子育て世代包括支援センターでは、妊娠から出産、そして子育て中に悩みを相談したり、支援を受けたりすることができます。
妊娠後は、出産から子育てへとママやパパにとっては、慌ただしくも幸せな生活を送ることになります。特に、はじめて子どもを授かるご家族にとっては、いろいろと不安なこともありますよね。
そこで、この記事では、
- 子育て世代包括支援センターはどんなところ?
- どんなことを相談できるの?
- どんな支援を受けられるのかを知りたい
という方のために、子育て支援包括支援センターについて徹底解説。有効活用することで、子育てに取り組みやすくなりますので、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
子育て世代包括支援センターは妊娠・子育てをサポート!
子育て世代包括支援センターでは、妊娠から出産後の母親の健康と子どもの健康を守るための取り組みを行ったり、相談を受付けたりしています。
さらに、母子の健康に関わる諸々の公共機関や専門家の連携を促すような役割も担っています。そのため、子育てについてのさまざまな悩みに応えることができるのです。ここでは、支援を受ける方法と支援内容についてお伝えします。
妊婦と子どもの健康について手厚い支援を受けよう
子育て世代包括支援センターのコンセプトは、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援を提供することです。そのため、妊娠中から出産後の母親の健康状態と子どもの健康まで手厚く支援することを目的の一つとしています。
妊娠後からすでに利用できる制度なので、積極的に利用していくといいでしょう。子育て支援を受ける場合、まずは役場に妊娠届を出して、母子健康手帳を配布してもらいましょう。以下のような簡単な手順を踏めば、妊娠の届出ができますよ。
- 病院で妊娠の診断を受けます
- 妊娠届出書と身分証明書(マイナンバーカードも可)、印鑑を持って近くの市役所や区役所、町役場、保健センターに行きましょう
- 母子健康手帳の発行をしてもらえます。
妊娠届出書は、病院でもらえることも多いです。病院で貰った場合は、身分証と一緒に提出。病院で貰えなかった場合は、役場で記入することになります。役場で記入する場合は、妊娠届出書に印鑑が必要なため、忘れずに持っていきましょう。
母子手帳と妊婦健診受信表を貰おう
役場にて妊娠の届出を済ませると、母子健康手帳と一緒に妊婦健診受診票という14枚つづりのチケットのようなものを貰えます。これは、妊婦健診を受ける際に必要なため、母子健康手帳と一緒に保管しておくといいでしょう。
そのほか、アンケートの記入をお願いされることもあります。『妊娠届出時アンケート』とか、『子育て支援質問票』といった書類です。今後の支援策を、センター内の職員が考える際の参考材料となります。そのため、適切な支援を受けるためにも丁寧に記入して提出するといいでしょう。
では次に、具体的に相談できることや受けられる支援の内容を見ていきましょう。
子育て時の相談や支援内容
子育て世代包括支援センターで相談できることや受けられる支援は、妊婦も含めた母親や子どもの健康に関することが中心です。そのため、支援事業に関わる専門家は保健師や管理栄養士、臨床心理士といった心身の健康に携わる人たちです。
支援内容は大きく分けると、以下のように分類できます。
- 妊産婦健診
- 産前産後のサポート
- 乳幼児健診
- 予防接種
子育て世代包括支援センターでは、ほかにも不妊相談や養子縁組、里親などに関連した事業も行っています。しかし、今回は母子の心身の健康に関するものを、ピックアップしてお伝えしています。
では次に、具体的な相談や支援内容を解説します。
子育て世代包括支援センターによる妊婦の健康に関する取り組み
各自治体の子育て世代包括支援センターでは、あらかじめ決められた健康や健診についての取り組みと各自治体によって異なる取り組みがあります。知って得する工夫を凝らした支援事業もありますので、地域の支援内容は把握しておきたいところ。この記事では、具体的な支援内容をお伝えします。
胎児とママの健康を見守る妊婦健診
妊婦健診は厚生労働省にてあらかじめ標準的な回数が14回だと決められています。妊婦健診で受けられる医療サービスは、主に以下の通りです。
- 通常の病院で行われるような問診や診察
- 妊婦さんと赤ちゃんの健康状態を把握するための検査(尿検査・血圧・むくみ・体重息柄など)
- 妊娠中に気を付けるべき生活習慣や食事についてのアドバイス
妊娠初期の受診頻度は4週に1回程度ですが、出産に近づくにつれて回数が増えます。妊娠9か月以降になるころには、週1回の通院ペースが推奨されています。実際に通院する場合は、医師の指示通りで問題ありません。
受診の際は受付にて、保険証や母子健康手帳、妊婦健診受診表を提出しましょう。
妊娠中の不安や悩みを相談
妊娠後に健康や精神面について相談しようにも、なかなか相談しづらいと感じている人も多いことでしょう。そういった場合は、イベントに参加したり、相談室を利用したりすることで打ち解けて話せるようになりますよ。
市区町村の各自治体で、バラエティに富んだ取り組みが実施されていますので、ぜひチェックしてみてください。たとえば、以下のような取り組みがあります。
- 保健センター内に、相談しやすい雰囲気の専用相談室を設置
- 母親への思いやりを父親に育むための妊婦体験会
- プレママプレパパやボディケア、母乳ケアなどの各種講座の開催
自治体によって提供されているサービスが違いますので、もし興味があれば、妊娠後は役場や保健センターに電話で問い合わせをしたり、尋ねてみるのもおすすめです。
子育て世代包括支援センターによる子どもの健康に関する取り組み
子育て世代包括支援センターの子育てについての取り組みは、健診や予防接種、相談の3つです。ここでは、それぞれについて詳しくお伝えします。
子どもの発育記録のための健診
出産後は、子どもの発育記録のための健診がはじまります。特に、0歳児は健診の数も多いため、子どもの健康のためにもしっかりとチェックしておきましょう。なお、各自治体によって若干の違いがありますが、以下の健診が基本です。
- 生後2か月ころに職員が赤ちゃん訪問
- 3~4カ月健康診査
- 6~7カ月健康診査
- 1歳6カ月健康診査
- 3歳児健康診査
この他にも、予防接種がおこなわれます。子どもが小さい頃は、なにかと忙しく大変な時期ですが、子どもの健康のためにも予防接種にも参加するようにしましょう。
子どもの健康を守る予防接種
子どもの予防接種は、定期と任意に分けられます。定期予防接種は、無料で受けることができます。
早いものだと、生後1か月半~6か月の間に受ける予防接種があります。生まれてから3歳くらいまでの間に、たくさんの予防接種を受けることになますが、無料で受けられる期限が決められているため注意が必要です。
子どもが将来、重い病にかからないためにも、予防接種は受けておきたいものです。
子供の発育に関する相談
子どもの発育についての相談には、例えば次のようなものがあります。
- 子どものイヤイヤ期について
- 成長発達の遅れについて
- 保育園に入ればどうすればいいか
わからないことを聞く場合は、気後れして、なかなか質問できない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、子育て世代支援包括支援センターの役割は、子育てをする母親や父親の相談に乗ることです。
子育てに関して悩みがあるのであれば、些細な事であっても、一度相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
子育て世代包括支援センターでは、妊娠や産後、子どもの体と精神面の健康についてについて相談したり、医療サービスを受けたりすることができます。妊娠届を役場に提出して母子健康手帳を受け取る時が、支援や相談を受けるようになるひとつのターニングポイントです。
各自治体で、子育て世代を支援するための工夫を凝らした事業が展開されていますので、積極的に利用するといいでしょう。
妊娠や産後、子どもの成長に関して不安なことがあれば、ぜひ子育て世代包括支援センターを頼ってみてください。
《参考元》