子どもの「外遊び」をみなさんはどう受け止めていますか?
「体が丈夫になる!」「知的好奇心を満たせる」「陽射しでぽかぽか、いい気持ち」いろんなイメージがありますが、その通り自然体験は子どもにとって良い効果が期待できます。
今回はそんな自然体験とは何か、子どもにもたらす効果やその効果を十分楽しめるお外遊びのポイントを解説します。
何気ない普段のお散歩を、子どもと一緒に自然体験を満喫する場に変えてみましょう!
自然体験とは?気軽に自然と触れ合おう!
そもそも自然体験とは、何を指すのでしょうか。子どもにとって良い効果が期待できる、体に良いというイメージから、本格的なキャンプや森林学習など大がかりなイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが、
自然や環境と触れ合える活動であれば、そのすべてを「自然体験」と呼べる
幼少期の自然体験がもたらす驚くべき教育効果! 「生きる力」はなぜ育つのか
とあるように、自然体験とは実は身近な存在です。自然体験の例をまずは見ていきましょう。
屋外レジャーなど
ひとつは先ほどもご紹介した
- キャンプ
- 川遊び、海遊び
- 屋外アスレチック
といった屋外のレジャーです。夏になると海に家族で出かけたり、キャンプを計画したりといった方も多いかもしれませんね。
屋外レジャーは確かに大がかりなイベントになりますが、屋外で食事を作ったり宿泊したりと、子どもも非日常を体験できます。自然体験の効果が高いとも言えるため、1度はチャレンジしてみたいものです。
スポーツやハイキングなど
サッカーや野球、スキーなど、屋外のスポーツやハイキングも自然体験のひとつ。体を動かしながら自然に触れられるため、身体能力への良い効果が期待できると言われています。
こちらも屋外レジャーほどではありませんが、時間と天候さえ許せば日頃から楽しめる自然体験ですよね。スポーツなどは何気なく続けている子もいるかもしれませんが、自然体験に触れられるというメリットもあることは覚えておきましょう。
毎日のお散歩、いつものお外遊び
最後は毎日のお散歩、いつものお外遊びです。休日や空いた時間に公園に出かけるのも、もちろん立派な自然体験。子どもがお庭で遊んだりベランダの植物のお世話をするのだって、自然体験のひとつなのです。
屋外レジャーやスポーツは苦手に思う子もいるかもしれません。ですが、気軽なお散歩や外遊びが自然体験になると思うと、気が楽になりますよね。この自然体験はママの工夫次第で高い効果が得られるため、後ほどご紹介するお外遊びのポイントはしっかり押さえておきましょう。
自然体験が子どもにもたらす効果とは
自然体験とは、子どもにとってどんな効果が期待できるのでしょうか。以下の3つの能力を育み、子どもの体と心を成長させると言います。ひとつずつチェックしていきましょう。
想像力
まずは想像力です。自然は心を健やかに育てる効果が期待でき、大人にとってもストレスを緩和できるもの。よく仕事でイライラしたりアイデアが尽きたりすると、外の空気を吸って気分を入れ替える方も多いですよね。こうした癒しの効果から、子どもの豊かな想像力を育てます。
自然体験をすると
- なんで寒いときは息が白いのかな?目に見えるようになるのかな?
- 棘の付いた葉っぱを触ると、どうなるのかな?
- 土はどうして影の方が冷たいんだろう?もしかして暗いところは全部冷たいのかな?
自然の中からこういった想像が膨らみ、五感をフルに動かして物事を捉えることができます。子どもの思考能力の幅ができるというのも、嬉しい効果のひとつです。
発想力
自然体験では、その場にあるもので楽しく遊べます。もちろんスポーツでは道具を使うことはありますが、公園遊びでは「落ちている植物」「土」などで子どもは遊び始めますよね。
- 雲がウサギの形をしている!
- この葉っぱはまるでお皿みたい
- 木の棒と石で、おままごとをしよう!
こんな発想力が生まれるのも、自然体験ならではの効果です。
表現力
子どもの表現力も、自然体験の中で培えます。お外に行く経験が少ないとどうしても子どもの表現方法は限られてしまうのですが、
- 空は「青」以外の色になることもある
- 雨は水色じゃなくて、透明。銀色や灰色にも見えるかも!
- 葉っぱは季節が変わると色を変える
こうした目に見える色や感じる空気の温度を、自然体験をすることで自由に表現できるようになるのです。
自然体験効果を高めよう!お外遊びのポイント
自然体験はご紹介したように、さまざまな効果が期待できます。この効果を高めるためには、簡単なママからのアクションが必要。ここからはお外遊びのポイントを4つご紹介します。
気軽に試せることなので、今日のお散歩から早速始めてみましょう。
子どもの「なんで?」「なぜ?」に答えられる用意を
キャンプなどで自然と1日中触れ合うなら、子どもが自然に対して疑問を持つことがありますよね。お散歩、外遊びでも子どもが「なんで?」「どうして?」と尋ねてくるかもしれません。
- あの雲は何て名前?
- どうして雨が降るの?
- なんでこの虫は太陽に向かって飛ぶの?
こうした疑問を持つのは、自然体験の効果が得られた証拠です。子どもの知的好奇心を刺激し、「もっと知りたい!」と興味が出たタイミングでしょう。
ママにとっても答えられること、答えられないことがあるのは当然です。急いでいるからといって「知らない」と切り捨てず、子どもの疑問に向き合うのも大切。スマホでさっと調べたり携帯図鑑などを持ち歩いて植物の名前を調べたりすると良いでしょう。
「ママが調べてくれたから、疑問が解決できた!」という体験は子どもの心に残ります。お外遊びの際は、ポケット図鑑を持ち歩くなどあらかじめ子どもの質問に調べられる準備をしておきましょう。
写真撮影をする
お外に連れ出しているのに、なんだか子どもが自然に興味を持たないみたい。子どもは元々好奇心旺盛ですが、だからこそみんながみんな自然に興味を持つかというとそうではありません。
そんなときは、写真撮影を子どもに任せてみましょう。デジタルカメラやスマートフォンの撮影をしてみると、木の表面のでこぼこや注意してみないと分からない虫の模様、空の広さや飛行機雲が描く線の丸さ。普段は気が付かなかったいろいろなことに目を向けられます。
写真撮影をすることで、自然への興味も募るかもしれませんね。また、写真撮影は単純に子どもの興味が向くことなので、屋外での順番待ちや今遊べない時間などを過ごすときにも役に立ちますよ。
虫かごや袋を用意して自然採集を
お外遊びをするなら、ぜひやってみたいのが自然採集です。虫かごや虫取り網、ビニール袋などを持参して、子どもが見つけた自然の宝物を集めてみましょう。
どんぐりや木の実を拾ったり、海岸だと変わった形の石や貝殻、シーグラスも見つかるかもしれません。虫取りは虫嫌いの子でも、捕まえると観察する良い機会になるでしょう。また、虫は小さな命であるため虫や動物を通して「命」を大切にする心もはぐくめます。
こうした子どもが「自然体験が楽しい!」と思えるグッズは、いくつか用意しておきたいものですね。子どもの興味に合わせて、ママが準備しておくとお外遊びも盛り上がります。
子どもと一緒に親も自然を楽しむ
お外遊びで大切なのが、子どもだけに自然体験をさせるのではなく「親も一緒になって遊ぶ」ことです。子どもだけで体験したことももちろん大きな挑戦の一つなのですが、「ママが一緒に調べてくれた」「パパが手伝ってくれた」という自然体験も、より記憶に残るでしょう。
普段の何気ないお散歩でも自然体験ができるのは確かです。それは親と一緒に楽しく会話した結果だったり、親と協力した出来事も影響していることは頭に入れておきましょう。ご紹介したように自然体験は大人にとっても良い効果があるため、親子で一緒に自然を楽しんでみてくださいね。
まとめ
自然体験は良い効果がある。何となくそう認識していたママも多いかもしれませんが、この効果はちょっとした工夫で高められます。親子にとって良い発見や力を育める自然体験、ぜひ子どもと一緒に日常的な体験から試してみましょう。
【参考】
自然体験とは?子どもへの影響を知って親子で一緒に楽しもう! | ママ賃貸コラム | ママのための賃貸情報サイト
幼少期の自然体験がもたらす驚くべき教育効果! 「生きる力」はなぜ育つのか