子どもの習い事はできるだけ早くさせておきたい…。そう考えるママも多く、現状子どもの習い事は年齢が上がるごとに増えています。中には0歳からも通える習い事もありますが、実は子どもではなくママからも「めんどくさい」という声が上がることも。
習い事って実はめんどくさい?今回はリアルな習い事事情と親子で楽しく習い事を続けられるポイントをご紹介します。
- これから習い事を始めようと思っている方
- 習い事に対してマイナスなイメージを持っているママ
- 子どもの「めんどくさい」で悩んでいるママ
- 子どもの習い事に対する面倒さを解消する方法
- 習い事を始める前の心構えを解説
- 子どもをやる気にさせる声かけ方法
習い事がめんどくさい!ママに起こる「面倒さ」とは?
子どもの習い事とはいえ、実はママパパの出番も多いです。熱心な習い事だとママが子どものサポート当番になることもあって、「休日は習い事で全部潰れちゃう」という事態も珍しくありません。
なぜ、子どもの習い事なのにママがめんどくさい!と感じてしまうのでしょうか。まずは親の視点で習い事の問題点を考えましょう。
習い事での人間関係
習い事での人間関係がめんどくさいと思うママも多いです。習い事では一緒に通っている子のママ同士の付き合い、講師と子ども、ママとの相性、習い事の中で子ども同士がトラブルになるなど、さまざまな問題が起こります。
学校だと先生が介入してくれるため問題になりにくいのですが、習い事は各家庭で解決する必要があります。この面倒さを回避するには、習い事を始める前に見学や口コミなどをチェックしてしっかり教室の雰囲気を把握したほうがよさそうです。
送迎をやりくりするのが大変
習い事の送迎は基本各家庭で行います。パパが送迎してくれる家庭もありますが、ほとんどの場合でママが中心。習い事の数が増えるとその分送迎も増えますし、きょうだいがバラバラの習い事をすると余計にママの時間は圧迫されます。
学校の授業が忙しいときや、まだ慣れない低学年のうちは様子見をしてもよいのかもしれません。送迎がどうしてもできない場合は、通信教育などに切り替える、頻度の低い習い事にするなど対策はいくつかあります。
習い事に関する費用で問題が
習い事の月謝は年齢が上がるごとに増えます。およそ10,000円前後が平均的ですが、複数掛け持ちをしたり発表会や大会などイベントがあれば月謝以外の出費もあるでしょう。
いくつも習い事をしていると、いつのまにか生活費に影響が出ることも。月謝は毎月のことなので「みんな習い事にこれだけかけているのだから」と流されないように、各家庭で予算内におさめるようにしましょう。
月謝に対して不満がなければ、子どもの習い事も快く応援してあげられます。
習い事をめんどくさがる…子どもが習い事をしぶる原因
次は、子どもが「めんどくさい」と言うときの判断。「自分でやるって言ったのに、習い事にやる気を出さない」となると、親としてはやきもきしてしまいますよね。せっかく習わせているのにもったいないという考えも出てきます。
まずは、子どもが習い事をしぶる原因とその対策を考えましょう。
習い事のレベルについていけない
習い事の中には大会で常に優勝候補にあがるところ、レベルが高く生徒に求めるものも高いところもあります。スポーツや音楽系の習い事だと技術が顕著に表れますし、学習塾など勉強系の習い事だと一度躓くと子どもが辛い思いをしてしまいます。
このレベルについていけないときは、教室を変えるか先生と情報共有をしてレベルを落としてもらう、個人レッスンのように対話できる場所を選ぶと効果的です。もし家庭でできることがあれば、子どもの気持ちを受け止めたうえで、ママはサポートする声かけができるとベストです。
習い事のために練習時間を確保しないといけない
習い事の間だけ行うスイミングや絵画・工作教室などは、練習時間はさほど必要ではありません。しかし、ピアノ教室や塾だと家庭でやっておく課題や宿題が出ることも多いです。
習い事そのものが辛いのではなく、この練習時間をめんどくさいと思う子もたくさんいます。始める前に「家でも練習する必要がある」ことを子どもには説明して、納得のうえで始めるとよいでしょう。
また、練習に付き合うママのほうが面倒に感じることもあります。もし習い事が負担なら、見直してみてもよいのかもしれません。
単純に飽きている、興味が移った
子どもの興味は移りやすいもの。単純に飽きたり興味が移って意欲が出なくなることも珍しくありません。
そんなとき「あなたが始めるって言ったんでしょ!」と子どもの責任にするのは逆効果。まずはこれまでできたことと楽しかったことを振り返り、その上で「続けられるかな?」と子どもに判断をゆだねることをおすすめします。
習い事をやめてしまうと、子どもの根気がそがれるのでは、これまで積み重ねた経験が無駄になるのかも、と思ってしまいがちです。しかし、嫌がりながら続ける習い事にも当然意味がなく、子どもの本心を見極めるママの視点が何より大事になります。
習い事めんどくさいときはどうする?
習い事が面倒に思えてしまうとき、どうやって解決すればよいのでしょうか。最後に親子で習い事に前向きになれるような、考え方や対策をご紹介します。
習い事を始める前によくチェックしておく
習い事を始める前、「周りもみんな習い事を始めているし」「小さなうちから習わせておかないと子どものためにならない」と焦ってしまうのはよくない状況です。
まずは教室の雰囲気や予算感、送迎手段や頻度を必ず確認しましょう。習い事は始めるのは簡単ですが、退会するのは難しく手続きが複雑になりがちです。
できれば見学には親子で参加し、子どももなじめるかどうかをチェックするのがおすすめ。実際の習い事の雰囲気を子どもも体感することで、今後長く続けられそうかがわかります。
「こうなったらやめよう!」とあらかじめ決めておく
どうやっても習い事はめんどくさいと思ってしまいがちです。1度始めたことだからできる限りやめたくない、もったいないと思ってしまいますが、やめてしまうケースもあると心構えをしておくことは大切です。
例えば子どもが「めんどくさい」とやめたがるかもしれません。その時に、その子なりの物事の捉え方や考え方があるはずです。子どもを理解してあげられるのはママ自身なので、「もしこの子がこう言い出したらもうやめちゃおう」と潔く判断するのもときにはアリだと頭に入れておきましょう。
こうした「習い事がどうしても苦痛に思える子どものSOS」はママが気づいてあげられるとベストです。普段からの取り組みをしっかり見守り、様子がおかしければすぐに対応してみてください。
ママ自身習い事は役に立った?自分に置き換えて考えるのも◎
習い事をめんどくさがるのは、何があってもダメ!とかたくなにとらえるのも避けたいポイント。ママが子どものころにも習い事はたくさんありましたが、今役に立っているでしょうか?
もちろん習い事によってやる気や根気、集中力やコミュニケーション能力などさまざまな力が身に付きます。ただし、習い事がめんどくさい、いやだと思ったことも、ママの中には経験がある方もいるかもしれません。
その気持ちを理解したうえで、子どもに対する声かけをしてあげるとベストです。決して「月謝がもったいないから」「今やめたら何も意味ないから」と頭ごなしに子どもの気持ちを否定せず、前向きに話し合える環境を作りましょう。
まとめ
子どもの習い事がめんどくさい!と思う気持ちは、実は大人も子どもも一緒。習い事は必ずしもやらないといけないわけではなく、生活の負担になるのなら一度お休みしても大丈夫です。
ただ、メリットもたくさんある習い事。ママは子どもの気持ちを理解できる最前線にいる立場なので、親子でじっくり話し合って前向きに取り組んでみてくださいね。
【参考】