子供にイライラ…その原因は?イライラするママがやっておきたい3つのこと

子供にイライラ

育児をしていると…

「さっきも同じことを言ったのに!またいたずらしてる」

「毎日同じことを繰り返し言い続けてるのに、聞いてくれない!」

とイライラが募ることがありますよね。子供にイライラし、そのたび罪悪感を覚えるママも多いです。

子育て中の「子供にイライラする」のは、どのママにも起こること。今回はそのイライラと上手に向き合うために、やっておきたい3つのことをご紹介します。

怒りっぽくて子供にきつく当たってしまう、イライラする自分自身にも自己嫌悪を覚える…という方はぜひ参考にしてください。

子供にイライラ!育児でイライラするママは多い

子供 怒る

育児情報発信メディアでは、育児中の親にアンケートを行いました。

Q.子供にイライラしてしまうことはありますか?

引用元:子どもにイライラしたことがある親は約9割! 原因と対処法、未然に防ぐ方法をアンケートで大調査!  HugKum(はぐくむ)

この結果を見ると分かるように、子供に対して一度でもイライラしたことのあるママは全体の9割を占めています。

つまり、ほとんどのママが「子供にイライラ」しているということ。決して子供への怒りの感情は珍しいものではありません。なぜイライラするのか、その原因を考えていきましょう。

子供が言うことを聞かない、ママの思い通りにいかない

イヤイヤ期や思春期など、子供の成長過程における重要な時期は子供にママの言葉がなかなか伝わりません。冒頭でもお伝えしたように、

  • 「何度も言ってるのに!」
  • 「この前も同じことで怒ったのに!」

と繰り返し注意するようになると、イライラは増しますよね。ママの思い通りにならないことが多いと、当然怒りたくもなります。

極論から言うと、子供はママの思い通りにコントロールできませんし、育児は予想外のことばかり起こります。ただ、気持ちに余裕がないとそれでもイライラしてしまうでしょう。

ママの体調が悪い

体調不良が重なり、普段よりもイライラすることが増えていないでしょうか。いつもなら許せることでもやたらと「カチン」ときたり、子供の声が大きく聞こえたりとママのコンディションによってもイライラは増幅します。

見逃されがちなのが、月経の前に起こる感情や体調の変化である「月経前症候群」には、女性はイライラしがちです。もしかするとイライラの原因は子供ではなく自身の体調不良かもしれないので、ママは自分自身も見つめなおす必要があるでしょう。

ママ自身忙しい、集中したいとき

リモートワークが進む今、在宅で仕事をこなす方も多いかもしれません。そうでなくても仕事が忙しく家庭に時間が取れない時、ママもイライラしがちですよね。

子供が小さいうちは、何をするにも子供のペースに合わせなければなりません。一人の時間がなくて家事すら思うように進められない時は、「普段以上にイライラしている」と自覚するのが大切です。

子供にイライラするママがやっておきたい3つのこと

手をつなぐ 親子

育児中に感じる子供へのイライラ。常にイライラしたままだと、親子関係は悪化しママ自身も自分のイライラに振り回されて大変な思いをします。

そこで、イライラしがちなママがやっておきたい3つのことをご紹介しましょう。自分で取り入れられるものから試してみてください。

イライラする「本当の原因」を探る

イライラの原因の大半は「子育て」です。ですが、よく考えてみると子供以外にもイライラの原因が潜んでいることもあるでしょう。

先ほどイライラの発生源を挙げましたが、中には

  • 自分の体調不良
  • 時間がなく焦っている
  • 仕事が忙しい

など他の要因もありましたよね。もしイライラが体調不良・自身の生活への不安からくるのであれば自分を大切にする時間を取るのも必要です。

例えば仕事など、育児・家事に時間が取れないときはパパと分担して生活をこなすのも良いでしょう。家事は時短家電サービスを利用して、ママの負担を減らしても余裕が出るかもしれませんね。体調不良が続いているのなら、休憩する時間を作るのも大切です。

すぐに改善するのは難しいかもしれませんが、自分のご機嫌を取る時間は子育て中において重要なこと。少しずつでも良いので、イライラの原因を取り除いてみてください。

子供に過度に期待しない、育児だけに没頭しない

子供の育児に夢中になることが悪いわけではありません。確かに赤ちゃんと暮らしているとどうしても子供中心の生活になりますし、子供の手がかかるうちは子育てにもたくさんの時間を割きます。

ですが、子供にイライラするのはどこか心の中で「子供はしつけで思い通りになる」と考えていて、その期待を裏切られてしまうからではないでしょうか。育児中のママなら経験がありますが、当然子供は親の思うようにはなりません。叱っても怒っても、イライラを子供にぶつけたとしてもそれは同じです。過度に期待せず、一歩引いて子供を見守る方がずっとうまくいくでしょう。

どうしても子供に怒りたくなったら、まずは状況を子供に伝えてみてはいかがでしょうか。

  • 「お部屋が散らかってるね」
  • 「お兄ちゃんと喧嘩して、悲しいね」
  • 「おもちゃ、取り合いになると喧嘩しちゃうよね」

など、状況を説明することで子供はどう問題を解決すればいいのか考えるようになります。また、うまくいかないことを大人に説明してもらうだけで物事を理解するようになるでしょう。これは幼児教育者のマグダ・ガーバーが提唱する「スポーツキャスティング」という話し方です。育児で壁を感じたら、ぜひ試してみてください。

「〇〇できない」ではなく「なら、〇〇をしよう」と思考をシフトする

考え方を変えるだけでも、子供にイライラする気持ちを落ち着けることができます。例えば、雨が降っていたり外出自粛だったりと自由にお外遊びができない時。「外に行けないし気持ちが塞いでしまってイライラする」と思いますよね。

ここで「できないこと」に意識を向けると、イライラは増えます。しかし、

  • 「家にいなきゃいけないなら、子供にお手伝いをお願いしよう」
  • 「準備万端で絵具遊びや工作など、思い切った遊びをやってみようかな」
  • 「たまには早めにお風呂に入って、子供と一緒にお風呂遊びしようかしら」

など今だからこそできることを考えてみるのも一つの手段です。

こうした考え方は「リフレーミング」と言います。リフレーミングとは言い換えという意味を持ち、ネガティブな状況になったからこそポジティブに思考を変えるとより状況は良くなるでしょう。

ストレスをコントロールする方法はこちらの記事でも詳しく解説しています▼

子供にイライラするママはあなただけじゃない

育児中 親子

子供にイライラして、ママが思うのは「弱い立場の子供に当たるなんて、私はどうして上手に育児できないんだろう」という罪悪感かもしれません。ですが、冒頭でお伝えしたように子供にイライラするのは良くあることで、あなただけが子供に対してネガティブな感情を抱くわけではありません。

子供にイライラしたら、考えておきたい二つのことを一緒にチェックしていきましょう。

「怒る自分」は認めてあげる

子供にイライラする方が陥りやすいのが、「怒らない育児こそ良いもの」という考え方です。確かに子供にイライラしても、感情をぶつけたりひどく怒鳴ったりするのは良くないこと。とはいえ、うまく言葉が伝わらずママのコンディションにかかわらずたくさんのタスクがやってくる育児中は、イライラしない方が不可能です。

怒ること自体をやめるのではなく、「怒りの感情」自体は認めてあげましょう。イライラするほど育児に集中し、子供のことを考えている証拠です。

ただ、イライラを発散させる方法に「子供に当たる」を選んではいけません。ご紹介したようにイライラを軽減させる手段を試したり、すぐイライラしないようにママ自身をケアするよう心掛けると良いでしょう。

イライラしたからといってダメなママではない

子供にイライラすると、どうしてもママとしては罪悪感を覚えますよね。イライラした結果、必要以上に言葉を荒げて子供を怒ってしまったことのある方も多いでしょう。

ひとつ言えるのは、どのママでもそんな経験があるということです。子供にイライラしたからといってダメなママではありませんし、その後子供へのフォローを徹底すればよいので、取返しが付かないわけではありません。

子供に必要以上に怒ってしまった時は、気持ちが落ち着いたあとで素直に謝りましょう。ママも人間なので、いつもにこにこ笑顔で過ごせるわけではありません。少しずつ親子で気持ちを分かりあう努力ができると良いですね。

まとめ

子供にイライラすると悩む方に向けて、イライラを消すのではなく向き合う方法をご紹介しました。育児中は特に時間に追われ忙しく、常に子供のことを考えながら行動するのでイライラは溜まりやすいです。

また、環境や自身の体調不良でもイライラは増えるので、ぜひ自分の状態も冷静に見ていきたいですね。イライラする気持ちを自分でコントロールできるようにし、親子で気持ちを分かち合いながら毎日を過ごしましょう。

【参考】

子どもにイライラしたことがある親は約9割! 原因と対処法、未然に防ぐ方法をアンケートで大調査! HugKum(はぐくむ)

母親436人に聞いた「日々のイライラ」の発生源  ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?  東洋経済オンライン

子どものイライラは、親が話し方を変えるだけで消えます ダイヤモンド・オンライン

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。