みなさんは育児中にイライラしたことはありますか?
私も子供を育てるママの一人。育児に対してイライラしたことは何度もあります。
育児中のママは時間や体力にも余裕がなく、さらに思い通りにいかない育児によってイライラしがちです。どんなに穏やかな方でも「もうイライラする!」と気持ちが焦ることもあるでしょう。
今回は育児中に感じるイライラについて、子供に当たる前に正しい対処方法をご紹介します。また、イライラする気持ちとの向き合い方もあわせて見ていきましょう。
育児中にイライラする、子供に怒りっぽくなる
育児中にイライラする!と悩むママは多いです。もしかすると、ほとんどのママが育児中のイライラを感じているかもしれません。
予想通り、思い通りにいかないのが育児。初めての子供だとママとしても慣れていないので、イライラするのは当然のことです。なぜ育児中にイライラするのか、その原因を掘り下げて考えてみましょう。
慣れない育児中はイライラすることが多い
初めての子供、初めての育児というママは、慣れないためにイライラすることは多いです。きょうだいのいる方だと「上の子もこうだったな」と余裕を持って向き合えるかもしれませんね。しかし、初めての子育てだとそうはいきません。
ママは出産した瞬間から「ママ」でいることを求められますが、慣れないことをする場合は失敗もありますしイライラすることもあります。出産前にどんなに準備をしていたとしても、実際に赤ちゃんを目の前にすると、わからないことや戸惑うことがたくさんあります。赤ちゃんが産まれてきた時から、ママはママとしての成長が始まります。何事も慣れるまでは上手くいかず、もどかしさを感じたりそんな自分にイライラすることもあるでしょう。この気持ちを自分でも受け止められると良いですね。
ママ自身も疲れてイライラすることも
充分な睡眠、休息が取れていると言い切れないのが育児中です。「最近イライラする」というママの中には、身体が疲れていて子供と余裕を持って向き合えていない方も多いでしょう。
育児というのは、どうしても子ども中心になります。人間は、自分がコントロール出来ないことに対して、ストレスを感じることがよくあります。自分のことであれば、自分次第でどうにかなることもありますが、育児はそうもいかないことばかりですよね。育児中は普段よりもずっと疲れが溜まり、また疲労は簡単には回復してくれません。そのことを自覚して、疲れていると感じたら積極的に休みを取る、睡眠時間を取るなどして身体を休めることに集中しましょう。
こちらの記事でも睡眠不足解消について詳しくまとめています。参考にしてくださいね。▼
小さな子供を育てるママはイライラが募りやすい
育児に対してイライラする、というママは「幼稚園、保育園に通っておらず日中は子供とママ二人きりが多い」という方が目立つかもしれません。3歳までの小さな子供を育てているママだと、「子供はこんなに小さくてかわいいのに、なぜ私はイライラしてしまうのか」と自己嫌悪に陥りがちです。
しかし、一人で子供と向き合う時間が多いほど育児に対するイライラは募りやすいもの。子供と生活する責任感や「ちゃんと育てなきゃ」という焦り、自分の時間が持てずママ自身も疲れるなどイライラしやすい状況であることはママ自身も認めてあげてください。
決して子供にイライラするのが悪いわけではありません。イライラの感情自体を消すのは不可能です。大切なのは「イライラを子供に向けてはならない」点だということをしっかり理解してくださいね。
育児中のイライラ、子供に当たるとどうなるの?
とはいえ、イライラしやすい育児中。子供に八つ当たりしたり怒鳴ったり、中には手が出てしまった経験のあるママもいるかもしれません。
ここからはママが感じる育児のイライラを子供に向けるとどうなるのか、その影響をはっきりお伝えします。イライラの八つ当たりが子供に及ぼす影響を、正しく理解しておきましょう。
「イライラしたら子供に当たって良い」わけではない
育児中イライラすると、子供に当たりそうになるママは多いです。ですが、「ママだって怒りたくなる時もある。自分の子供だから怒鳴っても良い」のかというとこれは絶対に違います。
イライラし当たった時に子供が感じるのは、理不尽さです。決して怒られたから問題行動をやめようだとか、ママの言うことを聞くようにしようと思ったりはしないでしょう。「怒られて怖かったから、いたずらをやめた」にしかすぎず、どうして怒鳴られたのか、どうしてママがイライラしているのか、など何が問題だったのかまでは子供は考えてくれないのです。
子どもを怒って、子どもが一時的に言うことをきいたとしても、恐怖によって子どもの言動をコントロールし続けることは出来ません。人間は、同じような刺激を受け続けると、その刺激に慣れてしまい、さらに強い刺激が必要となります。つまり、怒って子どもの行動をコントロールし続けるためには、どんどん怒る度合いも強くなっていかないと続かないのです。これは子どもにとっても、怒る側のママにとっても不健全な関わり合い方。怒鳴って子どもと関わることは避けたいですね。
子供の行動が萎縮する、大人の顔色を伺うようになる
また、子供に強く怒ったりイライラをぶつけたりしていると「ママが怒るからやらないようにする」「ママが怒っているからやめておく」と常に
- 大人が怒っているか
- 大人を怒らせないようにする
と子供の行動基準がすべてママの態度に左右されるようになります。すると子供の自由な発想や行動は萎縮し、良いこと・悪いことの基準も「ママが怒るかどうか」に集約されてしまうのです。
結局「言い聞かせ」にはなっていない
育児中イライラし、子供に当たってしまったとき。子供はどんな様子だったでしょうか?突然のことに泣き出したり、大きな声にびっくりして一瞬問題行動が収まるかもしれません。
咄嗟に「ごめんなさい」と謝るなど、一見怒った効果はある気がしますよね。しかし、それはママに怒られたことに驚いた、怒るのをやめて欲しい一心でしかなく、結局言い聞かせにはなっていません。
先ほどもお伝えしたように、イライラをぶつけても子供は「なぜ怒られたのか」の本質までは考えられません。また行動が萎縮する、大人の顔色を伺うようになる、怒られるか怒られないかだけで物事の良しあしを判断するようになるなど、デメリットばかり目立ちます。
育児中のイライラを子供に向けないためにママができること
育児中にイライラするのは、一生懸命子育てと向き合っているママなら当たり前です。そのイライラを子供に向けないために、ママができることをここから考えていきましょう。
突発的なイライラは自分で押さえられるようコントロールする
イライラを解消するためには、イライラの原因を考えなくてはなりません。みなさんも「忙しい朝の時間、特にイライラする」だったり「自分が体調不振だとイライラしやすい」と自分の怒りポイントが予測できるのではないでしょうか。
この突発的なイライラは、少しだけ自分を落ち着けることでコントロールすることができます。イライラしやすい時間には以下のことを試してみましょう。
グラウンディング
イライラすると気持ちはさまざまなところに向かいがちです。例えば、たった今子供がおもちゃを散らかしっぱなしにしていたとして、「昨日もそうだった。その前も言ったのに!」と過去に意識が向くことはないでしょうか。
グラウンディングとは意識を「今、この時」に集中させるものです。過去に同じことを繰り返したけれど、今は関係ありません。その場で起きたことだけに地(グラウンド)に意識を向けて冷静にイライラを対処しましょう。
ナレーション
イライラすると視野が狭くなって怒りで頭がいっぱいになる感覚に、身に覚えがあるママは多いでしょう。この時自分の目線は主観的になっており、自分のことしか考えられていません。
そこで、まるでナレーションするように状況を俯瞰的に見てみましょう。ナレーションをするためには、自分自身のことを少し離れた位置から見つめてあげることが必要となってきます。この立ち位置の変化が冷静さに繋がりやすくなります。
- 「私は頭が痛く、子供は大きな声を出して騒いでいる。夕方なので、夕飯の準備をしなければならず、私は焦っている」
イライラの解消のためには原因を知ることが必要ですが、ナレーションをすると原因がわかり誰に何をイライラしているのかが分かります。イライラを子供にぶつける前に、ママがすべきことも分かるようになるのです。
タイムアウト
スポーツゲームのルールでよく聞かれるタイムアウト。これは「その場を離れる」という意味を持ちます。イライラして仕方ない時はタイムアウト(休憩)を取り、冷静に振舞えるまで子供と距離を置きましょう。
ただ、子供のそばを離れる時は必ず最低限の安全と、周囲に迷惑をかけていないかだけは気をつけておきましょう。子供を無視したり放置したりすることに罪悪感を覚えるママもいますが、数分だけその場を離れて一息つくだけでも、気持ちはぐっと落ち着くはずです。
これらのイライラをコントロールする方法は、以下の記事にまとめています。参考にしてくださいね。▼
子供に過度に期待しない
次に子供へ過度に期待しないことです。とはいえ、どのママも我が子に少なからず期待し、かわいく思っているはずです。ただ、過剰な期待をすると期待が裏切られた時にママは「何度も言ったのに!」「もう〇歳なのに!」とイライラしてしまいます。
子供はママの思い通りには育ちません。思い通りに育たない子でも、ママの目線から見ると褒めたいところ、すごいところもたくさんあることに気づくでしょう。子供にまったく期待しないのは難しいかもしれませんが、過度な期待をせず「いつかはできるようになる」と子供自身を信じてあげてください。
「そんなにママが言わなくても、この子はきっとできるはず」と子供を信じて良い意味で諦めると、育児に対してイライラせず広い心を持って接することができます。
ママ自身のご機嫌も自分でとる
最後に、ママ自身のご機嫌は自分自身でとることです。こちらも「何も言わなくても雰囲気でパパが察してくれる」と期待しすぎるとうまくいきません。育児中のイライラは、イライラを感じているママ自身が良く知っているもの。
イライラしやすい時間帯は余裕を持って行動したり、体調が悪いと感じたら休憩を取りましょう。自分ではどうしようもない、というのならパパや親など、信頼できる大人に相談するのも正しい手段です。
育児中のママはみんな頑張っています。イライラしやすいのは当然のこと。自分自身にも優しくしてあげてくださいね。
まとめ
育児中のイライラの原因、子供に当たりそうになる時の対処法をご紹介しました。
子育て中ママは普段以上にイライラしがちです。また疲れも溜まりやすいため、ママは「自分がいつイライラするのか」「どうすればイライラを回避できるのか」を詳しく知っておきましょう。
【参考】
子育て中に感じるイライラの理由と解消法!夫の協力があるとベター Hanako ママ web