【公認心理師監修】どこからが虐待?育児放棄と育児ノイローゼ、ママを悩ませる育児ストレスを徹底解説

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子育て中のママなら、一度は「育児ノイローゼ」という言葉を聞いたことがありますよね。

「私に限ってノイローゼにはならない」「子どもはかわいいし周りに育児の手があるし大丈夫」そう思っていても、子育ては予想外の連続で知らないうちに育児ストレスが溜まり、子どもやママ自身に悪影響を及ぼすかもしれません。

今回は育児ノイローゼや育児放棄、虐待などママを悩ませる育児ストレスについて解説します。自分のSOSに早めに気付き、大切な我が子のためにも正しい対応ができるようにしましょう。

育児ノイローゼとは?正しい知識を身につけよう

幼児 親子関係

そもそも育児ノイローゼとは何を指すのでしょうか。ノイローゼの意味を調べてみると、

「ノイローゼ」とは「神経症」のことで、「精神病」とは別物である。

身体に異常がないのに、精神的原因によって精神や身体にいろいろな症状が現れること。

ノイローゼとは 高崎経済大学

このように提唱されています。身体的な原因はないのに、体に不眠や気分の落ち込みが現れ、日常生活もままならないようになるのはノイローゼ状態と言えるでしょう。

育児ノイローゼとは、このノイローゼの原因が育児に所以します。もう少し踏み込んで育児ノイローゼを知っておきましょう。

産後に起こる鬱っぽさ、持ちあがらない気分の落ち込みのこと

育児ノイローゼとは産後すぐのママに起こるものです。不安や困惑といった育児ストレスが原因で、情緒不安定怒りっぽくなったり感情を失ったり衝動性が高まったりするのが育児ノイローゼと言われています。

この育児ノイローゼは決して珍しい症状ではなく、平成15年の厚生労働省の発表によると

自分が育児ノイローゼ、産後うつではないかと思った経験がある人

女性…81.8%

男性…40.3%

とされています。この調査だけでも多くのママが経験しているため、今は平気なママでもいつ育児ノイローゼで悩まされるかはわかりませんよね。

また、女性に多い育児ノイローゼですがパパにも引き起こることはあります。後ほど、育児ノイローゼの原因を詳しく見ていきましょう。

産後うつとの違いとは

育児ノイローゼと同じように悩むのが、産後うつです。産後うつは育児ノイローゼと別物とする医師もいますが、多くの場合で出産後3か月以内に発症するのが産後うつと言われています。

出産後のママは体の変化も大きく、さらに24時間続く乳児のお世話で適切な休憩も取れません。出産とは「交通事故に遭ったぐらい」の衝撃とも言われていますが、そんな負担を受けてすぐ徹夜で慣れない子育てをするのは、体や精神に影響が出てもおかしくはないでしょう。

産後うつはこうした産後に焦点を当てた病名ですが、育児ノイローゼは子どもが生後数か月過ぎたあとでも、1歳を迎えても起こる可能性があるものという違いがあります。

育児ノイローゼでよく見られる症状

ミラーニューロン

育児ノイローゼでよく見られる症状について、次はチェックしていきましょう。もし自分が育児ノイローゼかもしれない心当たりがあれば、ぜひ注意して自分自身に目を向けてください。

育児ノイローゼでよく見られる症状チェックリスト

□ 子どもがかわいいと思えない

やるべき育児のやる気が出ない、面倒で体が動かない

□ 子どもの言動がいちいち癇に障る、何もしていないのにイライラする

些細なことで子どもに怒鳴ってしまう、止められない

「この子さえいなければ」「産まなければよかった」と思ってしまう

育児も家事以外にも自分の趣味にも興味がわかない

不眠気味である、時間があっても眠るのが難しい

気分がひどく落ち込む。わけもなく悲しくて涙が出る

食欲が減った、体重が落ちた

もちろんこれがすべてではなく、育児ノイローゼで起こる症状はさまざまです。また、ママが育児に一生懸命な分気付くのが遅れがちですが、小さくても違和感は覚えるでしょう。このチェックリストにより多く当てはまったら、病院の受診やカウンセリングを検討しても良いかもしれません。

なぜ育児ノイローゼは起こるの?原因とは

なぜ育児ノイローゼは起こるのでしょうか。これはママ自身身に覚えがあるように、

  • 慣れない育児が産後という環境の変化の中、休みなく始まるから
  • 育児は大変でママ一人では不可能、だけど現状ワンオペ育児が常になっている
  • 育児はスムーズに進まず、予習しても計画しても対策ができない

このようにストレスの要因がたくさんあります。ストレスを解消するためにはママが一人になる時間を作ったり正しいリズムで生活できるようにしなければなりませんが、とはいえ子育て中は子ども中心の生活になり難しいものです。

また、子どもの人数が多い多胎児ママは特に育児ノイローゼに注意が必要。その理由には睡眠不足や手の足りなさが挙げられるので、多胎児ママでない子育てママでも、産前に十分すぎるほど育児のヘルプや家事を短縮できる手段、いざというときの相談場所や預け先を確保しておくことをおすすめします。

育児ノイローゼの原因、育児ノイローゼへの対策はこちらの記事も参考に▼

育児ノイローゼは病院で治せる?

育児ノイローゼを感じたとして、そのストレスを抱えたままではママの生活は危ういです。自分自身で回復できれば良いのですが、子どもと過ごす以上、ママの意思には関係なく育児放棄や虐待が引き起こる可能性もあるからです。

では育児ノイローゼは病院で治せるのでしょうか。結論から言うと、病院を受診してストレスで引き起こる症状を投薬などで緩和することはできます。

  • 診療内科や精神科、出産入院した産婦人科など
  • アドバイスが欲しいなら保健師に相談する
  • 話を聞いてもらい気持ちを楽にしたいならカウンセリングを

このように自分が求める方針によって、受診する病院を変えてみると効果的です。

ただし、ママが思っている以上に育児ノイローゼが進んでおりなかなかSOSが出せないときもあります。例えば「もう死んでしまいたい」「子どもが愛せない、子どもに危害を加えたい」と加害、自害思考が強い場合です。なにかが起きてからでは遅いので、必ず病院を受診するかその病院で思ったような効果が見られなかったら変えたりするなど、自分と子どもを守ることに徹底してください。

育児ノイローゼで相談できる機関はこちらの記事でまとめています▼

育児ノイローゼになったとき、ママができる対処法

旦那 イライラ

育児ノイローゼになってしまった、もしくは自分の中で違和感を覚えたら、ママができることもあります。ここでは対処法を見ていきましょう。

正しくSOSを出す

まずは正しくSOSを出すことです。先ほど産婦人科や精神科、保健師やカウンセリングなど相談窓口をご紹介しましたが、ここで大切なのは「自分自身が辛いから相談する」と主語をママにすることです。もし「子育てがうまくいかなくて辛い」と相談したとすると、求めてもいない育児のアドバイスだけで対処されるかもしれません。

SOSは正しく出し、自分と子どもを守りましょう。ママの中で覚えた違和感は誰と比べて「まだ軽い方」と判断するのではなく、自分だけの問題です。

パパに助けを求める

次に、パパに助けを求めるのもひとつの手段です。育児とは決してママだけが担うものではなく、パパと協力して助け合いこなしていくもの。パパのサポートが不足していると思ったら、パパ自身に何をして欲しいか具体的な指示を出しましょう。

ただし、育児ノイローゼで悩むママには「パパに何かを求めるのもできない」と疲弊している場合がほとんど。その場合はネットで調べた情報をそのまま見せるだけでも良いので、パパに育児ノイローゼという症状があり、これは深刻な状況を引き起こす可能性が高いと伝えましょう

ここでも「私が辛いから、子どもに危害を加えそう。育児ができない」と心からパパに深刻性を言葉にするのが大切です。

育児ノイローゼの妻にパパができることはこちらの記事でまとめています▼

育児ノイローゼで離婚するのはあり?

育児ノイローゼが辛くてパパに当たりがち。もう夫婦生活は続けられないという状況は、実際には多くの家庭で見られるものかと推測できます。子どものお世話もままならないママの暮らしの中で、パパのことまで「夕食を作らなきゃ」「家事をしなきゃ」とお世話できるはずがないからです。

どんな状況かは各家庭で異なり、育児ノイローゼの結果離婚する道を歩む夫婦もいます。離婚事由という法律的に離婚が成立する条件の中には、「性格の不一致」というものがあり育児ノイローゼや育児方針の違いはこれに当たるでしょう。

ただし、育児ノイローゼの間はママは衝動的に感情が揺れ動き、正しい判断がしかねる点に注意が必要です。育児はママ一人では大変なため、パパと話し合う時間も取れない夫婦も多いです。

衝動的に離婚を決めるのではなく、一度立ち止って考えられるまで回復し、そこから夫婦のことをどうするかを検討するのもひとつの手段です。

育児ノイローゼと夫婦不仲、離婚についてはこちらの記事もチェック▼

育児ストレスから育児放棄…どこからが育児放棄なの?

子育て口出し イライラ

育児ノイローゼは放っておくと、「育児放棄」という最悪の結果も考えられます。この育児放棄はママにとって関係のないものではなく、どこから育児放棄なのか、育児放棄とは何かを知っておく必要があります。

育児放棄とは

育児放棄とはネグレクトとも呼ばれ、ネグレクトは直訳すると「無視する」という意味を持ちます。育児が必要不可欠な子どもに対して大人が最低限の心と体のケアをしないのが育児放棄です。

例えば、

  • 食事を与えない
  • 家に閉じ込めておくなど外出させない
  • 受診が必要な病気を確認しておきながら、お医者さんに連れていかない

というのは育児放棄。子どもの生命や本来あるべき精神状態を脅かすものはれっきとした虐待であり、子どもの呼びかけを無視したり存在否定するのも育児放棄に含まれます。

育児放棄について詳しくはこちらの記事にまとめています▼

育児放棄としつけの違いとは

育児放棄と聞いて、「余裕がないとき子どもを無視しているかも」「何を言っても聞かないから子どもを部屋に残して距離を置いた」というママの行動が当てはまるのかも…と不安視する方もいるかもしれません。ですが、それはしつけの範疇に収まることがほとんどです。

  • 育児放棄…大人の一方的な思いだけで育児を怠ること
  • しつけ…子どものことを汲み、子どもに危害を加えないために距離を置くこと

と定義できるでしょう。ここで大切なのは子どものことを考えた行動かどうかです。

育児放棄としつけの違いはこちらの記事も参考に▼

育児放棄するママの特徴とは

育児放棄は絶対にしない、子どもをかわいく思えている。そんなママでも、「じゃあ育児放棄は絶対にしないのか」と問われれると回答に困ることでしょう。子育て中の筆者でも、もしかすると条件が揃えば育児ストレスのあまり育児放棄していたかもしれません。また、未来のことはやはりわかりません。

育児放棄するママの特徴とは、

  • 情緒不安定、感情のコントロールが難しい
  • 自分自身もネグレクトされて育った、親はネグレクト気味だった
  • 子どもに対して理想が高い、完璧主義である
  • 夫婦関係が悪い、もしくは一人親家庭である

上記が当てはまります。

ただ、これに当てはまったとしても必ず育児放棄するかというとそうではありません。大切なのは「育児放棄する可能性が高いほど、自分は今弱っている。弱くなる状況にある」と認識し対策することです。今気付けたのは、まさに子どもと自分を守るためかもしれません。違和感を覚えたら必ず人や機関に助けを出し、子どもの安全を確保しましょう。

育児放棄するママの特徴はこの記事で詳しくご紹介しています▼

子どもへの虐待、そのボーダーラインとは?

古典的条件付け

育児放棄も虐待の一つですが、虐待とは暴力や言葉、無視するなど態度もすべて含まれます。子どもにとって悪い養育を与えることが虐待ではありますが、ママの中には育児ストレスがうまく解消できず、子どもに当たってしまいそうになるという方も多いでしょう。

では、この虐待とはどこからが虐待と言えるのでしょうか。ボーダーラインや虐待とは何か正しい知識とリスクを知っておきましょう。

子どもへの虐待とは

子どもへの虐待は決して遠く離れた出来事ではありませんよね。自分の環境と近いママが虐待を繰り返し、逮捕されたり子どもを失ったり、残念なことに子どもをあやめてしまうという事件も度々ニュースで取り上げられます。この虐待の実情を知ったとき、ママは他人事として思えるでしょうか。「環境が揃っていたら私も虐待したかもしれない」「これから虐待しない可能性はゼロとは言い切れない」と不安に思う方がほとんどかもしれません。

子どもへの虐待とは4つの種類に分けられ、

  1. 身体的虐待
  2. 心理的虐待
  3. ネグレクト
  4. 性的虐待

とここに育児放棄も含まれます。暴力を振るうといった外傷の表れるものももちろん虐待ですし、心無い声掛けを繰り返したり子どもを無視するのも、心を傷つける虐待です。

虐待の原因はさまざまで、とはいえ共通しているのはママの育児環境が悪い、ママ自身に余裕がないといった要素です。育児ストレスを放っておくと育児ノイローゼになってママが苦しむだけでなく、虐待という子どもへの加害にもつながるため、常に注意が必要です。

「このくらいならみんな辛いんだから大丈夫」と軽視せず、たった今ママ自身が育児に関してどう思うのかを自分で評価し、ママが子どもに危害を加えないよう子どもを守る意味でも注意するのが最優先です。

子どもへの虐待についてこちらの記事も参考に▼

しつけと虐待の違い

虐待はしつけとの違いが分かりにくく、虐待している当事者の親は「これはしつけのつもりだった」と感じる方も多いです。ただ、育児放棄と同じようにしつけと虐待には明確な違いがあります。

  • しつけとは、子どものためを思って正しい道に導くもの
  • 虐待は親の心情や状況によって一方的に子どもを加害するもの

です。「子どものためになるのがしつけ、子どもを傷つけることしかしないのが虐待」と言えるでしょう。

虐待は親の育児ノイローゼが原因とも言われており、そのような精神が摩耗した状態では親が正しい判断ができないかもしれません。とはいえ虐待は大人が正しく理性を持っていれば防げます。虐待は「育児に疲れたせい」でも「自分が精神病だから仕方ない」わけでもありません。子どもを守れるのは大人だけであり、しつけと虐待の違いはどの親も明確に認識するのが大切です。

幼児虐待は決して「他人事」ではない実情も

うちに限って虐待は起こらない、子どもを大切に思っているし行き過ぎたしつけはしていないはず。そう思う家庭がほとんどではありますが、幼児虐待の件数は年々増えており決して他人事ではありません。

こちらは令和3年までの虐待相談対応件数ですが、ある程度横ばいがあるとはいえ増えているのが現状です。

引用:(速報値)令和3年度児童虐待相談対応件数

相談件数とはいえ虐待は周囲の人に分かるほど件数があり、また隠れて行われるために相談実績にものぼらないものもあります。虐待は分かるような外傷が残るものだけでなく、心理的虐待や家に閉じ込めて虐待するのであれば、周りの助けも及びません。

珍しいことではない分、周りの人は注意深く子どもを守るようにしなくてはなりませんし、ママとしては「いつ自分が虐待するかもわからない」と気を付けるべきと言えそうです。

虐待の件数について、その予防方法までこちらの記事でまとめています▼

子どもへの虐待、育児放棄を防ぎたい!ママができることとは

褒め方 叱り方

子どもへの虐待や育児放棄を防ぎたいとき、ママができることがあります。虐待を「するかもしれない」と怯えるのではなく、ママ自身が子どもを守る意識、自分の変化に気付く意識をしっかり持つようにしましょう。

虐待と育児放棄とは何かを正しく知り、自分の内面にも目を向ける

まずは虐待と育児放棄とは何かを正しく知ることです。知識不足は「行き過ぎたしつけ」のきっかけになり、またママが気にしていない育児方法がネグレクトに当たるかもしれません。

とはいえ過敏になることはありませんが、同時に「虐待しないように」と常に気を張っていても育児ストレスはたまる一方です。どんなママでも育児を最初からこなすことは難しく、誰しも「もしかすると虐待に走るかもしれない」と自分自身の変化をしっかり管理するようにしましょう。

子育てはママは後回し、子どもを最優先に、と考えられがちです。ですが、結果として子どもに悪影響が出るのなら、まずはママの精神面や体の疲れを取るように動きましょう。正しいSOSが出せるかは、ママ自身が自分のSOSを正しく知る必要があります。

ママができることはこちらの記事でもご紹介しています▼

相談機関を頼る

虐待に関してママが相談できる窓口は、

  • 子どもの虐待防止センター
  • 自治体の児童家庭相談窓口
  • 保健センター
  • 産院、小児科や精神科などの専門機関

とさまざまあります。臨時的に設置された子育て相談も利用できるでしょう。また、ママの精神回復を図るなら心理士によるカウンセリングも効果が期待できます。

この相談できる窓口は、2つ以上ママが常に知っておくと安心です。いざ相談する段階になって、「うまく言葉にできない」「あまりにも疲れて調べるのも億劫」となりがち。限界が来る前にどのように助けを求めたら良いか、知っておくだけで安心できるでしょう。

虐待に関する相談機関はこちらの記事でもまとめています▼

周囲に助けを求める

パパに相談するのも良いですし、自分の状況をママ友や子育てをしていない仲の良い友人、SNSで知り合ったママに相談しても良いでしょう。虐待や育児ストレスは根底にママの孤独感があるため、誰かに話を聞いてもらって気持ちを分かってもらうだけで気が楽になることもあります

育児中は誰とも自由にお出かけできず、ママは孤立しがちです。意識的に育児サークルに顔を出したり、子育て相談や児童館を利用するのもおすすめ。また、誰かに頼るよりは一人で育児した方がずっと楽と思うママもいるので、自分が心地よく感じる方法を見つけて積極的に環境を整えましょう。

虐待しそうなママができることをこの記事でご紹介しています▼

たった今育児放棄や虐待が怖い…と悩むママへ。楽になるマインドとは

登園渋り 登園拒否 泣く

最後に、たった今育児放棄しそう、虐待しそうで怖いと悩むママに、気持ちが楽になる考え方をご紹介します。自分が取り入れるものだけを参考にしてくださいね。

育児は大体でOK、完璧を目指さないで

完璧主義のママはストレスを溜めやすく、また完璧を目指しても育児は思うようにはいきません。SNSで見るようなキラキラした育児は誰しもができるものでもないですし、他人と比べて自分がダメなママだと落ち込む必要もないのです。

育児は100点満点ではなく、「だいたい半分ぐらいでOK」と気楽に構えましょう。1日のうちでできないことがあったとしても、今日も子どもが元気に過ごせていればそれで大丈夫です。

「~なときもあるよね」自分を許す勇気をもって

完璧主義のママは自身の育児に完璧を求めるだけじゃなく、自分にも完璧なママでいるように強いる特徴があります。ですが、思ったようにできないこともあるし、体調不良が続くと体が動かないこともあります。

失敗したりうまくいかなかったりした自分を、許す勇気を持ちましょう。「そんなときもあるよね」「まあいいか」と声に出してみるのもおすすめです。自分自身を許せなくなると辛い状態が続くため、このポジティブな思考は意識しておきたいものです。

子育ての辛さはいつまでも続かない!

子育ての辛さは「〇歳になるともっと大変だよ」と脅す言い方をされることもありますよね。ただ、そう感じるのは個人差があり、大変さは形を変えたとしても子どもが成長する分辛さは次第になくなっていきます。

ママが今感じている辛さとは、最大値かもしれません。子育てをしてきて年々感じるのは、子どもは自分でも少しずつ大きくなっているしできることも増えているし、育児の負担は比例して軽くなることです。その辛さはずっとは続かないので、長くずっと育児にとらわれるイメージを捨てて「今日1日を乗り切ったから明日は少し楽だね」と思うようにしてみましょう。同時に、子どもの成長も感じられて一緒に喜べると良いですね。

子どもへの虐待や育児放棄を防ぐために、ママにできることをこちらの記事でまとめています▼

まとめ

決して他人事にできない虐待や育児放棄。これらの原因には育児ノイローゼと育児ストレスが挙げられます。ママ自身自衛しているつもりでも、知らない間にストレスは溜まってしまうので必ず注意しておきましょう。

自分自身をよく知るようにし、違和感を覚えたら正しくSOSを。育児は完璧にこなす必要はなく、「ママが笑っていられると子どもも笑顔になれる」と自分を優先するようにしてくださいね。

【参考】

児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について|厚生労働省

​もしかして育児ノイローゼかも?7つの症状とすぐ試してほしい対処法|離婚弁護士ナビ

どこからがネグレクト?見極め方や相談先、トラブルに巻き込まれない方法とは

育児放棄・ネグレクトの判断基準や、ネグレクトを見つけたときに周りの大人ができること【LITALICO発達ナビ】

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。