卒乳は1歳ごろ、2歳までには完了するとはよく聞きます。しかし、我が子を見てみると「授乳回数も多くて卒業する気配がない…」と不安になることもありますよね。この卒乳はいつまでに終わらせないといけないのでしょうか。
今回は卒乳いつまでに完了すればよいのか、実際に卒乳を経験したママの体験談とあわせて解説します。授乳が今後も続いていきそうで不安に思う方は、ぜひ参考にしてください。
卒乳いつまでに終わらせるの?
多くの子が離乳とともに迎える卒乳。授乳を終わらせる卒乳は、一体いつまでに完了すればよいのでしょうか。
育児メディアのナイスベビーラボでは、授乳に関するアンケートを行っていました。その結果を見てみましょう。
このアンケート結果を見てみると、ほとんどの子が2歳には卒乳を迎えています。とはいえ、2歳以上の子もいますし1歳未満で断乳を決めた子も多いようです。
卒乳をいつまでに完了すればよいのかは、正しく決まっていません。ママと子供のタイミングが合えばもちろん何歳まで続けてもよいですし、「1歳までは必ず授乳しなければならない」というわけでもないのです。
まずは、卒乳を経験したママの体験からご紹介します。
1歳までに計画的に卒乳へ
離乳食も完了に向かう幼児食への移行期である1歳。1歳までに卒乳をするママは多く見られました。卒乳とは「子供が授乳を求めなくなるまで待つこと」なので、この場合は断乳としての意味合いも含まれていますが、離乳食を進めることで授乳が必要なくなり、自然とおっぱいを卒業できたとのことです。
1歳というと、歩くようになりお昼寝時間も短くなり、夜間まとまって眠るようになる時期。この頃になると夜間授乳の必要もなくなるため、卒乳しやすいのかもしれませんね。
夜間のみ2歳まで続いた
2歳まで授乳を続けたママもいました。子供は保育園に通っていたけれど、夜間のみ・就寝前のみの授乳だけは続いていて、完全に卒乳するまでは時間がかかったのだそう。
日中授乳できないと「断乳するしかない」と思われるママもいますが、もしママにおっぱいトラブルが起こらなければ「できる時間の範囲で」授乳を続けてももちろん構いません。2歳になると授乳から得られる栄養はほとんどなく、精神安定としての意味合いも強くなるので、子供のタイミングを見ておっぱいバイバイを考えるとよいでしょう。
断乳をしたママも
これまでは卒乳の体験談をご紹介しましたが、親側の都合で授乳をストップさせる断乳を決めたママも多くいました。
- 仕事に復帰するため、働くため
- 夜間授乳の負担が大きく、ママの睡眠時間確保のため
- 下の子を妊娠したため、下の子を希望しているため
- 子供が病気になり授乳できない期間ができたら、自然と断乳になったため
さまざまな理由がありますが、もちろん断乳が悪い選択肢ではありません。中には元々母乳量が足りておらず、ミルクと混合にした結果1歳未満でおっぱいは卒業したという子もいます。
ママなら授乳は当たり前のようにできるイメージがあるかもしれませんが、子供の欲しがる母乳量とママ自身の母乳量が揃うのは難しいものです。また、ママ側の意思で授乳をやめさせるため断乳に申し訳なさを感じる方もいますが、ママが笑顔で過ごすのは育児において大切なこと。授乳がママと子供の生活に悪い影響をもたらしているのなら、断乳する手段を選ぶのも重要です。
卒乳する気配がない我が子の「卒乳のきっかけ」とは
卒乳は子供の自我が育つとともに必ずやってくるものですが、「1歳を過ぎても授乳が減らない」「卒乳する気配がまったくない…」と悩むママも多いです。そこで、卒乳のきっかけを考えてみて我が子に適した卒乳のタイミングを見つけてみましょう。
離乳食がすすみ、ご飯を好きになり始めたから
そもそも授乳とは、赤ちゃんにとって食事の機会です。離乳食が進むと授乳がご飯に代わるので、少なからず授乳にこだわる必要はなくなります。卒乳を迎えたママの中にも「離乳食に興味を持ち始めてから、授乳が減った」と答える方は多くいました。
もし卒乳ができそうにないと悩んだら、離乳食を進めてみてもよいかもしれません。今後断乳の予定がある方も、離乳食の中から子供が好きな食べ物を探してみるのもおすすめです。
授乳をやめることで水分不足が不安な場合も、お茶や牛乳など代わりの水分補給ができれば安心できるでしょう。離乳食とあわせてマグやコップ飲みの練習も進めておくことが大切です。
保育園に通うようになったから
次にママが復職し、保育園に通うようになったタイミングです。保育施設に子供を預けていると当然日中の授乳はできないので、自然と離乳は進みます。ですが、先ほどご紹介したようにお仕事がお休みのときや夜間のみ授乳を続けるママもいます。
このように保育園に通うのだからといって、無理に断乳することはありません。ただしママの胸が日中張ることもあるので、これをきっかけにきっぱり授乳をやめる方も多いです。親子にとって無理のない範囲で離乳を進め、卒乳できるとベストですね。
よく動くようになり、夜間ぐっすり眠るようになったから
次に子供の行動範囲が広がり、できることが増えたら卒乳になった、というケースです。1歳ごろの子供は歩くようになり、活発に動くようになります。お昼寝の時間も次第に少なくなり、夜間ぐっすり眠るようになったら夜間授乳の必要はなくなるでしょう。
加えて日中は離乳食をしっかり食べていれば、自然と卒乳も難しくありません。授乳の回数が減らないと焦る場合は、「授乳そのものをやめる」のではなく「授乳の代わりになる成長を促す」ようにするとうまくいくのかもしれませんね。
もちろん子供には個人差があるので、すべての子がトラブルなく卒乳できるわけではありません。我が子の生活をしっかり見守り、適した卒乳タイミングを見つけてみましょう。
卒乳いつまで?1歳以降の卒乳進め方
断乳ではなく自然な形の卒乳を目指したい。けれども、1歳を過ぎていて「どんな体験談もあまり役に立たない…」と悩むママに向けて、1歳以降の卒乳進め方をご紹介します。
卒乳する日を決めて子供に教える
子供が「おっぱいをやめる」と言い出すまで待ち続けるのもよいのですが、授乳が好きな子ほどみずからやめることは少ないです。待ち続けるためにママにとって授乳が負担になると卒乳は難しくなるので、まずは「いつおっぱいとお別れをするのか」その日を決めましょう。
1カ月後、1週間後でも日にちを決めたら、子供におっぱいとお別れをすることを教えます。例え言葉を理解していないようでも、ママの呼びかけで子供が心の準備ができることも。ある日突然「おっぱいはあげないよ!」と言っても理解してくれないので、毎日声掛けをしてお別れの準備を進めましょう。
少しずつ授乳回数を減らす
卒乳する日に向けて授乳回数を可能な限りで減らしていきます。日中の授乳は、
- ママと離れる時間を作る
- お外で遊ばせるなど、おっぱいのことを忘れる時間を作る
- 水分補給はお茶などで
と授乳の代わりを作ることで減らせます。お外で思い切り遊ぶと夜間も寝てくれるようになるので、離乳を進められそうですね。
授乳に代わる「入眠の儀式」を取り入れて
こちらも授乳回数を減らす方法ですが、入眠前の一連の流れのなかに授乳が含まれていると、子供にとって授乳は習慣のひとつになってしまいやめるのが難しくなることもあります。
入眠の儀式であるおやすみルーティンには、絵本を読むなどの授乳に代わるものを見つけましょう。すぐに効果が出るものではありませんが、次第にルーティンが体になじむとおっぱいとお別れするのも楽になるでしょう。
3日以上授乳なくてもOKなら卒乳!
「授乳はもうバイバイ!」と決めたとしても、最初は夜泣きがあったりおっぱいを求めて泣いたりすることもあります。子供の様子を見て、3日程度授乳なしでも問題なく過ごせるようなら卒乳完了としてよいでしょう。
泣くことが辛く、「やっぱり授乳させたい」とママが思うこともあります。ですが、度々授乳をストップしたり再開したりするとおっぱいとバイバイするのか、またおっぱいがもらえるのか子供にとっても混乱の原因に。さらに卒乳をするときに難しくなってしまいます。再開するときはよく考えた上で行いましょう。
まとめ
卒乳いつまで?と悩むママの気持ち、特に周りの子が卒乳していたり断乳によって授乳をやめていたりすると焦ってしまいますよね。ですが、卒乳はどの子にも訪れるものであり、個人差があるので「いつまでに完了しなくてはならない」と決まっているものではありません。
大切なのは子供にとって適したタイミングで、親子にストレスなく卒乳できること。焦らず我が子のペースを見守りながら、卒乳のサポートを続けましょう。
【参考】