【困ったを解決】幼稚園バスで子供が泣く!原因や対処法は?

幼稚園が遠方にあったり、私立の幼稚園に通わせることになったりしたときに多いのが、幼稚園バス関連の悩みです。朝、子供が幼稚園バスに乗りたくないといって泣くことは珍しくありません。ではなぜ子供は幼稚園バスに乗りたくないと泣いてしまうのでしょうか。その理由や対処法をご紹介します。

幼稚園バスで登園している子供の割合は?

幼稚園バス
幼稚園にバスで通わせているパパやママが、一度は経験したことがあるというのが、子供が幼稚園バスに乗るときに泣くという、登園しぶりや登園拒否と呼ばれるものです。幼稚園への通園が、幼稚園バスだけでなく徒歩や自転車、自家用車などほかにも選択肢がある場合は、みんなはどうやって通園しているのだろう…と思ったことがある方も多いのでは?

All About 【幼稚園・保育園】が2005年に行ったアンケートでは、幼稚園バスで通園させている家庭は、全体の36%でした。およそ3人に1人が幼稚園バスを利用しており、その多くのパパママが、子供が幼稚園バスに乗るときに泣くことを経験しています。

幼稚園バスを利用するメリット

幼稚園バスを利用することは、徒歩や自転車、自家用車にはないメリットがあります。幼稚園バスを利用すると、バスの車内で年齢の異なる子ども同士の交流があるため、友達の幅が広がります。年上の子供は年下の子供の面倒を見ることを覚えることも。兄妹がいない子供や、兄妹で一番下の子供には特に貴重な経験になります。幼稚園バスのなかは、きちんと座席に座って手すりを握り、静かにおしゃべりを楽しむなど、その幼稚園ならではのルールがあります。バスに乗るときのマナーが自然に身につくのも、子供にとって大きなメリットです。

保護者にとっても、徒歩や自転車などとは違い、時刻通りにお見送りができスケジュールが管理しやすい点も、幼稚園バスで通園するメリットだと言えるでしょう。

幼稚園バスを利用するデメリット

メリットの多い幼稚園バスですが、デメリットがないわけではありません。例えば、バス代がかかることや、定刻通りにお見送りができる反面、時間に融通が利かない点、ママ友や幼稚園の先生と親の交流の機会が減るなどが主なデメリットになります。

幼稚園バスで子供が泣く理由は?

幼稚園バスで泣く子
幼稚園バスに乗るときに、周りの子供が泣いていないのに、自分の子供だけが泣いていると心配になるというパパママも多いものです。幼稚園バスに乗るときに子供が泣くのは、どのような理由があるのでしょうか。

乗り物酔いをする

幼稚園バスに乗るのに子供が泣く場合、1番に疑うのは、乗り物酔いをするということです。特に初めて乗り物酔いを経験している場合は、自分の体の変化を上手に言葉で説明できず、ただバスに乗りたくないから泣いているように見えてしまうことも。子供が幼稚園バスに乗りたくないと泣くときは、まずは乗り物酔いをしていないか、大人が確認してあげましょう。

バスの揺れが怖い

普段あまりバスを利用しない子供の場合は、バスの揺れが苦手ということが考えられます。幼稚園バスは、シートベルトやチャイルドシートを使用しなくても、道路交通法違反にはならず、多くの幼稚園バスでシートベルトを着用しません。そのため、自家用車よりも揺れを大きく感じたり、体の不安定感が怖いという子供がたくさんいます。

パパママと離れるのが寂しい

通園に慣れていないときに1番多いのが、ママやパパと離れるのが寂しくて泣くというものです。これは幼稚園バスで通園するケースに限らず、徒歩や自転車通園でも同じようなことがあります。これまでずっと保護者が一緒にいた環境から、はじめて保護者のいない環境になるわけですから、子供が泣いてしまうのも仕方のないことだと言えるでしょう。

年上のお兄ちゃんお姉ちゃんが苦手

幼稚園バスの中では、年齢の異なる子供が一緒に時間を過ごします。年上の子供に慣れてない場合は、特に苦手意識を持ってしまいバスに乗りたくないと泣くこともあります。

幼稚園バスで年齢の異なる子供と一緒に過ごすことはデメリットではなく、メリットに捉えられることが多くあります。年上の子供に憧れを抱いたり、年上の子供は年下の子供のお世話をやくなどの機会に恵まれます。

幼稚園生活で苦手なことがある

幼稚園では、食事の時間や運動の時間、工作の時間など、さまざまなカリキュラムが用意されています。幼稚園生活のなかで苦手なことがある場合、それを思い出して、幼稚園バスに乗りたくないと泣いているケースもあります。そのような理由で泣くことは、年少さんに限らず、幼稚園バスに慣れた年中さんにも見られます。

儀式として習慣化してしまっている

子供が泣くと何か泣いている理由があるのでは?と思ってしまいがちですが、実は特別な理由がないケースもあります。最初の頃は、パパやママと離れるのが寂しかったり、バスの揺れが怖かったりと明確な理由があって泣いているのですが、そのままお別れの儀式のように泣くことだけが習慣化してしまうこともあります。子供に泣かれると保護者は辛いものですが、このような場合は特別な理由がないため、大きな心配もいりません。

親が暗に子どもが泣くことを期待している

そんなことあるの?思う方も多いと思いますが、意外とあるこのケース。子どもが泣くことを無意識のうちの親が期待していて、その気持ちが子どもに反映されていることもあります。少しわかりにくいですが、「泣く子どもに手を焼きながらもお世話している親」役に親が酔いしれているような状況です。

これは、親自身も気づいていないことも多く、「本当に困ったわ」と周りのママ友に話しながらも、内心ではそこまで心底困っておらず、泣く子どもを「甘えて可愛い」などと思っていることがあります。

子どもは親の気持ちにとても敏感です。「親から期待されているので泣く」ということもありますが、この場合は親自身の態度が変わることでピタっと泣かなくなることもよくあります。ママがお見送りの時は泣かないのに、パパの時はギャン泣き、などという場合には、この親の気持ちが影響していることも考えられるかもしれません。

幼稚園バスで泣く子供の対処法は?

幼稚園バス
幼稚園バスに乗るときに泣く子供には、どのように対処すれば良いのでしょうか。泣く原因を見極めて、子供に合う対処法を見つけてみましょう。

バスに慣れる

バスの揺れや不安定感が怖いという子供は、路線バスを使って、慣れる練習をするのもひとつの手です。パパやママがそばにいると安心感があり、バスの揺れも気にならなくなるでしょう。子供がバスに乗ったことがないという場合は、入園前から路線バスの座席に座って練習しておくのもおすすめです。

早起きをして甘える時間を持つ

ママやパパと離れるのが寂しいという子供の場合は、朝幼稚園に行く前にたっぷりと甘えられる時間を取ってあげるのもおすすめです。朝は時間が足りずにドタバタと過ごしてしまうという家庭も多いもの。少し早起きをして、親子でじっくり向き合える時間ができれば、会話のなかから、子供が幼稚園バスで泣いてしまう正確な理由が見つかるかもしれません。

お守りになるものを持たせる

離れるのが寂しい子供には、幼稚園バッグにママやパパの代わりになるような、お守りになるものを付けてあげるのもおすすめです。お気に入りのキャラクターのマスコットや、楽しいお出かけの思い出がつまったキーホルダーなど、離れていても味方になってくれる人やものの存在があれば、子供はきっとパワーに変えられるはずです。

ゲーム性を持たせる

コレクションすることやゲームが好きな子供には、幼稚園バスに泣かずに乗れたらシールが貼れるなど、頑張ったことを評価するゲームに変えてしまうのも有効な手段です。10個貯まったら、お菓子が選べるなど目標を作ると子供も連続記録に挑戦しやすくなりますよ。

先生に相談する

バスのなかにどうしても仲良くなれないお友達がいたり、特定のお友達に意地悪をされるなど、親の力だけでは解決できないこともあります。そんなときは、幼稚園の先生に相談して、座席の場所を考慮してもらうのも対処法のひとつです。

自力での送迎に切り替えるのもあり?

幼稚園バスに乗りたくない子
どうしても子供が幼稚園バスに乗れないようであれば、可能であれば自力での送迎に変えること検討してみましょう。もし、泣くのが激しくてどうしても手に負えないという日だけ送るのであれば、その日が特別であることをしっかり子供に言い聞かせて、幼稚園バスは次の日に再チャレンジしてみるのも良いでしょう。

自力で送迎するときは、幼稚園バスに乗れなかった子供を責めたり叱ったりしないことがポイントです。「できなかった」ということを子供は自分でもよく分かっています。できなかったことよりも、その理由を探って、一緒に解決法を考え乗り越えていくことのほうが大切です。幼稚園バスに乗れた日はしっかりと褒めてあげるのも忘れずに。できたことに目を向けられるようになれば、壁を乗り越えて行ける力が身につくでしょう。

まとめ

幼稚園バスに乗りたくないと子供が泣くことは、決して珍しいことではありません。バスに乗る前に泣かれてしまうと、パパやママのほうが困ってしまいますよね。子供がどうして泣いているのかを丁寧に探って、乗り越えられるように親子で対処法を考えてみましょう。どうしても家庭だけで乗り越えられないような問題のときは、幼稚園の先生に相談するのもおすすめです。

【参考・参照サイト】

くるまのニュース「「幼稚園バス」なぜシートベルトの装備なしでOK? 園児を事故の危険から守る対策とは」

石神井南幼稚園「通園バスの様子」

境愛一郎著研究論文「通園バスの人的環境に関する研究」

武庫愛の園幼稚園「『バスの中では、、?』」

ベネッセ教育情報サイト「園に行きたがらない子、こんなふうに働きかけました」

 

ABOUT US
【監修】 公認心理師YUKA久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。