赤ちゃんはいつまでもおっぱい、ミルクで育つのではなく、次第に大人と同じような食生活を始めます。そんな大切の成長過程のひとつが「断乳」です。
断乳とは文字通り「授乳を断つ」ことを指しますが、断乳を決意するタイミング、親の都合でおっぱいバイバイを決めることへの罪悪感、断乳のやり方などいろいろ疑問に思いますよね。
そこで今回はそんな断乳のすべてを徹底解説。これまで当ブログでみなさまにお伝えした断乳にまつわる記事を今一度まとめました。今後の断乳計画、今から始める断乳の参考にしてくださいね。
断乳と卒乳の違いとは?
赤ちゃんの「おっぱいバイバイ」をする方法には大きく分けて断乳と卒乳があります。この記事では断乳を中心としてご紹介しますが、両者の違いとはどういったものがあるのでしょうか。
まずは、断乳と卒乳の違いをチェックしていきましょう。
断乳とは
断乳とは、ママや子供の都合によって意図的に授乳を中止することを指します。また、卒乳を促すために授乳の回数を減らすことを断乳と呼ぶ方も多いようです。断乳後は離乳食のみになるか、ミルク育児に切り替えるかは月齢によって異なるでしょう。
赤ちゃんは誰もがママのおっぱいをきちんと授乳できるわけではなく、
- 元々授乳量が少ない、乳首の生まれつきの形状のため授乳がしにくい
- 赤ちゃんが低体重などで生まれたために授乳できない
- ママ、赤ちゃんに授乳できない事情がある
- 職場復帰や保育園入園が決まっている
などの理由で断乳せざるを得ないこともあります。
断乳はほとんどの場合が「親の都合」で決定されるため、中には断乳に罪悪感を覚えるママもいるでしょう。しかし、授乳は母乳量と赤ちゃんの吸う力や好みなど、絶妙なバランスで成り立っています。誰もが簡単にできることではないため、断乳を決断するママも多いですし断乳は決して悪いことではありません。
断乳について詳しくはこちらの記事を参考に▼
卒乳とは
対して卒乳とは、子供が自然にみずからおっぱいを欲しがらなくなることを意味します。最近ではより自然な形の卒乳を推奨する声もあり、WHO、ユニセフでは2歳過ぎまでの授乳をおすすめしています。母子手帳には「断乳」の項目がなくなり、国内でも卒乳推奨の動きが高まっていますが、先ほどもお伝えしたように授乳はそう簡単に続けられるものではありません。
また、卒乳をするには夜間授乳を長期的に続けることにもなり、その場合の子供の歯並びの影響や虫歯になる可能性も指摘されています。卒乳・断乳はそれぞれ異なり、またそれぞれにメリット・デメリットがあることを知った上で、親子に適した方法を選択することが大切です。
断乳・卒乳の違いや選び方はこちらの記事で解説しています▼
断乳を判断するときとは?断乳が推奨される場面について
断乳はどういったときに必要なのでしょうか。例え卒乳を目指していても、事情が重なり断乳が必要になることもあります。次は、断乳が推奨される場面について詳しく見ていきましょう。
授乳が赤ちゃんの成長を妨げているとき
まずは授乳が赤ちゃんの成長を妨げているときです。さまざまな場合がありますが、具体的な例を挙げてみると
- 授乳に執着してしまい離乳食が進まない
- 風邪を引いてしまいミルクしか飲めなくなった
- 食べ物のアレルギーなどが母乳を通して発症してしまった
- 赤ちゃんの飲む母乳量が多いなど、おっぱいだけでは足りない
- 母乳だけでは体重が適切に増えない など
このような状況だと、子供の健やかな成長が妨げられてしまいます。母乳にこだわらなくても良い状態でもありますし、最近の粉ミルクは便利かつ栄養バランスも十分考慮されているため、ミルク育児に切り替える方も多いです。
授乳がママの生活に悪影響を及ぼしているとき
次はママの生活に悪影響を及ぼしているときです。
- 夜間授乳のために寝不足が続き、昼間の育児にまで影響が出ている
- 乳腺炎など授乳が原因のおっぱいトラブルが続いている
- 風邪などで投薬の必要がある
- 育児が大きな負担になっており、少しでも自分の時間を確保したい
他にもママ自身が入院することになり、その間はパパがミルクを上げることになって断乳を迫られたというママもいます。さまざまな理由で断乳の必要はやってくるので、決して断乳は「親の勝手な都合」ではなく断乳という選択を取ってもそれはママのせいではありません。
また、授乳中は飲める薬が限られます。乳腺炎も繰り返すと症状がどんどん悪化するため、気を付けておきたい授乳中のママならではの病気です。体調を犠牲にしてまで授乳を続ける必要はなく、子供のためにも「毎日笑顔でいることが難しい」のであれば決断しても良いのかもしれません。
職場復帰や就職をした場合
ママ自身が職場復帰の予定があったり就職をする場合、子供は保育園に通うことがほとんどです。通園中は当然授乳できないため、断乳の必要が出てくるでしょう。
保育園併設の職場や、パートタイマーで「1日おきに授乳できる」というのなら断乳しなくても良いかもしれませんが、何より大切なのは授乳タイミングがずれることでママの身に起きるおっぱいトラブルです。このトラブルについては後ほど詳しく説明するので、参考にしてくださいね。
とはいえ、職場復帰をしても「寝かしつけの授乳だけは続けた」というママもいます。子供の月齢にもよるため、無理やりおっぱいを断つのではなくママと子供の準備が十分にできてから断乳を進めていくと良いでしょう。
そのほかの理由
そのほかにも、
- 次の子の予定がある
- 下の子を妊娠した
こんなときは断乳を医師から進められることもあります。授乳中は月経がはじまらない方も多く、妊娠を希望しているのであれば授乳を長く続けられないこともあるでしょう。また、妊娠中は子宮への刺激を避けなければなりませんが、授乳が子宮への刺激につながることもあります。お腹も大きくなってくると授乳そのものが難しくなるため、断乳するママは多いです。
断乳のタイミングについて「早すぎる?」と感じたらこちらの記事を参考に▼
断乳の方法とは?段階を追って解説
「断乳をするべきなのかも」「断乳したいけれど、どうやればスムーズにいくの?」断乳のやり方は多くのママが迷うものです。そこで、失敗知らずの断乳の方法を段階を追ってご紹介します。
気を付けるべきポイントもまとめたので、試せるところから始めてみてくださいね。
断乳までの準備をする
まずは断乳までの準備をしましょう。断乳後は
- 離乳食、幼児食に移行する
- ミルク育児に切り替える
の二つの手段がありますよね。0歳台の赤ちゃんだと②のミルク育児になり、1歳を過ぎて離乳食が進んでいれば①を選ぶことが多いです。とはいえ、離乳食の進み方には個人差があるので「まだ完全に離乳食が食べられるようになったわけじゃない」のに断乳をし、子供の栄養不足を招くのはNGです。心配だなと思ったら、フォローアップミルクにするなど栄養バランスの良い方法を選びましょう。
離乳食や幼児食に移行する場合は、授乳の代わりとなるお茶や水に慣れておくとスムーズです。コップやストローを扱うには練習も必要ですし、夏場の断乳の場合子供の水分不足にも十分気を付けたいもの。まずは、水・お茶がきちんと飲めるか、授乳を継続している段階でも構わないので少しずつ飲ませて慣れておきましょう。
ミルク育児に切り替える場合は、哺乳瓶を拒否されるかもしれません。授乳中から1日何回かミルクを飲ませるいわゆる「混合育児」の期間を作り、赤ちゃんの哺乳瓶や乳首の好みを探っておくと安心です。
いずれにしても、断乳を成功させるコツは「離乳をいかに進めておくか」に限ります。離乳食に興味が出ると、自然とおっぱいを卒業できる準備が整うので、例え親の都合だとしても断乳も当然スムーズに。今離乳食の最中という場合は、無理のない範囲で離乳食を進めてみても良いかもしれません。
詳しい断乳の準備方法はこちらの記事でも解説しています▼
1日の授乳回数を次第に少なくする
準備が整い、授乳の代わりとなるものを用意できたら1日の授乳回数を少なくしましょう。突然ゼロにする場面もあるかと思いますが、できれば減乳していき断乳をした方がより自然な形で子供も混乱しません。
最終的に残るのは就寝前の授乳かもしれませんが、いくら断乳予定日前日に授乳を求めていてもOK。それよりも断乳直前は授乳という大切なコミュニケーションの最後となるため、写真や動画で収めておくのもおすすめです。後悔のないよう、記録に残してあげましょう。
子供に「おっぱいバイバイ」を伝える
もし日付感覚の分かる年齢であれば、「この日におっぱいとバイバイするからね」と子供に教えてあげてもよいでしょう。バイバイする日が分かっていない、バイバイの意味が分からなくても、数日前から子供に言い聞かせすることで混乱は防げます。
- バイバイは怖いことじゃない
- おっぱいバイバイしても、ママは○○ちゃんのこと大好きだよ
- 大きくなったね、お兄ちゃんだね
と前向きな声掛けを心がけてみてくださいね。声をかけている最中はぽかんとしていたけれど、バイバイする当日になったらすんなりと断乳できたというママもいました。突然授乳をやめることに対する罪悪感も和らぐため、ぜひやってみてください。
まずは3日間様子を見る。OKならそのまま断乳へ
断乳をしたら、まずは授乳をやめても問題がないか様子を見ておきましょう。ひどく泣くようだったり、ママ自身が強い不安に駆られたり、授乳の代わりである離乳食や哺乳瓶を拒否する日が続くようなら授乳を再開しても構いません。
まずは3日間様子を見た上で、OKなら断乳成功です。
ただし、初めの夜は夜泣きするかもしれません。ママ自身泣く子供に耐え切れず、「やっぱり授乳しようかな」という気持ちになるかもしれませんね。ですが、そのうちに断乳にも慣れてくるので数日は様子見しておくことが大切です。
当然「断乳しようと思ったけれど失敗した」ということもあるでしょう。しかし、簡単に授乳を再開させていると「泣けばママはおっぱいをくれる」「さっきはくれなかったのに、なんで今はくれたの?」と子供が混乱する原因に。
断乳はおろか卒乳のタイミングまで遠ざかってしまうため、一度決めたらかたい意思で続けるようにしましょう。
断乳のやり方、コツはこちらの記事でもまとめています▼
断乳後にやっておきたいこととは?断乳後ケアをご紹介
断乳できたら「これでおしまい!」とそのままにするママも多いのですが、やっておきたいのは断乳後ケアです。断乳後のおっぱいケアを怠ると、乳腺炎やおっぱいのたるみなど、さまざまな不調が体に起こります。
ただでさえ育児は毎日大変なもの。ママの体調が万全な状態で過ごせるように、断乳後にやっておきたいことをご紹介します。
断乳は「おっぱいトラブル」が多い?
断乳をするときに「おっぱいトラブルが起こる」と聞いたことはないでしょうか。母乳が詰まって胸が張り、カチコチに硬くなってとても痛い!そんな思いはしたくないから断乳に踏み切れないというママも少なくありません。
断乳時は確かにおっぱいトラブルが多いです。例え母乳量が少ないママでも、多いママならもちろん、これまで分泌されていた母乳がゼロになるわけですからおっぱいに母乳が溜まりうっ滞した状態になります。
これがうまく解消できないと、乳腺が詰まって「乳腺炎」に。乳腺炎は大きく分けると3種類あります。それぞれの症状と合わせてみてみましょう。
うっ滞性乳腺炎 | 分娩後1週間以内に見られる、発熱などの症状はない。わき下のリンパ節が腫れることも多く、産後入院で起こりやすい。 |
急性化膿性乳腺炎 | 分娩後2週間以後に見られるもの、発熱や震え、腫れなどが起こる。ときには高熱が出ることも。乳房から膿のかたまりが出る。 |
慢性乳腺炎 | 乳腺炎を繰り返し、症状が慢性的になった状態。乳管や乳輪近くの皮膚からも膿が出て、高熱や倦怠感などが起こりやすい。 |
このうち、気を付けたいのは急性化膿性乳腺炎です。断乳によって母乳が乳管に詰まると、炎症を起こして乳腺炎に。すぐに母乳を取り除かないと乳腺炎は繰り返され、慢性乳腺炎へと進んでしまいます。
多くのママが発熱や強烈な寒気があったことで気付くことが多いです。また、乳腺炎は投薬によって治療も可能。おかしいなと思ったらすぐに受診するようにしましょう。
断乳の乳腺炎についてはこちらの記事も参考に▼
おっぱいが張る・熱を持つなら軽く搾乳を
放っておくと乳腺炎にもなりかねないおっぱいトラブル。おっぱいが張る、熱を持つときは軽く搾乳するのがおすすめです。
このとき、母乳がもう出なくなるまでカラカラに絞るのはNG。絞り切ってしまうとこれまで授乳を続けていたママのおっぱいは「また母乳を作らないと」と勘違いして母乳がさらにできてしまいます。
軽く搾乳をするためには、まずは大きなおにぎりを作るように両手を使い、軽い力でガス抜きするように絞ります。指先を使って力を込めるのではなく、手のひらでぎゅっぎゅっと優しく押さえながらやってみるとうまくいきます。「軽く、ガス抜き程度」を守って搾乳してみてくださいね。
痛みが強ければ心地よい程度に冷やす
痛みが強くておっぱいが熱い!そんなときは冷やすと症状が改善するときもあります。硬い氷枕などを使うと余計に痛くなるので、ソフトタイプの冷却材や氷のうを使って冷やしてみましょう。
最近ではおっぱいを冷やすための専用冷却材も売られています。断乳の前に準備として用意しておくと心強いかもしれませんね。また、冷却シートなども気軽に使えますが、熱を帯びているときはすぐにぬるくなって効果が感じられないこともあります。
いずれにしても、ママが心地よいと思う程度でOK。さらに痛みが続いて夜も眠れない、痛みのために授乳を再開したくてたまらない…、断乳が進まないという方は、こちらも診察をおすすめします。
入浴の仕方を工夫する、ゆったりした下着をつける
先ほど「冷やすと痛みが和らぐ」とお伝えしましたが、これは血液の循環をほどよく押さえて母乳の分泌を控える、熱を下げるために痛みがなくなるのです。そのため、入浴時には浴槽に入らずシャワーだけでさっと済ませるのもおすすめ。症状が改善してきてから、お風呂にきちんと入ると痛くならずに済むこともあります。
また、おっぱいが張りがちな断乳後は締め付け感から痛みが出ることも。「おっぱいが垂れてしまうから!」と矯正下着をつけるのではなく、ゆったりした下着をつけて締め付けないようにするのも大切です。
バストの形は授乳前とは多少変化しており、断乳後にはすぐ戻すことはできません。まずはおっぱいケアをしておき、落ち着いたらストレッチなどで授乳中に使った筋肉を伸ばしてみると、肩こりや胸筋のたるみを取り戻せます。
断乳時のおっぱいトラブルについてこちらの記事でも詳しくまとめています▼
乳腺炎かも?すぐに診断を受けよう
説明したように、乳腺炎が疑われるような
- 発熱がある
- 寒気がする
- おっぱいが痛くて我慢できない
- ひどく腫れている
こうした症状が見られた場合は、我慢せずに病院を受診しましょう。また、断乳にまつわることでも
- 痛みや違和感から断乳と授乳を繰り返し、なかなか断乳が進まない
- 授乳をやめた不安感、罪悪感で再開させてしまい断乳できなくなった
こうしたトラブルでも病院で解決できる場合があります。
断乳にまつわる相談は以下の窓口で可能です
- 自治体の育児相談窓口
- 産院
- 母乳外来
- エンゼル110番 など
特に母乳外来はさまざまな地域にあるため、近くで通いやすい母乳外来はあらかじめチェックしておくと安心です。いざというときのために、相談できるところを連絡先として控えておきましょう。
断乳時の「痛い」に関する対策はこちらの記事も参考に▼
断乳うまくいかない…どうすればいい?断乳の悩みを解決
最後に断乳がうまくいかない、断乳で疑問に思うことがあるというママに向けて、Q&Aの形で断乳の悩みを解説します。親子に合った方法で断乳を進めてみてくださいね。
断乳に踏み切れない!どうすれば?
「断乳するとおっぱいが痛い」「授乳を突然ストップさせて、本当に子供は大丈夫?」さまざまな理由で断乳スタートが切れないというママも多いです。確かに授乳は親子のかけがえのないコミュニケーションの時間であり、授乳中に見る我が子の顔がもう見られなくなるのは寂しいと思う気持ちも十分に理解できます。
しかし、断乳にはメリットが大きく、特にママと子供の生活の妨げになっているのであれば勇気を出して断乳をスタートすることをおすすめします。この記事でご紹介したように、断乳時に痛みを覚えても子供が泣いても、対策法は必ずあります。自分が安心できる準備を整えた上で、断乳を始めてみてください。
ただし、「周囲から断乳すれば?と言われている」「特に断乳する理由はない」のであれば周りと合わせたりママ以外の意見をそのまま飲みこんだりして断乳する必要はありません。親子のタイミングというものは必ず存在し、断乳を急ぐあまりに失敗することもあるでしょう。大切なのは子供の成長ペースで、ママにも無理がない状態で断乳できることです。
断乳時ママが気を付けることとは?
断乳時ママが気を付けることはいくつかあります。まずは、授乳をやめたことで子供に無理はないかを考えておく必要があるでしょう。夜間断乳をすると赤ちゃんは水分不足になるという指摘があります。確かに母乳だけの子だと断乳すればその分水分が必要となるのは明らかで、ミルクや食事から補わなければなりません。
夏場は特に水分補給は大切なので、水やお茶が飲めるかどうか、また離乳食は進んでいるかをチェックしておきましょう。おしっこの量が減るなど明らかな変化があれば、病院などの相談し場合によっては授乳を再開させる必要も出てくるかもしれません。基本的に離乳食は水分が多いため、離乳が進んでいるのなら心配はないと言われています。
また、「間違った断乳方法」をやらないことも大切です。
- おっぱいに怖い顔を書いて子供を怖がらせる
- からしなどを塗って「おっぱいはまずい」と思わせる
- 泣いても決してあやさない、抱っこせずに突き放す
こんな断乳の仕方を耳にすることもあるかもしれませんが、どれも間違った情報です。子供を怖がらせてママを嫌うようになれば断乳がうまくいくわけではないので、これまで通り子供とのスキンシップは楽しんでOK。恐怖心をあおっておっぱいをストップさせる間違った断乳方法はやらないように注意しましょう。
断乳の際にママが気を付けることはこちらの記事でもチェックしてみてくださいね▼
断乳で泣いたらどうすればいい?
断乳で辛いのが、ママのおっぱいを求めて泣くものです。特に夜間時に泣くとママ自身も眠たくてどうあやせばよいのか分からないかもしれません。寝かしつけの手段として授乳をしている場合も、なかなか断乳が難しくなります。
断乳で泣いてしまうのは、断乳したての頃にはよくあることです。寝かしつけはパパに代わってもらう、他の手段で子供をあやすなど、授乳に頼らない方法を見つけておくとベストですね。また、泣いても「何も飲ませてはならない」わけではないので、お茶や水を飲んで授乳代わりにしても大丈夫です。
夜間時にすぐ対応できるよう、お茶をマグに入れて枕元にセットしておくのはおすすめです。また寝かしつけは断乳前から絵本やお話に切り替えておくと、自然と「寝る前のルーティン」ができるので入眠がスムーズになります。
「おっぱいバイバイ」が寂しい、子供が泣く。どうすればいいの?
断乳時にさらに気になるのが、子供が泣くことでママ自身が追い詰められてしまうものです。授乳に執着してしまう子供にばかり目が向きがちですが、ママが「寂しい」と感じてどうしても授乳がやめられないことも。とはいえ、断乳は「そうせざるを得ない」状況がほとんどです。
例えママの都合で断乳を決めたとしても、また断乳の必要に迫られたのだとしても、おっぱいとバイバイしてミルクや離乳食になるのは子供の大きな成長の一歩です。成長過程のひとつ、節目を超えたと思えばママの気持ちも楽になるかもしれませんね。
また、授乳がかけがえのないひとときだと感じるママもいますし、実際にそうであることは違いないでしょう。ですが、おもちゃで遊ぶときもお散歩をするときも、授乳と変わらずかけがえのないひとときであるのもまた事実です。
授乳をやめると、育児に少しだけ余裕が出ることがあります。夜泣きはぐっと減りますし、ママも日中笑顔で過ごせることが増えるかもしれません。その分子供とスキンシップをとり、授乳以外のコミュニケーション方法を考えましょう。
このように断乳は決してネガティブな選択ではありません。卒乳だとしてもいつかはおっぱいとバイバイする日がきますし、ママと子供のタイミングではそれが「今」だっただけです。断乳したからといって自分を責めることなく、前向きな成長として捉えてみましょう。
断乳で気持ちが落ち込む、寂しいと思うママにはこちらの記事もおすすめです▼
まとめ
断乳と卒乳の違いや、断乳のやり方、コツなど詳しくご紹介しました。もちろんここでご紹介したこともあくまで一例であり、それぞれ親子で断乳タイミングややり方が違っても構いません。
断乳というと何となく「親の都合で決めるもの」「おっぱいを子供から取り上げてしまった」とネガティブに捉えるママも多いのですが、それは違います。いつかはやってくる卒乳を今選択しただけです。
また、断乳時にはおっぱいのトラブルも増えるため、ママは精神面はもちろん身体的にもセルフケアを徹底しておきましょう。スムーズに無理のない断乳方法で、親子にとって大切な成長の一歩を踏み出してみてくださいね。
【参考】
卒乳、断乳の時期はいつ頃どのような理由でする?先輩ママの経験談10選 | 子育てコラム | イオンの子育て応援 KIDS REPUBLIC キッズリパブリック
断乳の仕方は?時期は?卒乳との違い、断乳ケアの方法、断乳後の寝かしつけについて | 楽天スーパーポイントギャラリー
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