【公認心理師監修】ママの体調不良とどう向き合う?つわり、二人目不妊、ワンオペ時の体調不良を解説

ママ 体調不良

ママの中には「昔よりも体調不良になることが多くなった」と感じる方も多いのではないでしょうか?妊娠、出産を乗り越えて育児をしながら過ごすママは、思った以上にずっと身体に負担がかかっています。

さらに、母親ならではの体調不良であるつわり不妊片頭痛などは育児中うまく治せず長期的に苦しむこともありますよね。

今回はママの体調不良をどう解消するか、ワンオペ時での体調の回復の仕方などをご紹介します。体力に不安があるママは、ぜひ参考にしてくださいね。

ママになってから体調不良が増えた?その原因とは

子どもが生まれてママになってから、思えば「昔よりも体調が悪い日が増えた」と感じることはないでしょうか。ママの身体は妊娠と出産で大きく変化しており、子どもを産む前の体力には簡単に戻せません。

さらに、24時間365日続く育児をしていれば、どんな身体の強い人だって体調不良に陥ります。まずは、なぜママになってから体調不良は増えるのか、根本を探ってみましょう。

産後にしっかり身体を休められないから

妊娠中は「子どもが産まれる」ことへの期待や希望から気づけないママもいますが、どんなに元気でつわりのないママだとしても、妊娠と出産は身体に大きな負担がかかるものです。さらにつわりがひどく動けなかったママや、出産中にトラブルが起きて発熱したり出血したりといったママもいますよね。そんな大きな出来事を乗り越え、すぐに24時間続く乳児育児が始まります。

このとき、産後にしっかり身体を休められていないと、体調不良は長引きます。よく「産褥期は水仕事をしないほうがいい」と産後の肥立ちを気にする言い伝えがありますが、実はこれは理にかなっているのです。

出産後の回復ができないまま、体調不良を無視して身体を動かし続けるのは控えましょう。

加齢による体力低下

仕方のないこととはいえ、当然子どもを産んでいない若いころと比べて、加齢による体力や免疫力の低下は見られます。さらにママは「子どもを第一に」と自分のことを後回しにする機会が多く、自身の体調不振に気付くのが遅れがちです。

できるなら「若い時ほど無理をしないように」というのが一番ですが、育児中のママではそうもいきませんよね。基本的に、身体に負担のかかる不規則な生活や、暴飲暴食などの乱れた食生活は避けるようにしましょう。昔よりもかなり気を付けるくらいがちょうどよいものです。

ずっと子どもと一緒にいることによるストレス

子どもはかわいくてストレスにはならない!と考えるママもいますが、それでも子ども中心の生活はママの体調や心をむしばみます。最近ではSNSによって「よそのママがどんな生活、育児をしているか」がよく見えるようになったので、周囲はあんなにうまくやっているのに私の育児はダメだと比較して落ち込むママも多いです。

これらは、大なり小なり育児にかかわるストレスです。いくら子どもがかわいいと思っていても、ママの生活を自分で楽しまなくては心にとって健康的と言えません。

育児ストレスは次第に一緒に暮らすパパ、そしてママに逆らえない立場の子どもに向かうこともあります。早めにストレスを自覚し対処することこそ体調不良を解消できる近道なので、心当たりのあるママはぜひ自分と向き合ってみてくださいね。

育児ストレスについてはこちらの記事でまとめています▼

寝不足など

次に、寝不足です。特に子どもが赤ちゃんの時期は、昼夜を問わず育児が続くでしょう。子どもと一緒に寝たら大丈夫とはいえ、不規則な睡眠時間の乳児と過ごすママは寝不足になりがちです。

睡眠不足は身体に大きなストレスがかかり、判断力や情緒に影響することもあります。また、身体を休めていないためにちょっとしたことでも風邪を引きやすくなり、体調不良の原因にもなるでしょう。

寝不足は多くのママが抱える問題です。さらに、ママは子どもが大きくなるまでずっと一緒に寝る方がほとんど。意外と子どもと一緒に就寝するのは緊張が続き休まっていないこともあるため、体調不良が目立ったら「ママ1人で寝る環境」もできないか検討してみましょう。

ママの体調不良、どんなときに感じる?

具体的に、ママの体調不良とはどんなものがあるのでしょうか。ママ達の中でよく悩みに上がる体調不良の正体を解説します。

妊娠中のつわり

ママならではの体調不良としては、つわりです。つわりとは個人差が大きいものですが、軽度から重度のものまで妊娠したママの多くが経験しています。妊娠初期に現れ安定期には軽減されるとは言いますが、ひどい場合は妊娠中ずっとつわりが続くこともあります。

つわりが起こる原因や治療薬は、未だ解明されていません。原因としては妊娠中に分泌されるホルモンの影響ですが、どうすればつわりが落ち着くのかは個人差が大きく「必ずつわりに効く方法」がないのが特徴です

ただし、このつわりは対処法がないかわりに産後は症状がなくなります。つわりの最中は吐き気や頭痛などマイナートラブルが多く見られるため、お腹の中の子どもを守るためにも、ママはできる限り身体を休めて過ごす必要があります。

つわりとは何かこちらの記事も参考にしてください▼

出産後に風邪を引きやすくなった

育児ストレスや寝不足、先ほど説明した産後の肥立ちの悪さから、身体が弱くなり風邪を引きやすくなることがあります。また、子どもはよく風邪をもらってくることがあるため、「保育園に通う子どもから風邪をもらってしまった」というママも多いかもしれません。このように環境の変化から体調不良が増えると、「産後の風邪が気になる」と目立つこともあるかもしれませんね。

この出産後の風邪は出産前の体調不良と変わりはありません。ただし、子どもと過ごすママは育児をしながら身体をいたわる必要があり、産前と比べると長引きやすいです。この記事後半ではワンオペ育児をしながら体調不良を治す対処法もまとめているので、参考にしてくださいね。

片頭痛

「ママになってから片頭痛に悩まされている」という方、実はかなり多くの声が聞かれています。元々の体質や育児ストレスが原因の頭痛もありますし、育児の寝不足によって頭痛は引き起りやすいです。また、授乳や子どもを抱っこすることで肩凝りや首凝りが起こり、頭痛になるというケースも考えられるでしょう。

特に子どもが小さなうちは、頭痛をはじめとする体調不良は長引きやすいです。自分に合う薬などを常備しておき、すぐに治すようにするのがおすすめです。

心配事が多い

次は、心を病んでしまう体調不良。直接身体に影響が及ばなくても、心配事などが嵩むとストレスとなり胃痛や腹痛を引き起こすこともあります。日常生活にまで影響が出ると、対処が必要です。

子どもと一緒に暮らすママは、毎日たくさんのことを考えています。子どもの成長や幼稚園、学校のこと。仕事をするママは育児との両立も大変です。また、小さなうちは特に子どもの成長に不安を覚えやすく、「周りの子はいろいろできているのに、どうしてうちの子はできないんだろう」とインターネットでずっと調べて不安になるママも多いでしょう。

こうしたストレスは、産後うつや育児ノイローゼとも呼ばれます。単に心配が多いだけでなく、ときにはささいな楽しさや喜びすら感じなくなるため、子育てだけでなくママの生活に影響が出る前にストレス解消に意識を向けてみましょう。

育児ノイローゼや育児放棄などのお悩みは、こちらの記事でお伝えしています▼

二人目の不妊など

二人目の不妊とは、第二子の妊娠がなかなかできず治療などを行うことを指します。妊娠を希望しており妊活を続けているのに、1年以上妊娠できない場合や流産してしまうことが二人目不妊です。

不妊の原因は人それぞれで、原因が見つかることも見つからないこともあります。特に二人目の場合は加齢や一人目の育児による体調不良、多忙なためママとパパのタイミングが取れないなどが理由として挙げられるでしょう。二人目の不妊は心を病むママも多く、相談先も限られている現状です。

この場合、不妊によって感じるストレスの原因をはっきりさせる必要があります。体調を取り戻すのはもちろん、心のケアも必要になるため自分に合うやり方を見極めましょう。

二人目の不妊はこちらの記事でも詳しくご紹介しています▼

体調不良を治す時間がない!どうすればいい?

自己否定 やめたい

体調不良や妊娠中のつわり。身体を休めれば治ることもありますが、ママとしては「治す時間が取れない」のが悩みの根底にあります。子育てをしながら自分の身体をいたわるのは、簡単なようでかなり難しいですよね。

ママの体調不良を考えるときに、欠かせない体調不良をどう治すかをポイントにまとめました。一つずつ見ていきましょう。

体調不良の原因をしっかり探る

まずは、体調不良の原因をしっかり探ります。マタニティハイといって、産後に変わった環境や育児に対して必要以上にやる気になり、自分の身体が休まっていないのを気づけないママもいます。「自分としてはよく寝ているつもりだった」という方でも、見直してみれば子どものお昼寝中に家事をこなし、夜も溜まった家の用事を済ませて…と短時間睡眠が普通になっていることも多いです。

なぜ体調不良が起こるのか、原因を考えましょう。その結果育児ストレスだとわかったら、一度育児から離れてストレスを緩和させる必要がありますし、寝不足なら睡眠時間を増やす工夫が必要です。意外と「とにかく身体を休めないと」と思うあまり生活習慣が改善されず、体調不良を繰り返すこともよくあります。

パパや周囲の人に頼る

育児は一人きりでするものでもなく、また家事や家のことは全部ママの仕事ではありません。一緒に暮らすパパに頼ったり、両親にたまには子どもを見てもらうなどして周囲の人を頼りましょう。

育児の悩みは相談できる窓口がたくさん用意されています。地域の保健師や産院の助産師さんにも相談できるため、悩みがあれば打ち明けてみるのもおすすめです。ママ友を作ると育児の愚痴を話してストレス解消ができたり、意外な視点からのお悩み解決方法を教えてもらえたりします。SNSなどでママが知り合うコミュニティもあるため、自分に負担のかからない範囲で周囲の人に正しく助けを求めてみましょう。

託児所などを利用して一人の時間を作る

体調不良や心の不調では、ママが育児から離れる時間を作ることが大切です。誰かに子どもを預けてもよいですが、パパは仕事で頼れない・実家は遠くて預けられないという場合は、託児所やベビーシッターなどを利用するのもひとつの手段でしょう。

ただし、託児所やベビーシッターは当日すぐに利用できることは少ないです。緊急で預けたい場合には適していないため、定期的に利用してママの体調不良を「長い目で見て」向き合うのが大切です。

いざというときのために、託児所の連絡先や預ける方法、シッターの問い合わせ先などをまとめておくとよいですね。

できない家事は外部サービスを頼る

子どもから手が離せない時期や、仕事などが重なって家事ができないとき。このときに無理して家事をこなすと体調不良は悪化します。体調不良が目立つ時期だけでよいので、家事サービス時短家電などで手間抜きをするとよいでしょう。

総菜で済ませる夕食があっても、外食でももちろん問題はありません。また、家事を外部に委託すると「費用が気になる…」という方も多いですが、ママの体調不良が続いて治療費がかかり育児もおざなりなると考えれば、どちらのメリットが大きいかははっきりするでしょう。費用は一時的にかかるかもしれませんが、一定の期間だけと割り切って考えるのもおすすめです。

ワンオペ育児中の体調不良の対処法とは?

いつも怒ってる

育児中の体調不良の対処法はいくつかありますが、「それでも子どもから離れることはできない」「年齢的に保育園や幼稚園には通えない」など家庭によって状況はさまざまです。時にはパパの手も借りることができず、ワンオペ育児をしながら身体を治す必要もありますよね。

ワンオペ育児とは、ママ一人で育児をこなすことを指します。誰にも頼れない状況の場合、できることを見ていきましょう。

検査薬や風邪薬、栄養ドリンクをストックしておく

薬などのストックをしておくのは、体調不良が起こる前から準備しておくとよいでしょう。いざ体調不良になっても買いに行く時間も取れないと、どんどん長引くだけです。

ストックしておくのはドラッグストアで購入できる風邪薬や栄養ドリンク、頭痛薬などがおすすめです。何回分かを用意しておくだけで心強くなるため、ぜひやってみてくださいね。

また、感染症やインフルエンザの簡易検査キットも最近では販売されています。家族の中で風邪が広まらないためにも、いくつか持っておくと安心です。

保存食やドリンクなど「調理不要」のものを準備

保存食や飲み物など、調理不要のものをいくつかストックしておきましょう。もし使わなくても災害備蓄品として活用できますし、いざというときに食事の準備の強い味方になります。

ポイントは調理不要であること。例えばつわりの場合は家族の食事すら準備できなくなるため、できる限り少ない手順でできるものを用意するとよいでしょう。子ども用の食事もいくつか備蓄しておくと、体調不良の日だけ家事をパスできます。

飲み物はお茶やジュースだけでなく、経口補水液やスポーツドリンクなども常備しておくとよいですね。体調不良でなくても、普段から利用すると便利です。

つわり中に簡単な食事を用意したい場合は、こちらも参考に▼

手袋やマスクなど衛生用品もストックしておく

手袋やマスクなどの衛生用品は、意外と必要なものです。胃腸炎にかかると家族の中でまん延しやすいため、いざというときに置いておくと安心ですね。

感染症以降マスクは「当たり前の予防グッズ」として広まっていますが、季節の風邪や喉の乾燥にも効果が期待できます。手袋は急に具合が悪くなったときに使用したり、家事にも利用できるのであると便利でしょう。

頼るところをリストアップ

次に、頼るところをリストアップします。頼る先は、

  • 両親
  • パパ
  • 保育園など託児所
  • 家事サービスやベビーシッター
  • 宅配サービスのあるスーパーなど

と家庭に合わせてさまざま。ワンオペ中といっても突然具合が悪くなると誰かに頼らなくてはならないため、いざというときにまとめておくと安心です。

突然の体調不良では、なかなかママは素早く対応できません。子どもが小さいと育児と自分のケアを両方しないといけないため、慌てないように準備しておくことをおすすめします。

「今日は無理!」と開き直る気持ちも大切

大切な心構えは、ワンオペ育児という大変な状況の中で「家事も子どものこともすべてやらないと」と抱え込まないことです。体調不良と重なると子どもにイライラが募ってしまうかもしれませんし、家事を無理やりこなすことで体調はいつまでも戻りません。

調理不要の食事や総菜、また誰かに頼ることによって「家事まで手抜きしちゃった」と罪悪感を覚えるママも多いです。しかし、体調が悪いときはとにかくママは自分を優先に1日くらい食事を準備しなくても、家事が適当でも誰にも迷惑はかかりません。

今日は無理だから、元気になったらこうしよう!と前向きにとらえて、開き直って考えてみるとよいでしょう。ママの体調不良が気になることもありますが、子どもはどんな状況でも確実に成長するため、次第にママ自身も自分に目を向けられる時間が増えていきます。ずっと家事がおろそかになるわけではないため、自分を励ます気持ちも持ってみましょう。

ママが体調不良、子どもは元気…どうすればいい?

いつも怒ってる

次は、ママが体調不良のときの育児を考えてみましょう。ママは風邪を引いているのに、子どもは元気。二人とも体調不良なら一緒に横になれますが、育児と自分のケアを同時に行うのはとても難しいものです。

ママが体調不良のときにどうやって過ごすのか、先輩ママに聞いてみました。4つのケースを見ていきましょう。

YouTubeやテレビなどを流し、近くで身体を休める

一緒に遊ぶことはできないため、テレビやタブレットなど見るだけで子どもが過ごせるものに頼るママはたくさんいました。YouTubeなどは罪悪感がある方もいますが、ママが体調不良の数日だけなら割り切って与えてもよいかもしれません。その後、ママが元気になってからお外遊びなど活発に身体を動かすとよいですね。

「YouTubeをテレビで流して、近くで寝転がって身体を休めています。もし子どもに危険が及んだらすぐに対応できるように必ず同じ部屋で過ごすと安心です。YouTubeなどはクセになると嫌なので、録りためたEテレの番組やアニメなども盛り込むと、子どもも静かに遊んでくれました」

動画を見せるだけの遊びを嫌がる方もいますが、いざというときのために子どもが興味を持つアニメや番組の録画を用意しておくと安心ですね。

子どもと一緒にお昼寝する

「体調不良のときは、子どもと一緒にお昼寝します。普段は子どもが寝たらチャンスタイム!と一人時間を過ごしたり家で仕事を片付けたりしますが、体調が悪い時は一緒に休むと大人も回復しやすい気がします。ただし、子どもと一緒に寝てうつさないように注意するのがポイントです」

子どもと一緒にお昼寝して身体を休めるというママも。お昼寝の時間がうまく取れないというお悩みもよく聞かれますが、ママも一緒なら子どもも寝入りやすいかもしれません。

ただし、お昼寝は睡眠をとることでかえって体調の悪さに気づくことも多いです。睡眠時は必ず暖かくして、ママが風邪の場合は一緒に寝る子どもにうつさないようにマスクなどを着用するとよいでしょう。

我慢せず鎮痛剤を使用する

「薬を飲むと慣れてしまって効かなくなるかな…とよく思いますが、育児中は別。子どもと一緒に過ごすためにも頭痛薬などは我慢せずに服用します。体調がよくなれば心にも余裕が生まれますし、何より子どもと楽しく過ごせるのでおすすめです」

我慢せず薬を飲むのは、ママの体調不良の基本。自分のことを後回しにしやすいママだからこそ、ケアを怠らず自分の不調を素早く治すようにしましょう。普段から使う薬や相性のよい鎮痛剤などを常備しておくのがおすすめです。

子ども部屋に布団を持ち込む

子ども部屋に布団を持ち込むというママも。身体が重たくて動かなくても、同じ空間にいると子どもも安心できます。

「自分が風邪を引いたときは、とにかく子どもと一緒にいても布団を敷いて横になって身体を休めます!子どももなんとなくわかってくれるのか、おもちゃをそばに持ってきて静かに遊んでくれることも。心配されたら「ママは今風邪コンコンだよ」と教えています。お世話もしてくれます」

子ども部屋やいつも遊ぶ空間に、ママのお休みスペースを作ると身体をいたわることができますよね。もちろん子どもとの過ごし方にNGはないため、体調不良のときはいろいろな手段で身体を休めるようにしましょう。

寝転びながら子どもと遊んでもいいのかな?と不安に思う方もいるかもしれませんが、ちょっとの間なら大丈夫。気に病むことなく、マイペースに育児と療養をしていきましょう。

体調不良を防ぐために。ママができること

卒乳

最後に、体調不良を防ぐために常日頃ママができることをご紹介します。どんなママだって、風邪を引くことも頭痛で悩むことも、思ったように身体が動かないこともあります。

大切なのは自分を後回しにせず、「子どもの笑顔のためにはママが笑顔で過ごす」ことです。体調改善のためにできることを、一つずつ見ていきましょう。

しっかり睡眠をとる

まずはしっかり睡眠をとります。家族が寝てから家事を片付ける、お昼寝中に用事を済ませるというのは、「子どもがある程度まとまって寝るようになってから」で構いません。小さな子どもは睡眠もまばらで、夜寝ても朝早起きすることもありますよね。そんな子どもの睡眠リズムと合わせることで、ママの身体を効率よく休めることができます。

あまりにも疲れていると寝入りが悪くなることもあるでしょう。アロマや音楽に頼って、リラックスできる環境を整えるのも大切です。

瞑想などは子どもと一緒に寝ていてもできることなので、マインドフルネスも試してみるとよいでしょう。

マインドフルネスとは何か、ストレス緩和にぴったりの方法はこちらで解説しています▼

何事も100点を目指さない、だいたいでOK

体調不良のときは、無理に身体を動かさないようにしましょう。サービスを利用して育児と家事の軽減をするのはもちろん、「それでも子どもと一緒に遊ばないと」と育児にも一生けん命になるのはおすすめできません。

体調や心の調子が戻ってから、子どもとしっかり向き合えればそれで大丈夫です。自分の体調不良のせいで家事ができなかったと悩むのではなく、「だいたいできればOK」と気楽に構えてみましょう。

家事の手間抜きや時短家電を活用する

体調不良はストレスや疲労の蓄積によって引き起こされるので、特に忙しいときや生活に余裕がないときは家事の手間抜きをしましょう。ポイントは、「手抜き」ではないところです。

手間や手順を抜くだけならママとしても罪悪感がありませんし、立派な家事のひとつ。掃除をロボット掃除機に頼ったり、食洗器や洗濯乾燥機など時短家電を活用してママの負担を最小限にするとよいですね。産後の体調不良は自分をいたわっていると必ずよくなるので、余裕が出るまではできる限りさまざまな便利グッズを活用しましょう。

身体を動かす時間を作る

意外とママが陥りやすいのが、運動不足です。子どもと過ごしていると運動量が減ったりずっと過ごすことでストレスを感じたりするので、早朝などの時間を利用してウォーキングやランニングを始めてもよいかもしれません。

片頭痛に悩むママの中には、「ストレッチで身体を動かすと頭痛が軽減された」という方もいます。特に子どもを抱っこする、授乳するというのは筋肉の緊張を引き起こしやすく、身体が硬いと頭痛や胃痛の原因にもなります。

自分の気分をリフレッシュするためにも、運動の時間を作ってみてくださいね。

まとめ

ママの体調不良は、意外とたくさんの不調が見られる割に後回しにされがちです。子どもと過ごす時間が長いママだからこそ、自分の体調を見直して笑顔で過ごせるようにしましょう。

自分の中で余裕ができれば、育児も家事もママの思うようにできます。子どもの笑顔を守るためには、まずは自分の体調を見直してできるところから改善していきましょう。

【参考】

9割のママが心身の不調を抱えながら子育て 体調不良トップ3は? – コクリコ|講談社

ワンオペ育児中にママの体調不良。そんな時の対処法集めました。 – ゆめ叶コーチング

子育て中の体調不良が地獄すぎる…! ママの体調不良エピソード  | ウーマンエキサイト特集

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ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。