「子どもが登園前に泣く」
「登園拒否をする。毎回登園渋りで悩んでいる…」
こんな登園に関するママのお悩みはよく聞かれます。ママも仕事で登園させなくてはならないとき、泣いてはいるけれど幼稚園・保育園でお友達と遊んでたくさんのことを学んで欲しいとき、子どもに対して罪悪感が募り心も痛みますよね。
今回は登園渋りや登園前に子どもが泣く、登園拒否をする原因と解決法をご紹介。今、登園について悩んでいるママはぜひ参考にしてくださいね。
登園渋り対策に。子どもが新生活を始める前にやっておきたいこと
子どもの登園渋りはよく見られることで、決して珍しいことではありません。今悩んでいる最中のママにとっては、「他の子は問題なく通っているのに…うちの子はどこかおかしいのかな?」と不安に感じるかもしれませんね。
まず、登園渋りの対策として子どもが保育園・幼稚園に通う前にやっておけること、知っておくと心が軽くなることがあります。それぞれ見ていきましょう。
「母子分離不安」とは?
登園渋りや子どもが泣く、登園拒否をするのは子どもの自然な反応です。赤ちゃんの頃からずっと一緒にいたママ・パパとは、親子の関係がしっかりと構築されていきます。この慣れた環境であるママから離れることで、子どもが一時的に精神的な不安を覚えたりぐずりが出たりすることも。これを「母子分離不安」と呼びます。
ママ・パパはいつでも子どもの味方で、守ってくれる存在ですよね。そんな安心できるママから離れるのに拒否反応が出るのは、身を守るために必要な行動です。子どもが泣いてママを求めるのは決して「子どもが未熟」だからではなく「子どもは心の成長をしている」のです。離れてもママが迎えにきてくれて、また安心できる家に帰ることで、次第に母子分離不安は少なくなります。
幼稚園・保育園のメリットデメリットを考える
登園渋りが始まると、辛いのは子どもだけではありません。ママ自身も「こんなに嫌がっているのに、通わせる必要はあるのかな?」と不安になりますよね。そこで、保育園・幼稚園のメリットデメリットを考えてみましょう。
メリットとしては、
- 家にはないおもちゃや外遊びができる
- お友達と集団生活ができる
- 保育のプロに子育てを手伝ってもらえる
などが挙げられます。一方でデメリットは、
- 病気、感染症をもらいやすくなる
- 子どもと過ごせる時間が限られる
- 園関係のトラブルが起こる可能性もある
など。
メリットがデメリットを上回るようなら、子どもと一緒に登園渋りを乗り越える意味はあります。しかしデメリットしかないという状況も可能性がゼロではなく、もし子どもに本当に園が合っていないと感じたら、登園以外の手段も考えておく必要があります。
子どもには「幼稚園が始まるよ」「保育園に行くよ」と教えてあげて
子どもの年齢にもよりますが、4月から突然ママと離れて園に通うことになると、どの子も適応するまでに時間がかかります。あらかじめ通園が決まっていたら、子どもに「〇日から幼稚園に行くからね」とお話しておきましょう。
子どもは親が思っているよりもずっと話を理解しています。「まだ2歳だから言っても分からないよね」と思わずに、小さな子でも毎日少しずつ言い聞かせできると良いですね。子どもの心の準備をすることにもなりますし、幼稚園とは・保育園とはこんなところとママから楽しいお話を聞くことで、未知の環境への不安も和らぎます。
幼稚園や保育園によっては、子どもに慣れてもらうために「年少クラスの1歳年下クラス」や「園庭解放」などを実施していることもあります。通う予定の幼稚園まで実際にドライブ、お散歩してみたり、こうした入園の事前イベントに参加したりして、子どもに園に慣れてもらうのもおすすめです。
登園開始直後はママ自身も余裕をもって
幼稚園や保育園では、園によって慣らし保育を設けることもあります。この期間は園で過ごす時間が短く、午前保育で終わることもあるでしょう。こうした登園時間短縮に加えて、子どもも登園前に泣くことが多い、ママ自身も辛いとなると余裕がなくなりがちです。
どの子も母子分離不安が起こるわけではなく、最初から問題なく登園できる子もいます。ですが、いざ登園が始まると子どもも環境の変化に慣れないといけないため、直後はママ自身時間や仕事に余裕を持つようにするのがおすすめです。
幼稚園・保育園を始める子どもへできること、こちらの記事でも詳しくまとめています▼
なぜ泣くの?登園前のぐずぐずの原因とは
いよいよ始まった保育園・幼稚園生活。けれども登園前に子どもが泣いて、登園拒否をしてしまう…。一体、このとき子どもの中では何が起こっているのでしょうか。登園渋りの原因で考えられるケースをご紹介します。
保育園や幼稚園に苦手意識がある
多くの原因として、保育園や幼稚園への苦手意識が考えられます。例えば
- 幼稚園のお部屋が暗くて怖いから行きたくない
- 先生が怒ったときに怖く感じた
- 運動、工作でできないことがある
- 園庭で怪我をしたなど、痛い体験があった
- 年少から年中に上がったことで「自分でやる」分野が増えて慣れていない
こうした理由で登園渋りがあるのかもしれません。
このような苦手意識は、園と話し合って解決できることもあれば、時間が経って子どもが慣れることもあります。幼稚園や保育園で一緒にいるお友達は進級や転園によって変わることもあり、子どもは特に環境の変化に慣れるまで時間がかかるでしょう。ある程度見守る時間を取り、できることは何かな?と考えてみるのがおすすめです。
保育園や幼稚園に対する子どもの苦手意識について、解決法はこちらの記事をチェック▼
ママと離れるのが不安だから
母子分離不安と同じ理由ですが、ママと離れるのが不安だからです。通い始めはいつも一緒にいるママがいない状況で過ごすために、子どもが泣く、登園拒否するのは自然な反応だと思うようにしましょう。ママと良好な関係が築けている証拠です。
この不安を解決させるには、ママが毎日きちんと迎えに行けば次第に慣れていきます。最初はママ自身も辛い思いをするかもしれませんが、子どもが不安を乗り越え精神的に自立していくまで、優しく見守ってあげるのが大切です。
下の子が産まれたなど、家庭で変化があった
引っ越しや下の子が産まれたなど、家庭内での変化によって不安感が強くなり、登園を拒否してしまうこともあります。下の子がいる場合は赤ちゃんがえりも手伝って登園渋りとなっているのかもしれません。トイトレが完了したばかりだったり、ママが出産入院などでいなかったりなど、変わったことがないかもチェックしておきたいですね。
この環境の変化も、子どもは時間がかかるものの次第に慣れていきます。無理に登園を強いたりせず、必要なら親子だけの時間を作ったり普段よりもスキンシップを増やしたりするのも良いでしょう。
子どもの登園渋り原因と対策はこちらの記事でもご紹介しています▼
登園渋りや子どもが泣く、登園拒否はどうやって防ぐ?
登園渋り、子どもが泣く、登園拒否は仕方のないこととはいえ、できるなら子どもに笑顔で通園して欲しいですよね。嫌がる子どもを無理やり先生に預けて、逃げるように園から離れるのはもうしたくない…と思うママの気持ちにも頷けます。
では、こうした登園渋りに対してどう向き合えば良いのでしょうか。
体調は大丈夫?子どもの体調管理を徹底する
体調が悪いとき、うまく説明できずにぐずぐずと登園渋りを見せることがあります。子どもの体調が悪くないかまずはチェックしておきましょう。
今熱がなくても、もしかすると登園渋りは熱の出る予兆かもしれません。実際に筆者の家庭でも娘が「今日は幼稚園に行きたくない」という日があり、そういう日は決まってお迎えが必要になったり熱が出ていたりします。「またいつもの登園渋りかな」と決めつけず、子どもの体調はしっかり確認しましょう。
ハグや抱っこなど、思い切りスキンシップを
ハグや抱っこ、子どもと触れ合うスキンシップは「アタッチメント」と心理学の世界で呼ばれています。アタッチメントは特に3歳までの子には欠かせないアプローチであり、親子の大切な触れ合いのひとつです。
アタッチメントは繰り返すことで子どもとの情緒的な結びつきを形成でき、安心感や充実感を与えられると言われています。登園前に泣く子どもはママと離れることに強く不安を覚えているため、スキンシップをいつもより多めに取って安心させてあげましょう。
忙しい朝ではありますが、一瞬で良いので子どもとの触れ合いを大切にしてくださいね。
登園渋りの対策、アタッチメントについて詳しくはこちらを参考にしてください▼
笑顔でお見送りを!帰りはたくさん褒めて
登園前に子どもが泣くから、ママも辛くて悲しい顔をしていないでしょうか。先生に連れられてクラスに行く子どもを突き放すのもおすすめできません。ママはどんなに子どもが泣いていても、笑顔でお見送りしてあげましょう。また「絶対に迎えにくるからね」と毎日約束するのもおすすめです。
お迎えに行ったら、たくさん登園できたことを褒めてあげましょう。子どもの勇気を認めて褒めることで、次への登園する意欲につながるかもしれません。
先生と情報を共有する
登園拒否の原因が分からなければ、担任の先生に事情を聞くのもおすすめです。とある登園渋りに困るママは、
と解決できたようです。園でどのように過ごしているのかはママが分からない部分なので、情報を共有して登園しやすい環境を作ってみましょう。意外と登園前に泣く子どもでも、お昼を食べる頃には楽しく遊んでいるという場合もあります。
子どもの「登園したくない気持ち」を受け入れる
登園したくない気持ちはいけないことで、子どもに無理に登園を強制してはいないでしょうか。繰り返しお伝えしたように、ママの元を離れたくなくて泣くのは子どもの防衛本能であり、当然の反応です。
登園したくない、幼稚園が楽しくないという子どもの気持ち自体は否定せず「そうなんだね、嫌なんだね」と共感してあげましょう。ママに話を聞いてもらっただけでも安心できる子もいます。
その上で、「どうしたら嫌じゃなくなるかな?」と一緒に考えられると良いですね。ずっと続く登園渋りにはママも参ってしまいますが、いずれ乗り越えられることと思って見守るのが大切です。
幼稚園・保育園での楽しみを作る
登園渋りに効果的なのは幼稚園や保育園での楽しみを作ることです。
- ○○先生に「お休みの日に公園で遊んだよ」って教えてあげようか?
- 今日のおやつはドーナッツだって!楽しみだね
- ○○ちゃんにお手紙もらったから、お返事用意しようか
このように幼稚園や保育園に行くとこんなに楽しいことがある!と楽しみを作るのもおすすめです。長期的な楽しみとして、「もうすぐ遠足があるよ」「運動会楽しみだね。ママも見に行くからね」とお話しても良いかもしれません。
登園渋りへの対策法はこちらの記事にもまとめています。▼
登園拒否がひどい…休ませてもいいの?
登園拒否がとてもひどく、どうしても乗り越えられそうにない。ずっと続く登園渋りにママの方が参っちゃいそう。そんな思いをしたときに、「今日はお休みしてもいいかな?」と思うことがあるかもしれません。
ですが、子どもをお休みさせるのは甘やかしではないか、一度休んで癖になったらどうしようとなかなか踏み切れない場合もあります。次は、登園渋りへの対処法として「本当にお休みさせるのはOK?」という疑問にお答えします。
どんなときに子どもを休ませるといいの?
最も気になるのは子どもへのお休みにOKを出す基準ですよね。体調不良でもないし、単に「幼稚園に行きたくない」としか言っていない…。これを許すのはわがままを認めてしまうことになるのかも、と思うママもいるかもしれません。
実際にお休みさせる基準は特にありません。なんとなくママも「お休みさせて一緒にいる時間を増やしたいな」と思ったらそうすればよいですし、スケジュールが許せば「少し遅れて登園しようか」と考えてもOK。
判断は難しいですし、お仕事やその他の事情でお休みさせられるかどうか、という課題もあるでしょう。まずは子どもをよく観察して、子どもが本当に辛い時には、なるべく子どもの心に寄り添ってあげられるようにしましょう。その中で、子どもとしっかり対話をして、子どもの気持ちを聞き、子ども自身の覚悟が出来るようにサポートしてあげましょう。
どうしても子どもが辛いようなら「ちょっと休憩」もOK
結論として、どうしても子どもが辛いようならちょっと休憩するのもOKです。今日はママと一緒にいたい、今日は行きたくないと訴える子どもの意見を聞き入れ、心のお休みにもなるからです。
自分の意見が取り入れられると、子どもも「ママが気持ちを分かってくれた」と安心できるかもしれません。ママの中には
「癖になるかもと思ったけど、1度だけお休みしました。その後繰り返し休みたがるかな、と思ったけど次の日から頑張って行くと登園渋りが少なくなるように」
という口コミも見られました。
もちろん場合によると思いますし、スケジュール上不可能なご家庭も多いです。またお休みしたからといって必ず登園拒否が改善するとも限りません。ですが、可能であればお休みして親子の時間を作ってみるのもおすすめです。
家でできる「幼稚園の練習」をやってみるのもおすすめ
お休み中の過ごし方が不安になりますが、このときこそ幼稚園や保育園への苦手意識をなくすチャンスです。幼稚園での生活でうまくいかないことがあれば、家で練習してみても良いでしょう。
家庭内であれば、ママがサポートできますしいくら失敗しても怖くありません。家庭への信頼感を増やせるだけでなく、「おうちでうまくいったんだから大丈夫」と子どもの勇気にも変わるため、ゆっくり過ごすのはもちろん幼稚園や保育園での練習も含めて、家庭の時間を過ごしてみてくださいね。
登園拒否でお休みさせてもいいの?お休みについてこちらの記事でもご紹介しています▼
幼稚園バスは利用するべき?登園渋りのある子のバス通園
登園渋りがある中で、ネックとなるのが園バスです。園バスも子どもによっては嫌がる子も多く、バス停で何度もぐずる子どもに苦労した…というママも多いでしょう。
そこで、登園渋りのある子のバス通園について詳しく考えていきます。
幼稚園バスのメリット、デメリット
通園バスは幼稚園・保育園ともに準備されている場合があります。ママが通勤の関係で送り迎えできなかったり、遠方に住んでいたりするときは便利ですよね。この園バスのメリットとデメリットを上げてみましょう。
メリット
- 送迎する時間を省ける
- 園によっては子どもが楽しめそうな形のバスに乗れる
- 交通渋滞などでストレスがかからない
- お友達と一緒に通園できる
特にバスの中でお友達との触れ合いを楽しむ子もいます。ママとしては送迎する時間がないので、遠くに住んでいるときやお仕事の際に便利ですよね。園バスにはメリットもたくさんあります。
デメリット
一方でデメリットには、
- 必ずしも希望の時間、場所にバスが来るとは限らない
- 園バスの都合によっては集合場所や時間が変わることも
- バスに遅れないように朝の支度をしなくてはならない
- 子どもがバスに乗っている間、どう過ごしているのかママが把握できない
園バスは便利な一方で、運営する幼稚園・保育園に合わせる必要も出てきます。毎日同じ時間に準備を整えてバスに間に合わせるのは、とても大変なこと。また、バスに乗る園児や集合場所、時間は定期的に変わることもあります。
子どもが園バスに乗りたがらない理由は?
園バスには子どもに親しみやすいような外装をするなど、子どもを楽しませる要素もあります。それでも園バスに乗りたがらない原因とは、
- 車酔いが激しくて乗り心地が悪い
- 園バスで一緒になるお友達が苦手
- 園バスの椅子が硬くて痛い
- ずっと長い間乗る必要があるため子どもへの負担が大きい
などが考えられます。
単純な登園渋りなのか、もしかすると園バスに対する苦手意識なのか、子どもに理由を聞いたり先生に様子を伺ったりしてはっきりさせておきましょう。理由次第では園バスをやめて、自力登園や公共バスを使った登園に切り替える必要があるかもしれません。
どうしても園バスと合わなければ自分で送迎も◎
どうしても園バスと合わず、ママ自身が送迎した方がうまくいくのであれば、変えてみるのもおすすめです。我が家自身子どもの登園渋りに悩まされていましたが、園バスではなく自分で登園するのに切り替えると「ママとおしゃべりしたりお歌を歌ったりして遊べる!」「車の中でテレビを見て楽しめる!」と喜ぶようになりました。特に母子分離不安が強い子は、登園そのものに慣れるまで園バスは控えても良いかもしれません。
一方で、お友達のおうちでは自分で登園するときには登園渋りがあったのに、園バスに切り替えるとうまくいくようになったといいます。園バスから見る景色は自分で行くときよりも違って見えて、その子にはワクワクした体験だったのかもしれません。園バスがかわいい見た目をしているので「乗るのが楽しみ!」と感じる子もいるようです。
家庭によっては通園手段の関係上園バスが必須というケースもありますよね。園バスでの様子は担任の先生に聞いても分からないこともあるため、園側と情報を共有し子どもの様子を見守るようにしましょう。
登園渋りと園バス拒否について、こちらの記事で詳しくまとめています▼
登園拒否はいつまで続く?経験ママの体験談をご紹介
では、登園拒否とはいつまで続くものなのでしょうか。最後に登園拒否に悩まされていたママ達の体験談をまとめました。一緒にチェックしていきましょう。
自我の出てきた2歳で登園拒否、幼稚園に切り替えて解決
1歳から保育園に通っていたママは、それまで子どもと離れるときもぐずることなく、上手に登園できていたと言います。ですが、次第に自我が出てきて自己主張期になり、子どもも自分の「好き」「嫌い」をはっきり示せる2歳になると登園拒否が始まりました。
実はこういったケースはよく見られるもの。保育園での環境を考えると長時間保育に毎日登園と子どもに負担が大きいため、幼稚園に切り替えることで子どもも環境に慣れたと言います。こちらも家庭の状況によってさまざまですが、可能であれば園を変えて環境も一度変えてみるというのも一つの手段です。
年中まで続いた登園拒否、お友達ができて少し楽に
こちらのママは、年中まで登園拒否が続いて、どう工夫しても大変だったと言います。きっかけは年長に上がってお友達が新しく転入してきて、楽しく遊べるようになったこと。子どもの友人関係が変われば、園での生活に楽しみもできるようです。
反対に、お友達が引っ越して「幼稚園が楽しくない…」と言い出す子もいます。友人関係は幼稚園や保育園に限らず悩むものですが、一番悩んでいるのは子どもです。我が子の悩みは受け止めてあげて、一緒に解決できる方法がないかを考えてあげましょう。
このように年中まで登園拒否が続いても、次第に楽になったと感じるママもいるようです。
下の子と一緒に通うことで登園拒否が直った
下の子と2歳歳の差があるお友達は、年少・年中と登園前に泣くことが多かったけれど弟が入園したので登園拒否しなくなったそうです。お兄さん、お姉さんの自覚が出たのかもしれませんね。とはいえ、すべての子が簡単に下の子を意識できるわけではありません。このとき、ママが「お兄ちゃんなんだからもう泣くのやめて!」と上の子に自立を強制するのはNG。子どもにさらにストレスを与えてしまいます。
この他にも、年少さんのころよりも年中さんに上がると、「年下のクラス」ができることでしっかり登園するケースもあります。もちろん幼稚園や保育園という環境に慣れたこともありますが、こうして少しずつ強くなる子どもを見守ってあげてくださいね。
年長さんでやっと登園渋りがなくなった
最後はずっと登園渋りが直らず、どうやっても「楽しくない」と思っていたママ。幼稚園を変えることや、幼稚園を思い切ってやめさせて2年保育に切り替えてもいいかもしれない、とまで思ったそうです。
もちろんこちらも選択肢のひとつですが、その子は年長さんになってやっと登園渋りを克服。小学校への準備が始まる年長さんになったことで、「もっとできることや勉強できることがあるんだ」と楽しくなったそうです。
以上のように、登園渋りを克服するきっかけはさまざま。一つ言えるのは子どもの登園渋りはずっと続くわけではありませんし、次第に環境の変化にも慣れて楽しさが出てくる場合もあります。ママ自身にも根気が試される時期ですが、子どもの気持ちに寄り添って、安心させることに専念してあげたいですね。
まとめ
登園渋りや登園拒否、登園前に泣く我が子にママ自身も辛い思いをしがちです。ただ、こうした登園を拒否して「ママのところにいたい!」と思うことは、決しておかしなことではなく親子の関係構築がうまくいっている証拠です。
登園渋りはずっと続くわけではなく、何かのきっかけや時期がくれば緩むこともあります。それまで根気強くママは見守ってあげて、子どもの一歩踏み出す勇気を応援してあげましょう。
【参考】
【育休中】年少さんの登園拒否に疲れた!どう対応する?失敗&成功レポ | のーてんき日和
アタッチメントとは?子どもが親とのアタッチメントを育む時期 [子育て] All About
「下の子が産まれた赤ちゃんがえりでもないけれど、子どもの登園渋りが直らなくて先生に相談したら、カリキュラムがちょっと変わったから慣れるまで時間がかかるのかもって教えてもらいました」