「自分が信じられない」「自分を否定する感情が止まらない」自分への自信がなく、こうして悩む自己否定癖は多くの方に見られます。
特に、育児中のママは自己否定が起こる機会や環境が多く、同時に自己肯定感の低下も気になりますよね。
そこで今回は、自己否定をやめたいと思う方に向けて、「自己否定はなぜいけないのか」「自己否定の克服方法」をご紹介します。
自己否定を繰り返しやすい方の特徴もまとめたので、心当たりのあるママはぜひチェックしてくださいね。
自己否定とは?自己否定が癖になる人の特徴
自己否定とは、自分自身が嫌になり何をするにも否定的な感情しか生まれず、自信がなく悲観的になる人のことを指します。誰しも自己は肯定するだけでなく、「この部分は自分はもっと理想に近づけるんじゃないか」「私のこんなところが嫌だな」と思っていることはありますよね。
こうした自己否定をゼロにすることはできませんが、癖づいてしまうと気分の落ち込みや不安が増幅し、正常な思考もままならなくなります。まずは、自己否定が癖になる人の特徴を見ていきましょう。
人を信じることができない
まずは人を信じることができない方です。自分のことが信じられない自己否定は、当然他者にも向かいます。「きっと○○を頼んでもどうせやってくれない」「お願いしても、希望通りにはならないだろうな」こうした信頼感を人に寄せない性格の方は、その不信感が自分にも向かいがちです。「どうせ私だからできないだろうな」と、物事を始める前から諦める癖がついてしまうのです。
気を付けたいのは、信用できない性格は子どもにも向かってしまうこと。全部一から子どもの面倒を見なくては気が済まないタイプ、子どもを信頼できないためにさまざまな決め事を子どもに課してしまう性格のママは、注意が必要です。
褒められるのが苦手、何と返していいのかわからない
褒められるのが苦手で、いざ褒められるとどう返事すればよいのか分からない方も、自己否定しがちな傾向にあります。自分の欠点ばかりに目が向いていて、いざ良い所を挙げられても「信じられない」「そんなに良いと思わない」「お世辞を言ってもらっているから、反対に申し訳ないな」と感じてしまうのです。
褒められるのが苦手という方は、人の良い面を探すのも難しさを感じます。良い育児の例として「子どもの長所を見つけて褒めて育てよう」とよく言われますが、どう声掛けしたらいいのか分からないというママは、もしかすると自己否定が強く言葉選びができないのかもしれません。
完璧主義のママ
人間は誰しも欠点がひとつもないことはありません。誰でも良い面と悪い面があり、そのどちらも認めて「自分は自分でいい」と肯定することが大切です。
完璧主義のママだと、何もかもを100点満点でこなさないと気が済まないですよね。理想と現実に大きな違いを感じ、「だから自分はダメなんだ」と自己否定が始まることもあります。
自分に自信がない
最後は、自分に自信がない方です。とはいえ、自分のことを無理やり好きになれば良いというわけではなく、「自分には○○はできない、でも○○はできる」と現状ありのままを認められる力があるかどうかがポイントです。
自分に自信がある方は、何事にも意欲的に取り組むことができ失敗を恐れません。もちろん慎重・冷静に行動することは良いことなので、常に自信満々でいるのがベストとは言いませんが、過度な自信喪失は癖になり自己否定感が強まるのも事実です。
自己否定はどうしていけないの?自己否定が起こす悪影響とは
「自分を否定する」という感覚は、先ほどもお伝えしたようにゼロにはできません。また、人間誰しも自分のここが嫌という部分は持っており、それを認識して改善していくための自己否定はプラスの効果も期待できます。
ではなぜ、自己否定を減らさなくてはならないのでしょうか。自己否定が起こす悪影響について見ていきましょう。
育児において必要以上に比較してしまう
自己否定がどうして起こるのかというと、他人と自分とを比べて自分の出来ない部分が気になるからです。この「比較」をまったくせずに生きることはできず、知らず知らずのうちに比べることが癖になってしまうかもしれません。
現在では、インスタグラムなどSNSや育児本・育児サイトなど子育て情報で溢れています。他人の子の成長具合を見ることは簡単ですし、だからこそ「〇歳なのにもう○○ができているの?」と我が子を比べてしまうかもしれません。
自己否定が癖になっていると、自分だけでなく子どもにも比較癖は向かいます。子どもの本質が見えなくなり、褒めるところが見つけにくくなるのは自己否定が引き起こす悪影響です。
子供の自己肯定感低下につながる
育児において「自己肯定感を高めよう」というのは、今やスタンダードな考えです。
しかし、自分の自己肯定感を下げてしまう自己否定は、ママの姿を見て育つ子どもにも影響し、子どもの自己肯定感を下げる要因にもなります。
ママがいつも「私なんて」「うちの子なんて」と否定してばかりだと、子どもも同じように自信をなくしてしまうかもしれませんよね。子どもは、親の想像以上に親の姿を見て育ちます。「子どもには自信のある子になって欲しい」と思うのなら、自分から変わっていくのが近道と言えそうです。
自分で自分を傷つけることで大きな心の病気につながることも
自分で自分を傷つける自己否定。これは、心の病気であるうつ病のきっかけとも言われています。
うつ病の原因は環境や周囲から受けるストレスです。ストレスによって体調不良や不眠が起こり、自分を励ます気力も起こらず気分が落ち込んで日常生活もままならないのがうつ病ですが、自己否定はうつ病のきっかけにもなり得るでしょう。
自己否定をゼロにはできませんが、気分の落ち込みが見られるのなら減らすべきです。自分の考え方を見直して、生き辛さを解消すると心の病気を防ぐことができます。
自己否定を克服したい!ポジティブシンキングを癖づける方法
自己否定はやってしまいがちな思考の癖ではありますが、克服したり乗り越えたりできます。暗くマイナスな考えをやめて、自然と無理なくポジティブシンキングができる方法をチェックしていきましょう。
自己否定をする自分を認める、許す
自己否定をやめようと思ったら、「絶対にマイナスの思考をしない!」「無理やり自信を持つ!」と考えられがちです。ですが、根本的に自分を信じられない状態で、無理に思考を変えようと思っても難しいでしょう。
まずは自己否定をする自分を、ありのまま認めてあげましょう。「私は今、自信がなくなっている」と省みるだけで構いません。そんな自分を許してあげられるのは自分だけです。まずは自分そのものを認めてあげて、受け入れる意識を持ちましょう。
1日1つでいいので自分の良い所を見つける
次に、1日1つでもいいので自分の良い所を見つけるようにしましょう。何も特別なことができたときだけでなくても構いません。ママは、必ず「家族の食事を用意した」「部屋の掃除をした」「子どもをお風呂に入れた」と家族のために働いていますよね。そんな行動を振り返るだけでOKです。
この自分の良い所を見つけるのは、1日の終わりである就寝前がおすすめ。寝る前に自分を褒めてあげて、良い気分で眠ることができれば良いですね。
肯定的な意見を信じて行動する
大切になるのは「肯定的な意見を信じること」です。これまでご紹介した、
- 自己否定をする自分を認めた
- 良い所を見つけた
というのは、まさに自分に対する肯定的な意見ですよね。他人から肯定されたことを信じるのも大切ですが、他者からの承認だけで自分の気持ちを保つのは少し難しいです。自分を信じるのはいつでもできて、さらに信用もできる行為。最初は難しいかもしれませんが、次第に自信を持って堂々と行動できるようになるでしょう。
まとめ
自己否定をやめたいと思う方は、まず自己否定とは何か正しく理解することが大切です。その上で、無理やり自己否定を抑制するのではなく、特性を知った上で向き合うようにしましょう。
ご紹介した自己否定の克服方法を試してみて、育児や日常生活が送りやすい環境を整えてみてくださいね。
【参考】
自己否定とどうやって向き合う?HSPも原因のひとつ?改善に導く対策や習慣も | 心理オフィスK
うつ病ネット | うつ病とは | 「うつ病」はなぜ発症するの?
カギは “1:5”! 「私なんか全然ダメだ」自己否定癖のある卑屈な自分はこうやって変える – STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習