長期休みに取り入れたい子どもの知育遊び(0歳、1歳、2歳、3歳)

積み木遊びをする子

長期休みというのは、子どもはワクワク!ママやパパは日常に加えてお子さんとの時間が増えて慌ただしく過ぎてしまうことが多いかもしれません。

親子が一緒にいられる時間が長いこの期間に子どもに体験させてあげたいこともたくさんあるでしょう。こちらの記事では子どもの発達をバランスよく促すために取り入れたい遊びについてご紹介します。

幼少期の体験が子どもの特技となっていく

子どもが2,3歳になってくると

  • お絵描きが上手な子
  • 運動が得意な子
  • ブロック遊びが得意な子

など子どもによって得意なことが異なり、「その子らしさ」というのが見えてきます。
これらの「得意なこと」というのは、何によって決まっているのでしょうか?

生まれつき?育て方?

様々な研究がありますが、行動遺伝学の第一人者である安藤寿康先生によると

よく遺伝と環境はどっちが大事ですかと質問されます。でも、どちらも大事なもので、切り離して考えられません。遺伝と環境は複雑に絡み合って、重要な役割を果たしているのです。

出典:慶應義塾大学 遺伝と環境は人の成長にどう影響する?ふたごを調査して実証的に研究

子どもの能力は生まれつきの要素もあるけれど、どう育てたか、つまり幼少期に何を体験を出来たか、ということも大切な要素となっています。

親の特技が子どもに影響する理由

 

外遊びする親子

お絵描きが得意なママの子どもはお絵描きが得意であったり、運動神経の良いパパの子どもが運動がとくいであったりするのをみると、「遺伝じゃないの!?」と思うかもしれません。(確かに遺伝的要素も多少は影響しているようですが…)

しかし、考えてみると、親も人間。自分が楽しい!と思うことに自然と子どもを誘っていることが多いのです。

パパに「子どもと遊んでて」とお願いしたら、パパはどうしますか?
スポーツが得意なパパであれば、「よーし、公園に行くか!」となるでしょう。
工作が得意なパパであれば、ブロックやレゴ遊びを始めるかもしれません。

こうして、親の得意なことというのは、知らず知らずのうちに子どもも多くそれらに触れることになるのです。そして、当然それらの遊びをしているママやパパの顔もいきいきしています。

自分が楽しいと思えることは、得意なことは、子どもにも教えてあげやすいものです。
こうして親の得意なことをたくさん経験することによって、子どももその遊びが得意になっていく、というのはとても納得出来ますね。

長期休みに意識したい「手先を使った遊び」

赤ちゃんの手

保育園や幼稚園に通う子ども達にとって、夏休み・冬休み・春休みといった長期休みは、子どもにとって楽しいもの。普段行けない旅行に行ったり、少し遠出のお出かけをしてみたり。
長期休みの過ごし方は工夫をされている親御さんが多いのではないでしょうか。

もちろん、そのような「非日常」だからこそ出来る体験は大切にしていきたいのですが、子どもの成長は「バランス良く」ということがとても大切です。長期休みの間は実は「手先を使った遊び」が欠乏しがちなのです。これらを補うために、ぜひ取り入れていきたい「手先を使った遊び」についてご紹介します。

ぜひこれからご紹介する遊びを取り入れてみてくださいね。

①折り紙

折り紙

折り紙というと3歳4歳などある程度大きくなってからと思うかもしれませんが1歳2歳の子どもでも折り紙で育脳遊びはたくさん出来ます。0歳の赤ちゃんもビリビリやぶくことで折り紙遊びに参加できます。

小さいお子さんであれば指先を使って「つまむ」という行為なかなか出来ません。手のひら全体を使って掴む状態からだんだん指先で「つまむ」ことが出来るようになります。

また折り紙を半分に「折る」「折り目をつける」ということも1歳から楽しむ遊びです。

始めは大きさや形など気にしませんが少しずつ四角に折る、三角に折る角と角を合わせるなど高度な折り方が出来るようになってきます。

②シール貼り

 

シール遊び

子どもが大好きなシールこのシールを貼るという遊び初めは自分でシール1枚をとることは出来ません。

手指のつまむ力がついてくると自分でシールを一枚とり貼ることが出来るようになります。
貼る時シールが貼る場所がわかるように目印があると貼りやすいです。

シールをどこでも貼られてしまうと家具などはがしにくいものもあると思うので、「シールを貼るのはこのノート」などルールを決めて事前にお約束をしておくといいでしょう。

③積み木遊び

積み木遊び

積み木はひとつ掴むことから始められるので0歳の赤ちゃんからの育脳遊びになります。

掴むことが出来ると次はママやパパが作ったタワーを倒す破壊する遊びが楽しくなります。形のあるものを壊す・再生するというプロセスは子どもの成長にとってとても大切はステップです。

倒すことに満足すると今度は自分で積み重ねて高くすることが楽しくなってきます。この積み重ねるには微妙な力加減下の積み木のどこに置いたら崩れないかバランス力崩れても再度挑戦する忍耐力などの能力が伸ばされていきます。

これら三つの遊びはご家庭でも取り入れやすい遊びだと思います。
ぜひ、どんな能力を伸ばしているのか意識しながらお子さんと一緒に遊んでみてくださいね。

まとめ

子どもの頃の体験が、その子の一生に影響するとなると、色々な体験をバランスよくさせてあげたいですね。そのためにも、ぜひこの長期休みにはこれらの手先を使った遊びを取り入れてあげましょう。

 

〔参考・引用〕

慶應義塾大学|遺伝と環境は人の成長にどう影響する?ふたごを調査して実証的に研究

NHKすくすく子育て情報 生まれつき?育て方?子どもの能力を伸ばすには

講談社 現代ビジネス 「遺伝か環境か」不毛な議論に終止符~なぜその努力はむくわれないのか

ABOUT US
久保田 由華心の相談室 こころラボ 代表
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。