寝かしつけの方法を現役ママが解説!我が家はこれで寝てくれました

寝かしつけの方法

子供の寝かしつけ。幼稚園や保育園に通う子だと、しっかり日中に活動できているのでさほど寝かしつけに困ることはないのかもしれません。しかし、未就園児だと寝かしつけに時間がかかり、気付けば数時間も寝かしつけしている…ということも珍しくありません。

1日の終わりにある寝かしつけは、できるならスムーズに済ませたいですよね。ママ自身も疲れが溜まる時間なので、寝かしつけがうまくいかないと大きなストレスになります。

そこで、今回は寝かしつけを大変に思う方に向けて

  • おすすめの寝かしつけ方法
  • 寝かしつけで気を付けるべきポイント

を現役ママが解説します。実際に我が子に効果のあった方法をピックアップしたので、ぜひ寝かしつけの参考にしてみてください。

「寝かしつけ」はママあるあるのお悩み

子供が寝ない

寝かしつけに悩むママは、とても多いもの。2018年に行われたアンケートによると、およそ2人に1人のママが寝かしつけの悩みを持っていました

子どもの睡眠アンケート引用元:博報堂 「子どもの睡眠・寝かしつけ調査」

みなさんも、子供の寝かしつけに悩んだことはないでしょうか。すぐに寝てくれたらママにとっても「夜の自分の時間」が持てる上、子供の睡眠不足も気になりませんよね。

まずは、子供の寝かしつけでよくある悩みを見ていきましょう。

時間がかかって毎晩大変!

寝かしつけにかかる時間は、子供の寝つきによっては長時間になることもあります。昼と夜の区別がつかない小さな赤ちゃんだと、大人が活動をやめて就寝する夜になっても寝付かないこともあるでしょう。

また、夜にまとまって寝てくれるようになっても「おもちゃで遊びたがる」「なぜかお布団に入ると元気になっちゃう」というように子供が寝つかないケースも目立ちます。

1日の終わりである寝かしつけは、大人にとっても疲労がたまった状態で行う必要があります。寝かしつけに時間がかかりすぎると、ストレスも溜まりますしぐったりしてしまいますよね。

子供の寝不足が気になる

寝かしつけに時間がかかるから結局夜遅くに寝入ってしまい、子供の寝不足が気になる…。という方も多いです。

子供の年齢によって理想的な睡眠時間は異なりますが、3歳ごろの子供だと10~13時間が目標と言われています。例えば20時に寝たとしたら、6~7時まで寝てくれるとベストです。

ただ、「こんなに夜にまとまって寝てくれない!」「仕事の関係で20時に寝るのは厳しい」というご家庭も多いはず。この10~13時間の睡眠時間は“昼寝を含めた時間”なので、朝寝や昼寝で補えているのなら必要以上に心配することはありません。

ただ、できることなら夜はぐっすり寝てもらい、早起きをして生活リズムを整えたいですよね。

寝てもすぐに起きちゃうことも

3歳以下の小さな子供は、「寝かしつけが終わった」と思っても深夜に一度泣いて起きることがあります。赤ちゃんだと授乳のタイミングではありますが、ある程度大きくなると「また寝かしつけしないといけない…」とがっかり思うママも多いでしょう。

夜に起きる原因は、室内の温度怖い夢を見たから体調がすぐれないなどさまざまな理由があります。

原因が見つからない夜泣きは成長とともに減っていくものです。また、もとから睡眠が不安定な子もいます。「どうして夜泣きするんだろう?寝かしつけ方が悪いのかな?」とあまり悩み過ぎず「寝かしつけがうまくいかないのは個人差もある」と受け止めて、できる限り冷静に夜泣きの対応をしていきたいものです。

年齢別おすすめの寝かしつけ方法

子供を寝かしつける母親

寝かしつけの悩みは尽きませんが、そんな中でも効果的な寝かしつけ方法をご紹介します。

今日の夜から取り入れられるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

【~8か月】抱っこしてゆらゆらは効果的!

赤ちゃんの寝かしつけがうまくいかない…と悩んだことはないでしょうか。低月齢の間は昼と夜の区別があまりついておらず、真夜中に泣いて起きたり授乳が必要になったり、大人が寝る時間になっても赤ちゃんはまだ目を覚ましているというケースは頻繁に起こります。

赤ちゃんの寝かしつけは、できる限り毎日同じ方法で行った方がよいといわれています。就寝前ルーティンといって、毎日同じ行動をとることで子供が安心感を覚え寝る準備が自然と整うからです。それでも「なかなか寝付いてくれない」「授乳もおむつ替えもしたのに、まだ泣き止まない」というときは、輸送反応を使って寝かしつけしてみましょう。

輸送反応とは、赤ちゃんが生まれつき備えている反応のこと。子供を親が運ぶとき、泣き止んでおとなしくなる習性が赤ちゃんにはあります。これをふまえ、子供を抱っこして5分程度歩いて寝かしつけしてみましょう。

歩くときは「何か物を取るついで」といった風に自然と歩くのがポイント。赤ちゃんによっても好みの寝かしつけ方が変わるので、座った状態で抱っこするのが好きな子もいます。

5~10分ほど抱っこしてゆらゆらしても泣き止まない場合は、一度休憩しましょう。抱っこのまま寝てしまったら、お布団にそっと戻して寝かしつけします。

輸送反応は8か月ごろまであるため、8か月までの赤ちゃんにおすすめです。それ以上大きくなると抱っこしてゆらゆらするのも大変ですし、子供のタイミングで寝るようになるので眠たくないとうまくいかなくなります。

【~1歳】添い寝を上手に使って

子供の寝かしつけがうまくいかないのは、その子それぞれによって理由が異なります。ですが、大きな理由として考えられるのが

  • 寝るとパパやママがどこかに行ってしまうのではないか
  • 楽しい時間が終わってしまうのではないか
  • 暗くなる夜に一人で残されてしまうのではないか

といった不安です。この不安を取り除き、安心させてあげると体も自然とリラックスできるので、「眠りやすい状態」に持って行くことができます。

1~2歳くらいの子供の「眠りに対する不安」を取り除くには、添い寝が効果的です。これまで子供はベビーベッドに別に寝かせていた方は、添い寝できるベッド環境を整えて、一緒に就寝してみましょう。また、寝かしつけるときは静かな音楽を流したり、子守歌を歌うのも効果が期待できます。

先ほどもご紹介しましたが、寝かしつけは毎日同じことを繰り返すのが大切です。寝る前には「絵本を読んだらねんねする」「おもちゃにおやすみを言ったらねんねする」といったように、就寝前ルーティンをこの頃から決めておくとよいでしょう。

【~3歳】日中の過ごし方もポイントに

体力がしっかりついてきて、お昼寝も少なくなる3歳ごろ。この頃は就寝前ルーティンがある程度決まっており、だけど寝かしつけに時間がかかると悩む方は多いのではないでしょうか。

この時、「寝かしつけに時間がかかるから」と寝かしつけ方法を変更するのはおすすめできません。就寝前のルーティン寝かしつけの決まり事はそのままに、日中の過ごし方を見直してみましょう。

日中の過ごし方のポイントを以下にまとめてみました。

  • 外で体を動かし、よく遊ばせる
  • お昼寝は15時までに、短めに済ませる
  • 早く起きる習慣を付けて、自然と早寝できるようにする

可能な限りで構いませんが、寝かしつけに時間がかかるようならこのように過ごし方を考えてみてもよいかもしれません。また、お昼寝をしたがらない、しなくなるのも3歳さんの特徴。お昼寝を嫌がるようならお昼寝をやめて、夜は早めに寝ると寝かしつけ時間も短くなるでしょう。

寝かしつけの方法NGポイントとは

赤ちゃんの寝かしつけ

子供に合わせた寝かしつけ方法が一番。ですが「やってはならないこと」もあります。

最後に寝かしつけで避けたい3つのNGポイントを見ていきましょう。

寝る場所を頻繁に変える

1つめは寝る場所を頻繁に変えることです。大人にも同じことが言えますが、「毎日同じ場所で、同じタイミングで」寝かしつけすることで、人間は安心感を覚えます。

引っ越しなどのどうしようもない理由がない限りは、子供の寝る部屋はあらかじめ決めておき、変わることのないようにしておきましょう。

寝る前の支度、寝る前ルーティンをたびたび変更する

「昨日は寝る前にテレビを付けていたのに、今日はダメと言う」など、一度決めた寝る前のルーティンやルールを変更すると、子供にとってイレギュラーが増えてストレスになります。

寝る前は「決まり事」に則って安心した状態を作っておきたいですよね。就寝前ルーティンを決めたら、その通りに毎日寝かしつけを行いましょう。

寝かしつけにスマホやタブレット、テレビを使う

寝かしつけのためにスマホやタブレットを使ったり、寝る直前にテレビを見せるのはあまりおすすめできません。液晶画面にはブルーライトが使われており、ブルーライトの光によって目が覚めたり頭が冴えたりします。また、子供の寝る前に大好きなアニメを見ると興奮して「まだ寝たくない!」となりがちです。

質の良い睡眠には「メラトニン」というホルモンがポイントとなりますが、メラトニンは暗い時に分泌されます。就寝前はなるべく光の刺激を少なくなるように工夫をして、メラトニンの分泌を促すことが寝つきの良さにも影響します。

落ち着いてゆっくりと眠れるよう、スマホ・タブレット・テレビなどは寝る3時間前には切っておきましょう。寝かしつけの音楽を流すために必要なのであれば、画面は伏せて光が漏れないようにするとうまくいきますよ。

まとめ

子供の寝かしつけに時間がかかるのは、多くのママの悩みです。ですが、大人でも「なかなか寝付けない」という日があるように、子供にとってもその日のコンディションや眠るのに慣れていないなどで寝かしつけが大変なときもあります。

小さな子供だと、特に「眠る練習中」の子は多いです。子供の成長とともに寝かしつけ時間も短くなり、いずれ一人でも子供は寝付くようになります。今しかない寝かしつけの時間を大切に、今回ご紹介した方法も取り入れながら、子供に合った寝かしつけ方法を見つけていきましょう。

 

【参考】
【医師監修】3歳児の理想的な睡眠時間は? 睡眠不足の影響と対処法 マイナビ子育て
寝かしつけ大作戦 NHK すくすく子育て情報

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。