「それ、○○した方がいいんじゃないの?」「○○はできるようになった?」
育児シーンでは、こうしたアドバイスがたびたび起こります。特にご両親やパパなど、近しい人からよく口出しを受けるというママは多いかもしれません。
こうした子育て口出しは、こちらを心配していると分かっているとはいえ、イライラしてしまいますよね。多くのママが経験したことがあるかもしれません。
今回は、こうした子育て口出しにイライラせずに対応する方法、ママができることをご紹介します。
子育て口出しがストレス!ママ友や両親、夫から口出しされる
子育て口出しは例え頷けるアドバイスだとしても、実際に育児をするのはママ本人。心に余裕がないときなど、特にイライラしてしまいますよね。
まずはどんな口出しがストレスになるのか、実際にママからお聞きした口出しの例を見ていきましょう。
夫からの子育て口出し
最も身近なパパからの子育て口出し。子どもが泣き止まないときに「こうした方がいいんじゃない?」「○○って言ってるんじゃない?」といったアドバイスを受けることはよくありますよね。
特にママから聞かれた意見の中では「夫は口出しするばっかりで、実際にやるのは私。自分でやってから口を出して欲しい!」とアドバイスと実行が伴わない点にイライラすることが多いようです。
ママの中にも心当たりがある!という方は多いかもしれませんね。
両親からの子育て口出し
育児の先輩である両親は、子育てに口を出すというよりも心配でアドバイスを重ねることもあります。自分の立場になってみると分かるのですが、もし子どもが子育てすることになったとき、「私のときはこうだった」「こうしたらいいんじゃない?」と口出ししたくなるかもしれません。実際に、今でも子どものやることに口を出してしまうママもいるでしょう。
さらに両親からのアドバイスは、経験者であるからこそ「聞き入れないといけない」と感じるママも。育児のやり方は昔とは異なる点も多く、自分にとって納得できるものだけを取り入れていけるとベストです。
ママ友からの子育て口出し
子育て口出しに悩むママからは、こういった声も。
「保育士経験のあるママ友が、トイトレの方法や子どものおやつに関することを口出ししてくるんです。ためになる話もあるけれど、それはうちの子には通用しないってことも多くあり、反応に困ることも」
珍しいパターンかもしれませんが、ママ友など強く拒否できない方からの口出しを受けることもあるでしょう。頑なに拒否することもできないため、どうしてよいか悩むというママもいます。
どうして子育て口出しするの?その心理とは
こうした子育て口出しは、一体なぜ起こるのでしょうか。口出しをする方の心理から考えてみます。
常識や価値観にずれが生じている
ご両親からの口出しの理由として、昔と今の育児方法には違いがいくつかある点が挙げられます。みなさんも「上の子のときにはこうだったけど、今はこれでもいいんだ」と育児のやり方が違っていることを経験したかもしれません。
ですが、一度子育てをやってきた身としてはどうしても「自分の価値観は正しい、なぜならこれで成功したからだ」と強く思ってしまうのです。さらにご両親は、子どもを心配に思う気持ちも大きいでしょう。
常識や価値観にずれがあり、育児の仕方は人それぞれだという原因があることは、頭の片隅に置いておいてもよいかもしれません。
育児に参加して助けになりたいと思っている
パパやママ友からの口出しには、「ダメ出し」ではなく「心配」「助けになりたい」といった気持ちも含まれています。特にパパは日中子どもと触れ合う時間もママと比べて少なく、「自分が育児に参加できる間は助けないと」「サポートしないと」という気持ちから、口出しという形になるのかもしれません。
確かに助けたい思いがあるのかもしれませんが、言うだけで何もやってくれない口出しや、的外れな口出しはストレスの原因になりますよね。のちほどご紹介しますが、口出しされてすぐに反論するのではなく、一度落ち着いて対応するのが大切です。
近い関係だからこそ気兼ねなく口出ししている
パパもご両親もママ友も、近しい関係だからこそ口出しできるとも言えます。義実家からの口出しには何も言えない、イライラする、というママも多いかもしれませんが、気兼ねのない関係が築けていることの現れでもあります。
ただし、だからといってすべてを聞き入れる必要はありません。育児はいつでもママにとって大変なもの。自分にとっては負担だと思ったら、必要以上に真剣に取り合わず、適度な距離感を保ちながら受け入れられるアドバイスだけを厳選してみましょう。
子育て口出しにイライラしたら?対策法をチェック
子育て口出しにイライラしたとして、強い言葉を使って相手を攻撃するのはNGです。先ほども説明したように、相手は心配する気持ちから口出しをしているのかもしれません。
こうした「いらないアドバイス」にイライラしたときに、どう対応すればよいのでしょうか。3つのポイントにまとめてご紹介します。
あまり取り合わない
「この子には合っていないかも」
そう思ったのなら、あまり取り合わず話を流すようにしましょう。「なぜそう思うの?」「私は違うと思う」と正直に話しても良いのかもしれませんが、意見が対立すると事態を収拾するのが難しくなります。
まずは相手の話を聞いて、それを実行するかどうかは別問題として、意見を受け取りましょう。話が長引きそうであれば、自分から育児の話題を逸らしても構いません。
適度に距離を作る
例えご両親など親しい間であっても、適切な距離感を保つとストレスも溜まりません。育児の口出しがなぜ行われるのかというと、祖父母が育児にかかわることが多いからかもしれませんね。
ご両親と育児の方向性が合わないというのなら、頼りすぎはおすすめできません。程よく自立して、ママができる範囲のことは自分で行うとストレスも少なく済みます。
「育児書にこう書いてあってね」「お医者さんに教えてもらった」
子育て口出しで意見が対立するのは、互いに「自分が正しい」と正当化したいからです。「そうは思わない」「違うと思う」といった反対意見は、ママ自身が思ったのではなく第三者の専門的な意見を参考にした結果だと話すと角が立ちにくいでしょう。
パパの口出しに対して意見するときも、折り合いをつけるために「意見の根拠」を示すと理解されやすいです。面倒に思えるかもしれませんが、たったひと手間で育児にまつわる人間関係はずっとうまくいくようになるので、イライラしたときはぜひ試してみてくださいね。
まとめ
育児においてよくある「子育て口出し」。ときにはイライラしてしまうこともありますが、相手が口出しする心理を考えて、落ち着いて対応できると良いですね。
口出しに反論するのではなく、受け入れられる部分だけ自分の中で消化し、ストレスを溜めないようにうまく付き合っていきましょう。
【参考】
子育てについて口出しをされたときどう対応する?内容と対応方法|子育て情報メディア「KIDSNA STYLE」
夫の育児への口出しにイライラしなくなる、考え方のヒントと行動例 | 子育てコラム | イオンの子育て応援 KIDS REPUBLIC キッズリパブリック
「これは私にとって役には立たない情報だな」