ママやパパが行う家事。子供が家事に興味を持ったら、お手伝いしてもらうチャンスです。お手伝いは子供の自立を少しずつ促し、健やかな成長が期待できる絶好の機会。ですが、「何からお願いしていいのかしら?」と悩むママもいるかもしれませんね。
今回はお手伝いにチャレンジしたい3歳の子供を持つママに向けて、3歳でもできるお料理や洗濯などお手伝いをご紹介します。
「これならうちの子にもできるかも!」というお手伝いを見つけて、親子でチャレンジしてみましょう。
3歳お手伝い、始めるきっかけは?
「そろそろうちの子もお手伝いを…」と思っても、どういったきっかけで始めたらよいのか迷うこともありますよね。まずはお手伝いをお願いするタイミングをしっかり考えてみましょう。
家事に興味を持ち始めたら
キッチンでママが料理する姿を見るのが好き、「何をしているんだろう?」と家事を覗きにくるなど、子供が家事に興味を持っている様子があったらお手伝いをお願いしてもよいかもしれません。
お手伝いはできるならいろいろとお願いしたいところですが、特にお願いするお手伝いは子供が興味を持っているものに限定してみましょう。子供にとってお手伝いが楽しいものになるので、身につきやすく続けやすいからです。
ちなみにお手伝いそのものは、早いうちから始められます。1歳の子でもお手伝いすることもありますが、何歳から始めてもOK。簡単な家事からお手伝いを始めていき、年齢に合わせてちょっとずつレベルアップさせていくとよいでしょう。
遊びの中で「家事」が出てきたら
「うちの子、大人がやっている家事に興味がないみたい…」と思っても、遊びの様子をよく観察してみましょう。ままごとや見立て遊びで、料理を作ったりお皿を洗ったり洗濯物を干したりと、家事が登場していないでしょうか。お外遊びの最中でも、草木を集めて「カレーライスを作ったよ」と料理を始める子もいるかもしれませんね。
遊びの中で自然と家事が登場するのは、これも家事に関心がある証拠です。お手伝いをお願いするとはりきってやってくれるかもしれません。
3歳でできるお手伝いをご紹介
ここからは、3歳でできるお手伝いをご紹介します。2~3歳の子は乳児期と比べてできることも増え、お手伝いもさまざまなことができます。ですが、まだ家事には慣れていないので大人と一緒にできることから少しずつ始めていきましょう。
洗濯物干し、片付け
洗濯物を干したり洗濯物を取り込んで畳んだりするお手伝いは、3歳の子供にもお願いできます。ベランダに出てママと一緒に家事をすると、親子のよいコミュニケーションにもなりますよ。
洗濯物を干す位置は大人に合わせているので、子供にとっては高く感じます。子供の目線に合わせた低い位置に物干し竿を用意したり、タオルやハンカチをピンチに引っかけたりなど、簡単な洗濯物干しをお願いしましょう。
片付けも同じく、大人のお洋服を畳んだり整理したりするのは3歳の子には難しく感じられることも。小さなハンカチや子供の服だと、扱いやすいようです。畳んだあとは洗濯物をしまうのも忘れずに。子供の持ち物をお手伝いとしてお願いすると、「お洋服はここにしまうもの」といったお片付けを教えることにもなるので、ぜひやってみてください。
食器を並べる、食器を下げる
食事前の食器並べは、箸やスプーンなど小さいものだとお願いしやすいです。家族それぞれで使う箸は分かれていますが、「これはパパの。これはママの」と一度教えると3歳さんならすぐに的確に並べてくれるようになります。
ただ、3歳はまだ力も弱いので大皿や熱い味噌汁の入った茶碗などは避けましょう。簡単なものからお願いすると、3歳といっても十分家事を担ってくれるのでママの助けにもなります!
食後は食器を下げることをお願いしましょう。我が家では食後の後片付けをお手伝いとして取り入れるようになってから、子供がだらだらと食事をすることがなくなりました。食器並べと食後の片付けのお手伝いは、食事の始まりと終わりを示すためのメリハリにもなりますよ。
簡単な掃き掃除、拭き掃除
背丈の低いほうきを使って掃除する、雑巾がけや窓ふきのお手伝いは3歳でもできます。ただ、全部完璧にはできないので仕上げはパパ、ママが受け持ってお手伝いをサポートしましょう。
掃き掃除と拭き掃除は、ただお手伝いするだけでなく「ママとどっちが早いかな?」と勝負したり、洗剤を撒いてお絵描きのようにふき取って楽しんだりと、遊び感覚でできるのが嬉しいポイントです。
子供にとって、掃除用具を使うのは、「特別感」があって憧れの大人のようになった気持ちになれるので、進んでお手伝いをしてくれることもあります。
先ほどもお伝えしましたが、お手伝いは楽しくこなす方が子供も参加しやすいです。黙々と家事をこなすというよりも、遊びの要素を取り入れて親子で楽しく続けてみましょう。
お風呂場の掃除
夏場だとお風呂場の掃除を水遊び感覚でお手伝いできます。滑らないように靴下を脱いで、素足で浴槽の中に入れば掃除しやすいでしょう。スポンジを渡して、泡を使って浴槽をキレイにする方法を教えてあげてみてくださいね。
お風呂場の掃除は、冬場だと寒くなる、滑る危険もあるので決して目を離してはいけません。子供の安全を確保したうえで、お手伝いをお願いしましょう。
食器洗い
洗剤で食器を洗うのは3歳にとって難しくても、泡を洗い流すのは3歳でもできるお手伝いです。食器はつるっと滑ることもあるので注意深く見守り、やり方を子供にしっかり教えてあげてください。
食器拭きも子供にお願いできるお手伝いのひとつですが、3歳の子にとっては難しく感じるでしょう。もう少し大きくなってから、チャレンジしてみてくださいね。
お料理
3歳になったらお料理のお手伝いにも挑戦してみましょう!
3歳でもできるお料理のお手伝いをご紹介します。
野菜をちぎる
サラダに使うレタスをちぎったり、トッピングの海苔をちぎったりと、包丁を使わずカットする作業は3歳にもお願いできるお手伝い。工作の感覚で楽しくできる上、手先を使う練習にもなります。
具材を混ぜる
卵焼きの卵を割っておき、菜箸を使って混ぜる作業をお願いしてみましょう。他にもハンバーグや餃子のタネをこねる、混ぜる作業は3歳の子供でも十分できますよ。
自分で作った料理はその分おいしく感じるはず。普段はサラダの野菜を残しちゃう、という子でもお手伝いして作った料理ならよく食べてくれるかもしれません。
簡単な調理補助など
レシピによっては子供と一緒に一品作ることもできます。料理に興味がある子には、思い切って「ピザづくり」のお手伝いをお願いしてみましょう!
親子で楽しむ手作りピザのレシピと、3歳でもできるお手伝いポイントをご紹介します。
材料を乗せるだけの簡単ピザ
- 市販のピザ生地
- スイートコーン
- ケチャップ
- 玉ねぎスライス
- ソーセージ
- ピザ用チーズ
- オリーブオイル
生地は手作りしてもよいのですが、面倒なら市販品でOK。スーパーなどで冷凍ピザ生地が購入できるので、ぜひ探してみてください。
作り方
- 冷凍のピザ生地を半解凍し、ケチャップを生地に広げる。
- スライスした玉ねぎとソーセージ、スイートコーン、最後にピザ用チーズを乗せる。
- オリーブオイルを回しかけて、200度に温めたオーブンで10~15分程度焼いたら完成。
お手伝いポイント
3歳にお手伝いしてもらうところは、材料をピザ生地に乗せる作業です。食べられるようならバジルなどをトッピングしても彩りよくなりますが、そのとき葉をちぎるのもお手伝いしてもらうとよいでしょう。
ピザ生地にのせるのはどんな食材でも構いません。子供が好きな食べ物を使うと、よりおいしく食べられます。
できたてのピザは熱いので、やけどには注意してくださいね。
まとめ
3歳の子供でも、お願いできるお手伝いはたくさんあります。お手伝いをすることで、子供にとっても少しずつ「できること」が増えたり責任感が生まれたりと、お手伝いにはたくさんのメリットがあるんです。
ご紹介したお手伝いは一例です。子供の成長に合わせたお手伝いをお願いして、親子で家事を楽しくこなしてみてくださいね。