子供が家事に興味を持ったり、自分で身の回りのことをやりたがったりしたら、お手伝いをお願いするチャンスです。お手伝いは小さなうちから始めておくと、自分でできることの幅が広がります。
子供のお手伝いしたい気持ちに寄り添って、お手伝いを始めたいけれど「何からお願いしたらいいのかな?」「お手伝いを始めるには早すぎる?」など、ママは疑問がつきませんよね。
そこで、今回は子供のお手伝いとは何歳から始めるのか、年齢別にお願いできるお手伝いを解説します。
お手伝いとは何歳から始める?
子供のお手伝いは何歳から始めたらよいのか、お手伝いを始めるベストな時期を考えてみましょう。
1歳からでも始められる
子供のお手伝いとは、何歳からでも始められます。具体的には
- 大人の話す意味が分かったら
- 意思疎通が取れたら
このように「ママ、パパとお話が通じたら」お手伝いをお願いしてOKです。小さなうちからお手伝いを続けると、体が自然と慣れてくれるので習慣化しやすいでしょう。
子供にお話が通じるようになるのは、早い子だと1歳ぐらいです。この頃からお手伝いは可能ではありますが、まだまだできることは少ないもの。初めから難しいことに挑戦するのではなく、遊びや生活の延長線上で「遊んだあとはお片付けしてみようね」「脱いだお洋服をカゴに入れてみよう」など、できることから始めていきましょう。
家事に興味を持つ2~3歳は始めるのにぴったり
2~3歳ごろになると、ママの真似をしたり身の回りのことを「自分で!」とやりたがったりするようになります。子供が遊んでいる様子を見てみると、料理作りや食器洗いなど、家事が登場することもあるのではないでしょうか。
このように家事に興味を持ち始めたら、お手伝いをお願いしやすいです。お手伝いデビューにぴったりの時期が2~3歳ごろなので、思い切って子供にお手伝いを任せてみましょう。
ただ、やはり小さなうちは失敗もたくさんあります。危なかったり時間がかかったり、ママは「自分がやった方が早いかも…」と思うこともあるかもしれません。それでもお手伝いの大切なポイントは継続することなので、根気強く教えてあげてくださいね。
「うちの子は遅い?」何歳からでも始めてOK
2歳ごろまでにお手伝いをお願いしておくと、お手伝いのメリットをたくさん得られます。ですが、毎日の家事・育児で手いっぱいで子供に満足にお手伝いを教えられない、どうしても大人がやった方が早い、とお手伝いを後回しにすることもあるでしょう。
「もう5歳だからお手伝いをお願いするのは遅いかもしれない」と諦めずに、何歳からでもお手伝いは始められます。年齢が上がるごとにお願いできるお手伝いの範囲も広がるので、毎日の家事が楽になるかもしれません。
今日から子供にお手伝いをお願いしてみましょう。
【年齢別】子供にお願いしたいお手伝いとは
お手伝いは子供の年齢に合わせて、できることから始めていきたいものです。ここからは年齢別に子供のお手伝いをまとめました。
早速チェックしていきましょう。
1~2歳:食器を並べる、お片付けなど
2歳までの子供は「物を持ち運ぶ」「並べる」のが得意ですよね。複雑なお手伝いはまだできないので、食事の前に箸やスプーンを並べる準備を手伝ったり、食器を下げるのを手伝ったりしてはいかがでしょうか。
食器並べは1~2歳の子には早いようにも感じますが、「この色はママのお箸だよ」「小さいのは〇〇ちゃんのだね」とどこに何を置くのか丁寧に教えてあげると、意外と覚えてくれるものです。食器は落とすこともあるので、食後の片付けでは割れない食器や子供の小さな食器のお片付けをお願いするとよいでしょう。万が一を考えて、必ず大人が見守ってあげてください。
お箸やお皿、コップなどを運んだり並べたりする時に意識しておきたいことが「数」。「○○ちゃんと、ママとパパの分だから、全部で3つね」とコップを3つ渡したり、「お皿1枚運んでくれる?」と数を積極的に取り入れることで、子供がもう少し大きくなったときに数の概念を学びやすくなります。
また、この頃からぜひやっておきたいのが「おもちゃのお片付け」です。お片付けも立派なママのお手伝い。自分の持ち物を自分で管理する習慣は、小さなうちから身につけておきたいですね。
子供の片付けについて、こちらの記事も参考にしてみてください。
3~4歳:調理補助や簡単なお掃除、洗濯物のお手伝いなど
3歳ごろになると、できることも増えます。お手伝いをお願いするチャンスなので、いろいろなお手伝いに挑戦してみましょう。
3~4歳の子供におすすめのお手伝いはお料理です。レタスをちぎったり食材をかき混ぜたり、こねるなどの調理補助は工作のように楽しみながらお手伝いできます。自分で作った料理はおいしさも数倍感じられるはず。偏食で悩むのもこの時期ですが、お手伝いすると食事も進みやすくなるかもしれません。
1~2歳のお手伝いでもご紹介したように、食事の準備と後片付けは続けておくとよいでしょう。
子供でも扱いやすいほうきを使えば掃き掃除ができますし、雑巾がけは3歳でもお手伝いできます。雑巾がけをすることで、体幹も鍛えられるメリットもあります。掃除のお手伝いをお願いするときは、子供用の掃除道具を用意してみましょう。自分だけの道具があると、やる気もアップしますよ。
洗濯物は、畳むのが簡単なハンカチやタオル、子供自身のお洋服の片付けをお願いしてみるとよいでしょう。
5~7歳:調理や掃除機などでお掃除、お風呂掃除など
5歳以降は家電などの道具を使い始める時期。これまでは簡単なお手伝いでしたが、より難しいものにチャレンジしてみるのがおすすめです。
例えば掃除のお手伝いは掃除機を使ったり、調理は火を使う工程も任せられるようになります。とはいえ5歳の子供はまだまだ目が離せないので、危ないシーンは大人がしっかりサポートしましょう。
お風呂掃除もこの時期の子供にお願いしやすいお手伝いのひとつ。浴槽を磨いてきれいにし、お湯張りもお願いするとよいでしょう。お風呂掃除は毎日のことなので、続けやすいのもポイントです。
7歳以降:おつかい、食器拭きやご飯を炊く調理補助など
7歳以降の子供はできることの幅もぐっと増え、「お手伝い」というよりも「家事を分担する」といった意識に変わります。夕食のご飯を炊くのをお願いしたり、食器拭きやおつかいなど、親がやっている家事そのものを丸ごとお任せしてみましょう。
小学校に入ると、上履きや制服を使う子もいますよね。上履きの洗濯や制服のアイロンがけなど、自分が毎日使う道具や衣服の管理を子供に任せるのもひとつのお手伝いです。
これまでは「大人と一緒にお手伝い」でしたが、もう家族の一人としてきちんと役割を果たせるのが7歳以降。ちゃんとできるのかな、と心配に思う方も多いかもしれませんが、思い切って任せてみることで責任感が生まれます。
お手伝いとは親の忍耐力も大事
お手伝いをお願いするうえで、パパママにも考えて欲しいポイントがあります。ここでは子供がお手伝いを続けるために親がやっておきたいことをご紹介します。
まずは一緒にお手伝いをする
お手伝いをお願いしても、口で説明しただけだったり、ただ「お手伝いしなさい」と言うだけでは子供はうまくお手伝いできません。まずは親と一緒にやってみて、子供にお手伝いを教えるところから始めましょう。
忙しい毎日の中で、お手伝いを教えるのは面倒に思うこともあります。小さな子だと失敗も多く、大人がやった方が早いのは明らかです。
ですが、子供も毎日続けることで少しずつできるようになっていきます。そのうち親が一緒にお手伝いしなくても、自主的にできるようになるでしょう。長い目で見て、お手伝いを丁寧に教えてあげることが大切です。
やらなくても毎日声かけを
お手伝いをお願いし始めは、子供にとって親から任せてもらえることが嬉しく、新鮮な気持ちでお手伝いに取り組めます。ただ、次第にお手伝いを忘れたり飽きたりして、お手伝いが続かなくなることもあるでしょう。
お手伝いをする上で大切なのが続けることです。例えやらなくなったとしても、毎日忘れずに声かけするとよいでしょう。パパママは根気強く子供にお手伝いをお願いしてみてください。
お手伝いが子供の成長にとってよい効果があると分かっていても、子供に寄り添いお手伝いを続けさせるのは大変です。親にとっても忍耐力を成長されるいい機会かもしれません。このことも頭に入れておくとよいかもしれません。
まとめ
子供のお手伝いとは何歳から始めたらよいのか、年齢別にお願いできるお手伝いをご紹介しました。子供が興味を持つことや得意なこと、年齢に合わせてお手伝いを選び、始めてみると楽しく続けられそうですね。
繰り返しになりますがお手伝いで大切なのは繰り返すことです。まずはママ、パパがお手本を見せてあげて一緒にお手伝いをしてみましょう。失敗したりうまくいかなかったりしても、次第に子供も上手にお手伝いできるようになります。
【参考】
子どものお手伝い調査 ミサワホーム:子育て住宅
NHKまいにちスクスク 小さいうちからお手伝い(3)「身の回りのこと」