お部屋だけでなく心も整うと言われる整理整頓、片付け。子供を育てるパパ・ママなら「わが子に片付けを教えないと…」と思う方がほとんどでしょう。
とはいえ、片付けは大人でも「面倒だな」「苦手だな」と思うことが多いもの。子供にとっても同じで、子供に「片付けしてね」と声かけしてもなかなかはかどらないこともあります。
そんなお悩みを解決するのが、今回ご紹介する「片付けの歌」です。
片付けの最中に子供の大好きな音楽を流してみると、どうなるでしょうか。この記事では片付けがさらにはかどるようになる
- 子供に人気の片付けの歌
- 片付けと歌の関係性
を詳しく解説します。
子供が片付けない…と悩んでいるパパ、ママはぜひ参考にしてくださいね。
片付けの歌は効果がある?
みなさんは「片付け」にどんなイメージを持ちますか?
- 面倒くさいもの
- 大変な家事
- できるならやりたくない苦手なもの
こんなネガティブイメージを持つ方は、少なくありません。
しかし、片付けは生活するうえで必要なものでできるなら上手に片付けをこなしたいですよね。
子供にとっても苦手とされがちな「片付け」。実は、歌を流すことで効率的アップを狙うこともできます。
まずは片付けの歌の効果を考えていきましょう。
曲の流れている間だけ…のお片付けは子供に効果的
子供に「お片付けしてね」と声をかけても、片付けているうちに新しいおもちゃに興味がわき、結局遊んで片付いていないことは多くないでしょうか。
子供の興味はすぐに移るもの。集中力も大人と比べると短く、なかなか片付けがはかどりません。ママからしても、何度も「片付けをして!」と注意するのはストレスですよね。
では、片付けの歌が流れている間のみ片付けるとどうでしょうか。多くの片付けの歌は3~5分なので、短時間だけ片付けに集中できます。
興味が移りやすい子供にとって、「短時間集中の片付け」は相性が良いものです。片付けを苦手に思う子にとっても「曲が流れている間だけお片付けしてね」と決めてみれば、やる気が出るかもしれませんね。
片付けの歌でお片付けが習慣づくことも
片付けの歌は実際の幼稚園や保育園で使われていることがあります。片付けの歌を流す目的は、「曲が流れたらお片付けだ!」という合図を子供に示すためです。
そのため、毎日の片付けで同じ曲を流していると、片付けの歌が聞こえたら条件反射で片付けを始めることもあるかもしれません。
心理学において「オペラント条件付け」というものがありますが、これはご褒美(や罰)を使って、ある条件のもとでの行動を学習させることです。このオペラント条件付けにより、子どもはたくさんのことを学んでいます。
お片付けの場合、「音楽が流れる」間に子どもが「お片付けする」ことで「褒められる」(ご褒美)ということを何度も繰り返すことによって、子どもは「音楽が流れたらお片付け」ということを習得していくのです。
口うるさく「片付けしてね!」と声かけをするのは、親にとっても大変なこと。音楽で片付けのきっかけが作れるのなら、楽しい気持ちで片付けに取り組めそうですよね。
ママも楽しい気分になれる
子供にとっても良い効果のある片付けの歌。ですが、ママも例外ではありません。
大人でも片付けは大変で、面倒だなと思うもの。「音楽が流れている数分だけ」「音楽を聴きながら楽しく」と思えば、片付けをやろうかなという気持ちになれますよね。
ママにとってのモチベーションアップにも役立つのが、片付けの歌の嬉しい効果です。
人気の片付けの歌を5曲ご紹介
片付けを楽しく、気持ちを軽くしてくれる片付けの歌。
ここからは人気のある片付けの歌を5曲ご紹介します。
おかたづけのうた
童謡の「おかたづけのうた」。とても短い曲で、「おかたづけ おかたづけ さあさあみなさん おかたづけ」というワンフレーズのみでできています。
一度聞くとママが覚えてしまうほど簡単な片付けの歌なので、手元に音楽を再生するスマホなどがなくてもOK。片付けを始める時に口ずさんでみたり、「さあさあみなさん」の部分を子供の名前に替えて歌ってみたりすると盛り上がります!
各ご家庭でオリジナルな「おかたづけのうた」を作って、片付けに取り入れてみてくださいね。
おかたづけのうた クーボ
YouTubeで子供から人気のチャンネル「こどもチャンネル『クーボ』」で配信されている片付けの歌です。
遊んだあとのぐちゃぐちゃのお部屋を、おかたづけヒーローのクーボが助けてくれるという歌詞で、戦隊ヒーローの曲調に似ているのが特徴的。男の子から特に好かれる片付け歌かもしれません。
YouTubeでいつでも視聴できるので、片付けを始める前に親子で見たりこの曲を流しながら片付けをするといった使い方がおすすめです。
「じゃあ〇〇くんもおかたづけヒーローになろうか。ぐちゃぐちゃのお部屋をやっつけちゃおう!」と子供をノリノリにさせて、片付けを始めてみましょう。
おもちゃのブルース
親子向け番組でおなじみのNHK「おかあさんといっしょ」の歌です。一度は聞いたことのある方も多いかもしれませんね。
おもちゃのブルースは、片付けられなかったおもちゃが「ひとりで寂しいな、悲しいな」と落ち込む曲。我が家の子供たちはこれを聞いて、「おもちゃがかわいそう…」と片付け始めたこともありました。
普段から聴かせておき、子供にとって「片付けは大切なんだよ」と教えるきっかけに使うと良いかもしれません。
だいじだもん
こちらも人気の番組NHK「いないいないばあっ!」の曲。スローテンポで優しい曲調なので、小さな子供でも親しみやすい片付けの歌です。
歌詞に注目してみると
- 「ふまれちゃったら こわれちゃう」
- 「なくなっちゃったら かなしいから」
- 「おうちへつれてってあげよ」
など、片付けの歌だけど難しい言い回しを避けて「片付けは何をすることか」を教えてあげるようなものになっています。
片付けを始めたばかりの子供や、練習中の子供におすすめですよ。
おかたづけたいまー
おかたづけたいまーはSNSでも話題のアプリ「こどもじゃず」に収録されているもの。
こどもじゃずは親子で楽しめる育児アプリで、シンガーソングライターのROCOさんが歌う曲がアプリを起動すると視聴できます。
アプリ内には「おかたづけをスタートする」ボタンがあり、押すとタイムウォッチとともにジャズ風にアレンジされた童謡が流れます。機能を使って片付ける間だけ音楽を流したり、時間を競って片付けをゲームのように楽しんだりしてみるとおもしろいですよ。
我が家では実際にアプリを使って片付けをやってみましたが、タイマー機能がある分「〇分だけ片付けしようね」と声かけしやすく、子供もジャズのノリノリの曲調が気に入って上手に片付けできました。
片付けの歌を探している方はぜひ試してみてくださいね。
やってみて分かった片付けの歌の嬉しい効果!
我が家では4歳の子供を育児中ですが、子供たちも片付けがなかなか進みません。
そこで、今回ご紹介した5曲の片付けの歌を実際に流して片付けに取り入れてみました。結論から言うと、片付け中に音楽を流すと嬉しい効果がたくさん感じられたのです。
片付けの歌のメリットを3つにまとめました。見ていきましょう。
「片付けしなさい!」と叱らなくていい
片付けを子供にやって欲しいとき、つい「片付けをしなさい!」ときつく叱ってしまいませんか?なかなか片付けをやってくれない時は、つい「早くして」と急かしてしまいますよね。
子どもを「早く!」と急かす弊害についてはこちらの記事でもご紹介しています▼
我が家も日々片付けを口うるさく言い聞かせていましたが、音楽を流すことで「片付けなさい」と言わなくても自然と片付ける雰囲気を作れました。
1日に何回も叱らなきゃいけない、と片付けを子供に促すこと自体にストレスを感じている方にとっては、ぜひおすすめです。
片付けスピードがぐんとアップ!
特に「おかたづけのうた クーボ」「こどもじゃず」のおかたづけたいまーは、アップテンポでノリのよい曲調です。早い曲を聞くと子供もテンションが上がるのか、片付けのスピードがぐっとアップしました。
普段なら片付け中におもちゃが目に入り遊んでしまうこともある4歳児ですが、「音楽の間だけお片付け」という意識が出てくるためか、片付けに集中して取り組めている印象です。
繰り返し片付けしやすくなる
片付けの歌が流れたら片付けを始める、というのは子供にとって分かりやすいようで、何日か片付け中に曲を流しておくと習慣づいたような気がします。親にとっても音楽を聞くことで気持ちが「片付けモード」に切り替えられるので、片付けに集中できるようになりました。
ただ、いつも音楽でうまくいくわけではありません。時には片付けの歌に夢中になったり、音楽を流しているスマホ自体に興味を示したりするため、片付けはまだまだ練習中です。
親子でこの片付け習慣を身につけて、今後に生かしていけたらと思っています。
まとめ
子供の片付けができないのは、育児中でもよくある悩みのひとつ。あの手この手を使って片付けを促しても、うまくいかないことが多いですよね。
そんな時は片付けの歌を上手に活用しましょう。叱ることなくスムーズに楽しく片付けを始めることができますよ。
ご紹介した片付けの歌の他にも子供にとってお気に入りの曲を見つけて、片付けタイムをもっと充実したものにしてみましょう。