言葉が出始め、いろいろなことに興味津々の2歳児さん。2歳の子供を持つママは、乳児期からは少し手がかからなくなったけれど、違う側面から育児の難しさを感じているのではないでしょうか。
それは、第一次反抗期である「イヤイヤ期」が原因のひとつです。
今回はイヤイヤのピーク「魔の2歳児」とも言われているイヤイヤ期2歳の子供との向き合い方をご紹介します。2歳の子はどんな成長をし、イヤイヤにはどう対応すればよいのか、一緒に考えてみましょう。
イヤイヤ期2歳は「イヤイヤのピーク」
イヤイヤ期2歳といえば、「魔の2歳児」「the terrible twos」とも言われるイヤイヤ期のピークです。一概にすべての2歳児はイヤイヤが大変とは言い切れませんが、多くのママが「育児の辛さ」を感じるのもこの時期。
まずは、2歳の子供はどんな成長をするのか、見ていきましょう。
言葉も出てくる2歳。いろいろなことに興味津々
0~1歳では喃語も混じり、発音もたどたどしいなど言葉をまだまだ上手に使えません。発音がはっきりとし、自分の名前を言えるようになったり「大きいね」「ちっちゃい」など形容詞も上手に使えるようになったりするのが、2歳です。また、
子どもが色々なことに興味を持ちはじめ、ママやパパに「どうして?」 「これなあに?」とたくさんの質問をするようになってきます。
2歳~3歳のお子さまの発育と発達 学ぶお子さまの発育と発達<1歳〜3歳> ほほえみクラブ 育児応援サイト
このような、興味のあることやものの仕組みに疑問を抱き「何で?」「どうして?」と質問する子も増えます。
2歳さんはいろいろなことに興味津々。使える言葉も増え、1歳と比べてできることがぐんと増えるのもこの時期です。
1歳ごろから始まったイヤイヤは2歳でピークに
おしゃべりが上手になり、さまざまなものに興味・関心が出てくる2歳は、冒頭でお伝えしたようにイヤイヤが激しくなります。イヤイヤといっても、何もかもを拒否するわけではありません。子供の「自己主張」こそがイヤイヤの正体です。
実は1歳ごろから、子供は自分の主張を持っています。そして2歳だと自己表現の幅も広がり言葉も出てくるので、より「イヤイヤ」「自己主張」を感じやすくなるのです。すべての2歳がそうとは言えませんが、イヤイヤ期の大変さを感じやすい2歳はイヤイヤ期のピークともいえるでしょう。
2歳でもイヤイヤが少ない、しない子もいる
イヤイヤ期のピークである2歳ではありますが、イヤイヤが少なく「イヤイヤ期が来ない…」と感じることもあります。自己主張には当然個人差があるため、イヤイヤの度合いがすくない子や3歳でイヤイヤのピークが訪れる子も当然あるでしょう。
- 周りのサポートが充実していてイヤイヤが目立たない
- 主張の少ない性格なので、ママが思ったようなイヤイヤがない
- ママがイヤイヤをおさめるための手段が的確である
などの理由から、イヤイヤ期がこないという子もいることは頭に入れておきましょう。
イヤイヤ期は多くのママの悩みなので、「うちの子がイヤイヤしないのはおかしいのかな?」と不安に思う方もいるかもしれません。ですが、イヤイヤ期には個性があります。成長過程は子供それぞれ違うので、ゆっくり子供の成長を見守ってみてください。
イヤイヤ期こないと心配するママは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね▼
イヤイヤ期2歳、どう対応すればいい?
では、大変な2歳イヤイヤ期はどんな対応をすればよいのでしょうか。忙しいママ向けに、子供との向き合い方をご紹介します。
何がイヤなのかを大人が言語化し、気持ちに寄り添う
2歳の子供はいくら言葉が話せるようになるとはいえ、自分の主張をしっかり言語化できません。イヤイヤする気持ちだけが先行し、どうしてよいかわからないため癇癪やぐずりにつながります。
まずはイヤイヤが始まったら、何がイヤなのかを大人が話して聞かせ、「イヤ!」という気持ちに寄り添いましょう。
例えば遊びを終えたくない、家に帰るのが嫌!という時は、みなさんならどう対応していますか?「時間もないし早く家に帰らないといけないのに」と焦るあまり、もしかすると「いいから帰るよ!」「もう遊んじゃダメ!」と強く叱ってしまうかもしれません。
もちろん時間が迫る時や子供のイヤイヤに付き合えない時は、なかなか子供の要求通りにはできませんが、「そうだね。嫌だよね」「まだ遊びたいんだよね」と子供に寄り添うことが大切です。
気持ちを分かってあげることで、子供は「ママは分かってくれる」「自分の主張が通じている」と少しずつ覚えてくれます。自己主張は心が満たされるとおさまる場合もあるので、子供が伝えたいことを引き出してあげるとよいでしょう。
どうしたらイヤイヤが起こらないのか、原因を探る
気持ちに寄り添うことと同じく、子供が何を「イヤイヤ」で要求しているのかを探るのも大切です。もちろん、分からない場合がほとんどでしょう。その場合は「分からなかったね」と子供に伝えて、親と子供が互いに意思疎通できるのが理想です。
気持ちに寄り添うことと通じていますが、イヤイヤ=自己主張を無視するとなかなか事態は落ち着きません。子供が何を言いたいのかは、少しずつでよいので聞き取ってあげてくださいね。
おやつや動画に頼ってもOK!でも子供自身が解決できるようサポートを
イヤイヤがおさまらない、そもそも「何でイヤイヤしていたのか」分からなくなってしまった。そんな時もイヤイヤ期2歳なら多いでしょう。
気持ちをそらせるために、おやつや動画に頼っても大丈夫です。違う遊びに誘うことで、気持ちが切り替えられるかもしれません。
ただ、このイヤイヤ期のネガティブな感情は、子供にとって成長のチャンスであることも頭に入れておきましょう。時間がある場合やイヤイヤ期のケアが十分できるときは、子供が「自分でご機嫌を直す」ために助け舟を出してあげるのも一つの手段です。
0~1歳の子供に自分で自分のご機嫌をコントロールさせるのは難しいものですが、2歳児であればどうすればイヤイヤしなくなるのか、学習し始めるのにちょうどよいでしょう。
イヤイヤ期2歳でストレスが溜まる!ママができる対策
いくら対策法を知っていても、イヤイヤ期2歳はとても向き合い方が難しいです。ママは子供の反抗期を大切に過ごすように、自分にも優しくケアしなくてはなりません。
ここからはイヤイヤ期を乗り越えるために、ママができる対策を見ていきましょう。
一人の時間を意識的に作る
イヤイヤ期は大切な時期だから、と育児だけに没頭するのは少し注意が必要です。2歳は子供の体力も十分にあり、イヤイヤ期の感情をママ一人がコントロールするのはとても難しいからです。
休日はパパに子供を預けたり、日中は託児サービスなどを利用して一人の時間を意識的に作ってみてください。子供と適切に距離を保つのも、イヤイヤ期の乗り越え方で大切なポイントです。
どうしても我慢できなかったら子供と距離を置いて
イヤイヤが始まって、どんな手段を使っても泣き止まない。どうしても子供にとってよくない方法で叱ってしまいそうになる。そんなときは、多くのママに訪れます。
怒りの感情を無理に抑えることはありません。朝の時間がないときに子供の自己主張が始まったり、1日の疲れが溜まる夕方や夜にイヤイヤされたりすると、どんな方でも我慢の限界を迎えるでしょう。
イヤイヤする子供の安全が確保でき、周囲に迷惑がかからなければ一度子供を放置して距離を置いても構いません。一人の空間でひと息ついて、気持ちを落ち着けてから子供と向き合いましょう。
こちらの記事でもイヤイヤ期の子供との距離の置き方を解説しています。参考にしてくださいね▼
「イヤイヤ期はいつかは終わる!」と前向きに
どんなにイヤイヤ期の子供に手が付けられず困ったとしても、イヤイヤの度合いは成長とともに収まります。4~5歳になるとまた違った育児の悩みが出てくるのは確かですが、イヤイヤ期のピークである2歳と比べると、育児はぐんと楽になるはずです。
こんなに育児のことで悩むのも、イヤイヤ期ならではかもしれません。今大変なさ中のママにはあまり実感が湧かないかもしれませんが、「いつかは終わる」と気持ちを前向きに持って行きたいものですね。
まとめ
イヤイヤ期2歳は、特に子供の扱い方に気を配る時期で、ママにとっては「毎日が大変」と感じやすいときです。対応できる時間がとれないときもありますし、どうしても子供の要求に応えられないシーンもあるでしょう。
今回お伝えしたイヤイヤ期2歳の対応法を参考に、一緒にイヤイヤ期を乗り越えていきましょう。イヤイヤ期がどんなに辛くても、誰しもが通る道でありいつかは終わります。ママは自分に無理なく、自身を大切にして毎日を過ごしてみてくださいね。
【参考】
2歳~3歳のお子さまの発育と発達 学ぶお子さまの発育と発達<1歳〜3歳> ほほえみクラブ 育児応援サイト