おむつからパンツに切り替えるための練習、トイレットトレーニング。子供が2歳後半から3歳になると「トイトレ」という言葉が気になるママが増えてきます。
しかし、いつも慣れたおむつを脱いでトイレに行くのは小さな子供にとってとても難しいもの。トイトレ中は進まない、トイトレうまくいかない…と悩みは尽きませんよね。
今回はトイトレが進まないと悩む方に向けて、
- 進まない4つの理由と解決法
- トイトレうまくいかないと悩むママの気持ちの切り替え方
この二つを解説します。
トイトレが進まないのはなぜ?考えられる4つの理由
「周囲にトイトレを勧められたから」「みんなが始めたから」という理由でトイトレを開始することはよくありますよね。しかし、前提としてトイトレの進み方には個人差が大きいです。
まずは、トイトレが進まない4つの理由を考えてみましょう。
トイレが怖いから、面白くないから
おむつを使っているとき、子供がトイレに入ったことはあるでしょうか?中には「トイレはおしっこやうんちをするところ」と教えるために出なくても便座に腰かけさせたり、連れて行ったりしたことのあるママもいるかもしれませんね。
ただ、これまで立ち入ることのなかった“トイレ”は、子供にとって狭くて慣れない居心地の悪い場所というイメージがあるかもしれません。また、トイトレのために遊びをストップしている場合は、面白くないところと認識しているパターンも考えられます。
おすすめの解決法
トイトレを始める前に、まずはトイレの環境をよりよくしましょう。子供の目線から見ても汚れや匂いがないよう、掃除するのがおすすめです。
子供の好きなキャラクターのポスターを貼ったり、どうしても遊びが中断できなければおもちゃを持ち込んだりするのもよいでしょう。
「トイレは楽しくて気持ちよいところ」と教えてあげることで、トイトレ中の「トイレに行かない!」を回避できることもあります。
どうしても行けない場合は、おまるを使ってもOK。次第にトイレに慣れさせるようにしましょう。
補助便座のサイズが合っていないから
小柄な子供だと、補助便座のサイズが合っておらず便座から滑りそうになることもあります。うんちの場合は足が床やステップに届いていると踏ん張りやすいのですが、ぶらぶらと宙に浮いているとなかなかうまく排泄できないことも。
ママにとっては「サイズは合っているはず」と思えても、子供にとっては適したものではないかもしれません。また、子供は「トイトレがなぜできないのか」をまだうまく説明できません。トイトレが進まないと思ったら便座サイズをチェックしてみましょう。
おすすめの解決法
落ちそうになっていたら小さめの補助便座に変えたり、足が届いていなかったらステップを用意したりしてトイトレしやすい環境を整えてみてください。
また、男の子はおしっこするとき「立つ」「座る」と二つのパターンが考えられます。座っておしっこはできないけれど、立つとトイトレが成功することもあるので、こちらも便座の高さに合わせたステップを用意するとよいでしょう。
トイトレの進みには個人差があるから
「周りの子はトイトレが進んでいるのに、うちの子だけうまくいかない」と悩むこともありますよね。もしかすると、トイトレを始める時期が遅すぎたのかもしれない、と悩むこともあるかもしれません。
トイトレをいくら早く始めたからといって、早くおむつが外れるわけではありません。また、遅くからトイトレを始めても同じです。体の大きさや成長のスピードは一人ひとり同じことがないように、トイトレの進み方にも個人差があることを、ママは知っておく必要があります。
おすすめの解決法
トイトレを続けているのになかなかうまくならない、と悩んでいる方は、一度「いつかはできる」と開き直ることも大切。トイトレを始める時期は家庭によりさまざまですが、大体2歳半から3歳と集中しています。そのため、お友達同士を比較し「遅い」「早い」と感じることもあるかもしれません。
今はまったく進まなくても、一進一退でも、いつかトイトレは終わります。子供のタイミングを待ってみてくださいね。
言葉の意味をまだ理解できていないから
トイトレを始めるとき「今日からトイレでおしっこ、うんちをする練習をしよう」と声掛けしたかと思います。しかし、子供によっては言葉の意味がうまく理解できておらず、「トイトレ」がどのようなものか分かっていないケースもあるでしょう。
「おしっこ出そうなら言ってね」と呼びかけても、「むずむずする」「我慢する」感覚が分からないとママに伝えられないですよね。トイトレの進み方には個人差があるパターンと似ていますが、その子にとってトイトレのタイミングがまだ早いのかもしれません。
おすすめの解決法
言葉の理解は個人差がとても大きいです。「なんだかトイトレが伝わっていないかも」と感じたら、一旦トイトレを中断する勇気も大切。トイトレお休み中は、ママと一緒にトイレへ行ったりトイトレのお話が出てくる絵本を読んだりして、「トイレはおしっこ、うんちをするところ」と慣れさせてみてはいかがでしょうか。
トイトレうまくいかない…。ママの気持ちの切り替え方
ここからはトイトレがうまくいかないときの、ママの気持ちの切り替え方をご紹介します。
- タイミングを見直す
- トイトレ便利グッズを使う
- お休みする
この3つの切り替え方を詳しく見ていきましょう。
「まだ早かったのかも!」とタイミングを見直す
いろんな対策をするのになかなかトイトレが進まない。このとき、「まだ早かったのかも」とタイミングを見直してみるのも一つの手段です。
繰り返しになりますが、トイトレを早いうちから始めたとしても、遅くから始めたとしてもトイトレ完了は「その子のタイミング」でしか訪れません。いずれはトイレに心配することもなくなるため、中断する勇気を持ってみてはいかがでしょうか。
トイトレパッドやトイトレ用パンツなどアイテムを使う
トイトレを始めたばかりは、おねしょや外出時のトイレ失敗が気になることも多いです。最初からおねしょをしない子も中にはいますが、それは稀なこと。失敗すると洗い物や掃除も増えて、ママは大変な思いをしますよね。
夜はトイトレパッドを使ったり、おしっこが漏れにくくトイトレに適した作りになっているトイトレ用パンツを使ったりして、うまくサポートしてみましょう。後片付けも楽になり、洗濯物も最小限で済ませられるためママにとっても負担の軽減につながります。
トイトレは長期戦。「今日はお休み」の日を作る
トイトレが進まないと「いつになったら終わるの?」「ずっとトイトレするのかしら」と不安に覚えることもありますよね。トイトレがいつ終わるのかは子供によってそれぞれ異なります。
トイトレは長期戦になることも多々あります。ずっとトイトレをし続けて疲れたのなら、「今日はお休み」を設けてみてはいかがでしょうか。完全に中断するのが気になるママは、「声掛けだけはしっかり。でもおむつを使う」「パンツははくけれど、パッドを使う」とトイトレのレベルを落としてみるのもおすすめです。
まとめ
トイトレがなかなか進まないと、一緒に頑張るママも疲れてしまいます。トイトレ失敗を子供に責めたりストレスを貯めたりしないよう、上手に気持ちを切り替えて気長に続けていきましょう。ゆっくりトイレを覚えていく我が子を、そばで見守ることが大切です。
【参考】