緊急事態宣言。ママは子どもにどう伝える?

昨晩、国から緊急事態宣言が出されました。
このような非常事態の時、私たちの生活は変わります。
そのことをどのように子どもの伝えていったらいいのでしょうか。

こちらの記事では小さいお子さんへの伝え方について
ママと子どものための心の相談室こころラボ代表
公認心理師*臨床心理士YUKAがお伝えします。

対象となる年齢

「何歳(もしくは何カ月)くらいから子どもに伝えた方がいいですか?」というご質問をたまに受けます。

返答は「生まれたての赤ちゃんでもお話しください。」です。

生まれたての赤ちゃんにも!?と思うかもしれませんが、
話すことは子どもだけのためではありません。

もちろん、子どもに正しい情報を伝える意味もありますが、
ママ自身が考えや気持ちを整理したり、決意を共有する意味もあります。

また、どんなに幼い赤ちゃんであっても、
ママの声や表情からたくさん感じ取っていることはあります。

子どもの年齢によって伝え方を変える必要がありますが、
基本的には子どもがどんなに幼くても大切なお話はきちんとしましょう。

話の内容

小さい子どもに、いったい何を話したらいいでしょうか。

話をする上で大切なポイントは
・何が起きているのか
・生活がどのように変わるのか
・楽しみとなりそうなこと

さらに色々わかるようになっていれば、
・変わらず出来ること
・一緒にみんなで乗り越えていくこと
・何かあれば、いつでもママが話をきくこと

何が起きているのか

今、どのようなことが起きているのかをわかりやすく
子どもが理解出来るレベルで伝えることです。

生活がどのように変わるのか

今までと何が違ってくるのか、具体的に例をあげて説明することで
子どもがこれからの生活をイメージしやすくなります。

楽しみとなりそうなこと

これからの生活にワクワク出来る要素を入れることで、
子どもが不安感だけを抱くことがなくなります。

どんな楽しみが出来そうか、一緒に相談するのもいいですね。

変わらず出来ること

幼稚園や保育園がお休みになる、など日常と大きく変わることがあると
何は変わらずに出来るのかということも
理解力や想像力の発達している子どもは気になります。

変わらずに出来ること(妹とお家で遊ぶこと)を具体的に伝えると、
安心感に繋がります。

一緒にみんなで乗り越えていくこと

この変化は一時的でありその先にはまた日常が返ってくるんだ、
という「ハッピーエンド」を伝えること、
そして、会えなくなるけれど、
先生やお友だちも一緒にこの状況を乗り越えるということを伝えることで、
孤独感が生じにくくなります。

何かあればママがいつでも話を聞くということ

いつでも寄り添ってくれるママがそばにいる。
これは子どもにとって、とても大きな安心感になります。

「お話したい時は教えてね」と言葉にして伝えることで
ママからの愛情を感じ、大切にされている、その価値があるんだ、
と子どもの自己肯定感が育つことにもなります。

伝え方の例

0~1歳

「今、とっても強い悪者がいるのよ。
でも、目に見えない相手だから、
いつその悪者につかまっちゃうかわからないの。
○○ちゃんが元気に大きくなれるように、
しばらくはお家でたくさん過ごすことになるよ。
絵本を読んだり、ハイハイの練習したりしようね。」

2~3歳

「コロナばいきんまんが大暴れしてるの。
アンパンマンがやっつけてくれるといいんだけど、
アンパンマンが来るまでに
ばいきんまんに意地悪されたら困るから
しばらくお外遊びやお買い物はあまり出来なくなっちゃうの。
保育園にも行けなくなるけれど、
ママもお仕事行かないでずっとお家にいるから、
一緒に△△とかして遊ぼうね。」

4歳以上

「コロナウイルスっていうとっても強い悪い奴が
今、世界中でたくさんの人を苦しめているの。
コロナウイルスに負けてしまって、死んでしまった人もいるのよ。
東京でも、このコロナウイルスで苦しめられている人増えたから、
まずは○○くんがコロナウイルスにつかまらないためにも、
みんなで力を合わせてコロナウイルスをやっつけるためにも、
しばらく幼稚園はお休みすることになったの。
公園とかお外でもあまり遊べなくなっちゃうんだ。
その代わりに、ママがお家でずっと○○くんと一緒にいるから、
たくさん一緒に遊ぼうね。△△したり、××したりしようね。
お友だちと会えないのは寂しいね。
早くみんなで楽しく幼稚園で遊べるようになりたいね。
心配な気持ちになったり、寂しい気持ちになったら、
いつでもママがお話し聞くから、教えてね。」

まとめ

子どもに何をどう伝えるのか、ということは難しいことでもあります。
我が家では、昨晩お風呂の中で4歳と2歳の娘達に話をしました。
2歳次女のために、サクッと話して、
4歳の長女にはじっくり、長女の質問に答えながら、
長女の気持ちを確認しながら伝えました。

これからの生活では、出来る限りでは日常を続け、
テレビやインターネットなどからの情報をなるべく制限し、
安心感を与えてあげるように心がけてください。

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