2020年、新型コロナウイルスの感染拡大と共に、働き方やライフスタイルの変更が余儀なくされました。
手洗いうがい、必要に応じて除菌などの衛生管理の徹底や、ソーシャルディスタンス、テレワークという言葉が日常となりました。こういった社会の変化の中で、パパの働き方が変わり、家にいることが増えたご家庭もあるでしょう。
この記事では平日にお仕事を家でするパパとの折り合いのつけ方についてお伝えします。
パパが家にいるメリット
パパが今までであれば働きに出て行っていた時間に家庭にいるとどんな良いことがあるでしょうか。
1.ちょっと子どもをみていてもらえる
小さい子どもであれば、ちょっとの間でも目を離せないこともあります。
- ちょっとトイレに行く間
- ちょっと洗濯物を干す間
- ちょとご飯を作る間
- ちょっと買いもに行く間
子どもをみてくれる大人がいると、ママは四六時中子どもを自分でみなくてもいので、ママにとっては心強い味方となります。
小さい子どもを家庭で一人で育てるママは、トイレにも自分の好きなタイミングで行けなかったり、家事をする間も子どもを気にかけながらでなかなかはかどらず、それが知らず知らずのうちに負担となっていることも。
ちょっとみておいて、と頼めるパパがいるのはそんなママの負担軽減に繋がります。
2.家事や何か手伝いを頼める
子どもがママじゃなくてはダメな時期、パパにも子どもを預けられない時ありますよね。
でも、そんな時でもパパがいてくれれば、ママが子どもを抱っこしながらでは大変なこと、ちょっとしたお手伝いをお願い出来ると、子どもに対しても気持ちのゆとりを持って接することが出来るようになります。
子どもにまとわりつかれて、家事などの他のママのお仕事が出来なくてイライラ。
このイライラも家庭に大人がいることで、その家事のお手伝いを頼めるとずいぶん軽くなりますね。
3.何かあったときに大人一人でないという安心感
パパが家にいても仕事中だから気軽に何かを頼めない場合でも、ケガや事故など万が一のことがあった時に相談出来る大人がいるというのは心強いものです。
多くのママは、子どもの命や健康はママの手にある状態。
元気に過ごしている日常ではそのことを意識するママも少ないですが、突然の発熱や病気。事故やケガなど、予期せぬことが起こった時に「どうしよう」と不安になったり、状態によってはパニックになってしまうもの。
そんな時にすぐに相談出来る大人が家庭にいるというのは心の底での安心感に繋がっています。
パパが家庭にいるデメリット
一方で、パパが家庭にいることでママがやりにくさを感じたりストレスを感じてしまうこともあります。それはどんなことでしょうか。
1.口出しをされる
ママが一生懸命に子どもに向き合っているのに口を出されると、すごく嫌な気持ちになりますね。
教育方針の違いからくる口出しは、その違いを埋めていかないと同じようなことが続くので、お互いに時間と気持ちのゆとりがある時にじっくり話合っておきましょう。
2.ペースが乱される
- パパがいると、ちゃんとゴアhンを作らなくてはいけない。
- 子どもで手一杯の時に呼ばれて、それが面倒くさい。
子どものお世話は仕方ないと思えることでも、大の大人のお世話まではしたくない!と思っているママもたくさんいます。
3.いるのに協力しないことがストレス
いなければ期待はしませんが、いるのに手伝ってくれない大人がいるとよけいにストレスを感じてしまいます。
人間、期待をしたことが裏切られるととてもストレスに感じるもの。
「これくらいしてくれるだろう」という期待が裏切られると、イライラっとしてしまいますね。
どうしたらストレスが減る?
子どもを育てるママはたくさんのストレスを抱えています。
予期できぬ出来事(育児)以外から受けるストレスはなるべく最低限にしたいもの。
それでは、パパが家にいる時にどのように関わればいいでしょうか。
1.期待をしない
デメリットでも書きましたが、期待が裏切られることによって人間はストレスを感じます。
そもそも期待をしなければそこまでストレスを感じることもありません。
こんなシチュエーションを想像してみてください。
「ゴミ出ししてくれる?」
すぐにしてくれると思ってお願いしたことも、いつまでもゴミ出しせずにダラダラしている夫が目に入ると、ママのイライラは急上昇。
ママは幼い子ども達の世話をしながら、自分の支度もして忙しい。
「こんなに私が忙しいの、わかっているでしょ!」という期待は持たないようにしましょう。
女性と男性の違いなどよく言われますが、社交性が長けている多くの女性は相手の状況から気持ちを察することが得意。
一方で男性は言葉に出された情報のみに理解していることも。
「今すぐ」と言わなければ「いつか(パパのタイミングで)ゴミ出しすればいい」と解釈している可能性が大きいです。
ママは子どもが産まれると「自分のことよりも子どものこと」と、子どもを自然と優先させるようになります。トイレに行きたくても子どもが泣けば、まずは子どもを見に行きますよね。
この「自分より相手を優先させる」ということは、ママの特徴でもあります。
子どもが産まれても「自分」が優先順位第一のパパだと、ママもイライラしてしまうことも多いかもしれません。
協力してくれない夫であれば「いないもの」と意識の中でしてしまうのもひとつ。
2.ルール作りをしておく
夫婦であっても、もともとは他人。色々な「常識」や「考え」が違うことは当たり前。
まずは家庭内でのルールを作っておきましょう。
パパの家事の役割分担をはっきりさせることも一つ。
「ゴミ出しとお風呂掃除はパパの役割ね。」と明確にすることで毎日こちらが頼む必要もなくなり「共働きなのに、なんで私が育児・家事を基本やることになっているの?」なんて不満も解消出来ます。
朝ごはんや夕ご飯はパパの用意を日常的にしているご家庭も多いでしょうが、休みの日の(パパがいる日の)お昼ご飯が面倒くさい、と感じるママもたくさんいます。
お昼は一品料理!というルールを決めておくことで、
スパゲッティ―だけ。
カレーライスだけ。
という簡単な料理でも罪悪感を減らし、パパがいる日のお昼ご飯の負担も少なくなります。
いかに無理なくママが過ごせるか。そのために必要なルール(宣言)を上手く作って日々のストレスを減らしてあげたいですね。
3.コミュニケーションをとる
人との関わりにおいて「これくらいわかるだろう」と思っていても相手はわかっていないものです。
まずは当たり前だと思っていることでも口に出して伝え、コミュニケーションを頻繁にとるように心がけましょう。
人間は嫌なものは本能的に避ける傾向があるので、パパとの関係がうまくいっている時はたくさんコミュニケーションをとっていたママも、パパにイライラしたり、嫌気がさしてくると知らず知らずのうちに避けているもの。
そして、ますます心が離れてしまいます。
また、単純接触効果と言って、人間はたくさん触れたり目にすることで好感度や評価が高まるという心の特徴があります。
家族であれば、関係はなるべく良くいたいもの。
コミュニケーションを心がけることで感情的にもプラスに働きます。
4.プラス面をみつける癖をつける
相手が思うように協力してくれない時、イライラしたり、ネガティブな感情が芽生えます。
そしてネガティブな感情があると、ネガティブフィルターを通してその相手をみることになります。このネガティブフィルターを通すと、どんなこともマイナスに捉えてしまうのです。
「髪切った?」と愛する夫から言われると、
「気づいてくれたんだ!」と嬉しい気持ちになります。
でも、イライラさせられる夫から言われると
「そんなの聞かなくてもわかるでしょ?」
「だから何?あなたに関係ないじゃない。」という感情が沸いてきます。
「髪切った?」の一言でも、こうも正反対になるのです。
このネガティブフィルターでパパを常に見ないためも、まずはパパの良いところを意識してみつけるようにしましょう。
パパのプラス面を見つける癖をつけると、子どものことも自然にたくさん褒められるようになり、子どもの自己肯定感も高くなります。
子どものためにも、良好な夫婦関係のためにも、パパのプラスの面をたくさんみつけてあげましょうね。
5.感謝の気持ちを声に出して伝える
「ありがとう」を言われて嫌な気持ちになる人はいません。
(後ろめたい事情がない限り)
人間、慣れ合いの中で忘れがちになり、そして相手に不満を持つ大きな原因の一つが「相手からの感謝がない」ということです。
パパが働いて稼いできてくれることに、感謝の気持ちを伝えていますか?
母の日は盛大に扱われるのに、父の日は忘れ去られる家庭もあるとか。
パパへの感謝の気持ちを「ありがとう」を口に出して伝えることで、パパにもその気持ちが伝わりますし、ママの中でもパパに対する優しい気持ちが大きくなります。
言葉は大きなパワーを持っています。
イライラした時にイライラ発言をすることで、よけいにイライラしてしまいますよね。
それは、自分自身のイライラ言葉によけいイライラを強められているのです。
逆に、「好き・愛している」という愛情を言葉でたくさん伝える時。
そんな時にはますます愛情が大きくなっていきます。
まずは「感謝を口に出して伝える」という行動をとることで、ママの感謝の気持ちも大きくなりますよ。
まとめ
好きで結婚したパートナーであっても、子どもが産まれて生活がかわり、それぞれの役割も変わる中で変化する気持ち。子どもが産まれてからの数年間。
この間に二人の折り合いを上手くつけることによって、良好な関係と距離感を作りだし、熟年離婚の危機とは遠ざかることが出来ます。
夫婦関係においてもストレスをなるべく少なく、この非常事態を乗り切りたいですね。