今、我が子が興味を持っていることを答えることができますか?何に楽しさを見出しているのか分からなかったり、いまいち何事も楽しめてなさそうにしていたりする姿が目立つ子は、意外と多いかもしれませんね。
本来子供は好奇心旺盛です。その中でも子供の豊かな知的好奇心を満たしてあげると、たくさんのメリットが受けられます。
今回は子供の「楽しい!」が見つからず不安なママに向けて、知的好奇心を高めるために実践したい4つの方法をご紹介します。
知的好奇心とは?
そもそも知的好奇心とはどんな意味を持つのでしょうか。ざっくりとしたイメージだけでなく、知的好奇心とは何かを詳しく知っておきましょう。
「知りたい!」という気持ち
知的好奇心とは、さまざまな事象や現象、物に対して「なんで?どうして?」と疑問を持ち、「知りたい!」と願う気持ちを指します。
子供はもともと知的好奇心が旺盛です。誰でも好奇心は持っていて、2~3歳ごろの子供だと何でも「どうして?」と尋ねるなぜなぜ期が訪れることも。ただし、個人差はあるので興味が薄かったり飽きっぽい子がいても特別おかしなことでもありません。
子供の好奇心は移ろいやすい点に注意
知的好奇心が旺盛な時期は、知識・理解を深める絶好のチャンスです。しかし、子供がいまいち何に情熱を持っているのか分からない、ピンとこないと悩むママもいるかもしれませんね。
子供は好奇心が旺盛ですが、その興味は移ろいやすい点に注意しておきましょう。幼児期から小学校低学年までの子にとって、目に映るすべてのものは真新しく興味深いものなのです。興味の対象や好きなもの・ことはどんどん変わっていきますし、何に関心を持っているのか分かりにくいのも当然です。
「うちの子は飽きっぽくて諦めやすいから…」と投げ出さず、子供が本当に打ち込める好きなことを探してみるのも、子供に対する理解を深められるためおすすめです。
子供の知的好奇心を高めるメリット
元々好奇心が旺盛なら、子供の知的好奇心を高めなくても良いのでは?と思う方もいるかもしれません。ですが、子供の「なんで?どうして?」がたくさんあると、メリットもその分多いです。なぜ知的好奇心を高めるとよいのか理由を考えていきましょう。
行動力、挑戦する気持ちが身に付く
知的好奇心が高いというのは、「自分で何でもやってみたい」「理解したい」という探求心も同時に高いと言えます。知識を得るために自ら行動する力、チャレンジしてみようというやる気も生まれるでしょう。
一見難しそうだと思うことでも、子供が自分で行動できると困難も乗り越えやすくなります。こうした行動力はたった今の子供に好影響が出るだけでなく、将来的にも問題解決能力が高くなるというメリットもあります。
勉強に「楽しさ」を感じられる
小学生からはじまるお勉強。学校から出される課題や宿題に苦労するイメージはやはり強いです。勉強は「つまらない」「おもしろくない」と思えば苦痛でしかないのですが、知的好奇心が高い子は「知ることが楽しい」と勉強に楽しさを感じることができます。
また、子供が興味を持つことが分かっていると、親としても「勉強をどう結び付けたら子供が取り組みやすいか」が予想可能。楽しいことはどんどん進んでやりたくなるため、子供の勉強苦手意識をなくせるというのも大きなメリットのひとつです。
子供の知的好奇心を高める4つの方法
子供の飽きっぽい、興味が薄いを変えたいママに向けて、4つの知的好奇心を高める方法をご紹介します。知的好奇心とはもともと備わっている能力なので、高めるために特別な訓練や勉強は必要ありません。日々の暮らしの中でちょっぴり工夫するだけで興味を引き出してあげられます。
子供の興味を引き出すきっかけを作る
子供の知的好奇心はそもそも旺盛なので、「何に興味を持っているのかわからない」「いまいち反応が薄い」という場合はきっかけを親が作ってあげましょう。子供が音に興味を持っていたらコンサートや子供向けライブに連れて行ってもいいかもしれませんね。意外な分野を子供が好きになってくれることもあります。
我が家では子供がゲームに夢中。ゲーム自体を引き留めることはしませんでしたが、ある日「ゲームに出てきたお料理を食べてみたい!」と子供が言ってきました。こういったチャンスを生かして「じゃあ一緒に作ってみよう」「どうやったらできるのか、一緒に考えてくれる?」と調理やお手伝いに促しました。このように子供の興味を引き出すきっかけをいくつも用意してあげると、知的好奇心は高まり満たされるはずです。
子供の「なぜ?」に親が付き合う
子供が「なぜ?」「どうして?」と疑問を抱いたら、それは知的好奇心を高めるチャンス。適当にあしらうのではなく、親が子供の持つ「なんで?」に付き合ってあげるようにしましょう。
「なんで雨は降るの?」と子供が尋ねてきたら、みなさんはどうしますか?図書館に出かけて書籍で調べてもよいのですが、毎日の疑問に答えるためにスマホを活用しても構いません。ネットでチェックすると、どう子供にもわかるように説明すればよいのかが簡単に把握できるでしょう。
この「なぜ?」は子供にとっては些細な疑問だったかもしれません。それでも、ママが一緒になって調べてくれて、事実が分かったというのは、大きな「学んだ体験」です。どうやったら物事の疑問が解消するのかを実際に見せて教えることにもつながるので、子供の小さな疑問には出来る限りで答えてあげるようにしましょう。
また、子供が疑問を持つような自然と触れ合う体験や、さまざまな物ごとの体験も大切にできるとベストです。
子供が好きなことを応援する、見守る
子供の好奇心を解放し、好きなことを見つけてもらうのも知的好奇心を刺激します。外遊びでもおもいきり遊んで欲しいけれど、「危ない!」「これはダメ!」と口を出したくなるかもしれませんね。確かに安全が守れない行動は毅然と止めるべきですが、まずは一度見守り、子供の好きなようにさせてみるのもひとつの良い手段です。
子供のやることは危なげがあって、つい抑制してしまいたくなりますよね。ですが、子供を信用して見守ることこそ子供の知的好奇心を育てます。子供の行動を肯定し、前向きに取り組めるような声掛けをしたり機会を作ったりするのも、適切なサポートです。
子供に対して親がまず興味を持つ、理解する
最後に子供に対して親がまず興味を持つことです。子供が好きなキャラクターやゲーム、遊びをただ見守るだけでなく、親も一緒になって遊んでみてはいかがでしょうか。迷惑をかけないことなら、おもちゃを本来の使い方で遊んでいなくても見過ごして大丈夫です。なぜ子供はこういった遊び方をするのかを考え、親が子供に対して知的好奇心を持って近寄ってみると子供への理解が深まります。
また、親が知的好奇心が高い人だと子供も見て学ぶでしょう。ママだって好きなことや夢中になれることを、子供に見せて知的好奇心を高めてもOK!大人も楽しく好きなことに熱中していると、その姿を見て子供も知的好奇心を安心して解放できます。
まとめ
子供が飽きっぽい、諦めやすいと悩んでいる方。いまいち何に興味を持っているのか分からない…と思うこともあるかもしれませんが、子供は本来高い知的好奇心を持っています。その興味を解放し物事に熱中して取り組めるようになるかは、ママの普段の接し方次第で自由に育てられるのです。
今回ご紹介した知的好奇心を育てる方法を実践し、良い親子の信頼関係を構築してくださいね。
【参考】
今日からできる!子どもの知的好奇心を高める3つの方法|こども教育総合研究所