「付き合いが難しい」「トラブルに巻き込まれる」。そんなマイナスな印象も持たれがちなママ友関係。特に問題になるのが“ママ友に嫉妬した・嫉妬された”という経験です。
ママ友とは同じ子供を育てる母親という共通点があるからこそ、「似たような境遇なのにどうしてこうも違うのかな?」と嫉妬心が生まれやすいと言われています。今回はそんなママ友嫉妬した・嫉妬された体験談と、嫉妬心を解消させる気持ちの切り替え方をご紹介します。
大きなトラブルになる前に、ママ友との付き合い方を見直してみましょう。
ママ友に嫉妬された体験談
ママ友に嫉妬された体験談を、実際のママたちに聞いてみました。みなさんも「同じ経験がある!」という方も多いかもしれません。チェックしていきましょう。
「○○くんは何でもできるのね。何かさせてるの?」
知り合いのママが実際に言われた言葉です。幼稚園の運動会を一緒に観覧していたときのこと、ママ友の一人が運動ができる我が子を見て、「○○くんってすごいんだね!何かさせてるの?高い習い事とか?」と探るような質問をされたのだそう。習い事を聞くだけなら話題のひとつと思えますが、「高い習い事」という言葉に、なんとなく棘を感じたと言います。
褒めているようで裏を探るような質問は、ママ友が「何か特別なことをして子供を育てているに違いない」という嫉妬心を抱いたからなのかもしれません。
「二人目がいていいね、うちはできないから」
私自身も双子育児をするママです。双子を連れていると、あるママから「二人目がいていいね。双子だと、二人目を産まなきゃってプレッシャーがないでしょう。うちはできないから」と言われました。
望んで双子を産んだわけでもなく、また双子ならではの苦労もたくさんしてきた私にとって、とても悲しい発言です。さらに三人目はさまざまな事情で恵まれなかった背景もあるために、「人それぞれ家庭の事情は違うんだから、そんなこと言わなくてもいいのになあ」と思ったものです。
「おじいちゃん、おばあちゃんに頼れていいなあ」
両親と同居しているママ友に、別のママが「おじいちゃん、おばあちゃんに頼れていいね!うちは常にワンオペだから」と話していました。ここで終わっていれば良いのですが「だから楽でしょ?晩ご飯も作ってもらえるもんね」と続き、そのママは「育児の手がたくさんあるママ」に嫉妬しているのだと感じました。
ママ友に嫉妬した体験談
「嫉妬された」ことも多いのですが、反対にママ友に嫉妬した方も。次は、ママ友に嫉妬した体験談を見ていきましょう。
うちの子は手がかかるのに…
私自身も感じたことがありますが、やはり自分の子よりも「できる子」「飲みこみが早い子」はどうしても羨ましく感じてしまいます。
- 同じ習い事をしていて、年下なのになんでもできる子に嫉妬してしまう
- 大人しくて手のかからない子のママに嫉妬。我が子はとても大変なのに…
- 姉妹のママが羨ましい。うちは年子の兄弟で、毎日大変
など、実際にママに聞いてみるとたくさんの「子供のことでうらやましくなり、ママに嫉妬する」体験談が出てきました。嫉妬しても仕方のないことだと分かっていても、羨ましく感じる気持ちは少なからずありますよね。
旦那さんが「良いパパ」でいいなあ
こちらも多くのママから寄せられた意見です。
- パパとは不仲で夫婦関係はあまりよくない。でも、今でも夫婦でデートしている仲良しのママ友に嫉妬してしまう
- 旦那が育児もあまりやってくれなくて、ワンオペ続き。幼稚園のお迎えにパパが来ているおうちに嫉妬しちゃう
- 休日に子供を連れて公園に行くと、パパと子供のペアについ目が行く。「ママは一人おうちでのんびりしているのかしら?」と嫉妬する
家庭の事情はそれぞれ。ですが、一人で育児をするママは「夫婦でうまく分担できているご家庭」に嫉妬してしまうこともあるようです。特に送り迎えでパパが来ていたり、学校行事にパパが参加していたりすると、子供のことを良く見てくれる良いパパだと羨ましくなります。
インスタのキラキラママ生活、羨ましい
気軽に始めることができ、ママ友とも繋がりやすいSNS。ツイッターやインスタグラムに「ママ用アカウント」を持つ方も多いですよね。SNSは確かに便利ですが、使い方には気を付けたいものです。
SNSの中でもママ友の嫉妬心に繋がりやすいのがインスタグラム。インスタの中でおしゃれでキレイな部屋に暮らし、子供はトレンドのファッションに身を包んでいる写真を見ると「同じ子供を持つ母親なのに、なんでこの人はさも簡単に子育てできているの?」「忙しいのにメイクする時間やママ友とカフェに行く時間なんてあるわけない」など嫉妬してしまうのです。また、SNSは「フォロワー」や「いいね」の数などで人気が数字に表れている場所です。たくさんの支持を得ているキラキラした生活のママには、「なんでこの人が?」と嫉妬してしまうこともあるのではないでしょうか。
インスタのキラキラママ生活は、それがすべてではありません。SNSは良い意味でも悪い意味でも「実在よりも豊かな暮らし」を投稿できるため、他の家庭と比べないでおきたいものです。
ママ友に嫉妬された・した。「嫉妬心」とどう付き合う?
こうしたママ友への嫉妬心は、珍しいものではありません。みなさんも振り返ってみれば「嫉妬された」経験も「嫉妬した」経験もあるのではないでしょうか。ただ、嫉妬心を抱えたままママ友と付き合うのは辛いものがあります。ママ友に苦手意識を持ったり、しんどさを覚えたりするかもしれません。
そこで、このママ友への嫉妬心とうまく向き合うためのポイントを知っておきましょう。ここからは気持ちの切り替え方をご紹介します。
ママ友に嫉妬されたら…「距離を作る」「今だけの付き合いと割り切る」
ママ友に嫉妬されたと感じたら、まずはスルーして聞き流しましょう。取り合っているとより問題は大きくなります。嫉妬させないように振舞うのももちろん良いことですが、自分ではどうしようもない中で嫉妬心は生まれてしまうもの。あまりにも「このママ友とは合わない」と思うのなら、少しずつ距離をとってはなれてみるのもひとつの手段でしょう。
また、ママ友と関係を保つためになかなか離れられないと悩む方も多いです。しかし、ママ友関係は子供同士の関係が変わればあっけなく終わりますし、進級でも人間関係は大きく変化します。ママ友とはあくまで「子供ありきの関係」であり、短い間だけの関係なので、今だけの付き合いと割り切っても良いかもしれません。
いずれにしても、ママ自身がストレスなく付き合える関係でないと、どんなに頑張ってもママ友とは長続きしません。大人同士の付き合いなので節度を持って、適度な距離感を保つようにしましょう。
ママ友に嫉妬したら…「比べても無意味」「他のことに目を向ける」
次は、自分が嫉妬心を持ったらどう気持ちを切り替えるのか考えてみましょう。ママ友とは同じ境遇にあるママ同士です。だからこそ嫉妬してしまうものですが、「仕方のないこと」「嫉妬しても無駄」とわかっていても自分の気持ち自体は止められないです。嫉妬する自分の気持ちは認めてあげて、決して「嫉妬しているママ友」に攻撃的な態度を取らないようにしましょう。
SNSで良い暮らしを送るママ、子供が優秀で育児に苦労していないように思えるママ。ママそれぞれの生活はさまざまで、比べてもまったくの無意味です。他のママに嫉妬したからといって現状の悩みが解決するわけでもありません。「比べても意味がない」と自分に言い聞かせて、気持ちを切り替えると良いでしょう。
また、ママ友以外に相談する相手を見つけても良いかもしれませんね。パパにもやもやする気持ちを吐き出したり、ママ友以外の友人に悩みを打ち明けても気持ちは楽になります。どうしてもママ友が気になるようなら、趣味や一人でできることなど、ママ友関係以外の楽しいことに興味を向けてみると、気分のリフレッシュになります。
まとめ
ママ友同士で問題になりやすい嫉妬心。ママ友に嫉妬したり、反対にされたりといったことはよくあることです。嫉妬に悩んだら「自分は心の狭い人間だ」と否定するのではなく、嫉妬する自分の気持ちを受け入れて適切に気持ちを切り替えましょう。
また、ママ友関係についていけないというのなら、距離を取ってママ友から離れてみるのも一つの手段です。自分のご機嫌は自分でしか取れないもの。毎日を心地よく過ごすために、自分のご機嫌も上手に取っていきましょう。
【参考】