震災や自然災害・お引越しや転職による生活環境の変化・妊娠や出産など、人生における様々な変化の中でどんな人でも不安を感じやすくなる時があります。
不安な感情というのは誰にとっても嫌なものですが、幼い子どもにとって、ママの精神状態は子どもの生活や成長にも影響しかねないという意味でコントロールしていくことがとても大切なこと。
こちらの記事ではそんな不安を抱えるママのために、どのようにして不安をコントロールしていけるのかをご紹介しています。
不安とは
[word_balloon id=”unset” src=”https://cocololabo.com/blog1/wp-content/uploads/2021/01/1073323-300×295.png” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]そもそも不安ってどんな状態のこと?[/word_balloon]「不安」という言葉を一般的な辞書を調べると
何かが気がかりで、落ち着かない(安らぎが得られない)心の状態。
と出てきます。
心理学辞典では
自己存在を脅かす可能性のある破局や危険を漠然と予想することに伴う不快な気分のこと。
なんだか心がソワソワする。嫌な予感がして落ち着かない感じのことです。
この感情は、状況によっては生じて当然のことでもあります。
例えば、2021年1月7日には1都3県に二度目の緊急事態宣言が発令され、東京では1日に2000人を超える感染者数となっています。
ウイルスは目に見えない相手。
いつ、どこで、どのように感染してしまうかもわからず、
ウイルス自体もその全貌や治療法などまだ解明されていない状態。
ワクチンが世界では出来て、日本での接種も始まるという話は聞くものの、実際ワクチンを接種できる時期も不明確でその効果についても長期的なことはわかっていない状態です。
(2021年1月9日現在)
この状況に「不安」を感じることは、人として当然の反応です。
しかし、この状況の中でもわかる範囲で自分を守りながら日常生活を送ることが出来るか
それとも、不安な気持ちに支配され、日常生活に支障をきたしてしまうかは大きな違いとなってきます。
多くの人は不安を抱えながらも、日常生活を維持しています。
しかし、今回の新型コロナウイルスのように、
- 自分が経験したことのないこと
- 見通しが不明なこと
- 自分に出来ることが限られていること
に関しては不安は強くなりがちで、場合によっては大きなストレスとなってしまいます。
子どもを抱えるママとしては、自分と子ども、その他の家族の健康はもちろんのこと、自分と子どもの行動をどうするか。子どもの成長への影響など、様々なことを考え決断しなければならなく、ママの負担が大きくなりがちな状況です。
そんな中で不安が高まった時に、ママはどのようなことで不安を軽減することが出来るでしょうか。
不安を軽減する方法
1.情報の制限
今回の新型コロナウイルスに関してや、震災や大きな事件があった時などは特にテレビをつけると
その時の旬な出来事に関してのニュースや特集が長時間報道されています。
テレビは上手く付き合えば便利なツールですが、報道する側の意図に大きく影響された内容にしかアクセスすることは出来ません。
何を放送するのかは、それぞれのテレビ局や番組が決めているのです。
視聴率のために、人の興味をひくようなことを大げさに報道していることもあって当然のこと、というスタンスで視聴したいものです。
インターネットやSNSは多くの個人が自由に情報を発信できるツールです。
これらのものすごい数の情報の中から信頼出来る情報が何なのか、
判断するのはとても難しいこともあります。
不安感が増し、冷静に、公平に、判断力を持って視聴することが難しくなっている場合には
テレビをつける時間やSNSをする時間・インターネットを使う時間を制限するなど、入ってくる情報をコントロールしてあげることも大切です。
2.掃除をする
不安感が高まっている時、人は「自分には力がない」という無力感を強く感じています。
掃除をすることは、
- 汚れた窓がピカピカになる
- ぐちゃぐちゃの棚の中が整理される
といった、目に見える形で「自分の意志でコントロール(綺麗に)することが出来た」を手軽に家で体験出来る方法なのです。
さらに
- 窓を磨く
- 引き出しの中身を全て出して、整頓して入れなおす
などという動作で無心になれることもあります。
不安が高まっている時に
「〇〇のことを考えると不安になるから、〇〇のことを考えないようにしよう」とするけれど出来なくて困っているという人がよくいますが、それはものすごく高度なことにチャレンジしているからです。
Aのことを考えないようにしよう、
ということはAのことを意識しながらそれを無視しようとしているのです。
意識しながら無視。
それは出来ない方が普通です。
何かを考えないようにしたい時には無心になれる活動に打ち込むことが効果的です。
「無心になる=考えたくないことさえも考えていない状況」となりますからね。
3.人と話をする
ママであれば、人と話をすること。
子どもであれば、遊ぶこと。
これがとても大切です。
話をすること(子どもにとっては遊ぶこと)は、
- 感情を見つける
- 感情や考えを整理する
- 関係を築く
働きがあります。
不安が高まっている時は、不安が一番強いかもしれませんがそれ以外にもいろいろな感情が隠れていることが多いです。
それらの感情を見つけだしてあげることで感情が解放されることもあります。
また、心や頭の中にごちゃごちゃしたものを話をすることによって整理出来ます。
相手に伝えようとすることでまずは自分の中で何を伝えたいのか選びます。それを言葉にして話すことによって伝えたいことを言葉に当てはめてあげます。そして、自分の口から発せられた言葉を自分の耳で聞くことによって自分がこう考えていたんだ・こう感じていたんだ、ということを再認識します。
このプロセスが感情や考えの整理につながります。
そして、話をすることで相手とのやりとりが生じ、理解が深まったり、考えや意見を交換したり、共感してもらったり、人間関係がより深まり、それが安心感へと繋がります。
4.寝る
起きているとザワザワと不安な気持ちがあり、
行動を制限しようと思ってもテレビやネットを観てしまう。
そんな時は寝ましょう。
寝ることは人間の健康を維持するうえで大切な行動。
寝てしまえば、不安を高める余計な行動もしません。
たっぷり睡眠をとって朝スッキリ起きて、生活リズムを整えることで気持ちも整うこともあります。
5.専門家の相談する
色々工夫してみても不安感が強い。
そんな時は臨床心理士、公認心理師、精神保健福祉士、精神科医、などの専門家に相談しましょう。
中には病気の症状として「不安」がコントロール不能なほど強くなることもあり、このような場合には精神科やメンタルクリニックでの治療が必要となってきます。
その場合は医療機関に受診することが大切となりますので、かならず専門家に相談してくださいね。
まとめ
不安は誰しもが状況によっては持つ感情。
ある程度は仕方ないですが、不安な気持ちに生活をコントロールされないように上手く自分の気持ちをコントロールしていきましょうね。
(参考)