寝かしつけイライラする…。「怒鳴る寝かしつけ」をやめるためには?

寝かしつけイライラ 怒鳴る

子供の寝かしつけ、うまくいけば気持ちよく1日を終えられますが疲れも溜まる夜にいつまでも寝付いてくれないとイライラしてしまいますよね。寝かしつけが大変かどうかは個人差が大きいですが、ほとんどのママが1度は「寝かしつけに時間がかかる」と悩んでいるようです。

そして、寝かしつけがうまくいかないために子供を叱ったり怒鳴ってしまったり…。「早く寝なさい!」と怒鳴る寝かしつけをしてしまった方もいるのではないでしょうか。

今回は寝かしつけを大変に思う方に向けて、「怒鳴る寝かしつけ」をやめるコツをご紹介します。

寝かしつけイライラ!怒鳴る寝かしつけしていませんか?

寝かしつけ 悩み

寝かしつけにイライラしてしまうあまり、「早く寝なさい!」と怒鳴ることはないでしょうか。我が家の2歳の子供は寝つきが悪く、寝かしつけに毎日1時間以上かかっていました。

就寝時は1日の終わりということもあり、ママ自身疲れが溜まっている状態。加えて「寝かしつけしたら何かをしたい」と予定がある方はなおさら寝かしつけにイライラしてしまうでしょう。

まずは、どうして怒鳴る寝かしつけをしてしまうのか、その理由を考えます。

寝かしつけに時間がかかって怒鳴ってしまう

寝かしつけでイライラするのは、とにかく時間がかかるから。もちろん寝かしつけに時間をかけないために、日中の過ごし方眠りやすくなる工夫を重ねるママは多いでしょう。それでも子供が小さいうちは寝かしつけに時間がかかったり、元々睡眠が不安定だったりする子もいます。

寝かしつけは平均的にどの程度の時間がかかるのかを見てみましょう。以下はマイナビニュースがママ151人にアンケートを行った結果です。

Q.お子さまの寝かしつけにかける時間についてお聞きします。平均的にどれくらいの時間がかかっていましたか ※もしくは現在かかっていますか

1位「30分」 32.5%

2位「15分」 18.5%

3位「10分」 14.6%

4位「20分」 13.9%

5位「1時間」 7.9%

6位「5分未満」 6.6%

7位「40分」 4.0%

子どもの寝かしつけにかかる平均・最長時間はどのくらい? 対応方法は?? マイナビニュース

結果は平均的な時間なので、「寝かしつけがうまくいかない…」と感じる日は1時間近く寝かしつけに費やしていることでしょう。時間がかかればかかるほど、寝かしつけにわずらわしさを感じ子供にイライラしてしまいます。

寝室に行くと子供がうろうろ、遊び始めて怒鳴ってしまう

気持ちよく寝てくれると嬉しいのですが、寝支度をしていざ寝室に行くと、子供がうろうろして遊び始めることもありますよね。また、「寝るよ」と言って明かりを消したら「まだ寝たくない」とぐずることもあるでしょう。 何度も「おやすみの時間だよ」と伝えても、なかなか子供が分かってくれないとママの疲労もピークに達し、「早く寝て!」と怒りをぶつけてしまう方もいますよね。さらにママが怒れば怒るほど、子供は泣いてしまって寝付けない悪循環が生まれます。

寝かしつけのあとにやることがたくさん。焦る気持ちもある

子供が寝たあと、みなさんは「家事をやらなくちゃ」「残していた仕事がある」「一人でゆっくりしたい」と寝かしつけ後に何かするべきことがありませんか?私の場合は、日中できなかった残業分の仕事を持ち帰っており、「寝かしつけ後には仕事をしなければならない」状況が続いていました。

すると、子供の寝かしつけに時間がかかり、寝かしつけているのにおもちゃで遊んだりぐずったりされると焦る気持ちが芽生えます。寝かしつけにイライラし、怒鳴ることも増えるでしょう。

「早く寝て欲しい!」と思うあまり、ついその焦りを子供にぶつけてしまうパターンです。

寝かしつけイライラを解消するために

寝かしつけ 親子

寝かしつけがうまくいかないと、怒鳴りたくなる気持ちも十分わかります。ですが、どのママも「怒鳴らず寝かしつけをスムーズに済ませたい」と思いますよね。

寝かしつけでイライラしても、メリットはひとつもありません。ここからはイライラを解消するためにできることをチェックしていきましょう。

「寝かしつけのあとにやること」をなくす

寝かしつけのあとに家事を片付けたい、仕事をやっておきたい、という「寝かしつけ後にやるべきこと」をなくすだけで気持ちはぐんと楽になります。また、寝かしつけは子供と一緒に寝てしまえば時間がかかってもイライラすることが少なくなりました。

少し大変ではありますが、もし寝かしつけ後にどうしても洗濯物を回さないといけない、食器を片付けないといけないなどがあれば、寝かしつける前にやるのをおすすめします。

慣れないうちは夕方が忙しくなりがちですが、食器洗いは食洗器に任せたり、洗濯物は寝かしつけをしないパパにお願いしたりするなどして寝かしつけ後にすべきことをなくしていきましょう。

そして寝かしつけと一緒に子供と寝てしまえば、「寝かしつけた後起きないと」と思うこともなく、ストレスは一気に減りました。

子守歌を歌う

子守歌には、心拍数が安定し子供がリラックスする効果が期待できます。寝かしつけの方法は各ご家庭でさまざまですが、明かりを消してじっと布団にもぐっているだけでは子供がなかなか寝てくれない…という場合は子守歌を歌ってみてはいかがでしょうか。

私の場合は2~3曲子守歌を覚えておき、布団に添い寝した状態で静かにゆっくり歌っていました。子供にとって暗い夜は不安を感じやすいのですが、歌いはじめると意識が子守歌に行き、子供も自然と目を閉じてくれます。

個人差がありますが、寝かしつけにてこずっているという方はぜひ試してみてください。

絵本を読むのもおすすめですが、明かりをつけないと絵本は読めませんよね。子守歌なら部屋を暗くしていてもいつでも歌えるので、簡単に寝かしつけできます

寝かしつけを代わってもらう

「どうしても寝かしつけが毎日大変」「どうして私だけが寝かしつけしないといけないの?」と怒りの気持ちが子供に向くようになったら、パパに寝かしつけを代わってもらうのも一つの手段です。

寝かしつけを交代するメリットは2つあり、1つがママ自身の負担軽減、もう1つがパパに「寝かしつけの苦労」を分かってもらえることです。

寝かしつけを代わってもらったら、夜に済ませておきたい仕事や家事も終えられるでしょう。毎日寝かしつけを代わってもらうのは難しい、というご家庭なら、「土日だけ」「週に3日だけ」とママとパパで交代しながら寝かしつけしてみてはいかがでしょうか。

ママ自身がリラックスできる方法を探す

寝かしつけするときに、「子供のためを思って」と環境を整えていませんか?もちろん、子供が眠りやすいように室温や寝具を調節したり、明るさや騒音に気を配るのは大切です。

ですが、寝かしつけをするときにママがリラックスできない空間だと、余計に寝かしつけに時間がかかりイライラします。怒鳴る寝かしつけをやめるためには、ママが落ち着く空間に寝室を変更してみましょう。

我が家では高級枕を導入したり、体がリラックスできるアロマを炊いたりして寝かしつけの時に快適に過ごせるようにしました。子供が嫌がらないようであれば、ママが好きな音楽を静かにかけても構いません。

つい「寝かしつけはこうあるべき」と考えて、自分自身の快適さを二の次にしてしまいがちですが、寝かしつけでイライラしたときは子供に怒鳴る前に「ママ自身に優しく」してみてください。それだけでも、寝かしつけイライラが減らせることがあります。

「怒鳴る寝かしつけ」をやめるために

眠る子供

怒鳴る寝かしつけをやめようとは思っているけれど、瞬間的にイライラしてしまい怒りをどうしてよいのか分からなくなるときもあります。怒鳴る寝かしつけをやめるために、自身の怒りと行動をコントロールできる手段を身につけましょう。

アンガーマネジメントを実行する

アンガーマネジメントとは、名前の通り「怒りを自分で管理すること」です。例えママだとしても、寝かしつけイライラで怒鳴りたくなる時は当然やってきます。怒りは人間にとってあって当たり前の反応です。

ただ、「感情に任せて怒鳴るのは良くない」のはママ自身分かっていますよね。そこで怒りの感情を自分でコントロールしてみましょう。

私が実践したのは、怒りをコントロールする方法の1つである「6秒カウント」です。怒りのピークは、長くても6秒だと言われています。このピークを過ぎれば、少なくとも怒りが沸いた直後よりは冷静に行動を選べるでしょう。

「イライラする!」と思ったら、ゆっくり頭の中で6秒数えます。わざとゆっくり深呼吸をして気持ちを一度反らすのもおすすめです。すると、とっさに「子供に怒鳴る」ことを回避できるので、ぜひ一度試してみてくださいね。

アンガーマネジメントについてこの記事でも詳しくご紹介しています。

朝型にシフトし、自分の時間を作る

寝かしつけにイライラする原因は、「早く寝てくれないと子供のいない自分だけの時間が取れない!」という気持ちもありませんか?子供がいくらかわいくても、ずっと育児に時間を費やしていると休憩したり落ち着く時間も必要です。

寝かしつけイライラで怒鳴るのをやめるために、「寝かしつけ後」に自分の時間を作るのではなく早朝に自分の時間を作ってみましょう。家族が寝静まり、また「早く寝なくちゃ」と考えなくてよい朝の時間は何をしても集中できますよ。

散歩したり録画したテレビ番組を見たり、家族が起きるまで自分のために時間を使ってみてください。

まとめ

寝かしつけでイライラして子供を怒鳴る…。感情的になって叱ったりヒステリーのように子供に当たるのは良くないこと、と思っていても、寝かしつけは一日の終わりであるためにママ自身も疲れていて余裕のない場合がほとんどです。

寝かしつけに気持ちの余裕が出れば、寝かしつけがイライラから親子の大切なコミュニケーションの時間になります。次第に寝かしつけの時間も、子供の成長とともに減っていくので今を乗り切るために工夫してみてくださいね。

【参考】

実は多くの可能性を秘めている?幼児への子守歌の効果とは 子育て&教育ひと言コラム 伸芽’Sクラブ – 受験対応型託児所

寝かしつけ大作戦 NHK すくすく子育て情報

子どもの寝かしつけにかかる平均・最長時間はどのくらい? 対応方法は?? マイナビニュース

「怒る」と「叱る」で子どもは変わる!?健やかな成長を育む親子のコミュニケーション術とは? 東洋大学

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。