双子育児は同時に同じ年齢の子供を相手にしないといけないため、大変さ感じるママが多いです。育児で疲れるとちょっとしたことでストレスが溜まったり、ストレスを解消するにも「リフレッシュできる暇がない」となったりするでしょう。
今回は双子育児でストレスを感じる双子ママに向けて
- ストレスが溜まりやすいとき
- 双子育児ストレスの解消法
- 妊娠中や双子育児の間にできる双子育児の対策法
をご紹介します。
今双子育児のストレスを抱えたまま日々を過ごす双子ママ・パパはぜひ試してみてくださいね。
双子育児はストレスが溜まりやすい
双子育児のストレスはたまりやすいもの。私も4歳になる男女双子のママですが、何度も育児でストレスを覚えた出来事に遭遇しました。
ストレスその1:育児書が参考にならない
初めての子供だと、育児書やネットで調べた記事を参考に育児を進めることもありますよね。しかし、双子育児だと「一人の赤ちゃんではできたこと」が不可能な場合があります。
難しい寝かしつけや当たり前に行う授乳も、双子育児だと同時に二人の赤ちゃんを相手にしなくてはなりません。育児で困ったことがあっても、なかなか解決できないし一般的な育児論が当てはまらないことは、大きなストレスになるでしょう。
ストレスその2:なんでも2倍!休む時間がほとんどない
双子育児のストレスは、「とにかく忙しい」「休む時間がほとんどない」が原因の多くを占めています。
乳児の頃は授乳も頻繁で、おむつ替えもしなくてはなりません。なんでも2人分こなす必要があり、単純にママの時間は減りずっと双子の面倒を見ることとなります。
パパを含める周囲のサポートが上手に受けられるとよいのですが、「両親はどちらも遠方に住んでいる」「日中はワンオペ育児状態」という双子ママも多く、周りの協力が得られるかどうかは確かではありません。睡眠時間は少なく、どちらかが寝たとしてもどちらかが起きているなど、双子育児のストレスは疲労とともに溜まります。
双子育児にはあるあるですが、1日のうちどちらかがずっと泣いていて、交互にあやしているうちに1日が終わってしまう…。そんな日も、双子育児ではよくあることです。
ストレスその3:双子を連れて行ける場所も限られる
2019年4月、ツイッターに寄せられたとある投稿が話題になりました。双子ベビーカーの大きさを理由に、乗車を断られたユーザーが「双子ベビーカーはたためばOKと言われた。でも、二人の子供を置いてベビーカーをたたむのは無理」と訴えたものです。
双子育児では、二人用ベビーカーが欠かせません。ベビーカーには並列タイプと縦列タイプがありますが、どちらも一人用ベビーカーと異なり重量と幅があり、通れる場所や道が限られます。
双子育児の中でストレスとなるのが、「連れて行ける場所が限られる」という点。ベビーカーを使わなくても、「双子を連れて外食するのはハードルが高い」「支援センターでさえ、双子をずっと見ておかなければならず利用しにくい」と悩む双子ママは多いでしょう。
双子育児のストレスはこれで解決!
双子育児のストレスはさまざま。二人の子供を相手にする育児は大変ですが、対策をすれば乗り越えられることもあります。
ここからはストレスの解消法を考えていきましょう。
周りと比べない。先輩双子ママの意見を参考に
育児書を読んでも、ネットの記事を参考にしても、一人の赤ちゃんを育児するママの意見を聞いたとしても、双子育児の参考にならないことは多いです。
一人の子供にできていたケアも、双子だとなかなか難しい点もあります。そうしたとき、双子ママは周りと比較して「私はダメなママだ」と落ち込むべきではありません。
まずは、先輩双子ママの意見を参考にしましょう。数は少ないですが、多胎児用の育児書もあります。先輩双子ママと知り合う機会がなければSNSなどを利用し、双子ママの知り合いを作るのもおすすめです。
ストレスが溜まりがちな双子育児だからこそ、「こんなことが大変だった」「こんなことで困っている」と打ち明けられる存在は大切。双子育児の悩みがたとえ解決しなくても、誰かに話を聞いてもらって共感を得ることでストレス解消に役立つはずです。
意識的に休む時間を作る
休む時間がない双子育児。さらに「双子だから」といって周囲に迷惑を掛けないよう、一人で抱え込むママは多いでしょう。
我が家では双子育児は夫婦で乗り切りたいと考え、2週間に1度はパパに双子育児を代わってもらい、ママ一人きりの時間を作るようにしました。一人で買い物に行ったり疲れた体を癒すためのマッサージをしたりする時間がちょっとでもあると、ストレスは一気に解消できます。
さらに、「双子が寝たらママも寝る」こともマイルールとして決めています。睡眠時間が少なくなりがちなので、日中でも夜でも寝る時間を作って体力回復を何より優先させるのがポイントです。
ただでさえ育児は大変で、ママは疲労がたまりやすいもの。「子供が寝たから、この間に家事を済ませちゃおう」とは思わず、意識的に休む時間を確保するようにしてみてはいかがでしょうか。
気になるスポットは“予習”しておくと立ち寄りやすい
あらかじめベビーカーが通れる幅の通路や、十分に商品を閲覧できる大きめのスーパーなど、予習したうえでお出かけするとストレスを感じにくいです。ひと手間かかりますが、意外なスポットが双子と立ち寄りやすいことに気づいたり、新しい場所を見つけたりするのは楽しいですよ。
支援センターも同じで、双子がのびのび遊べる雰囲気なら立ち寄りやすく感じます。可能であればママと双子でお出かけするのではなく、まずはパパも連れて家族で行ってみて、双子を連れて行ける場所かどうか試すとよいでしょう。
双子育児ストレスのために妊娠中からできること
「双子育児は大変!」とはよく言われますが、そう構える必要はありません。妊娠中から準備できることはあるので、ぜひ試してみてください。
家事時短できるアイテムや環境を整える
双子育児が始まる前の妊娠中。動けるうちに家事時短できるアイテムや、環境をできる限りで整えておきましょう。食洗器や自動掃除機を導入したり、ミルクを作るためのウォーターサーバーを契約したりするのもおすすめです。
また、双子育児がいざ始まると「どうやってファミリーサポートに登録するんだろう?」「双子を連れて遊べる支援センターはどこ?」と悩むママも多いでしょう。妊娠中から少しずつ情報収集しておくと、双子育児でストレスを感じたときに助けになるはずです。
時短家電についてはこちらのコラムをぜひお読みください。
ダブルベビーカーで通れる場所をチェックしておく
私の場合は「双子育児が始まるまで、何が必要かわからない」と最低限の準備しかしませんでしたが、ベビーカーだけは購入しました。なぜならダブルベビーカーはメーカーによって幅や重さが異なり、通れる場所も変わってくるからです。
ベビーカーのサイズさえ分かっておけば、「このスーパーのレジは通れる」「改札が通れる」などあらかじめ把握できます。どこか通れるのか、お店の通路幅やベビーフレンドリーな雰囲気なども、妊娠中に確認しておくとよいでしょう。
多胎サークルを調べておく
双子育児において、先輩双子ママの存在は大事。先ほども「SNSでママ友は作れる」とご紹介しましたが、地域によっては多胎サークルが活動していることもあります。
多胎サークルでは近くに住む双子ママと出会えるのがメリット。私自身も多胎サークルに参加し、立ち寄りやすいお店の情報や保育園事情など住んでいる地域の情報をたくさん教えてもらいました。
妊娠中から参加できる多胎サークルもあるので、多胎妊娠の情報交換もできます。
パパと一緒に双子育児の予習をしておく
双子育児が始まると、パパに「これをやって!」とお願いする時間もありません。妊娠中、育児書を読んだり母親学級に参加したり、育児のために動画を見るママも多いですよね。このとき、パパと一緒に育児の予習をするのがおすすめです。
双子育児はたった一人でこなすにはとても大変で、特にパパの協力が大切になります。もちろん仕事をしている方がほとんどなので、ママが中心になって双子育児をする必要がありますよね。常にパパを含める周囲からのサポートを受け続けられないことも多いでしょう。
とはいえ双子育児を一緒に予習しておくと、パパとママが双子育児を「二人で」乗り切る意識がどちらにも芽生えるはずです。
まとめ
双子育児はストレスが溜まりやすく、そのストレスを解消しようと思っても時間や手段がないと悩む方は多いです。ただ、双子育児は長期戦。できる範囲でママと双子が楽に過ごせるよう、環境を整えるようにしましょう。
特に気にしておきたいのは、ママの体調とメンタルを優先することです。ママが少しでも笑顔で過ごせたなら、双子も楽しく暮らせます。無理をしないよう、周囲に協力してもらい双子育児を乗り切りましょう。
【参考】