子育て中、時間もなくてとにかく忙しい…。家事もお仕事もこなさなくてはならないママは、気持ちに余裕が持てずイライラすることも多いです。
みなさんの中にも「毎日ずっとイライラしている」という方もいるかもしれませんね。
ただ、イライラし続けるのはママにとっても大変で、子育てにも「強く子供を叱ってしまう」「感情的になってしまう」とデメリットが目立ちます。
そこで、今回は子育て中のイライラと向き合い、上手にコンロトールするやり方を考えていきましょう。子供にイライラせずメッセージを伝えるやり方や、コントロールの仕方をご紹介します。
子育てでイライラする!怒りをコントロールするには怒りの原因を考える
子育て中はとにかくイライラする!そう悩むママも多いです。
ですが、この「イライラ」は子育て中には当然あるもの。言葉を尽くしても子供には伝わらないこともありますし、繰り返し言い聞かせしても子供は何度も間違えます。
イライラをなくすのではなく、コントロールするためにはまず「怒りの原因」を考えてみましょう。
子供が言うことを聞いてくれないとき
まずは子供が言うことを聞いてくれない、ママの伝えたいメッセージが伝わらない時です。何度「〇〇してね」とお願いしても、子供は繰り返し間違えることもありますし、いたずらが止まない時もあります。
また、イヤイヤ期や思春期など子供の成長過程上の大事な時期は、同時に「育児の大変な時期」。特にイライラするため、あらかじめママの中でも「イライラするのは当たり前」と心構えをしておくのがおすすめです。
新年度が始まる前後など環境が大きく変化するとき
入園・入学前など、子供とママにとって大きな環境の変化が起きた時は、自覚もないままイライラが溜まることがあります。これまで適切に子供と距離を取れていたけれど、家の中で親子が過ごす時間が増えると生活リズムも狂いますよね。
また、今は感染症予防のため外出自粛をする方も多いです。「これからどうなるの?」という不安も、イライラに変わりやすいため注意しておきましょう。
大きな環境の変化はママの子育てイライラも増えますが、子供にとっても不安を覚えます。もしこれまでと違って子育ての難しさを感じたら、「子供も何か不安になっているのかもしれない」と立ち止って考えてみると答えが見えてくるかもしれません。
ママ自身のコンディションが悪いとき
「イライラする」の原因はすべて子育て・子供にあるわけではありません。ママの体調にも目を向けてみましょう。体調不良だったり気分が落ち込んでいたり、生理前はホルモンバランスの変化などでイライラは普段より増えます。
また、パパと喧嘩中やパートナーとの関係がうまく構築できない時もイライラしますよね。育児中の私自身、子育てのイライラの原因は「仕事がうまくいかず焦っている時」だったりします。自分で解決できる場合はイライラの原因を考えて、より育児に集中できるよう環境を整えるのもひとつの手段です。
子育て中のイライラをコントロールする方法とは
イライラの原因を考えたら、次は怒りの感情をコントロールしてみましょう。イライラは「なくなる」わけではありません。子育て中はイライラして当然。怒らないようにするのではなく、怒りの感情は認めてあげて、より良いイライラの発散方法を見つけておきましょう。
イライラの原因をよく考えて問題を解決する
先ほどイライラの根本原因を深く考えましたよね。この中の問題で解決できるものがあれば、問題解消しておきましょう。
- 仕事が忙しい→育児中は仕事をしない、時間を作る
- 体調が悪い→休息時間を取る
- パパやパートナーにイライラしている→「どれくらい大変で、どのくらい手が足りないか」を具体的に説明してサポートしてもらう
など、イライラの原因を少しずつ減らしていくのが大切です。
なかなかすぐに解決できないことも多いかもしれません。ただ、何も対策しないよりはずっと状況は良くなるので、ちょっとずつで良いので自分のイライラと向き合っていきましょう。
アンガーマネジメントで突発的なイライラを押さえる
心理学では、怒りやイライラを押さえるための方法があります。「アンガーマネジメント」と言い、名前の通り怒りを自分で管理し上手にイライラと付き合う方法です。
ここでは今すぐ実践できる4つのやり方をご紹介しましょう。
6秒カウント
イライラはピークを迎えると「怒鳴る」「怒る」といった感情的な爆発になります。ですが、このピークが続くのはたったの6秒です。
つまり、6秒だけ怒りを落ち着けて一呼吸置けば、突発的なイライラは防げます。「子供に対して怒っちゃいそう」と思ったら心の中で7秒カウントしましょう。気持ちが昂っている時は早くカウントしてしまうため、6秒プラス1秒で7秒がおすすめです。
グラウンディング
子供に対してイライラした時、心の中で「この前も言ったのに!」「あの時も同じことをした!」と過去の出来事と結びついていないでしょうか。
イライラすると、頭の中は過去に起きた似たような状況と結びつけてイライラを増幅させてしまいます。そのためグランディングを使って、意識を「今、この時」に集中させると良いでしょう。
グラウンディングとは、地(グラウンド)にしっかりと意識を落ち着けること。過去や他の状況と今を比べないようにすると、イライラに飲み込まれにくくなります。
ナレーション
イライラが高まると、視野が狭くなり自分のことしか考えられなくなります。そこで、ナレーション(実況中継)することで状況を俯瞰的に見ることができ、「イライラ」で頭の中が埋まるのを防げるのです。
ナレーションするためには、イライラの原因以外にも注目しなければなりませんよね。怒りがピークに達すると「そのこと」しか考えられなくなりますが、状況に意識を向けると怒りの感情に飲み込まれず少しだけ冷静になれます。
タイムアウト
イライラを感じてもその場に居続けると、さらに怒りは増幅します。例えば子供がいたずらをしていてイライラした、だけどその場にとどまると怒りが増えてしまうのです。
そこで「その場を離れる」タイムアウトを使ってコントロールしましょう。子供の安全が確保でき、周囲に迷惑が掛からない状況ならちょっとの間部屋を離れても大丈夫。その上で、6秒カウントなどをするとよりイライラを落ち着けられそうです。
その他アンガーマネジメントの方法はこちらの記事で解説しています▼
子育てのイライラを「ぶつけない」子供への伝え方は?
子育て中のイライラに対し「それ自体をなくす」のは不可能です。ですが、だからといって子供に怒り任せに怒鳴ったり感情をぶつけたりして良いわけではありません。
最後に、子育てのイライラをぶつけないための子供との向き合い方を考えていきましょう。
イライラした状態だと子供は言うことを余計聞いてくれない
前提として考えておきたいのは、イライラした状態だと子供にはママの出したメッセージは伝わりにくいということです。例えば子供に注意しても同じことを繰り返し、なかなか言うことを聞いてくれなかったとしましょう。「もう!片付けしてって言ったでしょう!」と怒鳴ったとしても、その瞬間は子供はママに注目し、反射的にごめんなさいと謝るかもしれません。
ですが、これは「ママが怒るのをやめさせる手段」であり子供にとって「なぜママが怒ったのか」までは伝わらないのです。いたずらも同様に収まるかもしれませんが、恐怖で子供をコントロールしても上手くいきません。
普段からイライラを子供にぶつけがち、という方は「子供には伝わらない」点を良く頭に入れておきましょう。
4つのポイントにしぼって子供に言い聞かせを
子供に言い聞かせるのは、イライラのピークが収まってからで大丈夫。先ほどご紹介したタイムアウトやグラウンディングを使って、時間がかかっても良いので一度気持ちを落ち着けてくださいね。
また、言い聞かせのポイントは4つに絞ると説得力が増します。
- 事実(何をしたのか)
- 影響(どんなことが起きたのか)
- 感情(どう思ったのか)
- 尊重(子供はどう思うのか)
以上を踏まえて、例を挙げてみましょう。
子供が学校からもらったプリントをママに見せなかったとします。
「プリントを出してくれなかったよね(事実)。プリントがないから、習字道具が用意できなくて忘れ物しちゃったよね(影響)。ママは用意してあげたかったよ(感情)。〇〇くんはどう思う?忘れ物しないように、一緒に頑張らない?(尊重)」
過去に同様のことが起きていても、決してこの時点では振り返ってはいけません。子供が「何に対してママは怒っているのか」を見失ってしまうからです。
このように短く要点をまとめて、短時間で伝えるようにしましょう。今回は小学生の子に対する言い聞かせでしたが、年齢に合わせて分かりやすく言い換える必要があります。
まとめ
子育て中のイライラ。イライラするのはよくあることで、怒りの感情自体は否定できません。ですが、子供にイライラをぶつける前に感情は上手にコントロールし、うまく向き合っていく必要があります。
ご紹介した中でもママにとって取り入れやすいものを参考に、子育て中のイライラと上手に付き合っていきましょう。
【参考】