「2歳になったからそろそろ…」と、子供に片付けを教えるママも多いのではないでしょうか。ただ、子供のしつけの中でも“片付け”を覚えてもらうのはとても難しいです。「片付けようね」と声かけをしているのに、なかなかやってくれないと悩む方も多いかもしれません。
今回は2歳児を持つママに向けて、
- 子供が片付けをしない理由
- 2歳児の片付けのやる気を出す4つの方法
をご紹介します。
2歳児が片付けしない!と悩む方はぜひ参考にしてみてください。
2歳で片付けをしない!これって大丈夫?
2歳は幼稚園入園の3歳前とあって、集団生活を始める準備をすることも多いですよね。
しかし、「うちの2歳は片付けをしない」と悩むママも多いです。ここでは子供が片付けをしない理由を考えてみましょう。
子供が片付けしない!と悩むママは多い
2歳の子供が片付けしないと悩むママは、「他の子はお片付けできているのに…」と比較して落ち込むこともあるかもしれません。ただ、子供が片付けしないのはよくある悩みではあります。
遊びの中で片付けはとても大切。ですが、おもちゃで遊ぶ楽しさを知っているからこそ、なかなか「遊びはおしまい。お片付けをする」ことができないのです。
「うちの子だけ片付けができないのかな?」と不安になる必要はありません。特に2歳児は遊びをおしまいにすることがまだ難しいので、徐々に片付けを身に着けていきましょう。
2歳はイヤイヤ期が重なることも
また、2歳児だとイヤイヤ期が重なり片付けができないこともあります。片付けする場所や仕組みは決まっていることと思いますが、2歳は自分の主張やこだわりが出てくる時期。「この場所に片付けたくない」「まだ遊びたい」という主張が強くなると、片付けがうまくできないこともあるでしょう。
また、「2歳になる前にはなんとなく片付けができていたのに、2歳に入ってから片付けしなくなった」というケースもイヤイヤ期が関係しているかもしれません。
イヤイヤ期の子供との向き合い方はこの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも「片付け」は大人でも苦手な方も多い!
どうして2歳の子供が片付けできないのだろう?と考えてみると、片付けは
- たくさんの物からしまうべき物を選択し
- 物の種類を分類し
- 決まった場所に収納する
といろいろなことを考えながら手を動かす必要があります。
大人でも整理整頓に手が回らないこともありますよね。2歳だとなおさら片付けは難しく、「やりなさい」と言われてもうまくできないときも増えるでしょう。
そのため、2歳の片付けは大人がうまくサポートしてあげて、やる気の出る呼びかけを心がけるのがポイントです。次は2歳の片付けのやる気を出す方法を見ていきましょう。
片付けしない2歳をやる気にさせる4つの方法
2歳の片付け、やる気を出させるには以下の4つの方法がおすすめです。
- おもちゃの数を減らす
- 片付けやすくする
- 片付けを“遊び”に変える
- 子供に片付けを教わる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
その1:おもちゃの絶対数を減らす
まずはおもちゃの数を減らすことです。おもちゃはもちろんどれだけあっても構いませんが、片付けを意欲的にやってもらいたいなら普段遊ばないおもちゃや壊れたものを取り除き、一度数を見直すとよいでしょう。
子供の興味関心は短期間で変わることも多々あります。家にあるオモチャを全て出しておくのではなく、子供がその時興味を持っているオモチャを選別して、それ以外の物はクローゼットなど子供の手の届かないところに片付けてしまうのもいいでしょう。1,2週間ごとに、オモチャの選び直しをすることで、子供も新たな気持ちで遊びに集中しやすい環境を整えてあげることも出来ます。
子供の遊びを見てみると、一つのおもちゃで遊んだあとは次のおもちゃに意識が移ります。遊んでいる最中は「一つのおもちゃ」しか気にしていないのです。
いざ片付けが始まると、部屋中におもちゃが散らばっていて「何から手を付けてよいのかわからない…」となることも。おもちゃの数は十分に遊べる分が確保できているのなら、絶対数を減らしてみましょう。散らかりにくくなるため、片付けがしやすくなります。
その2:片付けやすくなる工夫をする
2歳に片付けをして欲しいなら、片付けやすくなる工夫にはこだわってみましょう。
見えるお片付け。おもちゃ棚などの環境作り
子供がお片付けが進まない理由の一つとしてよくあるのが、そのおもちゃをどこに片付けたらいいのかわからない、ということがあります。どこに戻すのかわからないから、適当にそこら辺においたり、グチャグチャ、と大きな袋やケースに詰め込んでしまうこともあるでしょう。
この、ケースや袋に詰め込むことだけだと、子供もやりやすいということで「おもちゃ箱」に何でも放り込むという「お片付け」は、お勧めしません。お片付けにおいて大切なことは、子供が整理する力を身に着けることだからです。
片付ける物を選び、それを所定の位置に戻すことでオモチャを整理する、その結果お部屋がきれいにスッキリとする、というのがお片付けの目的です。
そのためには、いつでも子供が、このおもちゃはココ、ということがわかるように棚に並べるようなお片付けが出来る環境を整えてあげるといいでしょう。
片付けるおもちゃの写真やラベルを貼る
「どこにどのおもちゃを入れる」のか、子供は理解していますか?児童館や保育施設などを見てみると、片付けるべき場所におもちゃの実物写真や絵が描いたラベルが貼られていることがあります。視覚的におもちゃの片付け場所を理解できるので、小さな子でも片付けがやりやすくなるのです。
また、写真やラベルを貼るほかに小さなビーズやおはじき・ビー玉などのおもちゃは、実物を収納ボックスやボトルにセロハンテープで貼るだけでも効果的です。感覚的に片付ける場所が分かりますよ。
お遊びゾーンを設ける
片付けがうまくいかない原因のひとつに、「広範囲におもちゃや片付けるべき物が広がっていて手に負えない」ことが挙げられます。リビング中におもちゃが散らばっていると、大人でも片付ける段階になってうんざりしますよね。
そこで、最初からおもちゃを広げてよい部屋やゾーンを決めておきましょう。部屋で区別できなければラグなどを敷き「この上で遊ぼうね」と呼びかけるだけでOKです。もしはみ出たら、そのとき「じゃあ片付けてみよう」とお片付けのきっかけも作れます。
片付ける場所は子供の目線に合わせる
せっかく2歳が片付けを始めても、子供より背の高い位置におもちゃをしまわなくてはならなかったり、しまうべき場所に手が届かなかったりするとやる気も起こりません。
片付ける場所は子供の目線に合わせ、低い位置に収納スペースを作りましょう。
その3:競争スタイルでお片付けする
「片付けしようね」と漠然と教えても、2歳だとなかなか一人では片付けできません。まずは大人が一緒に片付けを手伝って、片付ける習慣を作るようにしましょう。
2歳に効果的なのは「よーいドン!」で片付けを始めること。「お片付けの競争をしよう!」「これが終わったらおやつにしようね」など、片付けを遊びに変えたり片付けたあとのご褒美を用意したりするとやる気が出るかもしれません。
その4:「ママに片付け教えて?」で片付けをする
我が家でも実践した方法が、「このおもちゃどこにしまうのかな?ママに教えて欲しいなあ」と反対に子供に片付けを“教えてもらう”方法です。特に女の子はお世話が大好きな子も多いため、「ここに片付けるんだよ」と教えてくれることがあります。
片付けを教えて?と子供に聞くメリットは2つあります。
- 片付けを教えることで大人と一緒に子供も片付けができる
- 片付ける場所や位置、方法を子供がよく理解するようになる
2歳の子供はなかなか片付けをしてくれませんが、イライラして片付けを促してもうまくいきませんよね。このようにちょっと違うアプローチをして、少しずつ「お片付け」を覚えてもらいましょう。
まとめ
2歳の子供にとって、片付けはとても難しいもの。片付けをしないとついイライラしてしまうかもしれませんが、大切なのは片付けやすい環境づくりと、繰り返し片付けを一緒に行うことです。
最初は片付けがうまくいかないかもしれません。少しずつでもよいので、片付けの習慣を子供と一緒に身に着けていきましょう。
【参考】