自分だけの生活ではなく、子どもや家族のためにあれこれ動くことの多いママ。育児中のママは日々ストレスフルな生活を続けているのですが、そんな暮らしの中でもっと自分を苦しめてしまうのが「べき思考」です。
今回はそんなべき思考とは何か、べき思考をやめると起こるメリットややめさせるにはどうすればよいのかを解説します。
どうしても毎日ストレス続き。育児は一向に楽しくならないし、自分に自信が持てず生き辛さを感じる。そんなママは、ぜひ自分を楽にするために参考にしてください。
「べき思考」とは?

べき思考とは、簡単にいうと「○○するべき」と自分の中で決めてかかる思考のクセです。普段何気なく繰り返してしまいがちな思考であり、やりすぎると自分に対して高い目標を設定してしまったり、他人に自分の常識を押し付けて予想通りに動かないことにイライラしてしまったりします。
まずはべき思考とは何か、一緒に考えてみましょう。
他人は、自分は、家族は「こうあるべき」と考えること
べき思考の一例を上げると、
- 小さな子は20時には寝るべき
- 休日は家族で出かけるべき
- パパは何も言われなくても私をサポートするべき
- ママだから自分のことは後回しにするべき
などになります。
これらのべき思考、ママの生活ではよく起こりやすく、さらに意識していないうちに繰り返してしまうものです。ママの中にも例を見て、心当たりのある方は多いのではないでしょうか。
このべき思考は自分の常識や当たり前が原因ですが、知らないうちに自分自身を傷つけてしまいます。「ママとしてこうあるべきなのに、自分はできない」「世間一般のママと離れている自分はママ失格」など、ママの生き辛さに影響が及びます。
育児中のママにとっては子どもにも影響が
べき思考は母親に限定されたことではありませんが、ママだからこそ気を付けて欲しい理由もあります。それは、ママは子どもと接する時間が長く、子どもの暮らしにもママのべき思考が悪い影響を与えるからです。
- 子どもはママの言うことを聞くもの
- 子どもなんだからこのくらいでいい
- 子どもはきちんと生活を送るべき
など、我が子に対して高いハードルを設定してしまうのもよくない一例です。こうしてママの常識をもとに過ごした子どもは、いつしかその常識を「当たり前」と認識するようになり、成長してからもべき思考にとらわれてしまう負の循環ができてしまいます。
そのため、べき思考は少しずつやめるのがおすすめです。とはいえ、無意識に生まれてしまうべき思考。この考えから解放されるとどんなことが起こるのかを次の項目でご紹介します。
べき思考をやめると起こる5つのメリット

べき思考をやめると、どのような自分になれるのでしょうか。べき思考をしないメリットを5つのポイントでご紹介します。
完璧主義を卒業できる
べき思考は自分に対して、達成できない目標や理想を押し付けてしまうもの。もちろん目標は高く設定するのはよいことですが、「子どもは20時には寝るべき」と思っていても毎日その通りにはならないはずです。
「べき」をやめると、この完璧主義から卒業できます。完璧な育児や完璧なママは、誰一人として存在しません。そのことに気づき、自分のできることが分かるようになるのもべき思考をやめるメリットです。
些細なことでイライラしなくなる
「まあ1日くらい夜遅くに寝ても大丈夫でしょ」「今日くらいお惣菜でも誰も困らない」「たまには掃除できない日もあるよね」。こんな風に、べき思考をやめると、うまくいかなかった失敗に対して寛容な気持ちを持てます。
ママが「早く支度をして掃除をし、午前中はお外で遊ぶべき!」と思っているうちは、子どもの朝ごはんを食べないことや支度が遅いことにイライラするかもしれません。雨が降っていたら、何もかもうまくいかないと感じてしまうかもしれませんね。
このときにも、「まあいっか」ができるとイライラが抑えられます。
他人の言動が気にならなくなる
「親切をしたら感謝されるべき」「子どもは遊園地で楽しむべき」という他人に対するべき思考、これもなくせば「そういう人もいるんだな」と受け入れるのが簡単になります。
他人の言動が気にならなくなると、自分のペースを守って行動できるようになりますよね。そもそも他人は自分の予想通りにはならないため、他人と自分の境界線を意識できるというのも大きなメリットです。
自分にとって何が大切か優先順位が付けれるようになる
べき思考をやめると、自分にとっての大切なものが分かるようになります。本当にママは「子どもを最優先」にしないといけないのでしょうか?当然「子どもが一番大切」と思う気持ちは否定しませんが、ママの体調が悪くて子どもともうまく向き合えない状態で、それでも子どもを優先するべきではありませんよね。
また、パパに対して「私を手伝うべき」という思いには「誰かのヘルプが欲しい」という本音があるのかもしれません。このように自分が何を軸に考えているのかに気づけるのも、べき思考をやめるメリットです。
子どもの個性が見えてくる、認められる
子どもに対するべき思考は、型にはまった子ども像を我が子に当てはめてしまいます。本来子どもは一人ひとり自由な発想を持ち、誰にも似ていないとママは気付いているはず。べき思考をやめると「子どもはこうでなくてはならない」という決めつけから解放され、我が子の本質が分かるようになります。
外出するのが子どものためと思っていても、実はおうちで静かに遊ぶのが好きなのかもしれません。ママにとっては「危ない遊び」かもしれませんが、アクティブに体を動かすのが得意な子なのかもしれませんね。このように子どもの個性に気づいて認められるようになります。
「べき思考」はやめさせられる?

べき思考を手放す、やめるメリットに気づくと、自分の凝り固まった思考のクセが少しずつ柔軟になるかもしれません。では、他人から起こるべき思考をやめさせることはできるのでしょうか。
特にママの中には、「私はそう思わないけれど、母親がべき思考にとらわれていて、育児に口出ししてくる」と悩むこともあるかもしれません。他人のべき思考について、今一度考えてみましょう。
他人を完全にコントロールするのは不可能
自分のべき思考をやめる方法でもお伝えしましたが、他人を完全にコントロールすることは当然できません。ママが「べき思考をやめよう」と思っていても、他人にはそれぞれの常識と当たり前があり、これを押し付けてくることももちろんあるでしょう。
いくら言葉を尽くしても、本人が意識しない限りはべき思考は「当たり前」として存在します。べき思考を押し付けてくると感じる人と向き合うのは難しいかもしれませんが、適度な距離を保ちながら付き合えるとベストです。
自分と違う意見の人と接するのはチャンス
では、「あの人は自分の常識を押し付けてくるから無理」と完全に拒否するのがよいのかというと、これも少し違います。社会の中で生きている私たちにとって、合わないからといって関係を完全に断つことはできませんよね。
家族や仕事関係、ママ友の中で「自分とは違う意見の人」がいれば、実はチャンスです。異なる意見を持つ人の気持ちを理解し「私はこの人とは違うな」と受け入れるだけで、自分の考えがさらに柔軟になります。
誰の意見でも肯定しなくてはならないわけではなく、「なんでこの人の意見が嫌って思うんだろう?」と思考のきっかけになるのがメリットです。自分のべき思考にも気づけるため、意見が異なる場合は自分を高めるためにうまく利用する気持ちも大切かもしれません。
まとめ
べき思考をやめると起こるメリット、他人のべき思考をやめさせることはできるか、について解説しました。べき思考はつい起こってしまいがちなものですが、育児中のママのストレスをさらに悪化させてしまうこともあります。
一度立ち止まって考えると、そう複雑な問題ではないかもしれません。気楽に毎日が過ごせるよう、自分を苦しめる考えを少しずつやめてみてくださいね。
【参考】
【べき思考こそ辞めるべき!】べき思考の弊害と直し方を紹介するよ!|いちご大福は和菓子です
「正解がない」と思考停止する人と、「自分の頭で考えられる」人との決定的な差【書籍オンライン編集部セレクション】 | 起業家の思考法 | ダイヤモンド・オンライン