【公認心理師監修】2歳から始める子供のお片付け!やり方ややる気の出し方、収納方法まで伝授

お片付け

リビングや子供部屋が気付いたらぐちゃぐちゃに!どんどん増えていく子供のおもちゃ、学校用の書類など、生活の中で「お片付け」が必要になるシーンは多いですよね。

さらにお片付けは、大人でも苦手とする方も多いもの。子供にも「何度言っても片付けてくれない…」とママが悩むこともあるかもしれません。

今回はそんな子供のお片付けに注目します。

  • 2歳から始めるお片付け、お片付け習慣
  • 子供のお片付け方法ややる気の出し方
  • おもちゃ収納のポイント

お片付けで悩むママは、ぜひ参考にしてくださいね。

子供のお片付け、何歳からスタートさせる?

遊ぶ 片付け

赤ちゃんの頃は、ママがすべてお片付けしている場合がほとんど。しかし、年齢とともに子供のおもちゃも増え、ふと「いつからお片付けを教えたらいいんだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

まずは子供のお片付けは何歳からスタートできるのか、一緒に考えてみましょう。

おもちゃを持って歩けるようになったら

極端に言えば、おもちゃのお片付けは何歳からでも構いません。さらにお片付けは大人でも「できなくて散らかしてしまう」「後回しにしてしまう」というように、苦手意識が強いものです。そのため、できる限り早めにお片付けをスタートさせて、習慣として身につくようにしておきましょう。

お片付けは「物を運んであるべき場所に戻す」ので、おもちゃを持って歩けるようになったらOKです。小さなうちは難しいお片付けはできないので、

  • おむつを箱に入れてね
  • ゴミをゴミ箱にぽいしてね
  • お洋服をカゴに入れてね

と簡単なことから始めてみてはいかがでしょうか。親子のコミュニケーションにもなり、子供にとっては遊び感覚でお片付けの基礎から始められます。

簡単な言葉が理解できるようになったら

次の基準は「言葉の理解が進んだら」です。もしお片付けを教えているのに、なかなか子供が言うことを聞いてくれない。ずっとおもちゃを散らかしっぱなし…と悩んでいるのなら、お片付けの意味をうまく理解できていないのかもしれません。

一般的には1歳半ごろから言葉を少しずつ理解し、使うようになっていきます。とはいえ、成長具合は子供それぞれなのでうちの子のペース」で大丈夫。おもちゃをカゴから自分で選び出し始める、おもちゃをどこかにしまいたがるといった、お片付けに興味が出てきたあたりで教えてあげるとよいでしょう。

多くの子は2歳でスタート

  • おもちゃを持って歩けるようになる
  • 言葉の理解が進む
  • おもちゃをしまう、出すなどお片付けに興味が出てきた

こうした行動が見られる2歳ごろ、多くの子はお片付けをスタートするようです。2歳というと、保育園に通い始める子も幼稚園入園を控えている子もいますよね。集団生活の前段階なので、お片付けを身につけるにはぴったりの時期。最初はママパパがお片付けを教えて一緒にこなしていきながら、徐々に慣れていきましょう。

2歳のお片付けについて詳しくはこちらの記事でご紹介しています▼

子供のお片付け、やる意味はあるの?

子供 おもちゃ

お片付けを教えてはいるけれど、小さな子だとペースも遅くいつまでも散らかしっぱなしで、「私がやった方が早いじゃない」と諦めたくなるママも多いです。子供のお片付けは、教える意味や身につける意味はあるのでしょうか?

小さなうちから片付ける意味とは

小さなうちからなぜお片付けを始めないといけないのか、というとその目的は3つあります。

  1. 集団生活の練習のため
  2. ルールを守る力を身につけるため
  3. 物を大切にする思いを身につけるため

今は子供が自宅内で遊ぶだけでも、児童館や支援センターに行くと「みんなのおもちゃ」を使うこととなります。保育園、幼稚園でも集団生活を行いますよね。自分のものではなく、みんなで共有する物・おもちゃはあるべき場所に直しておかないと、集団生活がうまくできません。

片付けないことでおもちゃがなくなってしまうと、「物を大切にする気持ち」も育めないでしょう。こうした社会のルール・マナーを身につけるためにも、小さなうちからお片付けは必要なのです。

こちらの記事でもお片付けの意味をまとめています▼

子供のお片付けのねらいとは

「お片付けはママがやった方が早い」のは事実です。しかし、子供みずからお片付けすることで得られるものもたくさんあります。

  • お片付けで「遊び」の時間に区切りができる
  • 物を「しまう」ことを教えられる
  • 次に使うときお片付けしていると「使いやすい」ことがわかる

1日中おもちゃで遊び続けるわけにはいきませんし、1日のうち時間の区切りは大切です。お片付けは遊びを切り上げるきっかけや、夜寝る前のルーティンのひとつにもなります。さらに、物は出しっぱなしにしておくものではなく「お片付けするもの」と認識できると、子供が成長したあとも自分の持ち物の整理整頓する力が身につくでしょう。

子供にお片付けしてもらう「ねらい」を忘れずに、最初はもどかしいかもしれませんが根気強く子供にお片付けを教えられるとよいですね。

小さな子供のお片付け目的やねらいについてこちらの記事でも紹介しています▼

【年齢別に】子供のお片付けのやり方とは

2歳児 子供

ノムコムwith Kidsでは、子供のお片付けに関するアンケートでこのような結果が出ました。

Q.お子さまのお片付けの状態に満足していますか?

年齢に差はありますが、未就園児から高校生以上まで、全体の7割のママパパが子供のお片付けに悩みを持っているそうです。「うちの子だけじゃないんだ…」と安心したママもいるかもしれませんね。

とはいえ、お片付けは大人でも苦手とすることが多いです。小さな子供にただ「片付けなさい!」と言ってもうまくいきません。そこで、年齢別にお片付けのやり方を見ていきましょう。

【2~3歳】お手伝いしながらお片付け習慣を作る

2~3歳の子はお片付けを始めたばかり。簡単なお片付けから始めて、自然とお片付けや整理整頓が習慣になるよう繰り返していきましょう。「このクマさんはあっちのカゴに入れてね」「ぶーぶーはこの箱に入れてね」と動作を言葉にしながら、ママが一緒に片付けていくのがポイントです。

このとき、「お片付け」という一言ですべてをまとめないようにしましょう。2歳ごろの子供はまだお片付けが何を示すものなのか、理解できていません。親と繰り返しお片付けの動作をすることで、体の動きから「お片付け」を理解するようになります。

お片付けする収納場所やボックスにもこだわるのがおすすめです。2歳の子は大人と比べて目線が低く、力も弱いもの。

  • 簡単に開け閉めできる収納ボックス
  • 目線の低いおもちゃ収納棚
  • おもちゃ箱にしまうべきおもちゃの実物・写真をラベリング

など、2歳の子でも分かりやすいおもちゃ収納が望ましいです。

【4~6歳】子供にとって片付けやすい仕組みを作る

できることも増えてくる4歳以降。保育園・幼稚園に通う子も多く、集団生活が身についてきた頃かもしれません。朝の身支度や夜の寝支度はできるのに「うちの子はお片付けだけがうまくできない…」と悩むママの声も多いです。

そんなときは子供にとって片付けやすい仕組みを作ってみましょう。我が家でも5歳の子がおり、幼稚園ではお片付けできるのにおうちではできないのが悩みでした。そこで、幼稚園生活を参考に家庭内の生活も見直すと、子供にとっても片付けやすい環境ができたようです。

  • 何をどこにしまうのか、子供と一緒にルールを決める
  • すべてをひとまとめにせず、「ままごとセット」「車セット」など区切りをつける
  • お片付けをする時間を子供と一緒に決める

4~6歳は「お片付けできるのに、気持ちが乗らない」のも特徴のひとつ。そこでお片付けする時間やどこにしまうのかといったルールを、子供自身に決めてもらいましょう。自分で決めることで子供にとってはお片付けの責任感が生まれ、やる気も出てくるようです。

【7~9歳】子供自身に“断捨離”してもらおう!

小学校にあがり、一気に自分の持ち物が増えるのもこの時期。7歳の子は自分の勉強机を持つ子も多く、教科書やプリント、学習道具やカバンなど、たくさんの物を整理する必要があります。

お片付け習慣が身についているとよいのですが、最初から持ち物の整理整頓ができる子は珍しいです。持ち物が増えたらまずは「どこに何を置くのか、しまうのか」と定位置を作るようにし、片付けやすくするのがポイントです。

また、お部屋がぐちゃぐちゃになるのは単純に持ち物が多いからかもしれません。必要なものとそうではないもの、手放せるものと手放したくないものなど、自分の持ち物の優先順位をつけて子供に断捨離してもらうのもひとつの手段。決して親が勝手に持ち物を整理してしまわないよう、子供自身に断捨離の決定権をあずけ、ママは手伝う・アドバイスするだけにしておきましょう。

  • 子供に必要なもの、不必要なものを分けて断捨離してもらう
  • 「勉強道具はここ」「本はここ」などゾーニングし片付ける定位置を作る
  • 親は勝手に処分、お片付けせず子供に決定権を

7歳だと、子供自身の中で自分にとって大切なものが分かってきます。その気持ちに寄り添いながら、お片付け・整理整頓がしやすい環境を整えていきましょう。

おもちゃが散乱!どう片付ける?部屋別収納方法

子供 散らかす

お片付け習慣を身につけるのも大切ですが、ママにとって悩みの種はもう一つ「どう収納するか」ですよね。おもちゃが多く散らかった状態だと、リビングなど家族共有のお部屋も見栄えが悪く気分も下がります。

そこで、次はおもちゃの片付けがやりやすくなるおもちゃ収納に注目してみましょう。子供部屋とリビングの2つの場所の収納ポイントをご紹介します。

子供部屋収納

おもちゃがたくさん集まり、散らかりがちな子供部屋収納。さらに小さな子供だと「おもちゃをお片付けしてね」と声掛けをしてもなかなかうまくいかないこともあります。

子供部屋収納のポイントは、

  • 子供が片付けやすい分類をする
  • ラベリングで分かりやすく
  • 子供目線の収納をする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

子供が片付けやすい分類をする

おもちゃをすべてひとまとめにすると、再び遊ぶときに「あれはどこにいった?」「目的のものが見つからない」とストレスが生まれてしまいます。年齢に合わせて分類は変えていくとよいですが、最初からざっくりと分類をしておきましょう。

さらに、子供が認識できるおもちゃの分類は3~6種類と言われています。例えば乗り物おもちゃをしまうときに「電車」「自動車」「道路」「線路」とこまかく分けていると子供が混乱することも。この場合は「乗り物おもちゃ」ひとまとめにしてみると、子供のお片付けもはかどります。

ラベリングで分かりやすく

一度おもちゃのお片付けする場所を決めても、子供はすぐ忘れてしまいます。どこに何をしまうのか明確にできるよう、「ままごと」「のりもの」「にんぎょう」とラベルを作り収納する場所に貼っておくのがおすすめです。

幼稚園や児童館でもよく見かけるこの方法。もっとわかりやすくするなら「お片付けされたおもちゃ」を写真に撮り、それをお片付けするスペースに貼り付けるとよいでしょう。我が家ではビーズやビー玉など細かいものは、実物を収納するボトルにセロハンテープで貼り付けてラベリングしています。子供にとっても「これはどこにしまうの?」と混乱せず、やりやすいようです。

子供目線の収納をする

おもちゃのお片付けは「取り出しやすく」「片付けやすい」のが前提です。おもちゃをしまう箱やボックスを使うご家庭は多いですが、その箱は子供の力でも簡単に動かせられるかどうか一度チェックしておきましょう。蓋つき収納なら、子供でも開閉できるかどうかは要確認です。さらに収納するものは「軽い」「柔らかい」「痛くない」ものがベスト。蓋の間で指が挟まらないようオープンタイプのボックスにしたり、軽くて柔らかい布製ボックスなどが使いやすいでしょう。

また、子供の身長に合わせた収納を心がけてみてくださいね。背の低い収納棚や軽い力で操作できる引き出しなど、一度収納のやり方を子供向けに変えてみるとお片付けもはかどるかもしれません。

子供部屋のおもちゃ収納はこちらもチェックしてみましょう▼

リビング収納

次はリビング収納。子供のおもちゃだけをしまう部屋があればよいのですが、住居によってはリビングにおもちゃを置かなければならないこともあります。リビングはママの目が届きやすいため、「子供の遊ぶ場所はリビングが定位置」という方もいるかもしれません。

ただ、リビングは家族全員が使う部屋なので、おもちゃのごちゃごちゃが目に付きがち。物があふれると生活感も出て、来客時にも困ってしまう…と悩みも多い場所なので、おもちゃ収納のポイントを押さえておきましょう。

おもちゃの絶対数を減らす

リビングはどうしても収納できるスペースに限りが出てきます。おもちゃで溢れかえると、ママの気分も下がってしまいますよね。まず、不必要なおもちゃと必要なおもちゃをしっかり選んで、絶対数を減らしましょう。

「最近遊んでいないけれど捨てられない」といった出番の少ないおもちゃは、“2軍用”のボックスを作り、押し入れなどしまっておくのがおすすめです。子供がおもちゃで飽きたとき、2軍と1軍を入れ替えることで再び楽しく遊べます。

おもちゃの定位置を作る

次に、おもちゃのしまうべき場所をしっかり作ることです。リビングではキャビネットやカラーボックスなど、目隠し付き収納が大活躍しますよね。「見えないから詰め込めばOK」ではなく、目隠しの中は仕切りやボックスなどを活用して、子供でもお片付けしやすいように分類しておきましょう。

また、見える収納にするのもおすすめです。のりものおもちゃを並べる専用棚を作ったり、ぬいぐるみを置いておく場所を作ることで、子供も楽しくお片付けでき整理する力を身につけられるようになります。

遊ぶゾーンを作る

広いリビングは一度散らかすと、広範囲におもちゃがあって子供のお片付けする気持ちも下がってしまいます。そこで、ラグなどを敷いて「遊ぶゾーン」を作ってみるとよいでしょう。

「この上ならおもちゃをいくら広げてもOK」と遊ぶエリアを作ることで、お片付けするときも楽になります。もしはみ出たら、お片付けタイムスタート!と片付けるきっかけも作れますよ。

収納のコツはこちらもチェックしてみてくださいね▼

どうやったらやる気が出る?子供の片付けを習慣化させるコツ

親子 お片付け

お片付けを楽しく続けたいけれど、それでも「やっぱりやりたくない」「めんどくさい!」となりがちなお片付け。整理整頓が苦手な大人もいるので、その気持ちが分かるママも多いのではないでしょうか。

そこで、子供のお片付けへのやる気を出す、3つのコツをご紹介します。

お片付け音楽で楽しく習慣化

幼稚園や保育園でも「お片付けタイム」に音楽を流すところは多いです。

  • 音楽に合わせて楽しくお片付けできる
  • 音楽がかかる=お片付けの時間と認識できる
  • 音楽の間にお片付けを終わらせようと意識できる

と、音楽とお片付けには嬉しい関係性がたくさんあります。これをおうちでも実践してみましょう。

我が家ではお片付けタイムに、運動会の徒競走で流れる「クシコスポスト」や「天国と地獄」をかけています。楽しい気分になるのか、子供は「早くお片付けしないと!」と楽しみながらお片付けしてくれますよ。

お片付けが楽しく身につくおすすめ音楽はこちらも参考に▼

競争やゲームにして習慣化

お片付けを「お仕事」のようにすると、子供もやる気が出ません。遊びの一環としてお片付けを楽しいものにすると、気分良くお手伝いしてくれることもあるでしょう。例えば、お片付けを「よーいドン!」で始めて、ママと競争するのもおすすめです。そのほかにも、小さな手提げかばんを用意して散らかったおもちゃを集め「これとこれを買おうかな。あ、このぬいぐるみも買っちゃおう」とお買い物ごっこにしてお片付けを進めるママもいました。

競争やゲームにすることで、遊びながらお片付けがはかどります。「お片付け=めんどうで嫌なこと」から「お片付け=楽しくて気持ちがよくなるもの」に意識を変えると、子供の習慣化も進みやすいでしょう。片付けたあとは、親子で「キレイになったね!」「気持ちいいね!」と言い合ってみてくださいね。

毎日お片付けマークで習慣化

これは我が家が実践しているお片付けの楽しみ方です。1日の終わりにお片付けすると決めているのですが、どうしても子供はお片付けをサボりがち。ときには忘れてしまうこともあります。

そこで、子供に好きなものを選んでもらい、子供だけのカレンダーを用意しました。お片付けが完了したら、好きなキャラクターであるカービィのシールを貼って完成です。このお片付けしたよマークをカレンダーに貼ることで、お片付けを忘れることなく続けられるようになりました。

「今週はずっとお片付けできたね」「2月は全部お片付けシールが付いてる!」とお片付けの習慣化が目に見えることで、子供のやる気へのモチベーションになっています。みなさんのおうちでも子供にお片付けをした日を分かるようにして、習慣化してみるとよいかもしれません。慣れてくると「今日のシールを貼っていないからお片付けしなきゃ」と自主的に動いてくれるようになります。

ママも無理をしない!どうしてもお片付けしないときどうする?

子供 おもちゃ収納

ここまで子供のお片付けについて解説しましたが、それでも「何を言ってもお片付けしてくれない」と悩むのも事実です。どうしてもお片付けしないときは、ママも無理をせず原因を考えて少しずつ子供とお片付けに向き合っていきましょう。

なぜ子供がお片付けしないのか原因を考える

子供はなぜお片付けをしないのでしょうか。思いつく原因としては、

  • 今はお片付けしたくない、遊びに夢中だから
  • お片付けがそもそも何をすることなのか分かっていない
  • なぜお片付けが必要なのか理解できていない
  • お片付けがやりにくい、難しくてできない

などさまざま。ご家庭によってお片付けしない原因は異なるでしょう。子供の様子をよく見て、なぜお片付けできないのか一度一緒に考えてみてください。

お片付けが何をするか分かっていないのに、子供にやみくもに「お片付けしなさい!」と言っても理解できないものです。「このおもちゃをここにしまってね」と基本的なところから教えてあげるとよいでしょう。また、先ほどもご紹介したように、おもちゃ収納を見直してみるのもおすすめです。簡単なきっかけでお片付けが進むようになるので、ママだからこそわかる目線で、子供の「やる気スイッチ」を探してみてください。

お片付けは1日○回と決めておく

「お片付けしなさい!」と怒る前に、本当にそのお片付けは必要なのか考え直してみましょう。朝の忙しく限られた時間の中で、子供にお片付けを促してもうまくいく可能性は低いです。子供の疲れが溜まりママ自身も家事で忙しくする夕方にも、お片付けははかどりません。このような状態で子供を叱っても、うまくいかずママのストレスが溜まるだけです。

1日に頻繁にお片付けするのではなく、1日に何回かと決めておくとよいかもしれません。例えば、

  • おやつの前にお片付け
  • 夜寝る前に1日のお片付け
  • テレビで○○が始まったらお片付け

このようにお片付けする時間を決めておくと、子供も忘れにくく取り掛かりやすいもの。1日の生活リズムを生み出すきっかけにもなりますよね。合わせて先ほどお伝えしたお片付けを楽しくするやり方や、お片付け音楽なども活用すると、ママにとってもストレスなく子供のお片付けを促せます。

お片付けは忍耐!何度も繰り返しお手本を見せて

どうしてもお片付けしてくれない!と悩む気持ちは十分に理解できます。けれども、例えば「何度言ってもパパは靴下を洗濯カゴに入れてくれない」「また車の中のゴミを捨てるの忘れちゃった」と大人でもお片付けの習慣化は難しいもの。一度言ったからといってお片付けをその後ずっと続けられるわけでもなく、忍耐強く何度も繰り返すことが大切です。

大変かもしれませんが、お片付けの習慣化は長い目で見ておきましょう。いつかは自然と子供自身が整理できるようになるため、何度も繰り返しお手本を見せてあげてください。親子でお片付けをすることで、達成感も一緒に味わえます。今はできなくても、整理する力を習慣にすることは子供の将来のためにも大切です。少しずつ親子のペースでお片付けを進めておきましょう。

まとめ

なるべく早めに身につけておきたい、子供のお片付け習慣。お片付けは小さなうちから始めることができ、工夫次第で楽しく続けられます。お片付けが進まない、お片付けしてくれないと悩むママは、今一度おもちゃ収納が子供に合っているかどうかチェックしてみてください。子供のやる気を引き出す声掛けや、遊びとお片付けを結びつける方法もおすすめですよ。

【参考】

片付けって何歳から教えるの?子どもの年齢にあった片付けのポイントがあるんです!

最新の研究で判明「言葉の発達が2倍早い子の親は何が違うのか」  PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン)

あっという間に片付けられる!「子どものおもちゃ」の整理収納の7つのコツとは?【整理収納アドバイザーママが教えます!】HugKum(はぐくむ)

リビングにあっても気にならない!おもちゃの収納のアイデアとコツ  MaMarché

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。