子供のしつけにおすすめの絵本7選!身の回りの自立を促そう

子供 しつけ 絵本

子供へのしつけは

「何度言っても言うことを聞いてくれない!」

「次第にこちらがイライラしてくる」

「楽しい気分になれない」

と苦手意識を持つママも多いですよね。

親子が互いに気持ちよくルールやマナーを学ぶために、おすすめしたいのがしつけ絵本です。

そこで今回は、実際に効果のあった子供へのしつけ絵本を、7冊ご紹介します。子供の気に入る絵本を使って、気持ちよくしつけを教えてあげましょう。

子供のしつけ、イライラすることも多いのでは?

子供 しつけ

子供も将来は社会で暮らす人間の一人になります。そのため、子供へのしつけは避けて通れないもの。

しかし、しつけがいつもうまくいくわけではありませんよね。イライラしてつい怒ってしまい、ママの中でも「しつけは苦手」と感じる方も多いでしょう。

繰り返し言い聞かせしても理解してくれない

しつけは一度では終わらず、繰り返し言い聞かせしないと子供は理解してくれません。中には何年にもわたって注意し続けることも。

何度も繰り返すとママも怒りっぽくなってしまい、「もういいや」と諦めたくなる気持ちになるかもしれません。

「なんで?」「どうして?」と質問攻めに

子育て中の我が家でもよくあるのですが、「ご飯の前におやつを食べたらダメだよ」と教えても「なんで?どうしてなの?」と尋ねられて困ってしまいます。この時、良い例えや子供にとっても分かりやすい具体例があれば「お腹いっぱいでご飯が食べられなくなるでしょ?」と教えられるのですが、とっさの場合には言葉に詰まってしまいますよね。

同じように「お片付け」をしつけする時も悩みました。「明日も遊ぶのに、なんでお片付けするの?」と尋ねられたとき、みなさんならどう答えますか?

すべてを解決してくれるのが「しつけ絵本」

こんなしつけで悩んだとき、解決してくれるのがしつけ絵本です。しつけ絵本は、

  • 子供にも理解できるストーリーでしつけを教えてくれる
  • 他人の気持ちを理解できるようにえがかれている
  • 繰り返し読んで子供に「押し付ける」ことなくしつけを学べる

というメリットがあります。ママの言葉では伝わらなかったメッセージも、絵本を読む体験を通じて子供に正しくしつけを教えられるかもしれません。

子供のしつけにぴったり!おすすめ絵本7選

絵本を読む 子ども

ここからは子供のしつけに我が家でも効果のあった、おすすめの絵本を7冊ご紹介します。しつけ絵本といってもストーリーがしっかりしており、子供の気持ちに寄り添ってくれるためママでも楽しめます。

早速チェックしてみましょう。

おひさまとおつきさまのけんか/せなけいこ

「ねないこだれだ」で有名なせなけいこさんが描いた絵本。ある日、おひさまとおつきさまが喧嘩をし、二人の仲がどんどん悪くなり…。子供向けではありますが「戦争の怖さ・恐ろしさ」を伝えるお話です。

我が子がきょうだい喧嘩をする時、この絵本を読んで「喧嘩はやめよう」というメッセージを伝えました。おひさまとおつきさまの喧嘩がやがて広がっていく怖いイメージから、「喧嘩はよくない」「違う解決法を考えよう」と少しずつ子供も学べます。

ふたりではんぶん/五味太郎

双子の女の子が登場し、おやつやおもちゃを仲良く二人で半分に分けるお話です。かわいらしい絵と限られた文章が読みやすく、しつけするつもりはなく読み聞かせをしていたのですが、次第に我が家の子供たちも「二人で半分」とおやつを分け合うようになりました。

「一緒に仲良く遊ぶ」「分け合う」という行為は、子供にとっては難しいもの。その優しい気持ちを子供にも分かりやすく伝えられます。双子やきょうだいを持つママにおすすめです。

おなかのこびと/よしむらあきこ

「なんでご飯の前におやつを食べたらいけないの?お腹が減っているのに」と子供に尋ねられた時、私は「どう説明したらいいのだろう?」と悩みました。「おなかのこびと」は実はお腹の中には小人が住んでいて、みんなが食べたものや噛み切れずお腹に届いた食べ物などを小さくしたり…と、一生懸命働いているというストーリーです。

この絵本を読み聞かせたあと、「ご飯の前におやつを食べると、おなかのこびとがおやつとご飯で苦しい!って思っちゃうよ。お腹も痛くなっちゃうよ」と子供に教えてみると、素直に納得してくれました。

小さな子にとって、お腹具合や食べすぎのしつけは難しいですよね。おなかのこびとは、子供にも分かりやすく体の仕組みを教えてくれます。

こぐまちゃんいたいいたい/わかやまけん

「危ないからやめて!」「怪我するよ!」と子供にストレートに言葉を伝えても「いったい何が危ないの?」ときょとんとされる場面は多いですよね。「こぐまちゃんいたいいたい」は、こぐまちゃんが積み木に足をぶつけたり階段から落ちたり、お団子の串が口に刺さったりと身近な「いたいいたい」を教える絵本です。

読み進めるうちに、子供も「あっ!こぐまちゃん危ないよ」と声を出すことがあります。こぐまちゃんに起きたことを自分事として捉え、どういったことが危険なのかを自然と学んでいるのです。

ななちゃんのおかたづけ/つがねちかこ

子供 おもちゃ

ななちゃんがお片付けをすると、あっという間にお部屋はキレイになります。ななちゃんはおもちゃを一つの箱にぽいぽいっと入れるだけ。けれどもおもちゃ達はおもちゃ箱の中で大変な目に遭っていて…。おもちゃ達がななちゃんに「お片付けを教える」という新しい視点のしつけ絵本です。

お片付けを教える時、ママは「私も片付けが苦手なのに」「何度言ってもうまく片付かない」と悩みますよね。この絵本では子供にも分かりやすく「おかたづけのしくみ」を3つのポイントにまとめて伝えてくれます。

我が子に読み聞かせた時、「だからお片付けしないといけないんだね」「あっクレヨンが出てたらほかのおもちゃにくっついちゃう」などお片付けの仕組みを理解してくれました。

ノンタンシリーズ「おしっこしーしー」/キヨノサチコ

大人気のノンタンシリーズのひとつである「おしっこしーしー」。これはトイトレ中の子供にぴったりのしつけ絵本です。

簡単な言葉で進んでいくストーリーで、決して「トイレでおしっこしようね」と促すものではありません。ただ、登場人物がおまるやトイレや、時にはおもらししてしまったりと、いろいろなトイレの形を見せてくれるだけです。

「しーしーしー」というリズミカルな言葉でママも読みやすく、トイトレに対して明るいイメージが残るのが特徴的。子供にトイレを意識して欲しいけれど、「押し付け」になりたくないという方にもおすすめできる絵本です。

いただきまあす/わたなべしげお

最後にご紹介する「いただきまあす」は、実はしつけ絵本ではありません。クマのお母さんが子クマに料理を作ってあげて、食事が始まります。子クマは一生懸命スプーンやフォークを使うけれどうまくいかず…。考えた末に、すべてを混ぜて手で食べ始めます。

しかし、クマのお母さんは何も言いません。決して「やっちゃダメ」と止めず、おいしく食事する我が子を見守ります。この絵本はママに対して「見守るのは大切だよ」と教えてくれる上、子クマちゃんの様子を見て「なんだかおかしい」と思う子には、「どうやって食べるのがいいのかな?」と考えるきっかけになってくれるのです。

しつけ絵本というと、どうしても子供を諭す・学びを得るために「読ませなきゃ!」という気持ちになってしまいます。ですが、今一度考えたいのは「なんのためにしつけをするのか」。しつけについて考え直すのにぴったりの絵本です。

まとめ

子供のしつけで「どう伝えればいいのか分からない」と悩みを持つママは多いですが、絵本にはたくさんの育児のヒントが見つかります。読んですぐに効果が出るものではありませんし、子供によっては響かないこともあるでしょう。しかし、1冊でもお気に入りの絵本ができたら、しつけや日々の生活に生かしてみてください。

また、「トイトレ中だからノンタンのおしっこしーしーを読もう」「今日は怪我をしちゃったから、こぐまちゃんいたいいたいを読もう」と1日の終わりに今日あった出来事と同じ絵本を選ぶのもおすすめです。親子で絵本を読み、楽しく子供にルールやマナーを教えてあげてくださいね。

【参考】

おすすめのしつけ絵本8選!絵本を読むときの注意点は? 知育・教育情報サイトoriori [オリオリ]

ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。