言うことを聞いてくれない、何度言っても繰り返す。イヤイヤ期やトイトレなど、予想の付かない育児中は、ママが毎日笑顔で過ごすことは難しいです。
時に、子どもにイライラしてしまいストレスフルで怒ってしまったり、叱ったりすることもあるのではないでしょうか。
今回はどうしても子どもにイライラしてしまうママに向けて、育児中のイライラとの向き合い方、対処法や気持ちの切り替え方をご紹介します。
毎日子どもにイライラ…その原因は?
毎日子どもにイライラしてしまう、何度も繰り返しイライラすることが多いという方は、まずは原因を見つめなおしてみましょう。
イライラが爆発する瞬間は、その理由はあまり考えられないことが多いです。ママ自身自分の行動を振り返ってみて「イライラする一歩前の感情」に目を向けると、その原因が見えてきますよ。
子どもが注意を聞いてくれない、繰り返し同じことをする
何度も注意しているのに、同じことを繰り返す子ども。「この前も言ったのに!」と、注意したり言い聞かせする自分の労力が無駄だったように感じて、イライラすることも多いです。
また子どもに危険が迫っていたり、大切で触って欲しくないものに触れて壊されそうになったりすると、イライラの他に焦る気持ちもあり子どもに怒ってしまう…なんてこともあるでしょう。
大人でもそうですが、子どもは一度言ったからといって必ずその「お約束」を守れるわけではありません。いうことを聞いてくれなかったとしても、何度も繰り返し教えることが大切です。
下の子が生まれたタイミングなど、家族や環境に大きく変化があったから
家族や環境に大きく変化があると、ママ自身イレギュラーな対応が増えてイライラしがちです。例えば下の子が生まれて二人育児が始まった時、子どものイヤイヤ期が始まり育児に手がかかるようになった時など、普段以上にイライラに気をつけないと子どもに当たってしまうことも考えられます。
また、現在では感染症予防のために外出を控える方も多いです。こうした環境の変化は知らないうちにイライラを溜める原因になり、子どものちょっとしたいたずらや普段なら怒ることもない程度のことがトリガーになって、イライラが爆発してしまうケースも目立ちます。
自分自身の感情や周囲の環境の変化はしっかりと感じ取っておきたいですね。
全部「ママ」が担っているような気がする
イライラの原因が子どもでも自分でもなく、一緒に育児をこなす周囲の大人にあるケースです。お仕事をするママも多い現在ですが、それでも保育園・幼稚園などの子どもの準備や毎日のご飯、細かな書類作成など「名前のつかない家事・育児」はママが引き受ける家庭が多いですよね。夫婦で決めたわけでもないのに、なぜか「私だけが育児している…」とパートナーにイライラすることも多いでしょう。
このイライラが子どもに向かう前に、夫婦で役割分担を今一度決めなおす必要があります。多少手間はかかりますが、一度ママとパパで今どんなことをやっているのかリストアップし、分担できるところはとことん分けると良いでしょう。
こちらの記事でもパパの育児・家事のポイントをまとめています。参考にしてください▼
子どもにイライラをぶつける前に。自分自身を大切にしてみよう
毎日にこにこ笑顔で過ごすのは、育児中のママにとっては難しく不可能に近いです。まずは自分の「イライラする気持ち」を認めてあげて、自分自身を大切にしましょう。
ここからはイライラする気持ちを、自分を大事にすることで解消する方法をご紹介します。
家事はほどよく手を抜いて
思うようにいかない育児に加えて、家事までこなすママ。すべて「完璧にしよう!」と頑張ってしまうと当然イライラすることは増えます。
イライラをなるべく溜めないためには、何事もほどよく手を抜きましょう。とはいえ、「どこから手を抜いていいのか分からない…」と思う方もいますよね。まずは家事の「やらなくていいこと」を探して上手に手抜きするのがおすすめです。
- 乾燥機などを使って洗濯物を干すのをやめる
- 食洗器を活用して食器洗いを最低限にする
- たまには総菜やミールキットなどを活用して食事の準備も簡単に
極端な例ですが、このように家事を簡易化しても良いでしょう。
また、先ほどもご紹介したようにどの家事も「ママしかできない」ことは少ないです。パパと話し合って家事・育児は分担し、「この家事はパパがやって欲しい」ときちんと決めてみてはいかがでしょうか。
誰かと話す機会を持つ
ずっと子どもと対面し、生活すると当然ストレスは溜まります。入園前の子どもと過ごすママは「気づけば大人と話をしていない」という日も多いのではないでしょうか。
誰かと話をして、近況を報告したり愚痴を伝えたりしないとイライラは当然溜まります。友人や両親、パパなど大人と話す機会を積極的に持ちましょう。
育児中の私自身、子どもと過ごす時間が長いと誰とも話をせず1日が終わることもありました。友人も周りにおらず、パパは仕事で夜遅くに帰ってくるので周囲に気軽に話をできる人がいません。
そんな時はSNSを使って同じ境遇のママ友を作り、愚痴を言い合ったり励まし合ったりして気分を入れ替えました。ツイッターやインスタグラムでは同じように悩むママは多いので、気になる方はSNSを始めてみるのもおすすめですよ。
「プチ贅沢」をしてみる
イライラの解消法は人それぞれではありますが、夕食を少し豪華にする「プチ贅沢」もおすすめです。まずは家族の食事は別に用意しておき、ママ自身が好きな食べ物を「予算3,000円」と決めて購入しましょう。
毎日「子どもが食べられるものを」と考えて献立を組むため、ママ自身が好きな食事を摂ることは少ないですよね。このプチ贅沢では何も考えず自分の好きなものだけを楽しみます。
予算があるからこそ、贅沢をしても罪悪感は少ないです。簡単なアイデアですが、一度試してみると思うよりもイライラが少なくなり、気分のリフレッシュにつながります。
それでもイライラしたら…子どもとの向き合い方を考え直す
次は子どもに対してイライラしているときの、子どもとの向き合い方を考えてみましょう。
育児は「イライラ」するものだと認識する
なぜ、育児中に子どもにイライラするのでしょうか。
- 子どもに危険な目に遭って欲しくない
- 片付けやお支度など、基本的な生活習慣を身につけて欲しい
- 集団生活で困らないよう、きちんと育って欲しい
そんな思いの先に子どもにイライラすることが多いですよね。
イライラの原因を子どもに押し付けるのはいけないことですが、育児中のママはたくさんの不安と焦り、心配を抱えながら子どものために毎日を過ごしています。その中で思い通りにならず、イライラするのは当然です。
育児はイライラして当たり前だと認識するようにしましょう。「怒らないように過ごさなきゃ」「イライラしたらダメ」と考えるのではなく、イライラした時に適した発散方法を自分で見つけることが大事なのです。
子どもと一度離れる、距離を作る
繰り返しになりますが、イライラしないために子どもを「自分の思うように完全にコントロールする」のは不可能です。日々予想外のことが起こりますし、想像したような育児ができないのは当たり前でしょう。
イライラしてどうしようもない…という時は、一度子どもと離れて過ごしてみるのも一つの手段です。パパにお願いして1日たっぷり自分だけの時間を作ったり、瞬発的にイライラしたら子どもの安全を確保したうえで、違う部屋に行って一呼吸置いたりするのも良いでしょう。
子どもにイライラしないためには、育児だけに没頭しないことがポイントです。確かに子どもを思うママの行動は素晴らしいもの。ですが、程よく距離を作って子どもと向き合うのも、ひとつの良い育児法と言えます。
まとめ
子どもに毎日イライラしてしまう、本当は笑顔で向き合いたいのに…。育児中のママがイライラしてしまい、子どもをきつく叱ってしまったり怒ってしまったりすることは当然あります。
大切なのはイライラを我慢することではありません。イライラが子どもに向かないようママ自身のメンタルを大切にし、適度にイライラを解消しながら過ごしていきましょう。自分なりのイライラの解消法を見つけてみてくださいね。
【参考】
イライラが子どもに向かわないために – NHK すくすく子育て情報