自己否定止まらないときの改善策とは?ママが自信を持つ方法

自己否定 止まらない

育児中、ママは忙しく毎日を過ごしますがなかなか行動を褒めてくれて、認めてもらえる機会は少ないですよね。慣れない育児に自信がなくなり、「自己否定止まらない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

ママの自己否定癖は、接することの多い子どもへの自己肯定感につながることもあります。自己否定止まらないと悩むママは、「自分に自信を持つ意識」をきちんと持っていないといけません。

今回は自己否定止まらないときの改善策、ママの自信を取り戻す方法をご紹介します。

自己否定止まらない!これって病気?

子育てストレス 胃痛

「自己否定止まらない」こんな悩みを持つママも多いですよね。自分を信じられない「自己否定」とは一体どのようなものを指すのでしょうか。

まずは自己否定とは何か、原因まで探ってみましょう。

自己否定とは

自己否定とは

願望や欲望を抑え込み、満足をあきらめるような行為のこと

心理学辞典 中島義明他著

を指します。自分では「こうしたい」「こうなりたい」と思う希望はあるのに、満足するまで物事を進められない、すぐ諦めてしまうことを自己否定と表現する場合が多いです。

落ち込んだとき自信喪失したときには、特に自己否定をしたくなるでしょう。ただ、1日の中でやってしまったことを何度も反省し、「自分の行動が嫌だ」と感じる自己嫌悪とは異なります。

自己否定は自己嫌悪よりももっと気持ちが重たく、自分自身のなにもかもを否定してしまうものです。挑戦する意欲はもちろん、何かやりたいことも見失ってしまい、さらにこの思考は癖付きやすいため注意が必要です。

自己否定止まらない原因

自己否定が止まらなくなるには、原因があります。というのも、人間は誰しも生きている限り希望や願望があり、その目的を達成するために日々行動をしているからです。しかし、自己否定はその「生きたい」感情の真逆の思考が心の中で起こっている状態。

自己否定止まらない原因というのは、

  • 誰からも褒めてもらえない
  • 誰からも認めてもらえない
  • 大きな失敗や挫折を経験している など

例えばこうしたものが挙げられます。

人によって理由はさまざまですが、「頑張っているつもりなのに認めてもらえない」「大変な思いをしているのに褒める人なんていない」というのは育児中のママによく起こりがちな状況です。

子育て中は子どもと向き合うあまり、大人同士のやり取りや外部とのコミュニケーションが不足し、自分を認めてもらう場面は少なくなりますよね。だからこそ、自分でできる対策や意識の持って行き方を見直さなければなりません。

自己否定止まらないママへ、どう向き合う?改善策とは

分離不安 子ども

自己否定止まらないというママへ、この自己否定は「やらない」と心に決めたらすぐ効果が出るものではありません。すでに思考が癖になっていて、なかなか自己否定が止まらないかもしれません。

そこで、自己否定してしまう自分とはどう向き合うのか考えてみましょう。改善策を4つご紹介します。

心身を休める、余裕を持つ

「自分自身の何もかもが許せない」こうした思考は、特に

  • 落ち込んでいるとき
  • 嫌なことがあったとき
  • 過去のトラウマや嫌な思い出を繰り返し思い出したとき

になりやすいです。心に余裕がなく、身体が疲れているときにこそ自己否定は起こりやすいと思っておきましょう。

まずは心身を休め、自分に無理することなく気持ちに余裕を持つようにします。育児で一人時間が作れないママは、子どもから離れて過ごす機会を増やすと良いでしょう。

自分を受け入れる「癖」を作る

自己否定は癖になりやすいと言われていますが、では自己肯定も同じように癖づけることができます。とはいえ、「自分はこのままでいい」と即座に思うのは難しいので、まずはポジティブな考え方をする癖をつけると良いでしょう。

例えば、外は雨が降っていたとします。

「今日は子どもを公園に連れて行って、そのまま買い物をして家事を済ませる予定だったのに…。なんで私はいつも運がないんだろう」

と思うのと、

「今日は雨が降っているから部屋の掃除を済ませよう。子どもとは雨雲の観察や、傘を差してお散歩してもいいかもね。雨の日なら晴れた日と違う生き物も見つけられるかも」

と考えるのでは後者の方がポジティブシンキングです。

自分は何をやってもダメ、と思い込まず、自分を受け入れて自分のせいにするのをストップさせましょう。これを癖にしていくと、自己否定する回数を減らせます。

趣味など子育て以外で興味が持てるものを見つける

趣味など、子育て以外の興味を持つのもひとつの改善策です。育児とは確かに「ママならばやらなくてはならないこと」で、大変でやりがいのあるものでしょう。しかし、それに見合った何か報酬や見返りがあるわけではないのです。

モノづくりや楽しむだけの趣味は、「完成した」というだけで自己肯定へとつながります。満足感やまたやりたい!という意欲も生まれるため、育児で自分に自信を失っていると気付けたママは、子育て以外の趣味を持つのもおすすめです。

体の感覚に注意を向け、自分を客観視する

次は自分の身体を動かすことで、気持ちを変える方法です。気分が激しく落ち込んだときや、イライラしたりもやもやしているときは、身体が重たく感じたり頭が痛かったりすることはないでしょうか。心と身体はかなり深くつながっていて、気分の落ち込みが体調不良に、体調不良から気分が落ち込むこともあります。

身体の感覚に注意を向け、「今自分は気分が落ち込んでいる」と客観視する方法を、心理カウンセリングではフォーカシングと呼びます。自分の思い通りにいかないときに身体はどうなっているのかな、と一度立ち止って考えてみると良いかもしれません。

身体の感覚に意識が向いているときは、一瞬でも客観視できます。冷静になって感情的な行動を控えることができるため、自分を受け入れやすくなるのがメリットです。

自己否定止まらないママが注意したいこと

9歳の壁

ここまで自己否定を止める方法をご紹介しましたが、自己否定は何もゼロにしなくても良いものです。自分に自信が持てないのは普通にあることで、自己否定は時に自分の心を守る手段としても使われます。

ですが、「育児中のママ」だからこそ自己否定には気を付けたいポイントもあります。最後に子どもと過ごすママが注意しておきたいことを見ていきましょう。

「子供にも厳しく」は絶対NG

ママの自己否定ではありますが、一緒に過ごしている子どもへの影響はゼロとは言えません。自分を否定する=自分に対して過剰に厳しくするために、この自己制御が子どもに向かってしまうかもしれないのです。

「私が失敗したから、子どもにも同じようになって欲しくない」というのは確かに子どもを心配する親心ですが、子どもにも厳しくするのは絶対にNG。自己否定のあまり、子どものことも否定していないかはきちんと自分の行動を見直すようにしましょう。

自分を否定する言葉を今すぐやめる

自分を否定する言葉を使っていると、子どもはその姿を見て学んでしまいます。ママの想像以上に子どもは親の背中を見ていて、その言葉遣いや思考は似てしまうものです。

自分を否定する言葉を、子どもの前でも使っていないでしょうか。さらに、自己否定をするあまり「うちの子なんて」と我が子を下げる表現を「慎み深い姿」と捉えていないでしょうか。これは今すぐやめることで、自己否定を止めるためにもなります。

まとめ

自己否定止まらないと悩むママ。自己否定はになりやすく、また育児にも影響が出るためすぐに止めたいものでもあります。

自己否定しやすい育児中ですが、改善策は必ずあるため意識を変えて乗り越えていきたいですね。自分を否定してしまうのは、ママの心が疲れた証拠。適度に休憩を取りながら、生きやすい環境を作っていきましょう。

【参考】

自己否定とどうやって向き合う?HSPも原因のひとつ?改善に導く対策や習慣も | 心理オフィスK

自己否定が止まらない5つの原因|繰り返す自己否定をやめる克服方法とは? | Smartlog自己否定が止まらないのは病気?強い自己否定感の克服方法|オンラインカウンセリング うららか相談室

【自己否定の治し方】やめたい、止まらない強い自己否定感は病気?うつ? 自己否定感根本改善! カウンセリングで止まらない自己否定うつをやめる方法。自己否定感とは? – Dream Art Laboratoryのプレスリリース

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。