何度も同じことを注意しても繰り返す我が子。 「あ~、もういい加減にして」と思う経験、親になら必ずみなさんにあることだと思います。
こんなことがあった時、「子供を怒ってはいけない」ということが言われるようになってきましたが、「怒る」と「叱る」の違いが何なのか、子どもに真剣に何かを伝えていきたい時にどのように伝えればいいのでしょうか。
こちらの記事では怒ることと叱ることの違いについてお伝えします。
怒ることは何故いけないの?
子育てをしていると注意しているのに子どもが危険な行動をとったり、親の許容範囲を超えてイライラが爆発してしまいそうになる。
こんなことは必ずあります。 その時に子どもを「怒る」か「叱る」か。 あなたは今、お子さんにどのように対応していますか?
- 怒ること:親の感情(イライラ)を子どもにぶつけること
- 叱ること:子どものために語気を強めて伝えること
怒るというのは親の感情をぶつけることがメインとなっていて子どものことは二の次になっている行動なのです。
「怒ること」の子どもへの影響と子どもの反応
親の感情が先にきてしまっても、結果的に子どもに伝わったらそれもいいのでは?と思う親御さんがいるかもしれません。 親に「怒られた」子どもにはどんな影響があるのでしょう。
例えば、子どもが兄弟やお友だちを叩いてしまった場合。
「もう、弟(やお友だち)を叩いちゃダメってあれほど教えてるのに、なんで叩くのを辞められないのよ!」とママがイライラしてその感情を子どもにぶつけたとします。
「叩いちゃダメって言ってるでしょ!」と大声で子どもを怒鳴りました。 その子どもにはどんなメッセージが伝わっているでしょうか。
まずはママの大声にびっくりして、しばらく固まってしまうかもしれません。 もしかしたら、その場から逃げ出すかもしれません。 そして、泣き出す子どももいるでしょう。
子どもによっては作り笑いをしたりとりあえず「ごめんなさい」と言ったりします。
いずれの反応の場合でも、子どもは「なぜ怒られたのか」ということまで理解が及んでいません。 それ以前で子どもは「ママが怖い状態をどうにかしたい」ということに全力がむいてしまっているのです。
効果的に叱るには
それでは、どのように子どものを「叱って」いけば良いのでしょう。 子どものやることを全て容認。子どもの「主体性・自主性」を大切にしています。という方がたまにいますが、 私は子どものやることを全て容認することは現実的に難しいと思っています。
なぜなら、子どもはまだその危険性についてわかっていないことも多く、 そして「社会」という多くの人が協力し合って生きるコミュニティに属している以上、そのコミュニティでのルールも尊重しなければならないからです。
命や大きな事故から子どもを守るのは親の役目。社会のルールを教えるのも親の役目。私はそう考えています。 これらの役目を果たす上で、どのように子どもにそのことを伝えていったらよいのでしょうか。
1.落ち着いたトーンで冷静に伝える
子どもがママの話す内容に集中できるように、 ママ自身の感情はコントロールした上で冷静に落ち着いたトーンで話すことが大切です。
2.他の兄弟や子どもの前でないこと
子どもはプライドが高いです。とくに叱られる場面を他の人に見られる・聞かれるのは辛いこと。出来る範囲でその環境に配慮しましょう。
3.端的に。伝える内容は1分以内で
同じことをクドクドと、ダラダラと言うのは非効果的。 要点をまとめて、なるべく短くわかりやすく伝えましょう。 同じことを繰り返されると、子どもも飽きてきて嫌になってしまいます。
4.叱りタイムの終わりを明確に
叱ることは大切ですが、その終わりをはっきりさせて、 子どもも親も気持ちを切り替えることが大切です。 我が家では、叱られた時やケンカをした時の終わりの儀式としてハグをしています。 何かわかりやすい「これでおしまい!」と気持ちを切えられるひとつを入れることで、ママも子どもも気持ちをスッキリさせることが出来ます。
また、こちらのコラムでも子どもの叱り方についてお伝えしています。
https://cocololabo.com/blog1/210323-2/
2歳の子どもへの叱り方についてはこちら。
https://cocololabo.com/blog1/210325-2/
まとめ
育児をする上で叱ることは大切ですし、必要なことも多々あります。 しかし、その伝え方によっては子どもに伝わらず、同じことを何度も繰り返して、そのことがママのストレスになることもあります。 ママも人間ですから、ママ自身の感情が出てきてしまうこともありますが、子育ては自分育て。ママ自身の感情コントロールを学びながら、ぜひ子育ても楽しんでくださいね。