子どもの習い事は早い子だと未就園児から始めています。周りが習い事をやり出すと「うちも何か習わせたほうがいいのかな?」と不安になることも多いですよね。
とはいえ、習い事に対して「意味はあるの?」「面倒に思えちゃう」とネガティブな意見を持つママも少なくありません。
今回は今ママたちが気になっている習い事事情に注目します。習い事の持つメリットやデメリットを把握して、わが子に合う環境を整えましょう。
- 習い事を始めようと思っているママ
- 習い事をするとどんな感じなのか知りたいママ
- 習い事に関して面倒に思いたくないママ
- 子どもの習い事のメリット、デメリット
- 子どもの習い事を選ぶ基準
- 子どもの習い事に対してママが押さえておくべきポイントを解説
習い事が持つメリットとは?
習い事は年齢が上がるごとに始める子が多く、特に小学生では全体の7割ほどが習い事を経験しているといいます。
そんな習い事ですが、「習い事の意味はあるのかな」と疑問に思う声も少なくありません。
そこで、まずは習い事の持つメリットを見ていきましょう。
体力や運動能力などが身に付く
スポーツ系の習い事では、身体を動かすために体力や運動能力などが身に付きます。小学校でも体育の授業はありますが、子どもの成長具合によっては授業だけでは不十分。また、子どもがスポーツに興味を持っているのなら、その能力を伸ばすために良い機械になるはずです。
コミュニケーション能力、社交性が身に付く
習い事では普段接することのない他校の子や、小学校以外でのお友達との交流などコミュニケーションを育むことができます。小学校だけの人間関係では窮屈になるときもあるため、学校以外の居場所となるのもメリットと言えるでしょう。
また、スポーツ系の習い事ではチームを組んで取り組むことも多いです。ダンスや体操などの習い事でも、スポーツマンシップや運動を通じて育むコミュニケーション能力も、子どもにとって大きなメリットです。
自信や根気を養える、成功体験につながる
例えば学習塾では、小学校の授業で躓いたところを理解できます。音楽系の習い事でも、練習の末にできるようになった、発表会でうまくいった、楽しかったというのは成功体験として子どもにポジティブな印象を与えますよね。
習い事は子どもの生活の中で、自信や根気を育むきっかけになります。これまで消極的だった子でも、習い事を楽しく続けられたことが自己肯定感を高める要素になるかもしれません。
「できること」が増える
苦手なスポーツや音楽でも、習い事で触れるうちに子どものスキルになります。できることが増えると子どもの自信につながるため、よい循環も生まれるでしょう。
そろばんや学習塾の習い事は、子どもの苦手克服にぴったりです。できることが増えるというのも、習い事の持つメリットのひとつです。
0歳~の幼児の習い事は親のリフレッシュにもつながる
習い事を始める年齢はさまざま。多くの子が小学生以降の習い事が中心ですが、0歳からでも習い事は始めてOKです。
特に幼児期からの習い事は、社会的につながりを持たないママにとって息抜きの場になることも。親同士の交流もできるため、幼児期の習い事にはママにとってもメリットが大きいです。
習い事が持つデメリットとは?
一方で、習い事にはデメリットもあります。次は、習い事をしようかどうか迷ったときに考えたいデメリットをチェックしていきましょう。
自由な時間が減る
習い事をたくさんしていると、自由な時間が当然減ります。例えば休日が習い事で1日かかってしまうと、その分家族で過ごす時間が取れなくなるでしょう。家族旅行も習い事の退会や発表会があると、時期を見て計画しなくてはなりません。
子どもは平日だと、ただでさえ通園や通学で大変です。加えて放課後は習い事をすると考えると、子どもの負担にならない程度の数に押さえておきたいですね。
送迎の時間や費用など、親の負担が増える
送迎は基本的にママが中心の家庭が多いです。パパにお願いして夫婦で送迎したり、両親などにお願いしたりすることもありますが、どうしても親の負担は増えてしまうもの。きょうだいがバラバラの習い事をしていると、送迎の負担も倍になります。
気付けばママはお休みすることなく、ずっと毎日送迎している…という家庭も珍しくありません。
また、習い事には月謝が必要です。平均的な習い事の月謝は15,000円ほどですが、年齢が上がるごとに月謝も上がる傾向にあり、複数習い事をする、きょうだいも習い事を始めるとなると月謝だけで出費もかさむ結果になります。
宿題や課題など、学校のことが後回しになる
習い事のお悩みとしてよく聞かれるのが「学校の宿題をする時間がない」というもの。小学校から慌てて帰って、急いで宿題を済ませて習い事へ。帰宅したら寝る時間までに風呂と明日の支度をして…と忙しくしていると、学校の宿題以上のことは家庭ではできません。
宿題に慣れていない低学年のうちや、反対に宿題が増える高学年になると、習い事の数を減らすのもよいかもしれません。夏休みなど長期休暇があれば、習い事に集中するためになるべく早く片付けるという家庭もありました。
習い事のデメリットをなくしメリットだけを受ける方法
メリットとデメリット両方がある習い事。確かに親にも負担になる、子どものやる気がなくて心配、学校との両立が難しいと課題もありますが、適した習い事に出会えると子どもにとって心強い味方になります。
そこで、ご紹介したメリットとデメリット両方を考えたうえで、適した習い事との距離感を押さえておきましょう。
「習い事が多すぎる」場合は削る
習い事が多すぎると、子どもに負担がかかってきます。一緒に送迎するママにとっても、「月謝が多すぎるのかも?」「送迎が大変で親が嫌になりそう…」などさまざまな問題が出てきますよね。
親子にとって習い事が多いと感じたら、一気にすべてをやめるのではなく「削る」のがおすすめです。
いくつかの習い事をやめて1本に集中したり、通う頻度を落として子どものペースを守ってもよいかもしれません。特に習い事のために練習時間を取らないといけない「ピアノなどの音楽系の習い事」「スポーツなど」は、教室で過ごすとき以外にも負担がかかります。
習い事が多いと感じたら、まず習い事の時間を減らしてみて様子を見ることをおすすめします。
子どもの意見を聞く
特に小さな子の場合、習い事は親が主導して始めるケースが多いです。例えば「子どもにスポーツが得意になって欲しいから水泳を始める」「頭がよくなって欲しいから学習塾を始める」など、親が決めて習い事をしていることも多いかもしれませんね。
習い事のメリットとは、子どもが自主的に「やりたい」「できた」が体験できるところです。
ママの意見だけではいつか習い事にも問題が起きてしまうため、まずは子どもの意見を聞きましょう。習い事が続けられない、やめたいと子どもが言ったときこそ、頭ごなしに否定せず対話をすると、家庭によって違う問題点が見えてくるかもしれません。
子どもに対する声かけを変える
子どもがやる気を出さない、すぐに習い事に飽きてしまう…。そんなときは、子どもがやる気になるような声かけにしてみましょう。「一度始めたことは絶対にやめちゃダメ!」とかたくなに習い事を強要するのではなく、子どもにも興味を持ってもらう形に変えてみます。
例えば、
- プログラミング教室や英語教室に対して「今、ママは実際に役に立ってるよ」
- ピアノ教室を嫌がる子に対して「ピアノ弾いてる姿、素敵だったよ」「もっとこの曲も聞いてみたいなあ」
子どもの興味とは、そもそも移りやすいものです。習い事が嫌になるときもくるかもしれませんが、一度子どもとの向き合い方を考えたうえで適した対応をすることをおすすめします。
まとめ
習い事に関するお悩みはさまざま。中には少しネガティブな意見もありますが、習い事は子どもにとってもママにとってもメリットになることがあります。
今一度習い事との向き合い方を考えて、親子にとってよりよい機会としてとらえてみてくださいね。
【参考】
子どもが習い事をするメリット・デメリット|種類別で身につく能力も解説