子供には思い切り遊んでもらいたいけれど、遊んだあとの「片付け」を憂鬱に思うママは多いはず。「何度言っても片付けしてくれない」「片付けたあとからどんどん散らかっていく。もう片付けたくない…」育児中、一度でも悩んだことはあるかもしれません。
今回は子供の片付けで感じるお悩みと、その解決法を詳しく解説します。
片付けを今よりもっとやりやすくすることで、親の片付けに対するストレスも解消されますよ。片付けは「遊びやすい環境づくり」にもつながるため、ぜひ参考にしてみてください。
「片付けたくない」はママ共通の悩みかも
ノムコムwith Kidsが行った子供の片付けに関するアンケートでは、子供のお片付けでストレスを感じている親は全体の7割にのぼりました。
Q.お子さまのお片付けに対して、ストレスを感じたことはありますか?
アンケートでは子供の年齢別に集計していますが、どの年齢でも片付けに関する悩みは尽きないようです。
育児中の方なら一度は経験があるかもしれませんが、片付けはできるなら習慣づいて欲しいもの。ですが何度言っても片付けてくれない、すぐに散らかしてしまって1日に何度も片付けしている、というパパ・ママは少なくありません。
片付けに関する悩みをまずは一緒に考えてみましょう。
悩みその1:何度片付けてもおもちゃが散乱する
子供がおうち遊びをしていると、おもちゃからおもちゃに興味が移ってお部屋中に散乱してしまう…。さらに、お部屋をまたいでリビングやダイニングにもおもちゃが散らかっているという状況に経験はないでしょうか。
小さな子は特に「片付けしてから次の遊びへ」と上手に移れません。散らかるたびに「片付けて!」と何度も注意するのは大変ですし、気付けば1日中「片付けをして散らかされて」を繰り返しているママも多いでしょう。
悩みその2:何度言っても子供が片付けをしてくれない
片付けに関する悩みでも多くみられるのが、「子供がとにかく片付けしてくれない」というものです。片付けしない、できない理由にはさまざまありますが、何度言っても片付けしてくれないとうんざりしてしまいますよね。
片付ける環境を整えたり、子供の年齢に合わせた片付けのやる気を出す方法を試す必要があります。
悩みその3:そもそもおもちゃの数が多い!
子供がおもちゃで遊ぶ場所は、子供部屋だけではありません。リビングなど家族共有の場所でおもちゃを広げるケースも多いでしょう。
すると、おもちゃが片付けても次々にあふれてなかなか片付かないこともあります。おもちゃの絶対数が多いと、当然片付けは大変に。子供はもちろん大人でも片付けが手に負えないほどおもちゃが増えていたら、一度整理してみると良いでしょう。
「片付けたくない」お悩みを一つずつ解決!
それでは、挙げた片付けのお悩みを一つずつ解決してみましょう。
おすすめのアイデアや解決方法をご紹介します。
「何度もお片付け」を楽にする方法
子供と一緒に片付けの時間を作って習慣化を
片付けたそばからおもちゃを引っ張り出されて、何度も「お片付け、散らかる」を繰り返しているというときは、片付けの時間を作って一度に集中して部屋を整理しましょう。
当然ですが子供が遊んでいる最中や遊びに夢中になっているときは、声掛けをしてもなかなか聞き入れてくれません。ごはんの前やおやつ時、就寝前など遊びを切り上げるときに片付けの時間を作り、1日に数回程度に決めておくとよいでしょう。
遊ぶスペースを決めて片付け範囲を限定する
子供部屋だけでなくリビングやその他の部屋など、遊ぶ範囲が広いほど片付けは難しくなります。一つの目安として、大人でも10分以上かかる片付けは子供にとって大変な作業です。
そのため、遊ぶスペースをあらかじめ決めておくのもおすすめ。リビング続きの和室が遊ぶスペース、プレイマットが敷いてあるところだけで遊ぶなど、ルールを決めてみてください。
「とりあえずお片付けボックス」を作る
どうしてもお片付けが苦手な子や、低年齢だと片付けはそううまくいきません。そこで、おもちゃを一時的に保管しておくとりあえずの収納ボックスを用意するのも一つの手段です。
ただ、おもちゃを入れるだけの物を作ると「この場所に分類せずとにかく入れたら片付けになるんだ」と子供が片付けの意味を間違えて捉えてしまうことも。片付けとは「どこに何があるのか」を分かった上で、元のキレイな状態に戻すものですよね。闇雲におもちゃを一か所にまとめて、見えなくするものではありません。
そのため、このとりあえずお片付けボックスに完全に頼りきるのではなく、片付けのきっかけや練習として使うようにしましょう。「このボックスいっぱいにおもちゃが溜まったら、ママと一緒に入っているおもちゃを片付けようね」など、片付ける目安として使うのがおすすめです。
子供のお片付け、やる気を出す方法
子供が片付けやすい収納方法にする
子供の片付けが進まない理由として、
- 片付け方が複雑すぎる
- 子供目線から見て「重い」「高い」など片付けにくい点がある
などが挙げられます。今一度子供が片付ける収納場所を見直してみましょう。
収納ボックスは、おもちゃを入れた状態だと子供が持ち上げられないような重さになっていないでしょうか。引き出し式の収納ケースを使っている場合は、引き出すのに力が必要だと子供が自分で片付けできません。
背の高い棚への収納は避け、背の低い収納アイテムを使うとよいでしょう。おもちゃの分類もあまりに細かくすると片付ける場所に迷うため、子供にとって分かりやすい分け方にすると片付けがはかどりますよ。
ママパパも一緒にお片付けを
最初から完ぺきに片付けをするのは無理です。まずはパパ・ママが片付けのお手本を見せて片付けを覚えてもらうところから始めましょう。
また、片付けるときはただ「片付けてね」と大まかに伝えるのではなく、「このおもちゃは赤い箱に入れよう」「絵本はここに戻すんだよ」と細かく指示すると分かりやすいです。
お片付けは楽しく!音楽やゲームで盛り上がろう
片付けをするときは、ただ片付けするだけじゃなく子供が喜ぶ遊びを取り入れてみてください。ママと一緒に「どちらが早く片付くか勝負」したり音楽を流して楽しみながら片付けしたりすると、片付けを嫌がることが減るかもしれません。
片付けの歌については、こちらのコラムでご紹介しています▼
https://cocololabo.com/blog1/210519-2
子供と一緒に「断捨離」でおもちゃの整理を
1年以上遊んでいないおもちゃは手放す
おもちゃの数が多く、片付けが手に負えないときは思い切っておもちゃを断捨離しても良いかもしれません。とはいえ、子供が大好きなおもちゃ。どのおもちゃにも思い入れがあって、手放す基準が分からず処分が追い付かないという方も多いです。
目安として、1年以上遊んでいないおもちゃは手放すという考え方もあります。赤ちゃんの頃に使っていたおもちゃやサイズアウトしたものなど、今は手に付けていないものは譲ったりリサイクルに出したりして、処分しても良いかもしれませんね。
子どもにとって「遊び」は成長のためにとても大切な行為であり、オモチャはその成長を促すツールでもあります。子どもがより成長を遂げていくためにも、「今のこの子」にとって必要なオモチャは何か、ということを考え、今必要なオモチャのみを提供することも大切です。
子どもがもう遊ばないけれど、とっておきたい大切なオモチャは別のところにしまって、子どもの遊ぶ空間は整理してあげたいですね。
悩んだら子供に「お気に入りを3つ選んでね」とお願いする
おもちゃを手放そうと思っても、すべて親が決めてしまうのは後々「あのおもちゃがなくなった!」と子供が混乱してしまうかもしれません。断捨離するなら必ず子供に決めてもらいましょう。
また、手放すおもちゃを迷ったら「3つだけ好きなものを選ぼうね」と選択肢を与えてみてください。1つだけお気に入りを決めるよりも、3つの方が決めやすく子供でも断捨離できます。
おもちゃの断捨離は無理に行う必要はありません。ですが、「もういらないもの」を考えるのも今あるおもちゃを大切にする気持ちを育てます。自分で必要なもの、不要なものを考えるきっかけになるとよいですね。
子供の作品は年度末に整理がおすすめ
おもちゃ以上に手放せないのが、子供が作った工作や描いた絵などです。学校や幼稚園で作ってきた作品も、「捨てられずに溜まる一方」というママは多いのではないでしょうか。
簡単に捨てられない子供の作品ではありますが、しまえずあふれてしまうなら部屋は片付きません。
おすすめなのは年度末に「今年度のお気に入り作品」を子供と一緒に選ぶことです。選び抜いた作品は額に入れて飾ったり見える位置に置いたりして、大切にしましょう。十分に鑑賞すると手放すときの罪悪感も軽くなり、そのほかの作品は整理できるので断捨離につながりますよ。
まとめ
「片付けたくない…」と思うほど、子供の持ち物やおもちゃの片付けは大変。子供に片付けてと何度も言うのも疲れるうえ、部屋が散らかるとストレスになります。
ただ、片付け方を工夫したりおもちゃの絶対量を減らしたり、子供が片付けやすい環境づくりにこだわれば、次第に子供も片付けを覚えてくれます。最初はうまくいかないかもしれませんが、親は根気強く一緒に片付けをして、片付けに慣れさせましょう。
今回ご紹介したお悩みの解決法も参考に、親子で片付けを楽しんでみてくださいね。
【参考】
子どものお片づけに関するアンケート結果発表 ノムコム with Kids
5歳でもできる【こども断捨離】がスゴイ!考える力がどんどんはぐぐまれる! サンキュ!