きょうだいが生まれると、下の子が可愛く思えて上の子が可愛くないと悩む「上の子可愛くない症候群」の状態になるママは多いです。ですが、中には下の子が可愛くない…と悩むこともあるでしょう。
生まれたばかりの下の子。赤ちゃんを可愛いと思えないなんて「母親失格」と自分を責めるママもいるかもしれません。今回は上の子可愛くない症候群に当てはまらず悩んでいる方に向けて、
下の子が可愛くないと思う理由
- 下の子が可愛く思えないときの対応法
- きょうだい育児の環境見直し方
をご紹介します。気持ちに余裕が持てず、きょうだい育児を不安に思っているママはぜひ参考にしてみてくださいね。
下の子が可愛くない…。これって私だけ?
下の子が可愛くないと悩むママ。確かに一般的には「上の子可愛くない」と思う方が多く、下の子への向き合い方に悩むことは少ないです。
しかし、下の子が可愛くないと思ったり、きょうだい平等に接することができなかったりと、きょうだい育児を不安に思ったり、きょうだい育児でストレスを抱えている方はたくさんいます。みんな起こることではあるため、「私だけおかしいのかな?」と自分を責めず、まずはその理由を考えてみましょう。
きょうだい育児でママが疲れているから
下の子が生まれて始まるきょうだい育児。これまで一人育児をしてきたママにとっては、年齢の違う二人の子供の育児を同時にこなす必要があるため、毎日はとても忙しくなります。
下の子がまだ赤ちゃんなら昼夜問わず授乳をし、夜も細切れの睡眠になることが多いですよね。「二人目だから慣れている」とはいっても、きょうだい育児は非常に大変で知らないうちに疲労・ストレスを貯めてしまうものです。
こうした疲れから特に育児が大変な、小さい下の子を可愛く思えないママもいるでしょう。
下の子は言葉が通じず、手がかかることも多いから
下の子が小さいうちは上の子ほど言葉が通じず、乳児だと常にお世話する必要があるため手がかかります。一人の子供よりもきょうだいを育てるママの方が睡眠時間は短くなる傾向にあるので、この忙しさと手のかかることから下の子可愛くないと思うこともあるでしょう。
ただ、上の子にも言えますがいつまでも子供は赤ちゃんではありません。成長するにつれて育児が楽になると感じるようになります。
ママと下の子との性格相性の問題
きょうだいだからといって、上の子と下の子の性格は同じにはなりません。個性は子供それぞれで、さらにママにだって性格・個性はあるはずです。
この性格の相性が悪いと、いくら子供だからといって「可愛くない」と思う瞬間はあるでしょう。その子を愛せないのがおかしいのではなく、個人間の相性の問題です。
また、一人育児と比べてきょうだいの育児はどうしても「上の子のときはこうだった」と二人を比べてしまいがち。少しでも下の子との相性の悪さがあれば、「上の子に比べて下の子を可愛いと思えない」と感じてしまうのです。
「下の子可愛くない症候群」どう対応する?
ではこの「下の子可愛くない症候群」はどう対応すればよいのでしょうか。ここからはママの気持ちの持って行き方を解説します。
下の子の性格の特徴を知る
まずは下の子の特徴を知ることです。上の子と比較したり上の子と同じ、と考えてはいけません。下の子の個性をよく知って、「自分とはこの点が相性がいいな」「この部分は相性が悪いのかも」と特徴を把握しておくと、育児にも役立てることができます。
一般的に、下の子は上の子を見て育つので容量がよく、甘え上手と言われています。また、上の子がいるからこそママの気を引きたいために、自己主張が強くなる子もいるでしょう。
下の子と距離を取る
下の子を可愛く思えないのはおかしいことだから、と、反対に下の子育児に力を入れることはないでしょうか。もちろん子供と向き合うのも大切ですが、ママ自身の気持ちに余裕がないまま自分の感情を我慢しても事態は好転しません。むしろ、自分をだますことになってストレスが余計に溜まる結果となるかもしれません。
そこで、下の子との相性の悪さを強く感じたときは適度に距離をおきましょう。頻繁に泣いてしまいあやしても泣き止まない…。そんなときは子供の安全を確保し、一度気持ちを落ち着けるために適度に放置してもかまいません。
また、距離を取ることとは真逆ですが、上の子を預けて下の子との二人きりの時間を取るのもおすすめです。毎日子供とママ一人で暮らしていると、子供の数に対してママ一人で対応しなければならない、いわゆる「ワンオペ育児」になりがちですよね。
このワンオペ育児は相当疲れも溜まるもの。下の子可愛くないと思ってしまう原因は育児疲れの影響も考えられるので、きょうだいを預けて子供と一対一の環境を作ってみるのもよいでしょう。
ママの休憩時間を設けて余裕を作る
先ほどと同様に、「子供一人ずつと向き合う」のも大切ですが、何よりママの気持ちをリフレッシュさせるのは「一人きりの時間」です。きょうだい育児が始まってから、ママ一人で好きな場所へお出かけしたり、育児から離れて休憩を取ったりできているでしょうか?ずっと根詰めて育児と向き合っていると、誰でも余裕のなさから子供に対して「可愛い」と思えなくなります。
疲れを感じているママは、パパに子供を預けたり保育施設を利用したり、シッターサービスを使うなどして一人きりの時間を作りましょう。積極的に育児の休憩時間を設け、ストレスを発散させることで、子供に対しても笑顔で接することができますよ。
シッターサービスについては、こちらの記事もお読みくださいね。
下の子可愛くないと思ったら…。育児環境を見直してみる
さらに、きょうだい育児を乗り切るための方法をチェックしていきましょう。
家事は「大体」でOK!完ぺきを目指さない
きょうだい育児は一人育児とは異なり、かなり大変で手もかかるもの。これまで「子供がいるけれどできていた家事」も、きょうだい育児なら手が回らなくなることも多くなるでしょう。
家事は大体でOKで、完ぺきを目指さないことを目標にしてみてください。たまには出来合いの総菜で夕食をしてもよいですし、家事をいくつかできていなかったとしてもかまいません。
その分、一緒に暮らすパパにはきょうだい育児の大変さを分かってもらい、家事や育児のサポートを受けましょう。難しい場合は時短家電や家事サービスに頼ってみるのもおすすめです。
きょうだい育児の家事のやり方はこちらの記事でも解説しています。参考にしてみてください。
時短家電を取り入れることついてはこちらの記事で説明してます。
相談できる相手を作る
みなさんは、気軽に育児の相談をできる相手がいますか?パパでもよいですし、おじいちゃん・おばあちゃんでも構いません。最も状況を理解して気持ちを楽にしてくれるのは、同じ月年齢のきょうだいを持つママ友かもしれません。
なかなかきょうだい育児の辛さを分かってもらおうと思っても、似た状況でないと共感しにくいこともありますよね。また、同じような状況で悩んでいる方に悩みを打ち明けると、よりリアルな解決法を知ることもあるかもしれません。
すべて一人で抱え込まず、抱えている不安や育児の大変さを分かち合える友達を作るのもきょうだい育児を乗り越えるコツです。支援センターや児童館などで知り合うことができますが、SNSやママコミュニティを利用しても同じ境遇のママ友と知り合うことができます。
まとめ
下の子可愛くないと悩むママは、「上の子可愛くない症候群」には当てはまらないので解決策も見つからないことが多いです。しかし、きょうだいを平等に愛せない、どちらかと相性が悪いと感じるママはたくさんいます。
自分だけがおかしいと思わず、また、下の子が可愛くないと思っても自分を責めないようにしましょう。きょうだい育児の大変さやそのときのママのコンディションによって、子供が手に負えないときだってあるからです。
今回ご紹介したきょうだい育児の乗り切りポイントを活用し、きょうだい育児を乗り切りましょう。子供の成長とともに、育児は少しずつですが楽になっていくはずです。