二人目が生まれると始まる二人育児。パパとママが協力して育児を分担できれば良いですが、パートナーが仕事中であったり周囲の協力がなかなか整わなかったりすると、ママ一人で子供と過ごす「ワンオペ育児」になりがちです。
二人育児とワンオペ育児が重なると、途端にママへの負担が増加します。
今回はワンオペ二人育児が辛いと感じているママ、二人目出産を控えたママへ向けて
- 二人育児はいつから楽になる?
- 現役ママに聞く二人育児を乗り切るためのコツ
をご紹介します。
「子供はかわいいのに、二人育児が辛い」と感じるママは、参考にしてみてくださいね。
ワンオペ二人育児はなぜ辛い?二人育児の悩み
子供一人のワンオペ育児も大変ですが、年齢の違う二人育児はまた違った大変さがあります。まずは二人育児の悩みを考えてみましょう。
二人の生活リズムが違うから
幼児と乳児を比べると、二人の生活リズムはまったく異なります。
下の子がやっとお昼寝したと思ったら上の子のお迎えの時間がやってきたり、二人を同じ時間に寝かしつけしたいけれど、下の子を授乳していたら上の子が落ち着かなかったり。お風呂に入るタイミングや食事など、それぞれの生活リズムに合わせて過ごさなければならないため、ママは毎日大変です。
子供中心の生活にしたいけれど、二人育児ではなかなか難しいと感じる方も多いようです。
二人を同時に相手にできないから
二人同時に相手ができないため、二人育児中のママは
- 上の子の赤ちゃん返りが大変
- 二人のうち聞き分けの良い上の子ばかり「ちょっと待ってね」と我慢させてしまう
- 二人同時にぐずってしまうとパニックに
と悩む方も多いです。
パートナーと「上の子はパパ」「下の子はママ」と分担できればベストですが、ワンオペ育児中はなかなか難しいですよね。二人同時に相手にできないとき、ママは育児に辛さを感じやすいでしょう。
家事が進まない!ママ一人の時間も減ってしまうから
育児中はいつでもどこでも「ママー!」と呼ばれたり、子供が部屋を散らかしたり遊びに連れて行かなくてはならなかったり、その間で家事をこなしていかなければなりません。年齢差にもよりますが、常に二人のどちらかがぐずったりワガママを言ったりしている状況になることも少なくありません。
育児はいつも予想外の出来事ばかりで、なかなか一日が計画通りに進みませんよね。
溜まった家事は子供を寝かしつけてから、と後回しにしていると、ママ一人の時間も減ってしまいます。家事が進まず、一人の時間が減ってママの疲労が溜まってしまうと、二人育児がより大変に感じるでしょう。
ワンオペ二人育児の大変さ、いつまで続くの?
ワンオペ二人育児はとにかく大変です。ですが、いつかは終わりがやってきます。「なんだか楽になった」と感じやすいポイントをご紹介しましょう。
下の子が1歳になると楽に
年齢が上がるごとに、二人育児は次第に楽になっていきます。
よく言われるのは、下の子が1歳になって歩き始め、お昼寝や睡眠のリズムも整うと「楽になった」と感じるママは多いようです。
子供の成長には個人差があるため一概には言えませんが、今二人育児に追われて毎日が大変なママは、下の子の1歳を目指して育児を進めてみてはいかがでしょうか。
オムツが取れたら
年齢差の少ない二人育児の場合、上の子のオムツが取れる前に下の子育児が始まることもあるでしょう。上の子でも下の子でも、オムツが取れると育児は各段に楽になります。
二人どちらもオムツが取れたら、オムツ替えの時間が短縮できる上お出かけの荷物も減り、ママの負担も軽くなるでしょう。
とはいえ、そのためにトイトレを急ぐと反対にママの負担になってしまうことも。無理にオムツを取ろうとせず、子供のタイミングに合わせてみてくださいね。
「子供たちだけの時間」が増え始めたら
子供たちが成長すると、次第に子供だけで過ごすようになります。二人育児は大変ではありますが、「二人で遊ぶようになる」とママの負担も軽減できるでしょう。
私も二児のママですが、二人育児の辛さは子供たちだけの時間が増えるごとに「楽になった」と感じるようになりました。もちろん二人が一緒にいる分喧嘩やいたずらは増えますが、一日のうち少しでも家事をこなせる時間、ママ一人の時間が持てると、気持ちもぐっと軽くなります。
子供たちだけの時間が増え始めたら、ママの目が届きやすいところで遊んでもらったり、子供だけで遊びやすい環境を整えたりするとよいかもしれませんね。
ワンオペ二人育児を上手に乗り越える3つのコツ
ワンオペ二人育児をしていると「辛いのは私だけ?」「みんなはどうやって乗り切っているんだろう」と悩むママも多いでしょう。そこで、上手に乗り越えるための3つのコツをご紹介します。
自分に合ったやり方だと感じたらその部分だけ毎日の生活に取り入れて、ママがご機嫌に過ごせるようにしてみましょう。
一人で全部やろうとしないこと
一つ目は「一人で全部やろうとしないこと」です。
二人の子供の生活リズム。全部ママが対応して一人で乗り切ろうとしていませんか?パパがいるときは家事と育児を分担し、一人で抱え込まないようにしましょう。
とはいえ、一日のうちほとんどの育児をママが担っていたり、協力体制が整わなかったりとなかなかワンオペ育児は避けて通れません。時には家事代行やシッターを頼み、育児を軽減させてママ一人の時間を作るのも大切です。
私も二人育児が大変な時期には週に二時間だけ、家事代行をお願いしていました。単純に家事の手間がなくなり楽になれたのと、何より気分がリフレッシュするためおすすめです。
上の子の気持ちに寄り添うこと
二人育児で辛いことのひとつが「上の子に我慢させてしまう」「下の子ばかりに手を取られて、上の子を放置してしまう」とママが自己嫌悪に陥ってしまうことです。さらに下の子が生まれると、上の子が嫉妬してわざと手のかかる行動を取ったり、わがままが激しくなったりと「赤ちゃん返り」が見られます。
赤ちゃん返りをしている子供には「お兄さん(お姉さん)だから我慢して」と言ってはいけません。反対に上の子を特別に扱い、時には下の子を預けて親子二人きりの時間を作ると、赤ちゃん返りはおさまりやすいと言われています。
二人育児中はただでさえ慌ただしいもの。最近「子供にゆっくり向き合えていないな」と感じたら、子供とそれぞれ二人きりの時間を増やしてみましょう。どちらか一人と離れて過ごすと、大変なときには分からなかった子供のかわいさに気付くことがあります。
家事は「好きなもの」だけやればOK
二人育児で手が取られるのが、家事です。育児で手一杯、他のことに気が回らないと思ったら以下の家事時短アイテムを使って「やらない家事」を増やしてみてください。
- 乾燥機付き洗濯機
- 自動掃除機
- 食洗器
- 宅配サービス
しかし、中には「すべて揃えられない」と悩むママもいますよね。私も二人育児が最も大変だったとき、時短家電に頼りたいと思いましたがどれも高額で全部揃えることはできませんでした。
そこで一度、家事を
- 好きなもの
- 嫌いなもの
- 得意なもの
- 苦手なもの
この4つに分けてみましょう。「好きなもの」で「得意なもの」はやらない家事に分類しなくても、育児の合間の息抜きになります。ママにとっても、そう負担には思えない家事ではないでしょうか。一方で「嫌いなもの」で「苦手なもの」は家事時短アイテムや外注するなどして、やらない家事として扱った方が良いでしょう。
私の場合は食器洗いが好きで得意、反対に家の掃除が嫌いで苦手だったため自動掃除機のみ購入し、食洗器の導入は諦めました。家事代行サービスも併用していたので、掃除の手間が省け子供と遊ぶ時間が増えたのです。
一度に全部用意せず少しずつ集めていくだけでも、ワンオペでこなす二人育児が次第に楽に思えるかもしれません。
何もかも「やらない家事」と決めてしまうと、かえってママが「私は何もできない」と落ち込むこともあります。好きな家事をやれるときだけ続けると、自己嫌悪に陥らず「いつも私は頑張っている」と自分を肯定できるためおすすめです。
まとめ
ワンオペ二人育児はとても大変なもの。乗り切るためには
- 全部一人でやろうとしない
- 上の子を優先して育児を進める
- 家事は好きなものだけ、嫌いな家事は家電やサービスで「やらない家事」に
この3つのポイントを上手く使ってみましょう。
ただ、辛い時期はずっと続くわけではなく、いつか必ず「楽になった」と思える日はやってきます。
二人育児は家事や育児の大変さが増えるかもしれませんが、その分楽しいことも増えるはず。自分にあった工夫の仕方を見つけて、乗り切っていきましょうね。