2歳半ごろから気になるトイトレ。トイトレは大変で時間もかかり、失敗もよくあるとはわかってはいるものの、なかなか進まないとママ自身イライラしてしまいますよね。
トイトレで強く怒ってしまいたくなる気持ちは、みなさん一度は経験があるかもしれません。
今回はトイトレ怒ってしまう時の弊害や、なぜトイトレで怒ってはいけないのかを解説します。今トイトレの進み方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
トイトレ怒ってしまうとどうなる?
トイトレの失敗が続くと「何で失敗するの!」と子供を怒ってしまいたくなる気持ち、十分理解できます。しかし、トイトレは基本的に「怒らない」ことを推奨されていますよね。
では、トイトレ怒ってしまうとどうなるのでしょうか。怒ることで生じるトイトレへの影響を考えてみましょう。
子供がトイレに「苦手意識」を持ちやすくなる
トイレの失敗でママが怒る時、子供はどのような気持ちなのでしょうか。トイトレ中の子供目線で考えると、トイレにまだ慣れておらず、失敗したけれど「どうすればよかったのか」が理解できていません。
けれども失敗してママが怒ってしまうと、「トイレに行くとママが怒る」と誤って認識され、苦手意識を持つようになります。怒られたときの恐怖心だけが記憶に残り、トイレそのものを怖がる子もいるでしょう。
トイレ嫌いはますます加速し、トイトレの失敗は重なります。叱ることで失敗が増え、悪循環が生まれてしまうのです。
漏らしたことを隠すようになる
失敗のたびに叱っていると、いざ漏らしたときに子供は隠すようになります。どの子も「ママが叱るようなこと」は避けたいですし、怒られないように振舞いますよね。
失敗しても隠されてしまうと、さらにトイレへの声掛けタイミングは難しいものに。また、うんちは我慢が重なると便が固くなり、便秘気味になってしまいます。トイトレへの影響だけでなく体調不良にもつながるため、怒るトイトレはおすすめできないのです。
トイトレがなかなか進まない、トイトレ完了まで時間がかかる
トイレを我慢したり、怖いからトイレを嫌がったりすれば当然トイトレ完了まで長引きます。トイレの失敗を怒るのは「直して欲しいから」という思いの表れですが、余計に時間がかかってしまうのでは全く意味がありませんよね。
怒ってもトイトレの完了が早まるどころか、デメリットが目立ち、トイトレに悪い影響ばかりが残ってしまいます。
トイトレ怒ってしまうを防ぎたい!どう進める?
トイトレで怒るデメリットはたくさん。では、叱らずにトイトレを進めるにはどうすればよいのでしょうか。
ここからは怒らないトイトレの進め方をご紹介します。
トイトレ完了は「子供次第」だと認識する
おむつ卒業できるかどうかはママの頑張りでは左右できず、子供自身の準備とやる気が整ったら訪れるものです。怒ってもトイトレ期間が短くなるわけではないため、「怒らないトイトレ」がおすすめされています。
どんな手段を使ったとしても、結局トイトレ完了は子供次第。我が家もトイトレを経験しましたが、確かに効果的な方法をいくつか見つけたものの、最終的にトイトレ完了できたのは子供の準備が整ったタイミングでした。
トイトレ完了は目指すのではなく、ただ完了する時期を「待つ」意識が大切です。怒りたくなったら「怒ってもトイトレが進むわけではない」と自分に言い聞かせてみてくださいね。
怒りをコントロールするアンガーマネジメントの記事も参考にしてみてください。▼
ママは必死になり過ぎない、逃げ道も用意しておく
繰り返しになりますが、いくらママがトイトレに没頭しても子供次第では失敗もしますし、長引くことも考えられます。トイトレ完了をするのは子供自身なので、ママの力ではどうにもならないのです。
必死になって「子供のトイトレをコントロールしないと」と思うほど、計画通りにならない失敗に対する怒りは増すでしょう。そのため、頑張り過ぎず逃げ道も用意しておくことをおすすめします。
例えば「今日は疲れてトイトレのケアができない」という日はおむつに切り替えてもOK。お出かけの時までトイレの失敗を気にしたくない時は、トレーニングパンツやおしっこパットを使うと楽ですよ。
周りの子と比べない、子供のペースを守る
トイトレの情報は、みなさん何から得ていますか?おむつメーカーのmoonyが行ったアンケートを見てみましょう。
Q.トイレトレーニングに関する情報はどこから入手されていますか?あてはまるものをすべてお選びください。
結果を見てみると、多くのママが友人・知人から情報を入手しています。子供のタイミングで始めるのが良いとはいえ、トイトレを無意識に周りに合わせている方もいるかもしれませんね。
ただ、トイトレは周囲と比べると「うちの子は遅い」「周りはおむつが外れているのに」と焦りやすいです。気持ちに余裕がなくなると怒ってしまうこともあるため、「うちの子のペースに合わせる」の徹底をしましょう。
行き詰ったら休憩する用意も
もしトイトレに行き詰ってイライラしたら、トイトレを休憩・中断するのも一つの手段です。一時的な中断があっても、再開すればトイトレはまた進んでいきます。
どうしてもトイトレは一度始めると「やり通さないといけない」と思われがちです。けれども、数週間程度のお休みならトイトレの進み具合にも影響は出ません。
それよりもひどく怒ってしまい、子供がトイトレに苦手意識を持つ方がトイトレの手間が増えるでしょう。怒るよりも褒める方がずっとうまくいくのがトイトレです。
根詰めてストレスが溜まる前に、休憩するための用意をしておきましょう。おむつをママの安心材料として持っておいたり、パンツに取り付けるタイプのおしっこパットを準備しても便利です。
トイトレ怒ってしまう時期とは?
トイトレを怒らないようにしよう、と思っても、突発的にイライラしてしまうことはよくあります。そこで、怒ってしまいそうな時期をあらかじめ知っておきましょう。
「こういう時期はうまくいかないんだ」とママ自身に言い聞かせることで、冷静に対応できますよ。
トイトレの停滞期・後退期
トイトレは日々進んでいくわけではなく、一進一退や途中で停滞しつつゆっくりと子供が身につけていくものです。これまでうまくいっていたのに停滞したり、中には「前は出来ていたのに…」と後戻りを感じることもあるでしょう。
トイトレの停滞期や後退期は、何も特別なものではなくよくある現象です。落ち着いて原因を考え、子供の不安とトイトレへの障害を取り除いていきましょう。停滞しても後退しても、トイトレが止まったり期間が長引くわけではありません。いつかはトイトレ完了できるので、「今はゆっくり進む時期」と前向きに捉えましょう。
イヤイヤ期とトイトレが重なった時
2歳ごろに訪れるイヤイヤ期。トイトレも2~3歳で始めることが多いため、トイトレとイヤイヤ期は重なりやすいでしょう。
ただでさえ時間が取られるトイトレの最中、子供のイヤイヤ期で自己主張やこだわりまで加わるとママ一人では手に負えないかもしれません。もちろんイヤイヤ期でもトイトレを進めても大丈夫ですが、ママだけでなくパパに協力してもらったり周囲の大人みんなでトイトレをサポートしてみてください。
また、思い切ってトイトレ開始の時期をイヤイヤ期からずらす方もいます。例え遅くから始めたとしても、トイトレが完了する時期は子供次第です。無理に進めず、親子に余裕がある時にスタートしましょう。
まとめ
トイトレは育児の中でも大きな壁のひとつ。育児は思い通りに行くことはひとつもありませんが、それでもトイトレは予想外の出来事ばかりで大変さを感じやすいです。
トイトレ怒ってしまう時は、どのママにも起こること。しかし、怒ってトイトレがうまくいくわけではないため、一度落ち着いて子供のトイトレに向き合っていきたいですね。
【参考】
トイレトレーニングのNGワード おむつの「GOO.N(グ〜ン)」
進まないトイトレにイライラするママ・パパへ。対策&うまくいくコツ kosodate LIFE(子育てライフ)
トイレトレーニングの極意は子どもを構えさせないこと!『ベビーブック7・8月合併号』育児特集番外編Q&A | 『ベビーブック』
花王 メリーズ トイレ・トレーニング よくあるご質問
トイレトレーニングの停滞期、ママはこう接するとうまくいく! Milly ミリー