないケースもあります。これは大人の手が十分であったり、上の子が「下の子が産まれた」ことをきちんと受け止め、自分で感情の処理ができていたりする場合に見られます。「赤ちゃん返りがないから、上の子はおかしいのかな?」と不安に思うのではなく、きょうだいの成長をママの目線で見守っていきたいものです。

赤ちゃん返りについての悩み、子どもとの向き合い方はこちらの記事にまとめています。▼

二人同時の寝かしつけ

下の子を授乳して寝かしつけたいのに、上の子が「ママ!」と呼んできてうまくいかない。上の子が寝たのに下の子が泣き出して、寝かしつけが長時間にわたってしまう…。こんな悩みも二人育児あるあるです。

特に下の子が小さなうちは夜泣きもあるため、上の子の睡眠確保のために寝る部屋を分ける家庭もあります。こちらも一人で寝かしつけるのではなく、パパに協力が得られそうなら代わってもらうとよいでしょう。

寝かしつけの時間は上の子にとって、きょうだいが産まれてから不安な気持ちを解消できる楽しいひととき。ママもこの時間は一息ついて、上の子とのスキンシップを楽しんでみるのもおすすめです。

二人育児の寝かしつけはこちらの記事も参考に。▼

ママの二人育児ストレス

最後はママの二人育児ストレスです。きょうだいが産まれて「育児が大変!」そう思うのはもちろん当然のこと。ですが、「それでも産むことを決めたのは親だし」「みんな大変だから、こんなことで疲れていたらダメな母親だ」と自分を責めてしまうことも珍しくありません。

一人の育児でも大変なのに、それが二人に増えるのは想像を絶するものです。育児ストレスは溜まってしまうものなので、ママ一人の時間も積極的に作るようにしてストレスとうまく向き合うようにしましょう。ママが笑顔で子どもと接することができれば、子どもにとっても嬉しいはずです。

二人育児できょうだいを「比べて」しまう…。どうしたらいい?

二人育児

二人育児の課題とも言えるのが、「きょうだい同士で比べてしまう」ことです。よくないことと分かってはいるけれど、上の子に「お兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから」と言ってしまったり、「上の子が〇歳のときには歩いていたのに下の子は…」と比べてしまったりします。

次はきょうだいを比較してしまうママの悩みについて、詳しく考えてみましょう。

「下の子に比べて上の子は…」と悩むママ

下の子はかわいく思えるのに、上の子はかわいいと思えない。そう悩むママも多いです。いわゆる「上の子かわいくない症候群」は決して珍しいことではなく、下の子が産まれたばかりで弱い存在に思えてしまい上の子よりも気にかけてしまうケースは多々見られます。

これも、二人育児できょうだいを比べてしまう一例です。「上の子はもう年上なんだから、自分でなんでもやらなきゃダメでしょう!」と子どもに理不尽に怒るのではなく、どうして上の子にイライラしてしまうのか原因を考えてみても良いかもしれません。

ママは二人育児で疲れています。少し上の子にきつく当たってしまったとしても、それはママが特別おかしいのではなく、二人育児にはよくあることと自分の怒りも一度認めてあげましょう。さらに自分のストレスを自覚して、繰り返し上の子に対して過度に怒ってしまうようなら対策できると理想的です。

上の子を叱りすぎてしまうママに向けて、こちらの記事もおすすめです。▼

なぜ二人を比べてしまうの?

そもそも、なぜきょうだいを比べてしまうのでしょうか。これは「自分だけ」に限ったことではなく、日本社会では周りと協調し、仲良く過ごすことが求められます。このように周囲を慮る国民性からしても、日本人は他者と自分を比較しやすい傾向にあるとも言われているのです。

しかし、きょうだいを比べるのは無意味なこと。子ども一人一人の育ち方はまったく異なりますし、例え双子でも性格や成長の度合いが一致するとは限りません。きょうだい同士を比べて「お兄ちゃんはできたのに」「下の子は上の子に比べてかわいいね」と不適切な声掛けをすると子どもは心がひどく傷つくでしょう。

ある程度比べてしまうのは仕方のないことではありますが、比較することによって起こる弊害もあります。比較するのは「その子自身が成長する前」だけにしておきましょう。「3歳になって○○ができるようになったね」「大きくなったね」ときょうだいは引き合いに出さず、その子どもの成長だけに注目することがポイントです。

なぜママが比較するのか、この記事では心理学的な視点で解説をしています。▼

二人育児で比較するのは当たり前。意識して子供と向き合う努力を!

上記のように、日本の文化の影響や心理学的に見ても「まったく比較しない」でいるのは不自然です。ある程度は比べてしまいますし、そう思っているだけなら構いません。「どちらにも平等に接さないと!」「さっき上の子にハグしたから、下の子にも同じようにハグしないと」とママが過度に比べ過ぎないようにするのも、いつかは限界がやってきます。

ご紹介したように、比較は良くないけれど決して珍しいことではなく、また比較することで起きる影響もあるのが実情です。二人育児として二人をまとめて考えるのではなく、子ども一人ひとりの成長に目を向けたいですね。上の子と下の子、どちらもかわいいですしどちらも憎らしく思えるときがあって当たり前。堂々と自分自身の感情を受け止めてあげてください。

きょうだい育児比べてしまうときの乗り越え方・考え方はこの記事でも紹介しています。▼

二人育児がハードに!双子育児についてもチェック

二人育児

二人育児はきょうだいだけでなく、双子が産まれたときも重要なポイントになります。同じ年齢の子どもが二人いる双子は、大変さや育児のこなし方もきょうだいとは少し違ってくるものです。双子育児についてもチェックしておきましょう。

一気に二人の子供を育てる双子育児

双子育児は二人育児のなかでも特に大変なもの。「夜泣きが2倍」「離乳食も好みが違う二人分」と、なかなか周囲には理解されない育児の困難がたくさんあります。

双子ママの中には「0歳から1歳までほとんど記憶がない」と答える方も多いほどです。よその双子を見ると「かわいいな。双子欲しいな」と感じる場合もあるかもしれませんが、実際にはその忙しさは一人の子の2倍どころか4倍も大変とも言われています。

双子育児のストレス解消法はこちらの記事も参考に。▼

双子ママはノイローゼになりやすい!

双子育児ではとにかくママが思い詰めやすいです。妊娠中から「ハイリスク妊娠」と呼ばれ、一人の子どもの妊娠以上に管理が必要になります。つわりがひどく出る方も多く、その状態で双子が産まれたら怒涛の二人育児が始まるのです。

ニュースでも母親が思い詰めるあまり、三つ子に手をかけてしまった報道がありました。ママとしては気を付けるべきは、双子の安全と同時に「ママ自身のメンタル体調」にも目を向けたいものです。極端な話ですが、ママさえ元気なら双子も元気でいられます。

きょうだい育児にも同じことが言えますが、

  • 家事、育児はすべて100%を目指さない。大体でOK
  • 自分を大切に!贅沢してでも体力と精神力回復を第一に
  • あまりこだわらず、自分なりの育て方

こうした気を付けるべきポイントを守っていきましょう。

双子育児でノイローゼ気味…と悩むママはこちらも参考にしてください。▼

「双子がかわいい」で乗り切れることも

双子育児は大変ですが、同じ年の子どもが二人で過ごしている様子はとてもかわいいものです。子ども一人でもかわいくてたまらないのに、二人の子どもから愛されると「きょうだいを育ててよかった」と心から思えますよね。

大変な二人育児、双子の育児。そんな毎日でも、ママにとって癒しになるところをたくさん見つけてみましょう。きょうだい育児でもそうですが、二人の子どもを育てるママは孤立し孤独を覚えやすいです。たまにはお散歩に出かけたり児童館に出かけたり、周囲とのコミュニケーションを楽しんでみてもよいかもしれません。

双子欲しい!双子育児のリアルなお話は、こちらの記事を参考に。▼

二人育児の「上の子かわいくない」「下の子かわいくない」どう向き合う?

二人育児

これまでも触れてきましたが、二人育児においてよく悩むのが「上の子がかわいいと思えない」「下の子がかわいくない」ときょうだいで差が出てしまうケースです。

この二人育児において上の子かわいくないとき、下の子かわいくないときはどう向き合えばよいのでしょうか。一緒に考えてみましょう。

二人目を出産。思うように愛情が与えられないママ

なぜきょうだいで愛情の差が出てしまうのかというと、

きょうだいが産まれるのは喜ばしいことで、家族が増えると賑やかになりますよね。ですが、ママは二人目を出産して、想像以上に「きょうだいで愛情に差が出てしまう…」と戸惑うこともあるかもしれません。

  • 下の子はまだまだ手がかかり、やり取りもおぼつかないから
  • 上の子の赤ちゃん返りで手がかかるから
  • ママと子どもの相性の問題

こんな原因が思い当たります。きょうだいだから完全に平等に愛せるかというとそうではなく、ママの忙しさや精神的な負担の大きさによっては「上の子にイライラする」「下の子がかわいくない」と思ってしまっても仕方ないのです。

さらに我が子といっても人間同士の相性の問題もあります。「子どもと相性が悪いだなんて、ママ失格じゃないのかな」と不安に思うのではなく、相性の悪さを自覚していつ相性の良さを感じるのか、いつなら子どもに思い切り愛情を与えられるのかを考えた方がよいでしょう。

きょうだい育児のネガティブな感情に悩んだら、こちらの記事も参考にしてください。▼

上の子かわいくない症候群とは?

下の子が産まれてから、「上の子が言うことを聞かなくなった」「なんだか上の子をかわいいと思えない」こんな思いに悩むママも多いもの。これは上の子かわいくない症候群と呼ばれる状態です。

上の子かわいくない症候群がなぜ起こるのかというと、

  • 出産前後のホルモンバランスの変化で、ママには「下の子を守る」本能が働いている
  • きょうだい育児でママ自身のストレスが溜まっている
  • 上の子が赤ちゃん返りをして手がかかるようになってしまった
  • 下の子は小さくてなにも言えないので、守るべき存在という意識が働く

といった原因が挙げられます。どれも二人育児ではよくある状態であり、決して「上の子かわいくない症候群」が悪いわけではありません。ママなら誰しも思うことであり、上の子がかわいく思えないからと言って自分を責めるのはやめておきましょう。

また、いつまでも上の子かわいくない症候群が続くわけではありません。

下の子が大きくなると、新しい悩みが出てくるかもしれませんし、上の子も成長してママを助けてくれる力強い存在になることもあります。いずれ二人育児の大変さが和らいだときに、上の子もかわいいと思える日がくるので、過度に自分を押さえる必要はありません。「今はそういうときなんだ」と軽く受け止めてみてはいかがでしょうか。

下の子がかわいく思えないときは?

上の子かわいくない症候群は、二人育児のママあるあるの悩みなのですが、一方で「下の子かわいくない症候群」のママももちろんいます。これって私だけなの?と強く不安を覚える方もいるでしょう。こちらも、「上の子がかわいくない」と思うママがいるのと同じように「下の子をかわいく思えない」と感じるママがいてもおかしくないのです。

根底に、この記事でも繰り返しお伝えしたように「きょうだい二人を完全に平等に付き合う」のは不可能です。人間同士の相性の問題や、二人の子どもに対してママは一人なので時間的・労力的にできないこともたくさんあります。もし自分の疲れから下の子に当たってしまうように感じたら休息を取り、一対一で過ごす時間が足りないと思ったら「きょうだいそれぞれとママとで出かける日」を設けたりと、適した対策が必要です。

下の子をかわいく思えないママは、こちらの記事も参考に。▼

二人育児のきょうだい喧嘩。どう収めたらいいの?

二人育児

二人育児をしばらく続けると、子どもたちはそれぞれ自我をしっかり持つようになります。子どもが二人いるともちろん互いの主張がぶつかってしまうもの。中には「一切きょうだい喧嘩をしない」という方もいるかもしれませんが、ほとんどのきょうだい育児をするママは「喧嘩ばっかりして!」と悩むのではないでしょうか。

親はどの程度口を出していいのか、まだ言い聞かせできない年齢の下の子・上の子にはどう伝えればよいのか、きょうだい喧嘩についてここからは詳しくご紹介します。

上の子が下の子をいじめるとき

ひとつめのパターンが上の子が下の子をいじめるときです。状況によってその理由はさまざまですが、

  • 産まれたばかりの赤ちゃんとの接し方がわからない
  • 下の子にママを取られた!と感じている
  • ママに構って欲しいから、下の子に手を出している

上の子の心理はこういったものが考えられます。

パパでさえ子どもが産まれてから数年経って、ようやく「父親の実感」が出てくるといいます。それを即座に、まだ年齢も少ない上の子に求めるのは無理がありますよね。まずは赤ちゃんとどう接するのが良いのか、力加減を優しく教えてあげてみましょう。

赤ちゃん返りが見られるときは、上の子にきつく叱っても「やっぱりママはわかってくれない」と言葉が伝わらないこともあります。下の子ができて、上の子は自分の立場を奪われるかもしれないと不安になっているのかもしれません。できる限りスキンシップを増やして上の子優先に過ごし、上の子を安心させることを徹底してみましょう。

ただし、からかいのつもりやいきすぎた乱暴は見過ごしてはなりません。なぜ叩いたのか上の子の気持ちを聞いてあげた上で、「じゃあ下の子はどう思ったかな?」と一緒に考える時間を作りましょう。「叩いたらダメだよ!」「泣かせたらダメ!」と頭ごなしに叱るのではなく、上の子には「どうしてやったらいけないのか」を考えさせることが大切です。

こちらの記事では上の子が下の子を叩くときの対応方法をご紹介しています。▼

下の子が上の子をいじめるとき

下の子が上の子をいじめてしまう、叩いてしまうと心配するママも多いですよね。これは考えたら理由がわかるかもしれませんが、

  • 下の子はまだ力加減を分かっていない
  • 遊んでいるつもりで叩いてしまっている
  • 上の子に口喧嘩では勝てないから

こんな原因が思いつくでしょう。

下の子がまだ何も分からない赤ちゃんで、上の子を叩いてしまったらママとしては「赤ちゃんだから仕方ないでしょう」と思うかもしれません。しかし、赤ちゃんだから許してあげてというのは上の子が強く理不尽を感じてしまいます。まずはなぜ喧嘩になったのか理由を聞き、どうすれば回避できたのかを考えることが大切です。

また、下の子はどうしても上の子よりも年齢が少ないので、言い負けることはよくあります。「悔しい!」と思う気持ちの発散方法がわからなくて、上の子を叩いてしまうこともあるかもしれませんね。

このときもママはどちらかに肩入れするのではなく、まずは事情を聞いてみましょう。その上でどちらが悪いかを決めるのではなく、「○○されて○○な気持ちになった。じゃあ、下の子・上の子はどう思ったのかな」と仲直りするための手助けをしてあげられるとベストです。

下の子が上の子を叩く・いじめるときの向き合い方はこちらの記事でもご紹介しています。▼

どこまで口を出していいの?きょうだい喧嘩上手な仲裁の仕方とは?

きょうだい喧嘩が始まったら、ママとしては「どこまで大人が口を出したらいいの?」と思いますよね。ある程度年齢が上がればきょうだい喧嘩も自分たちで解決できますが、一方的な喧嘩になったりどうしようもない理由があったりすると、大人の適切な仲裁は必要と言えます。

きょうだい喧嘩で言ってはならない、3つのワードを確認しておきましょう。

  • 「あなたが悪い」「それはおかしいよ」
  • 「ママが代わりに言ってあげるね」
  • 「とにかく謝りなさい!」

きょうだい喧嘩の仲裁をする場合は、ママはどちらか一方が「悪くて」どちらか一方が「良い」のかは決めつけてはなりません。喧嘩両成敗という言葉があるように、どちらにも悪いどころが少しずつあるからこそ喧嘩になっている場合がほとんどです。

まずは二人の言い分をしっかり聞きましょう。頭ごなしに「それは間違っている」と決めつけるのではなく、きょうだいの本音を引き出してあげて「○○されたから怒ったんだよね」と受け入れることが重要です。その上で、子どもと一緒に考えて謝るべきポイントが見つかったら仲直りのためにきょうだいを引き合わせてあげてください。

きょうだい喧嘩や子どもの喧嘩について、仲裁の仕方はこの記事でもまとめています。▼

まとめ

きょうだいはとてもかわいいけれど、二人の子どもを同時に相手するのはとても大変な二人育児。一人ではできていたことも、二人育児となると途端に難しくなります。

どんなママでも二人育児は大変なので、思い詰めずママが笑顔でいられるように乗り切れるとよいでしょう。今、大変な思いをしていてもいつか「二人育児が楽になった」「二人を育てていてよかった」と思える日はやってきます。一緒に頑張っていきましょうね。

【参考】

二人目育児が辛い!大変な育児を上手に乗り越える方法とは? | Kajily (カジリー)

【ワンオペ】一人でお風呂どうやって入れる?子どもが二人の場合はどうする? | ママ賃貸コラム

2人育児がこんなに大変なんて…。ママの予想を超えて壮絶、つらいと感じるところTOP4 [ママリ]

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。

二人育児 上の子・下の子問題

ABOUT US
久保田 由華心の相談室 こころラボ 代表
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。
これまでに9500ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。
その活躍からメディアからの取材や出演多数