二人育児ってどんな感じ?二人育児のタイムスケジュールについて

「もう一度赤ちゃんを育てたい」「第一子に兄弟をつくってあげたい」「二人兄弟が理想の家族像」など、二人目の妊娠、出産を考える理由は様々ですよね。妊娠、出産、育児によって感じる幸せは、人生のどんな経験よりも大きく感じるママもいるでしょう。

しかし、出産年齢の問題や、経済的な理由、そして一人赤ちゃんを育てるだけで大変だったのに、二人も育てることができるのかという不安があるママパパも多いのではないでしょうか。

実際、二人育児は幸せも二倍になりますが、負担が大きいのもまた事実です。特に、睡眠サイクル食事の種類授乳の有無排泄や歩行が1人でできない3歳過ぎくらいまでは、思った以上に大変だと感じるでしょう。

二人育児真っ最中で、毎日大変な思いをしているママパパも、これから二人育児になりそうなママパパも、他の家庭がどのようなタイムスケジュールで動いているのか気になりますよね。

そこで今回は、

  • 二人育児をしていて、どんなタイムスケジュールで過ごせばよいか悩んでいるママパパ
  • 二人目を妊娠中または妊娠予定で、どんな生活になるのか気になっているママパパ
  • 二人目を何歳差で作るか迷っているママパパ

に向けて、二人育児のタイムスケジュールや、二人育児が上手くいくポイントについて、著者の体験談を交えながらご紹介します。各家庭の状況や子どもの性格、地域差などは大きいと思いますが、少しでも参考になる点があれば嬉しいです。

0歳2歳の二人育児のタイムスケジュール

2人兄弟

起床〜寝かしつけまでママ一人の場合

我が家は2歳差の姉妹です。上の子が早生まれで2月、下の子が9月生まれでなので、2学年差にはなるものの、実際の年の差は1歳7ヶ月。年子と2歳差の間をとったような感じの状況下で、パパは朝早くから夜9時過ぎの帰宅(土日休み)、ママは育児休暇中といった生活パターンです。家は一軒家です。

5:00 上の子とママ起床(お腹すいたと泣きながら起きる)
すぐに朝食準備
5:30 上の子朝食
朝食後はおもちゃで遊んだり、家の中で過ごす
上の子の声や物音で下の子が起きて泣くこともある
7:00 下の子授乳やおむつ替え
天気がよければ散歩
お昼まではおもちゃで遊んだり、公園に行ったりしてできるだけ外で遊ぶ
下の子は1ヶ月過ぎたら抱っこ紐やベビーカー
11:00 下の子沐浴(新生児期〜首がすわるまで)
下の子授乳やおむつ替え
12:00 上の子・ママ昼食
13:00 上の子を寝かしつけて昼寝
14:00 下の子授乳やおむつ替え
15:00 上の子 お昼寝から起床
寝起きが悪いのでおやつを食べる
夕方、家の中で遊ぶ
その間に上の子やパパの夕食の準備を済ませる
17:00 下の子授乳やおむつ替え
上の子、ママ夕食
18:00 上の子(下の子)・ママお風呂
上の子絵本読みタイム
19:00 上の子寝かしつけ、就寝
ママも一緒に一度寝る
20:00 下の子授乳やおもつ替え
上の子も下の子の声でたまに起きる
23:00 下の子授乳やおもつ替え
1:00 下の子授乳やおもつ替え
4:00 下の子授乳やオムツ替え

パパが休みの場合

5:00 上の子とパパ起床
パパが朝食準備
5:30 パパと上の子朝食
7:00 下の子授乳やおむつ替え
ママもこの頃に起床
午前中は、ママと上の子でできるだけ外で遊んだり、絵本を読んだりして過ごす
買い物に行くこともある
11:00 パパが下の子沐浴(新生児期)
下の子授乳やおむつ替え
12:00 手が合いている方が昼食準備
上の子・ママ・パパ3人で昼食
13:00 上の子を寝かしつけて昼寝
14:00 下の子授乳やおむつ替え
15:00 上の子 お昼寝から起床
寝起きが悪いのでおやつを食べる
家の中で遊ぶ
17:00 下の子授乳やおむつ替え
手が空いている方が夕食準備
上の子・ママ・パパの3人で夕食
18:00 上の子・ママお風呂
上の子絵本読みタイム
19:00 上の子寝かしつけ、就寝
ママも一緒に一度寝る
20:00 下の子授乳やおむつ替え
上の子も下の子の声でたまに起きる
23:00 下の子授乳やおもつ替え
1:00 下の子授乳やおもつ替え
4:00 下の子授乳やオムツ替え

※授乳は月齢が進むにつれて減っていきます。このスケジュールは最も授乳が多かったときのものです。

大変だったこと

大変だったことは、ママ一人のときは、とにかく寝不足なことと、外出がしずらかったことです。新生児のうちは頻繁な授乳が必要で、夜も何度も起きていました。それに加えて、上の子は朝起きるのがとても早いので、まとまって寝ることができませんでした。上の子の新生児期と比べて、授乳の悩みや赤ちゃんのお世話の悩みは減りましたが、遊びたい盛りの上の子と、まだ首がすわらない下の子のお世話のバランスをとるのが大変でした。

心穏やかに過ごすポイント

当然のことですがパパがいるときはできるだけ分担して、お世話しましょう。できれば完母にこだわり過ぎない方がママの睡眠時間がとりやすいですが、授乳以外のお世話は、パパも二人目だからなれているはずです。住居の状況によりますが、上の子と下の子の寝る部屋は別々にするのがおすすめです。

1歳3歳の二人育児のタイムスケジュール

2人兄弟

起床〜寝かしつけまでママ一人の場合

5:30 ママ・上の子・下の子起床(物音でだいたい同時に起きる)
朝食準備
6:30 朝食
ママ身だしなみを整える
午前中はひたすら公園・支援センター・工作などをして過ごす
12:00 ママ・上の子・下の子で昼食
13:00 二人同時に昼寝させる
下の子のみ昼寝するときはおんぶひもを使う
下の子のみ寝ているときは、静かに家の中で過ごす
15:00 お昼寝起床
散歩したり室内遊びをする
合間を見て夕飯の準備
17:00 夕食
18:00 おふろ
絵本タイム
19:00 寝かしつけ(二人同時なので、暗くしてひたすら寝るのを待ちます)
24:00 下の子が夜泣きすることもあるので、その都度対応する

パパが休みの場合

5:30 全員起床
朝食準備
6:00 朝食
9:00 パパかママどちらかがお昼まで子供と遊ぶ
手が開いてる方が自分の時間や仕事、家事、昼食の準備
12:00 全員昼食
13:00 二人同時に昼寝させる
下の子のみ昼寝するときはおんぶひもを使う
下の子のみ寝ているときは、静かに家の中で過ごす
15:00 お昼寝起床
散歩したり室内遊びをする
合間を見てどちらかが夕飯の準備
17:00 夕食
18:00 全員でお風呂
絵本タイム
19:00 ママとパパ日替わりでそれぞれ寝かしつけ
(二人とも「ママがいい」というため)
寝かしつけ成功次第自分の時間
寝落ちすることもあり
24:00 ママパパ就寝

大変だったこと

下の子に自我が芽生えてきてそれぞれが別々のことをしたり、喧嘩をするようになったことです。積み木やおもちゃをぐちゃぐちゃにしたい下の子と、きちんと並べたり、何か作ったりしたい上の子。少し目を離せばどちらかが泣いているという毎日でした。また、パパがどんなに育児に参加しても、おふろから寝るときにかけては二人とも「ママがいい」と毎日大泣きする時期もありました。

ママが心穏やかに過ごすポイント

家の中にいると、どうしても興味がママに向きがちだったり、同じおもちゃを取り合ったりします。気候のよいときの午前中はできるだけ外に出て過ごしていました。また、子育て支援センターや児童館をよく利用したり、子連れで参加できるワークショップにも積極的に参加したりしていました。どちらかが体調が悪かったり、天気が悪くてどうにもならないときは、テレビに頼ることもありました。

2歳4歳の二人育児のタイムスケジュール

2人姉妹

起床〜寝かしつけまでママ一人の場合

5:30 ママ・上の子・下の子起床(物音でだいたい同時に起きる)
朝食準備
6:00 朝食
ママ身だしなみを整える
上の子幼稚園準備
8:30 上の子幼稚園登園
下の子は午前中はひたすら公園・支援センター・工作などをして過ごす
12:00 ママ・下の子で昼食
下の子をおんぶで昼寝させる
14:00 上の子の幼稚園お迎え
15:00 みんなでおやつ
散歩したり室内遊びをする
合間を見て夕飯の準備
17:00 夕食
18:00 お風呂
絵本タイム
19:00 寝かしつけ(二人同時なので、暗くしてひたすら寝るのを待ちます)

パパが休みの場合

5:30 全員起床
朝食準備
6:00 朝食
9:00 パパかママがどちらかがお昼まで子供と遊ぶ
手が開いてる方が自分の時間や仕事、家事、昼食の準備
12:00 全員昼食
13:00 下の子をパパが寝かせる
ママと上の子の二人きりの時間を作る
15:00 下の子お昼寝から起床
散歩したり室内遊びをする
合間を見てどちらかが夕飯の準備
17:00 夕食
18:00 全員でお風呂
絵本タイム
19:00 ママとパパ日替わりでそれぞれ寝かしつけ
(二人とも「ママがいい」というため)
寝かしつけ成功次第自分の時間
24:00 ママパパ就寝

大変だったこと

上の子が幼稚園に行き始めたので、平日は下の子と一対一の時間ができるので少し穏やかに感じる時間もありました。しかし、慣れない幼稚園に落ち着かない様子の上の子と、自己主張が本格化してきた下の子のそれぞれのケアのバランスが上手くいかないこともありました。

ママが心穏やかに過ごすポイント

パパがいるときは、上の子と二人の時間を意識的に作るようにしていました。幼稚園は楽しいようでしたが、多少なりとも我慢することがあるようで、十分に甘えさせるように意識しました。そうすることで、ママも上の子も心穏やかに過ごせる時間が増えたように感じます。

3歳以降は基本的に幼稚園へ行くので同じタイムスケジュールに

下の子も幼稚園に行くようになると、タイムスケジュールは同じになるので、何かと動きやすくなります。しかし、どちらかが体調を崩したり、登園を渋ったりすることもあるので、それぞれに合った心のケアが必要になってきます。

二人育児を上手に乗り切るタイムスケジュールにするコツ

姉弟

タイムスケジュールのパターンをいくつか自分の中でもっておく

二人育児において私の経験上ポイントとなるのは、天気や気温、子供の体調です。外で遊んだり、子育て支援センターで遊んだりできるかできないかでは、子供の機嫌もママの気分も全然違います。「雨の日は〇〇する!」「下の子が泣いたらここに行く」「◯曜日はここのパンを食べる」など、いくつかパターンを決めておくと迷わず行動できておすすめです。

午前中はとにかく体を動かして遊ばせる

午前中は、できるだけ外で遊んだり、工作したり、おうち遊びをしたりしていました。そうすることで、お昼寝や夜の眠りがスムーズになります。こちらもいくつかパターンを作っておくのがよいでしょう。逆に夕方は、ママも子どもたちも疲れていることが多いので、就寝を早めにするように心がけていました。

車で昼寝させる

二人同時に昼寝させるのは、ママ一人だとなかなか上手くいきませんでした。お昼過ぎに車にのせて少しゆられると二人同時にすやすや寝てくれることが多いです。車に乗ったまま、少し自分の時間を過ごせるだけでもリフレッシュできます。

子育て支援センターや児童館を上手に活用する

天候に左右されず、二人の乳児、幼児を連れて出かけられる場所は、探してもなかなかないものです。子育て支援センターや児童館の存在は、二人育児中にとって本当にありがたい場所です。ママも子どもたちも笑顔で過ごせるので、風邪症状がないときは利用するとよいでしょう。

家事はできるだけ手を抜く

家事は最低限必要なことだけでよいでしょう。我が家では、大人の分の料理や掃除は気が向いた方がやるという感じで、負担にならないようにしています。お掃除ロボットや食洗機なども上手に活用するのがおすすめです。

パパと相談してママの一人時間を作る

ママとパパ二人で育児をしていても、やはり子供にとってママが一番。ママの姿があると、「ママ、ママ」となってしまい、なかなか休まらないですよね。そんなときは思い切ってパパと子供たちで出かけてもらうか、ママが1人で出かけるかしてみましょう。姿が見えないと、意外と3人で楽しく過ごしている場合が多いものです。

二人育児用の便利グッズを上手く活用する

二人育児用のベビーカーに付けるボードや自転車など、二人同時に移動させられるグッズがおすすめです。また、大変なときはテレビや動画を見たり、レトルトの離乳食を活用したりと、上手に息抜きをしながら二人育児を乗り切りましょう。

まとめ

二人育児

二人育児のタイムスケジュールをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。あくまでも我が家の場合で、100人の家庭があれば、100人のタイムスケジュールがあります。ただし、一つ確実に言えることは、ママパパが笑顔でいられるようにすることが最も大切だということです。二人育児、大変なことも多いですが、二人の子供の成長に関われることは、本当に貴重で幸せなこと。この記事を読んでいるママパパが、息抜きをいれながら、二人育児を笑顔で乗り切れることを願っています。

ABOUT US
【監修】 公認心理師YUKA久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。