自己肯定感を高める方法ってあるの?自信のないママが試したい3つのこと

自己肯定感を高める方法

最近、育児書や育児のノウハウサイトに「自己肯定感」の言葉が増えていると感じませんか?自己肯定感は本来自分が持つ感覚のことで、育児以外にも仕事や私生活で活かすことができます。

自己肯定感は「とにかく高めると良いらしい」とは知っているけれど、自分の自己肯定感の低さが気になる…というママは多いですよね。一般的に子育て中のママは困難を感じることが多く、自己肯定感は低くなりがちです。

今回はそんな自己肯定感の低下が気になるママに向けて、自己肯定感を高める方法をご紹介します。すぐ実践できることばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。

自己肯定感を高める方法の前に。自己肯定感とは?

家族 遊ぶ

そもそも「自己肯定感」の意味を正しく理解しているでしょうか。「なんとなくは分かっているんだけど…」と感じている方もいるかもしれません。まずは、基本的なところから考えていきましょう。

自己肯定感とは

自己肯定感とは、

  • ありのままの自分を認めることができる
  • 自分を好きでいられる
  • どんな自分でもOK、大丈夫と思える

感覚のことです。

みなさんは自分のことが好きですか?コンプレックスやイヤな面ばかりが気になって、自分のことは好きになれない方もいるかもしれませんね。このように無条件に自分を認めてあげられないのは、自己肯定感が低いからかもしれません。

自己肯定感が高いと、人から褒められたときに素直に感謝できます。怒られたり不運に見舞われたりしたときも、自分を許して問題点をすぐ見つけ出し、改善に結び付けることができます。自己肯定感が高い方は、人生の中で幸福感を見出しやすい、というのも一つの特徴です。

なぜ自己肯定感が教育・育児の中で注目されているのかというと、自己肯定感の基礎は幼少期に培われるからです。また、親子関係によっても自己肯定感は変わるので、最近の育児では「自己肯定感を高める向き合い方、声掛けをしよう」というのがスタンダードな考えになっています。

この記事でもママの自己肯定感を詳しく解説しています。

自己肯定感は大人になってからでも高められる

自己肯定感自体は、人間だれしも持っています。また自己肯定感の言葉が広まったのは2014年以降とされているため、「気づいたときには自己肯定感が下がっていた」という方もいるかもしれません。さらに「子供時代の親子関係が自己肯定感を左右する」とも言われているので、ママの中には自分の自己肯定感を諦めている方もいるでしょう。

自己肯定感はいつでも高められます。自分のことが嫌いで「ダメなママ」と感じてしまう思いは、いつだって変えられるのです。手遅れになることはありませんし、取り返しがつかないことでもありません。前提として「自己肯定感は今からでも高められる」としっかり理解してから、以下の自己肯定感を高める方法を試してみてください。

自己肯定感を高める方法①自分自身を認める

子供 抱っこ

自己肯定感を高める方法のひとつとして、まずは自分自身を認めましょう。基本的なことですが、意外と自分のことを気付き認めてあげられる方は少ないと言われています。

  • 気づき
  • 受け入れて
  • 許す

という3つの段階に分けて、解説します。

自分はどんな人間なのかを気付く

まずは自分がどんな人間なのかを考えます。この時、あえて自分のダメな面に注目してみましょう。自分の嫌なところ、直したいところを考えると思い当たることはあるのではないでしょうか。

  • 私は短気でせっかちであり、子供にもよく叱ってしまう。

これは私が考えた自分のダメなところです。忙しい朝や家事のたまる夕方など、子供を叱ってしまい自己嫌悪に陥ってしまいます。ここでは一つ挙げてみましたが、思いつく限りたくさん書き出しても大丈夫です。メモなどに書き残してみてください。

自分はどんな人間なのかを受け入れる

次に、書き出した自分のダメなところの文頭に「今は」を付けてみてください。今はそうだとしても、この先変わるからです。

  • 今は、私は短気でせっかちであり、子供にもよく叱ってしまう。

この段階で、なんとなく「これは意識すれば直せそう」「確かに今は余裕がないけれど、なんとか工夫すれば余裕もできるんじゃないかな?」と希望が持てそうですよね。少しずつですがダメなところのある自分も受け入れてみましょう。

自分自身を許す

最後は書き出した自分のダメなところの制限を緩和させ、新しく「〇〇してもよい」に書き換えてみましょう。例えば先ほどは

  • 今は、私は(時間がないと)短気でせっかちであり、子供にもよく叱ってしまう

  • 私は休日には時間を考えず、のんびり子供と過ごしてもいい。子供がかわいいなと感じたら、褒めて「かわいいね!」と伝えてもいい。

もちろん短気でせっかちになる時は、時間に余裕がない場合は直せません。家事が溜まっていたり仕事があったり、ママにもすべきことがあれば子供の要求には100%応えてあげられませんよね。そのため、休日だったらOKと制限を緩和させました。

また子供に対して言い聞かせするばかりでなく、褒めてコミュニケーションを楽しんでもよいと自分を応援する文言も付け足しています。やってみると自分が許されるのが実感できますよ。

自己肯定感を高める方法②短所を長所に置き換える

自分を好きになりたいと思っても「欠点ばかりが気になる」という方もいます。これでは自分を好きになり自信を持てませんよね。

ただ、短所だと思っていても視点を変えると長所にもなります。ここでは自分や子供の「良い面」を見つけやすくなるやり方をご紹介します。

「自分の短所ばかり思いつく…」一度書き出してみよう

まずは自分の短所を書き出してみましょう。いくつでも思いつくだけで構いません。

  • せっかち
  • 注意力が散漫気味
  • すぐ行動できない、尻込みしてしまう
  • 怒りっぽい
  • 勘違いや思い込みが多い

次に、この中で隠された長所を見つけてみます。

短所の中に隠された長所を見つけよう

  • せっかち→素早く行動できる
  • 注意力が散漫気味→何事にも夢中になれる
  • すぐ行動できない、尻込みしてしまう→慎重で計画的に行動できる
  • 怒りっぽい→周りのことをよく気づける
  • 勘違いや思い込みが多い→発想力が豊か

意外と短所のように見えても、視点を変えると長所とも言えますよね心理学においては、視点を変えて捉えなおすことを「リフレーミング」といい、カウンセリングにおいてもよく使われる技法です。また、書き出してみると「これは気づけたから今度から直せるかもしれない」という短所もあるかと思います。

この長所や良い面に注目するのは、子供を褒める時にも役立ちます。ずっと続けているとすぐに自分にも他人にも良い所があることに気付けるでしょう。

自己肯定感を高める方法③いいことに目を向ける習慣をつける

青空 公園遊び

こちらも先ほどの置き換えと同じような自己肯定感の高め方です。「何をしても悪いことしか起こらない」「楽しいことが見つからない」と毎日を憂鬱に過ごしていませんか?良いことに目を向ける習慣をつけて、幸福度を上げてみましょう。

スリーグッドシングスとは?

いいことに目を向ける習慣をつけるために「スリーグッドシングス」がおすすめです。やり方はとても簡単で、1日の終わりに「今日あった良いことを3つだけ挙げる」というもの。

忙しい方でも就寝前の時間を使えば気軽に試せるのではないでしょうか。スリーグッドシングスはやり続けるとささやかなことでも良い面を見出しやすくなり、毎日を肯定的な気持ちで過ごせるようになると言います。

寝かしつけの時間にやってみるのがおすすめ

私もこのスリーグッドシングスを実践しています。きちんと書き出すことで1日の反省をしっかりできるのですが、育児中のママだと「自分の日記を書く時間が持てない…」なんてこともありますよね。

我が家では毎日子供の寝かしつけでスリーグッドシングスをします。子供たちにも「今日楽しいことあった?3つ教えて」と言って会話の種にもできます。

  • お友達に「貸して」って言えた
  • お着替えが昨日より早くできた
  • 晩ご飯がカレーライスだった

子供は良いことをいくつも挙げてくれます。そのどれもが些細なことですが、ママも小さなことでOK。子供に一度でも「好きだよ」と伝えられたとか、イライラをうまく抑えることができた、だとか、例え完璧にできていなくても「昨日よりほんの少しだけうまくいった」という程度で良いのです。

就寝前はその日あったもやもやや嫌なことを思い出しやすいのですが、スリーグッドシングスを習慣にするとポジティブな気持ちで就寝できます。精神的にも安定できるため、おすすめです

まとめ

自己肯定感を高める方法、今日からできる3つのことをご紹介しました。今すぐ実践できるものばかりなので、自己肯定感の低さが気になるママはやってみてください。

自己肯定感は「大人になるとどうしようもない」わけではなく、ママが変わろうと思ったらいつでも高めることはできます。より良い親子関係のために、毎日を楽しく幸せに過ごしてくださいね。

【参考】

自己肯定感を高めると人生うまくいく!?低い人の特徴と高める方法

自己肯定感を高める7つの方法/大人が学ぶ自己肯定感とは?

「自己肯定感」の低さとはどう付き合えばいいの? 松村亜里さんに聞きました LEE

自己肯定感を高めるメリット4つ&方法9選 – STUDY HACKERこれからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。