【公認心理師監修】非認知能力とは?子供の知能を高める方法やママができることを「分かりやすく」解説

非認知能力 とは

ママなら1度は耳にしたことのある「非認知能力」。これは頭の良さなどを数値化するIQでは測れない「粘り強さ」「集中力」「知的好奇心」「コミュニケーション能力」といった人間の素質そのものの能力を指します。

今、教育現場では「非認知能力を高めよう!」という考えはスタンダードなものです。とはいえ、非認知能力っていまいちどういうものかわからない、なぜ大切なの?と疑問が尽きないママも多いですよね。

そこで今回は、非認知能力とは何かを公認心理師監修のもとわかりやすく解説します。

  • 非認知能力って何?
  • 非認知能力はどうやって高めるの?
  • 非認知能力を高めるメリットは?

以上の点をご紹介するので、気になるママは参考にしてみてください。

非認知能力とは

非認知能力とは、「数字で測定できない特性による能力」を指します。少し難しい表現ですが、認知能力がIQやテストの点数といった「頭の良さ」であるのに対し、非認知能力はその数字で測定できない能力のすべてが含まれます。

非認知能力は学校教育全般の基準や国内の教育水準を保つ文部科学省からも、「教育において必要な要素」として求められています。

つまり、学校教育や幼児教育の場面でも重要視される要素です。

特に非認知能力は「子どものうちに高めておきたい能力」「小さなうちから身につけるとメリットが大きい」と言われていますよね。育児・教育に関わるママなら、育児書やインターネットの情報などで1度は目にしたことがあるかもしれません。

とはいえ、「じゃあ非認知能力って何?」と言われると実はよくわからない…という方は多いもの。まずはよく見かける非認知能力とは何かをわかりやすく解説します。

非認知能力について詳しくはこちらの記事でもまとめています▼

数値で測ることのできない人間力のこと

先ほども説明したように、非認知能力とは

テストの点数や偏差値・IQ(知能指数)など、「数値」で表すことができるものは「認知能力」といわれます。これに対して、数値で測ることのできない人間的な力が「非認知能力」です。好奇心やがんばる力、コミュニケーション能力、誠実さなどというとイメージしやすいのではないでしょうか。

非認知能力はなぜ重要なの?これからを生き抜く上で身につけたい非認知能力とは|学研教室

以上のような能力を指します。

数字にできないからこそ、ざっくりとした説明しかできませんが反対にいうと「数字にできないすべての能力」が非認知能力です。

大人でも経験があるかもしれませんが、いくら学力があり優れた学歴を持つ人でも、社会的な成功や幸福度とは直接関係しませんよね。学があると「良い職業に就いて仲間にも恵まれる良い人生」になるかもしれませんが、人それぞれであるのが実情です。

では、何が豊かな生活や暮らし、生き抜く力に影響するのかというと、「非認知能力」です。

子どもにとって非認知能力が大切なのは、これから社会で生きる一人の人間として成長する将来のある子どもが身につけたい能力だからです。後ほど詳しく説明しますが、非認知能力を含めるすべての能力は「幼少期に著しく発達する」ために、幼児教育の現場で非認知能力に注目が集まっています。

非認知能力はこのように「さまざまな場面で役に立つ幅広い能力」です。具体的な例を次に解説します。

非認知能力と認知能力について詳しくはこちらの記事も参考に▼

自分自身の中にある力

非認知能力を大きく分類すると、

  1. 自分自身の中にある力
  2. 他人に対する力

の2種類に分けられます。このうち、自分自身が持つ能力についてをまずは見ていきましょう。

集中力

一つ目は集中力です。集中力は文字通り何か一つのことに取り組める力を指し、子どもの暮らしだと

  • 好きなおもちゃを詳しく知るための力
  • 遊び方をやりつくすための力
  • すべきことを時間以内に終わらせる力

などで役に立ちます。

この記事でいう子どもとは12歳以下を想定していますが、集中力はもともと子どもは「少ない」と言われています。好奇心旺盛で興味の移り変わりが激しい子どもだからこそ、豊かで自由な発想が育めるのです。

ただし、子どもでも最低限の集中力は大切。非認知能力の中には、こうした「自分のやりたいことに集中できる力」も含まれています。

子どもの集中力について、高め方などはこちらの記事を参考にしてください▼

粘り強さ、根気

次は粘り強さ、根気です。「やり遂げる力」とも言われ、大人になっても重要な能力のひとつと言えるでしょう。

こうした根気は「集中力とどう違うの?」と思うかもしれませんが、このやり遂げる力はGRITとも呼ばれ「途中で挫折や失敗を経験しても諦めないこと」という要素も含まれています

子どもに限らず大人でも、失敗を経験したら逃げてしまいがちです。やり抜くには勇気がいりますし、これ以上格好悪いことはしたくないので止めてしまうことも多いです。このとき、GRITがあれば根気強くやり通すことができます。また、「失敗しても大丈夫」「挫折しても認めてくれる人がいる」という安心できる経験も、子どもの粘り強さに影響します

粘り強さや根気は学習能力や、物事への情熱に向かいやすいでしょう。社会人になっても役に立つ力だからこそ、子どものうちに身につけておきたいものです。

子どものやり抜く力について、こちらの記事もチェックしてみましょう▼

やる気、意欲

ママなら「我が子には失敗を恐れずにいろいろなことに挑戦して欲しい」と思いますよね。こうした積極性チャレンジ精神やる気意欲も非認知能力のひとつです。

今、子どもには挑戦する気持ちややる気、意欲が沸きづらい環境だといわれています。ネットで調べるとさまざまな情報が入る現代では、やる前から「簡単な方法、スキップする方法」が見つかりやろうと思うと「危険、リスク」が嫌でも目に入ってきます。

もちろん危険な行為ややってはいけないことは避けるべきですが、こうしたあふれる情報の中でも正しいものを取捨選択し、自分のやるべきことを見つけてやってみる!というのは、情報社会を生きる子どもだからこそ重要な能力かもしれません。

挑戦する勇気、意欲についてこちらの記事で詳しくまとめています▼

知的好奇心

知的好奇心とは、子どもの「知りたい」という能力です。「当たり前にあるものじゃないの?」と思うママもいますが、知的好奇心が少ないと無気力で何事にも挑戦できず、学んだり体を動かしたり体験したりすることで楽しいと思う気持ちがわから

ない子になってしまいます。

また、本来子どもというのは好奇心が旺盛です。なんでも「知りたい」と思う知識欲は十分にあり、この幅を広げてあげるのが知的好奇心といえます。

成長すると子どもは「苦手な授業もやらないといけない」「難しいけれどテストを受けないといけない」という場面に出会いますよね。このとき知的好奇心があれば、本来苦手とする学習でも「知ることが楽しい」と変換でき、自分の苦手を克服しやすくなるのです。

結果として大人から無理にやらせることにならず、子どもの自発心を促します。親子どちらにとってもポジティブになれるのが、非認知能力の中にある知的好奇心のメリットです。

知的好奇心を高める方法はこちらの記事にまとめています▼

空間認知能力

空間認知能力とは、目にするものを立体として捉える力を指します。少し難しい言い方だと「二次元的なものを三次元的にとらえる力」となり、例えば

  • 地図を見て道路を立体的にとらえ、正しく進むことができる
  • 車の運転がうまくなる
  • 空間の有効活用ができ、整理整頓がうまくなる

といった能力につながるでしょう。人間本来の空間認知能力はある程度備わっていますが、トレーニングや幼少期の遊びの中で鍛えることができます。

何かとあると便利な空間認知能力。子どもの空間認知能力は数学的思考計算能力にも影響するため、非認知能力の中でも認知能力に近い存在であるのが空間認知能力です。

空間認知能力について、詳しくはこちらの記事で解説しています▼

他人に対する力

次は、他人に対する力をご紹介します。人間は誰しもが、誰かと関わりながら生きていくため、社会性やコミュニケーション能力は大切です。非認知能力とは、こうした他人との関わり合いにも役立つ能力が含まれています。

コミュニケーション能力

まずはコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力とは

  • 自分の意見を正しく発信し、他人の言い分を正しく理解する力
  • 人間関係のトラブルを解決する力
  • 周囲とうまくやり取りする力

などを指します。大人の社会の中でも、コミュニケーション能力は必須とも言えますよね。「働くようになってからコミュニケーション能力を意識するようになった」というママも多いかもしれません。

現在の子どもは、対面のコミュニケーションはもちろんSNSやメールなどでやり取りするコミュニケーションスキルも欠かせません。自分の意見を押し付けるだけでなく、さまざまな人が暮らす社会の中で「他人を受け止めて自分の主張もできる」のが正しいコミュニケーション能力です。小さなうちから大人との会話やお友達、先生とのやり取りの中で、コミュニケーション能力を高めていきます。

コミュニケーション能力を含む非認知能力、ヘックマンの提唱する重要性についてこちらもチェック▼

協調性、共感力

協調性や共感力とは、相手を思いやる気持ち・能力のことです。コミュニケーション能力との違いがわからないという声もよく見られますが、

  • コミュニケーション能力…他者とやり取りする力
  • 共感力、協調性…相手をわかる力

という違いがあります。

現在では「多様性」が広く認知されており、さまざまな立場で境遇の子がいて当たり前です。誰かの意見や格好、やり方が「普通ではない」から指摘するのではなく、それを受け入れて相手に理解を示す能力が求められます。

ここでいう協調性や共感力は、周囲にどんな理不尽があってもそれを肯定しろというわけではありません。ただ「自分と違う意見があるんだな」と受け入れる能力を指します。

子どもにとってはやや難しい能力かもしれませんが、大人が協調性や共感力を見せることで、子どもはその背中を見て育ちます。こうした柔軟な考え方それができる能力というのも、将来的に子どもの生活を助けるスキルになるでしょう。

共感力や協調性と何か、こちらの記事でまとめています▼

自律性

自律性とは、周囲からの影響を自分で考えて調整し、コントロールできる力を指します。少し難しいのですが、極端にいうと「大人から言われた通りにこなす」のではなく「言われたことに対して自分なりの答えを出す」のが自律性です。

自律性が優れていると、自分の考えを発することがうまくなれます。律するというのは「自分自身に指示を出す」ことであるため、自分のコントロールができる能力とも言い換えられるでしょう。

自律性が育つ子は、自分で物事を考えて選び取る力が優れています問題解決能力とも言い換えられますが、自分の行動に責任が持てるためより積極的な活動ができ、挫折や失敗を経験しても自分なりのやり方で乗り越えられるようになるのです。

自立性と混同して考えられがちですが、自立というのは成長し自分で働くようになり、経済面や住まいなどを子どもが確保し巣立つという意味も含まれます。今子育て中のママにとっては、子どもの自立は少し早いため、精神的な独り立ちである自律性を促すとよいでしょう。

自律性についてこちらの記事もチェック▼

非認知能力はどうして子どもにとって大切なの?

HSC HSP

これまで非認知能力をご紹介しましたが、見てみると「確かに重要そう!」と思える能力ばかりです。実際にご紹介した能力が少なくて、社会に出てから苦労したというママもいるかもしれませんね。

そんな意識のあるママならピンとくるかもしれませんが、非認知能力は特に幼児教育や育児の場面で「身につけるべき!」とよく言われます。なぜ子どもにとって大切なのか、非認知能力の持つメリットを考えてみましょう。

これからの時代を生き抜く力になるから

現在の社会はこれまでのものとは当然異なります。社会の流れは常に変わるものですし、特に移り変わりの早い現代だからこそ、子どもにはこれからの時代を生き抜く力が求められているのです。

例えば、

  • 海外進出が当たり前になった今、グローバル社会に適応できる語学力やコミュニケーション能力が必要
  • 男女関係なく活躍する現代では、性別を超えた他者への理解能力が求められる
  • コロナ禍など非常事態が起きても、臨機応変な対応力が必要
  • ビジネスシーンでは単に数値化できる知能ではなく、社会のさまざまな問題を解決できる能力が求められる

挙げるときりがありませんが、昔と今とで「子どもに身につけて欲しい能力」は少しずつ違っているのが実情です。ママとしても柔軟な考えを持って時代に追いつく必要がありますが、こうした変化の激しい社会を生きる子どもたちは、「頭がいい子」ではなく「頭の使い方が上手な子」こそ生きやすくなると考えられます。

生き抜く力」についてこちらの記事でも詳しく紹介しています▼

子供の脳神経は6歳までに急成長するから

次は、具体的な理由です。

なぜ幼少期に限って「非認知能力」が重要視されているのかというと、脳科学において「人間の脳は6歳までに脳神経の90%が完成する」と解明しています。また、ユニセフが発表した世界子供白書2001では「子ども時代の大人とのやりとりは、子どもの脳発達に大きく影響する」と記されています。

このように幼少期の脳の成長は著しく、非認知能力という将来的にも役立つ力は「幼いうちに育んだほうが伸びやすい」からです。

実際に幼児教育指針や文部科学省の学習要領にも、非認知能力が重要視されている記述があります。子どもの脳は大人よりも柔らかく、さまざまなものを吸収する優れたものです。そのため「小さなうちから非認知能力を意識すると、育ちやすくなる」ために子どもにとって非認知能力が大切なのです。

なぜ幼少期に「非認知能力」を意識するのか詳しい説明はこちらの記事で解説しています▼

これから続く人生の幸福度を高めることもできる

「生き抜く力だから」「子どものうちは伸びやすいから」というのも非認知能力の特徴ですが、多くのママがこれまで非認知能力について理解し感じたように、この能力は「今の生活を楽しくする」ことに加えて「将来働くようになっても役に立つ」からです。

社会の移り変わりの中で、どうしても一辺倒には生きていけません。苦手なことも、受け入れられないこともたくさん出てくるでしょう。そのたびに「苦手意識」が先行して何もできない人間よりも、自分自身を理解して臨機応変に対応し、自分のやりたいことや得意なことを活かして暮らす人のほうがはるかに受け取る幸福度が高いです。

中には、「子どもの非認知能力よりも認知能力が大切」「お勉強ができていればそれでいいんじゃないか」と感じる方がいてもおかしくはありません。実際に知能ももちろん大切です。しかし、社会的な評価はいずれ学歴や学力といった数字では見られなくなるため、将来的な子どもへのプレゼントとして非認知能力が注目されているのです。

非認知能力を高めるためには?

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では、子どもの非認知能力を高めるためには何をすればよいのでしょうか。具体的な遊びや方法はのちに解説するとして、「ママができること」をいくつかご紹介します。

実は、非認知能力を高めるために特別に行うことはありません。日常の中で子どもとのやり取りに工夫をすればよいだけで、高価なテキストを買う必要も有料のセミナーを受講する必要もないのです。

ここからは非認知能力を高めるための考え方、大人の接し方を見ていきましょう。

子どもに興味を持つ、子どもの本質を知る

まずは子どもに興味を持ち、子どもの本質を知りましょう。このとき、ママの想像する「こうあって欲しいという理想の子ども像」や「定番の子どものイメージ」を当てはめるのはおすすめしません。

  • うちの子は何が好きなんだろう?何に興味を持っているのかな?
  • 周りの子はこれが好きだけど、うちの子は興味ないみたい
  • ある遊びをするときだけ、すごく集中できている
  • この子のこうした感性は、大人でも尊敬できるな

など、子どもと接する中で性格以上の「個性」が見つかるはずです。

この個性は大人にとっては理解しにくいものも、ママの好みによって「認めるのに時間がかかる」というものもあるかもしれません。ですが、この興味を知り受け入れることから始めてみましょう。

世間一般でいう「知育遊び」や「良い遊び」に子どもが興味なくても構いません。お絵描きが好きで、ずっとそれしかしない、というのももちろんOKです。想像通りにならなかったからといってママが子どもの得意を見逃し、知的好奇心ややる気、集中力を削いでしまうのはとてももったいないものです。

幅広くバランスよく遊び興味を持つ子どもはまず少ないため、我が子の本質をそのまま肯定してあげてください。

子どものやる気を引き出すにはどうすればよいか、こちらの記事も参考に▼

子ども自身に選択肢を与える、決めさせる

今からでも意識できることの一つに、「子どもに選択肢を持たせてあげる」というものがあります。つい毎日の中で、ママが先回りして子どものお洋服や靴を選んだり、遊ぶ場所やおもちゃを決めてしまったり、子どもの宿題をやるタイミングを作っていないでしょうか。

子どもの選び取る機会というのは、実は非認知能力が高まる瞬間です。「自分の気持ち」に目を向け「選択肢には何があるか」を確認し、「自分の意見」として選ぶのはバランスよく非認知能力を刺激していることがわかりますよね。

ただ、慌ただしい育児において「悠長に選んでもらう時間がない!」というのもママの本音かもしれません。そういうときは選択肢を狭めて「こっちとこっち、どっちがいいかな?」という風にサポートするとよいでしょう。

  • 今から宿題するのと、お片付けしてから宿題するのどちらにする?
  • 今日のお洋服はこっちとこっち、どっちを着る?
  • こっちとこっち、どちらの遊具で遊ぶ?

など、選ぶものはどんな些細なものでも構いません。この選択をすることで、「ママに言われたからやったのに」と大人に責任が移せなくなります。自分が選んだものだとある程度の責任も出てくるため、子どもを子ども扱いせず主張を丁寧にくみ取れると子どもの非認知能力を高めることができるでしょう。

こちらの記事で非認知能力を高める方法をご紹介しています。

失敗しても大丈夫と思える環境を作る

非認知能力とは、「挫折しても立ち直れる」「問題が起きても解決法を考えられる」という能力です。ママの中には「そんなことがうちの子にできるのかな?」と感じる方もいるかもしれません。

子どもと接する中で、私たちはついつい子どもからリスクや危険を遠ざけがちです。いろいろな経験をさせてあげたいけれど、「自分でやった方が早いから」と言ってお手伝いを断ったり「危ないからこの遊びはしないで欲しい」と遊びに制限を作ったり、「失敗するかもしれないから」と先回りして頼まれてもいない手出しをしてしまうかもしれませんね。このケースはよくあるパターンでもあります。

しかし、非認知能力を高めるためには「失敗した」「断念した」という体験はとても重要です。ここでいう失敗は「わざと失敗させる」というわけではなく、もし子どもが失敗したときでも「大丈夫!」「もう一回やってみよう」と言える環境こそが大切になります。

子どもが失敗したとき、「だから言ったのに」「ママはやらないでって思ったよ?」と声掛けするのではなく、まずは子どもを安心させてあげましょう。

  • 大丈夫、ママもそういうときあるよ
  • でも挑戦したのはすごいことだよね、偉いね
  • 失敗してもいいんだよ

など、ポジティブな声掛けは効果的です。

失敗した、間違えた、諦めたという場面で、そのことを指摘するのは絶対にNG。特に子どもは親から言われた言葉は、大人はすぐに忘れてしまっても子どもは決して忘れません。

失敗しても励ましてもらった、勇気をもらった経験は、子どもの自信につながります。次に挑戦してみたい気持ちも沸いてくるため、結果として子どものやる気や意欲にも影響するのです

子どもの問題解決能力についてこちらの記事もチェック▼

「結果」ではなく「挑戦」「過程」を褒める

最後は褒め方です。これまでの子どもとの接し方を見ていると「何をしても褒めればいいのでは?」と思うママもいるかもしれませんね。確かにママの「褒めたい」という気持ち、子どもの「褒めて欲しい、認めて欲しい」という気持ちは大切です。

しかし、「褒める」というのは実は少しリスクを伴います。

良くない褒め方とは、「大人が納得した結果を出せたときだけ褒める」というもの。子どもが絵を描いたとして、その絵がママから見ても素晴らしいときに「上手にできたね、すごいね!」と褒めるのは控えたいものです。その絵がもしママにとって「途中までしか描かれていない」「褒めるに値しない」と思えば、恐らく褒めることはないでしょう。子どもは結果として「絵をうまく描かないとママに褒めてもらえない」「完成させないと褒めてもらえない」と感じてしまいます。

次に絵を描くとき、以前褒めてもらえたようにうまくできないかもしれません。完成させられないのなら、もう絵を描くこともやめちゃおうと思う子も当然いるでしょう。このようにママの褒め方によって、子どもの行動は制限されてしまいます。

では、どう褒めればよいのかというと、

  • 取り組もうと思ったこと
  • 頑張って取り組んだ過程

以上のポイントを褒めてあげると、子どもは「もっとやってみたい」「嬉しい」と感じやすいです。

大人でもそうですが、自分が頑張ったことや取り組んだことを褒められると悪い気分にはなりませんよね。絵を描いたときも「車の絵を描こうと思った考えが素敵だね」「ここまで描けたのはすごいよ!」と見守る気持ちで褒められると理想的です。

この声掛けだと、次の挑戦やさらに絵を描いてみようという意欲がわきます。結果として非認知能力の向上につながるのです。

子どものやり抜く力、褒めて伸ばすポイントはこちらの記事でもまとめています▼

「これはNG!」非認知能力を低下させるママの行動とは

非認知能力を高めるためにママができることをご紹介しました。能力を高めるといっても、特別な教材を使うわけではないので「意識すればすぐに試せる」のが嬉しいポイントですよね。

一方でこうした子どもに対するポジティブな声かけは、ざっくりしていていまいちよくわからないかもしれません。そこで、反対にNGとなる声掛けややってはならないことを見ていきましょう。

イライラを子どもにぶつける

先ほども触れましたが、大人が思っている以上に子どもは大人の言葉をまっすぐに受け取り、そして成長しても忘れません。つい忙しくて子どもに対してないがしろな言葉をぶつけたり、自分のイライラを子どもに当たったりしていないでしょうか。もちろんいつでもママが我が子のことを見てあげて、適切に対応できるわけではありませんが、大人本意の行動はできる限り避けたいものです。

大人のイライラを感じ取った子どもは、「ママを怒らせないように」と委縮して行動してしまいます。せっかく好きで興味を持ったことがあったとしても、大人から「そんな子どもっぽいもの」「くだらないからやめなさい」と止められると、そこで関心はなくなってしまいます。知的好奇心が満たされず、能力を伸ばすのは難しいですよね。

常に子どもに対して適切な対応をしなくてはならない、とは言いません。忙しいときでも「今○○をやっているから、終わったら見せてね」と短時間でも向き合えるとよいですね。

「見て見て!」と子どもが話しかけてくるのに大変さを覚えることもありますが、実は子どもはママのたった一言「見てるよ」という声掛けがあり、一瞬でも目を向けてもらえると満足できるものです。子どもの興味関心がどんな風に向かっているのかを知るためにも、1日のうちで少しだけ親子の時間を増やしてみるとよいかもしれません。

子どもの失敗を経験させない、先回りさせる

「危ないからこの遊具では遊ばせない」「片付けが大変だからこの道具は使わせない」など、ついついママは先回りして子どもからリスクや失敗を避けてしまいます。けれども、これは子どもの挑戦する気持ちを奪ってしまうことに。失敗や挫折を子どもに経験させるのはかわいそうと思う気持ち、我が子を心配するからこそですが、この先回りも少しずつ減らしてみるとよいですね。

また、失敗したらその時こそチャンスです。「失敗してもママが味方でいてあげる」「大人が何とかするから、思い切ってやっていいよ」とママを中心とする大人が子どもの安全基地になってあげると、次第に失敗をおそれずさまざまなチャレンジができるようになります。

当然怪我や周囲への迷惑になることは、先回りして子どもから避けるのは大切です。ただし、できる限りで子ども自身が考えて挑戦できるように、ママは子どもを信頼して見守ってあげるとよいでしょう。

きょうだいや友達と比較する

よくない声掛けのひとつに、お友達やきょうだいと比較するものがあります。

  • 「お姉ちゃんはできたのに…」
  • 「○○ちゃんはもうやってるって言ってたよ」
  • 「もう〇歳なのにできないの?」

こうした声掛けは子どもに劣等感を抱かせてしまいます。「どうせできないのなら挑戦するのもやめよう」と消極的な姿勢になってしまうのは、想像に難くありません。

子どものペースはそれぞれで、ご紹介したような非認知能力を高める声掛けや環境づくりをしても、すぐに目に見えてママが期待したような反応があるわけではありません。その子なりに自分の中で消化するのも時間がかかりますし、周りと同じようにできなくてもそれが個性です。

のんびり屋さんの子どもだと、ママとしても歯がゆい思いをするかもしれませんね。きょうだいがいれば、「上の子は違ったのにこの子はどうして同じようにできないんだろう?」と思ってしまうかもしれません。しかし、同じことができた、できないからといって人と比較するのは避けるべきです。

同時に、褒めるときにも同じことが言えます。「○○ちゃんよりもできたね」「お兄ちゃんよりも点数が高いね」と比較して褒めてしまうと、そこが頂点になってしまい自分の限界を決めてしまうのです。褒めるときも人と比較せず、もし比較するのであれば過去の子どもにしましょう。「昨日よりもできた」「前よりもうまくいった」という比較なら、子どもにとっても成長や伸び幅が感じられてやる気につながりそうですね。

親の好みで経験するものや遊びを変更する

こちらも避けたい行動のひとつ。ママの中には、

  • お片付けが面倒だからこの遊びは止めて欲しいな
  • おもちゃで正しく遊べないならやらないで!
  • 男の子だから、女の子だからこういう遊びをして欲しい
  • 習い事に通ったら非認知能力が高まるんだから、たくさん通わせたい

こうした出来事に心当たりがあるのではないでしょうか。

もちろん毎日の生活を送りながら子どもと向き合うため、100%望みを叶えてあげることは難しいです。できない日だってありますし、足りない道具があって子どもの求める体験ができないこともありますよね。ただ、可能な限りで融通を効かせてあげたいのが本音です。

また、大人の想像通りにいかないからといって子どもの行動を止めてはいけません。興味を持つものは子どもそれぞれ異なるので、大人の好みで左右しないほうが上達も早くなるからです。

あくまで子どもの能力を伸ばすなら、主役は子どもという観点を忘れないようにしましょう。子どもは自由に幅広く成長できる素質をみんな持っているので、我が子のペースを見守ってあげてくださいね。

具体的な非認知能力を高める遊び

非認知能力を高める声掛けや環境についてご紹介しましたが、何よりも能力を伸ばせるのは「遊び」です。しっかりしたおもちゃや外遊びでなくても日々の遊びは子どもの能力を刺激するため、遊びの持つ効果を意識して暮らしにとりいれるとよいでしょう。

具体的に、非認知能力を高める遊びをご紹介します。

非認知能力を高める遊びは、こちらの記事でもまとめています▼

絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせは、子どもの知らない時代に知らない国で、現実的には難しい物語が頭の中で展開されます。こうしたお話は子どもの想像力を刺激し、創造性も育むでしょう。

絵本の持つメリットとは、映像が動くアニメやテレビとは違って、登場人物がどんな気持ちで動いているのかはわかりません。これを想像して補完する必要がありますが、子どもも一緒に心情を考えながら読み進めるため、「○○っていう言葉はお友達を悲しい気持ちにさせてしまう」「この場面では嬉しい気持ちになるんだな」と対人コミュニケーション能力も育つのです。

ここでは読み聞かせでご紹介しましたが、親子のコミュニケーションを取りながら楽しむなら読み聞かせがおすすめです。子どもが本に興味がある場合は、一人でも読んで楽しめるとよいですね。

ママとしても忙しくて読み聞かせはたくさんできない…という場合でも、夜寝る前など時間を決めて1冊ずつのペースでOK。子どもが本に興味ない場合は、無理に進めず「大人が音読するだけ」でも構いません。他の遊びや子どもの好きなものでも非認知能力は高められるため、違う方法を試してみるのもおすすめです。

お絵描き

手を使って自分の書きたいこと、思いなどを絵にするお絵描き。実際にあるものを写して描くことも、想像上のものを描くのも想像力を育てます。手先の器用さや鉛筆、クレヨンなどの道具を使う能力にもつながるため、お絵描きにはさまざまな要素が含まれています。

少し成長すると、絵の具遊びなども取り入れられるとよいですね。子どもは大人が思った以上に大胆で、斬新な技術を持っています。時には「素晴らしい!」と思う作品を作ることもあるため、お絵描きの手順が違っていても、ある1色だけを使って絵を描いていても、まずは止めずに子どもの思うようにさせてみてください。

水遊び

水遊びは水の冷たさや自由にならない体を水中でどう扱うかなど、五感すべてを使って活動するもの。感覚を鍛えるだけでなく、体力づくりもできる遊びです。

水遊びというと大きなプールを用意して…というイメージがありますが、雨の日に水たまりに入ってみたり、お風呂で遊んだりするのでもOK。真夏だとお庭やベランダなどでホースやジョウロで水遊びを楽しむのもおすすめです。

水遊びの水の感触は、子どもの知的好奇心を育みます。また、陽射しの当たり方によっては虹が出たり水のあとがスタンプのようになったりと、創造性も刺激できますよね。水遊びによっては大人の目が必要となることもあるため、気を付けながら遊んでみてください。

公園の遊具を使った遊び

公園にはさまざまな遊具があります。遊具は公園によって異なるので、初めて遊ぶものであればチャレンジ精神が身につきます。ブランコや鉄棒、ジャングルジムはある程度慣れるとどんどん上達するので、忍耐力も育める遊びです。

子どもは遊び方が上手なので、たとえ遊具がなくても工夫して遊ぶことができます。地面に線を描いておままごとをしたり、砂や枯れ葉、雑草などで料理ごっこもできますよね。

遊具を使った遊びは危険には気を付ける必要がありますが、見立て遊びをして子どもは自由に楽しめます。発想力協調性も育つため、「いつもの公園」でも「新しい公園」どちらでも構わないのでぜひ親子でお出かけしてみてはいかがでしょうか?

歌、リズム遊び

歌を歌う、リズムに乗ってダンスするというのは、音楽的能力だけでなく一緒に楽しむママやお友達との協調性も身につきます。

歌やリズム遊びは、テレビや動画の映像に合わせても構いません。ただし一人で楽しむよりも、「誰かと一緒にリズムに合わせて歌う」方がよい経験になるためママも一緒に楽しめるとよいですね。

うまく踊って歌うと、気分のリフレッシュにもつながります。大人にとってもポジティブな遊びであり、「ママも歌って楽しい気分なんだ」と子どもにも理解してもらえるのでぜひ試してみてくださいね。

自然を使った遊び

自然の中には四季の移ろいや虫や動物などの暮らし、気温の変化などさまざまな気づきがあります。子どもは「なぜ葉っぱの色は違うんだろう?」「なんで蜘蛛の巣はねばねばしているんだろう?」といろんな疑問がわくかもしれませんね。この小さなハテナを、自ら考えられるのが自然遊びのメリットです。

自然を使った遊びというと、遠くに外出して広々とした公園を見つける印象があります。しかし、そこまで大規模な遊びにしなくてもOK。普段使う公園に出かけたり、お散歩してみたりといった道中にも自然の新しい発見があります。

普段は忙しいママでも「気晴らしに子どもとお散歩」の時間を作って想像力や感性を育んでみてはいかがでしょうか?

どろんこ遊び

どろんこ遊びはやってみるとわかるのですが、泥の感触や手でこねたり足で感触を楽しんだりと、全身を使い五感を鍛える活動です。さまざまな能力が刺激される遊びであり、水遊びと同じく日常的に楽しめるのもメリットですね。

ママの中には汚れが気になると心配する方もいるかもしれません。公園の砂場などでどろんこ遊びはできますが、思い切って汚れてもいい服を着て着替えなども用意して、「今日は思い切り汚れてもいいよ!」と割り切って遊ばせてみてもよいかもしれません。さまざまな感覚を一気に使うので、思いきりどろんこ遊びをすると大人でも心地よい疲労感を覚えるはずです。

鬼ごっこ、かくれんぼ

鬼ごっこやかくれんぼは、ルールありきの遊びのひとつ。「〇秒数えてから探してね」「隠れるのはこの範囲まで」とルールを作って守ることが、規律性や協調性、自律性につながるでしょう。鬼と逃げる方という役割を作るのも、コミュニケーション能力を高めます。

体を動かす遊びであるため、身体能力も刺激できるのが特徴のひとつ。おうち遊びが続いたり運動不足を感じたら、公園や広場でこうした遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか?道具が必要ないため、大人も一緒に気軽に参加できる遊びです。

積み木遊び

さまざまな形の積み木を、「たべもの」「おうち」「くるま」など見立て遊びで楽しめるものです。お城やおうちを作ったり子どもの自由に積み上げることで、想像力も育めますよね。

積み木はほどよい難易度があり、完成するまでにはある程度時間がかかります。子どもが納得するまで頑張って作ることで、忍耐力や集中力も刺激できるでしょう。

おままごと遊び

おままごとやごっこ遊びは、子どもにも人気の遊び。遊びの中で家族になったりヒーローになったり、さまざまな職業の人物になりきります。子どもの好奇心を刺激して、チャレンジ精神を高める遊びです。

中には大人が止めさせたくなる「地震ごっこ」や「火事ごっこ」などをするかもしれません。これは、子どもが現実で受けたことやショックだったニュースを、遊びに昇華して自分の中で納得させる行動とも言われています。例え大人から見て妙なごっこ遊びだったとしても、周りの迷惑にならず子どもに危険がなければ、あえて止めずに見守りましょう。

遊びの中では、子どもは自由でなければなりません。大人の目線で止めるのではなく、子どもの秩序とルールの中で遊べるために、サポートする姿勢も大切です。

非認知能力を伸ばすために、子どもの「遊び」への大人の対応

非認知能力を高める遊びに対して、大人は子どもとどう向き合えばよいのでしょうか。ここでは、子どもの遊びに対して大人ができることを4つご紹介します。

安心感を与えてあげる

子どもが思いきり遊ぶため、挑戦するためには「何があっても大丈夫」と大人が安心感を与えてあげる必要があります。「できるかな、不安だな」と子どもが思っていたら、ママは「いつでもそばにいるからね」「何かあったら助けるから大丈夫」と安心できる声掛けをするとよいでしょう。

実際に見守ってあげると、より子どもの安心につながります。まっすぐに目を見て、声を掛けるとよいですね。スマホはなるべく置いておき、子どもを見守ってあげましょう。

口を出すのは最小限に、安全には配慮する

思いきり遊ぶためには、安全面への配慮は必要不可欠。先ほど「先回りして子どもを失敗から遠ざけるのはやめる」とお伝えしましたが、それと安全への配慮は別です。

子どもが入っても大丈夫な場所か、大人があらかじめ見てあげたり、川や海など危険な場所で遊ぶときには大人がついてあげるようにしましょう。遊ぶ場所や物の配置は考える必要があることも多いです。

時間に余裕を持って

ここまで遊びのご紹介をしましたが、ママを始めとする大人のサポートは「大人の時間的余裕」がなくては成立しません。忙しいときに「ママ見て!」と言われても無理な場合も多く、子どもをないがしろにしてよくない声掛けをしてしまうこともありますよね。

子どもが遊びに夢中になっているときは、可能な限りで時間を作って調整しましょう。平日では忙しくて難しいのなら、休日にまとめて遊んだってかまいません。大人が時間にも気持ちにも余裕を持つと、子どもも楽しい気分になるもの。「非認知能力を高めなくては」と思うのなら、子どもにばかり体験を経験させるのではなく、まずは大人から時間を作って子どもとコミュニケーションを取れる機会を増やしましょう。

大人も全力で楽しむ

最後に、子どもだけが遊ぶのではなく大人も参加して全力で楽しむことです。ママの中には「公園の遊具で遊ぶのは何年ぶり」という方もいるかもしれません。年齢制限が許す遊具であれば、もちろん周りに配慮して大人も遊んだってかまいません。

何よりママと一緒に遊ぶことで、親子の会話が生まれ一緒の体験ができます。遊ぶ中で経験したものは、子どもの非認知能力だけでなく大人の非認知能力にも影響するでしょう。

ご紹介した遊びも、大人が一緒になってできることも多いです。かくれんぼや鬼ごっこにママも参加しても構いませんし、おままごとも大人が一緒になって遊べるものでしょう。

もし遊ぶのなら、時間に余裕を持って大人も全力で遊べるとよいですね。子どもの年齢に合わせるのも大切ですが、大人が真剣に遊びに取り組む姿も子どもにさまざまな良い影響を与えるはずです。

非認知能力についてよくある疑問

非認知能力について、よくある質問をまとめました。最後に記事をまとめる意味でも、一つずつチェックしていきましょう。

「もう6歳を過ぎたから…」非認知能力は育たない?

非認知能力は脳神経が著しく発達する6歳までに触れておくとよいとご紹介しました。中には「5歳までのやり取りで能力が決まる」という言われ方もされており、「それなら6歳を過ぎたら意味がないの?」と思うママもいるかもしれません。

6歳までの中で子どもの非認知能力がぐっと上がるのは確かです。小さなうちから能力を伸ばすことは大切ですが、では6歳以降だと無意味かというとそれも違います。

非認知能力は6歳を過ぎてからでも意識すれば伸びるものですし、大人になってからでも遅くありません。ビジネスシーンでは非認知能力は生産性の向上につながるため、セミナーなどでスキルを高めることもあるくらいです。

6歳を過ぎたからといって諦めず、ご紹介したものを試してみてくださいね。

子どもが思い通りに遊んでくれないときは?

おもちゃを正しい遊び方で遊んでくれない、大人からすると不思議な遊び方をしている。こんなシーンはよく目にします。子どもの想像力や創造性は大人の予想を超えているので、大人の考える「普通」に当てはまることはもちろんありません。

思い通りに遊んでくれなくても、危険がなければ子どもの自由にさせておきましょう。子どもの自由な遊びを大人が止めてしまうよりも、遊びがさまざまな方向性に広がる方がよっぽど非認知能力を高めます。

まとめ

IQやテストの点数など、数字にできない能力である非認知能力。幼少期に高めるのがよいとされている能力であり、今や幼児教育の中では当たり前の知識です。とはいえ、ママの中には「小さなうちからやっておかないと!」と不安になることも多いでしょう。

非認知能力を高めるには、何も難しい手順や教材、座学が必要になるわけではありません。大切なのは大人がしっかり子どもの能力に理解を示し、向き合ってあげること。日常の中でも非認知能力を高めることはできるため、この記事を参考にぜひ家族の中でも意識してみてくださいね。

【参考】

今さら聞けない認知能力と非認知能力の話 | 市川市・船橋市| こどもプログラミング・ロボット教室 niko☆kids -にこキッズ-

非認知能力はなぜ重要なの?これからを生き抜く上で身につけたい非認知能力とは|学研教室

非認知能力とは?幼児期から学童期に育てたい「人生を豊かにする力」|embot WOW!|embot(エムボット)

「非認知能力」とは?【知っておきたい教育用語】|みんなの教育技術

非認知能力を鍛える遊びを親子で楽しもう!環境づくりのコツもご紹介|ベネッセ教育情報サイト

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。