子どもが生まれると、途端に子ども中心の生活になります。赤ちゃんとの生活は、家事はおろか自分のことすらままならないことも。さらに休憩やお休みの日はなく、年中育児と向き合う必要があります。
こうした自由の少ない生活は、ときにママにとって大きなストレスになるでしょう。
今回は子育てストレスランキングをご紹介。ママならではの「あるある」といった話をチェックし、対策法を考えてみましょう。
子育てストレスランキング!あなたの育児ストレスとは?
子育てにおいてストレスに感じること、子育てストレスランキングをご紹介します。こちらのランキングは実際にママに聞いた意見と、たまひよが行った2021年のアンケート結果をもとに構成しています。
【4位】家事に時間がかかる、家事が手間
- 「子どもがいなくても家事は面倒で苦手」
- 「子どものために夕食は六時までに作らないといけない、こういったスケジュール管理が面倒」
- 「家族の家事をするために、単純に時間がかかる!大変」
こういった理由から、家事が日々のストレスになるケースは多いです。家族が増えるとママ一人の手には負えない量の家事をこなすこともあり、時間もかかるので余計にストレスを感じやすいでしょう。
【3位】パパとの分担が不平等
- 「旦那は何もやってくれない」
- 「自分ばかりが育児も家事もやっている気がする」
- 「育児はお休みがないのに、夫は休日がある。不平等感が強い」
パパとの分担が不平等に感じるママ、確かに多い気がする…と納得できることもあるのではないでしょうか。育児はさまざまなやることがあり、それは1年間365日続きます。仕事には終業時間もあるし、お休みもあると考えると、「もっと家のことをして欲しい」とパパに対する不満をストレスに感じるママも多いようです。
【2位】育児中、スケジュールが狂いやすい
- 「子どもの風邪で仕事を早抜けしないといけないこと」
- 「朝や夜は子どものわがままでスケジュールが狂いっぱなし…」
- 「いくら計画を立てていても、子どもの前では無意味!」
人間がストレスを感じるのは、「自分の予想を反する行動を他人に取られたとき」だそうです。思えば、育児は想像外の繰り返し。計画を緻密に立てていても、子どもの体調やご機嫌によって臨機応変さが求められますよね。これが強いストレスになると答えるママも多いです。
【1位】自分だけの時間が少ない!
すべてのストレス項目に通じることかもしれませんが、ママの中で「大きなストレス」となるのが自分だけの時間が少ないこと。
- 「趣味を楽しむ時間がない」
- 「育児中の睡眠不足が辛い」
- 「慢性的に心も体も疲れていて、育児のお休みが欲しい」
といった声も。自由にできる時間が少なく、強いストレスを放置しておくといずれ限界が訪れます。そのときにパパや子どもなど、身近な人へ当たることのないように、こうしたストレスは適切に解消することが望まれますね。
子育てストレスランキングの対策法を考えよう
子育てストレスランキングをご紹介しましたが、これらのママのお悩みに対して、対策法をご紹介します。
すぐに解決できることは少ないですが、できることから取り入れてより育児を楽にしてみましょう。
家事は「だいたい」でOK!完璧を目指さない
家事に時間がかかり、手間が多くてストレス。このときは家事を上手に手抜きして、少しずつ「やらないこと」を増やしていきましょう。
育児中の家事を完璧にこなすのは、不可能に近いです。「このくらいなら大丈夫」と自分を許す気持ちもとても大切です。
苦手でやりたくない家事は外注する
1日で行う家事のうち、「好きなこと」「得意なこと」を考えてみましょう。ひとつも当てはまらなくても大丈夫です。思いついた家事は、ママにとっていくらかストレスの少ない家事です。
では、「嫌いなこと」「苦手なこと」を考えてみます。この家事は例えやったとしても非効率的で、ママのストレスに感じるものです。例えば「水回りの掃除が苦手」「料理全般が嫌」というのなら、一時的でも良いので家事サービスや宅食サービスなど外注をして補ってもよいかもしれません。
時短家電を導入するのも◎
「外注するほどでもないけれど、気軽に家事を楽にしたい」という方には、時短家電がおすすめです。食洗器や自動乾燥機など、時短家電を使って家事の手間抜きをしてみてはいかがでしょうか?
育児中は夫婦の共有ルールを作る、徹底する
次はパパとの不平等感を解消する対策です。一緒にチェックしていきましょう。
1度家事分担をリストアップして話し合う
漠然と「パパばかり楽をしている」と思っていても、パパとしては何から手伝ってよいのかわかりません。まずは1日のうちで必要な家事を書き出し、その中でママの担当は何か、パパの担当は何か、をはっきりさせてみます。
リストアップしたうち、不平等な部分を話し合って分担してみましょう。少し面倒かもしれませんが、パパとしても自分のやるべきことが見えやすくなるため、理解が得られやすいです。
アプリなどを使って育児も共有する
子育ての不平等感を解消するには、育児アプリがおすすめです。「今日あったこと」「子どもが食べたもの」などをアプリ一つで共有できると、家から離れて仕事中のパパも育児への理解が深まります。
ママにとっても「この前言ったのに!」と情報の行き違いが減らせるので、ストレス緩和に役立ちますよ。
育児中ママは「自分を大切に」
育児中のママはどうしても自分のことは二の次に、子どものこと中心の生活になります。ここで考えておきたいのは、子どもを大切にするのなら、まずは「自分を大切に」することです。
スケジュール通りにいかないことがストレス、計画が崩れてしまってイライラするというママに向けて、育児ストレスとの向き合い方をご紹介します。
「~べき」思考をやめる
育児中、「思うようにいかない」と悩むママの心の中では、
- 子どもはこうあるべき
- ママとはこうであるべき
といった~べき思考が常にあります。誰に強要されたわけでもないのに、夜は早く寝かさないといけない、食事は常に栄養バランスを考えたものを、などとハードルを厳しくしていないでしょうか。
こうした~べき思考は、子どもを豊かに成長させる自己肯定感にも影響します。
育児をこなす毎日の中で、できないことや計画が崩れてしまうことはたくさんあるでしょう。それでもできなかった子ども、ママ自身を認めて、許してあげることが大切です。「まあいいか」と思えるようになるだけで、ストレスはずっと減らせます。
こだわりを少なくして自分なりの育児を
何事にも強くこだわりを持ち育児をすると、ストレスは増えてしまいます。思い通りにならない育児を「できなかった」と嘆くよりも「そういうこともある、でもこれはできた」と肯定的に捉える方が、イライラは減らせるでしょう。
こだわりは少なくして、自分を許してあげる気持ちを持てるとベストです。自分に対して優しくなれると、子どもにも優しく接することができますよ。
ママの時間は「短時間」でも確保する
次はママ一人の時間が少ないストレスへの対処法をチェックしていきます。ストレスが溜まり切る前に、少しずつでよいのでうまく解消していきましょう。
2~3時間の息抜きを何度も作ろう
自由な時間が少ないママ。小時間の息抜きでも構わないので、こうした育児から離れる時間を何度も持つようにしましょう。
育児から離れるというと「一時保育先を見つけないと」「パパとスケジュール調節をしないと」とハードルが高くなりがちですが、以下の記事のように短時間でもできることはたくさんあります。
普段から息抜きできることやリラックスできることを見つけておき、隙間時間にストレス解消できるようにするとよいかもしれません。
ママの一人時間は一度きりにしないこと
ママが一人になれる時間は、たった一度だけ作ればOKというわけではありません。育児にお休みはなく、定期的に休憩を取らないといつか必ず限界がやってきます。
パパや周囲の力に頼り、一度きりにすることなく何度も自由な時間を作りましょう。
まとめ
子育てにはストレスの原因になるものがたくさん。自分のことを後回しにしがちなママは、日々のイライラに疲れてしまうこともあるかもしれません。
ですが、子どもが成長するにしたがって少しずつママのストレスは緩和できます。大変な時期をストレスとうまく付き合って、一緒に乗り越えていきましょう。
【参考】